本記事では、20代で仕事に疲れた・辞めたいと思う理由と対処法を解説します。仕事に疲れたときに取るべき行動についてもさらに詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
20代が仕事に疲れて辞めたいと思う理由
20代で仕事に疲れて辞めたいと感じたら、まず何が原因なのか理解しましょう。
どれに当てはまるかで解決策は異なります。一つずつ詳しく見ていきましょう。
毎日のように残業をしている
残業が毎日続くと、体は疲れてきます。たとえやりがいがある仕事でも、残業によって体力や気力が奪われていけば、疲れて辞めたいと思ってしまうでしょう。
ただ、20代は仕事に慣れないことも多いです。要領よくこなせない、覚えるのに時間がかかってしまうなどの理由から多少の残業は仕方ないかもしれません。
例えば月80時間超えの残業を強いられるなど、ありえないケースが続いてる環境であれば辞めたいと思うのは当然です。
上司からの詰めがキツすぎる
20代の方は部下という立場の方が多いため、上司から詰められて「疲れた」と感じる方も多いはずです。
人によっては、ただ怒鳴る・人格を否定するなどのキツい詰め方をする人もいます。「理由もわからずただキツく詰められている」と感じると疲れてしまうでしょう。
良い詰め方をする人は、決して相手の人格を否定しません。相手を受け入れた上で、問題解決のために会話を具体的に進めていきます。
自分自身で曖昧な部分を明確にしてもらう・新しい気づきを与えるために、なぜダメなのか?どこを直せば良くなるのか?などを具体的に話すのが「良い詰め方」です!
相手の人格を否定したり、頭ごなしにキツく言って詰めたりなどが続けられると、仕事に疲れてしまうでしょう。
頑張っているのに成果がでない
頑張っているのに成果がでない場合も、仕事を辞めたいと思う理由のひとつです。頑張りが結果に出ないとだんだん疲れてしまいます。
ただ、頑張っているのに成果がでない人の多くは、ゴールがもう手の届くところまで来ていることが多いです。なのについ焦ったりイライラしたりして、思うようにいきません。
しかし、適性がない・向かない仕事に対する努力や頑張りは成果につながりにくいです。辛さばかりを感じて疲れてしまうため、一度自分と向き合ってみましょう。
1人で抱える仕事量が多すぎる
仕事のスピードが速い・クオリティが高いからといって1人に任せる仕事量には限界があります。
仕事をたくさん任される人の多くは責任感が強いという特徴も見られます。だからこそ断り切れず受けてしまって、結果的に疲れてしまいます。
他の誰かと作業を分担する、上司に相談するといった仕事を減らすような対策ができないと、仕事に疲れて辞めたいと感じてしまうでしょう。
給料と仕事内容が合っていない
仕事の量が多かったり内容が難しかったりなど、ハードな仕事内容に対して給料が安めだと不満を感じてしまうでしょう。評価や報酬として見返りがないと続けるのは辛いものです。
手当がつきやすい仕事ができる部署へ異動する、自分が評価されやすい業務に携わるといった対策が取れなければ、続けていくことに今後も疲れてしまうでしょう。
仕事に疲れて転職している20代はどのくらいいるのか?
厚生労働省が発表したデータによると、20~24歳の離職率は男性が29.1%、女性が28.4%です。約3割が離職していることになります。
離職する理由は「職場の人間関係が悪かった」「収入が少なかった」などさまざまです。やる気を重視してもらいやすい20代のうちに、今よりも良い条件の会社に転職しようと考えるのかもしれません。
また、女性は10代後半に次いで20代前半が高い離職率となっています。
学校とは違う環境で給与をもらいながら働くことにストレスを抱えたり、20代前半で結婚や出産を迎えたりする人もいるでしょう。
仕事辞めたい、疲れたと感じる20代は退職した方がいい理由
仕事を辞めたい、疲れたと感じたときに、退職という選択肢が頭をよぎったことのある人は多いはず。
しかし、「本当に退職していいのか?」という迷いがありズルズルと働き続けている人も多いのではないでしょうか?
実は、20代で「仕事に疲れたから辞めたい」と感じたときは、その気持ちに従って退職するのがおすすめです。
ここでは、仕事を辞めたい20代の人へ退職をおすすめする以下のような理由について詳しくお話ししていきます。
仕事を辞める踏ん切りがなかなかつかない人は、ぜひ参考にしてみてください!
やりがいのない仕事をしていると成長できない
仕事を辞めたい20代に退職をおすすめする第一の理由は、成長の機会が失われるからです。
仕事における成長は、自分から能動的に仕事へ取り組むモチベーションがあってこそ得られるもの。
「疲れた」「辞めたい」と感じながら嫌々続けている仕事は、ただこなすだけの作業となるため自分自身の成長に繋がらないのです。
辞めたいと思いながら我慢して働き続けたとしても、やりがいを持って仕事をしている同期との差はどんどん開いていきます。
つまり、成長が望めないまま嫌な仕事に耐えている時間は、あなたの貴重な20代においてタイムロスとなってしまうのです。
自分自身のポテンシャルを発揮し成長する機会を逃さないためにも、合わない仕事には早めに見切りをつけることをおすすめします。
将来のキャリアアップには早めの切り替えが必要
将来のキャリアアップを考える上でも、20代のうちに早めに退職した方がいいと言えます。
というのも、勤続年数が浅いうちから「疲れた」と感じるような合わない会社では、キャリアアップを狙いにくいからです。
仕事を辞めたいと感じるほど疲れるのは、ひとえに仕事内容や職場環境が合っていないから。
このような状況では本来のポテンシャルを発揮できないので、評価を得られず昇進や昇給のチャンスを逃してしまいます。
我慢して合わない会社に勤め続けてキャリアアップの可能性を潰すくらいなら、思い切って転職した方が合理的だと言えるでしょう。
20代というやり直しがきく若さのうちに、自分の長所や才能を活かせる会社へ転職することをおすすめします。
ストレスでメンタルを壊すと長期間働けなくなる
仕事にネガティブな感情を持つ20代へ早めの退職をすすめる理由として、メンタルの調子を崩すリスクも挙げられます。
大きなストレスを抱えながら働き続けることで、精神的に限界を迎えてしまうのです。
メンタルの治療は長引くことも多いため、心身の健康を損なうと仕事だけでなく今後の人生に影響することも。
うつ病などの精神疾患を発症した場合、長期間働けなくなったり人生に絶望してしまったりするリスクさえあるのです。
このような危険性を考えると、「心が疲れた」と感じるようなストレスの多い仕事は早めに辞めるのが得策です。
「辞めたい」という気持ちに対し、無理してストッパーをかけないように注意しましょう。
人間関係や環境が悪い場所にいると悪影響を受ける
職場の人間関係や環境の悪さが原因で仕事を辞めたいと思っている20代にも、早めの退職をおすすめします。
というのも、無自覚のうちに職場環境から悪影響を受けている可能性が高いからです。
問題のある職場環境としては、以下のようなものが挙げられます。
- ハラスメントが横行・黙認されている
- 時代遅れのルールや体制がまかり通っている
- 時間外労働が多すぎる
このような環境下で働き続けると、以下のような悪影響が予想できるでしょう。
- 自己肯定感が低くなりメンタルヘルスに影響する
- 職場環境のおかしさに気付けなくなる
- プライベートや休息の時間が取れなくなる
職場は毎日のように長い時間を過ごす場所だからこそ、過ごしやすい環境であることが大切です。
合わないと感じる場合は、深刻な悪影響を受ける前に辞めることをおすすめします。
「仕事に疲れたから辞めたい」という気持ちを我慢するリスク
「仕事に疲れたから辞めたい」という気持ちを我慢することには、さまざまなリスクが伴います。
例えば、現職を無理に続けているうちに、転職できない状態になってしまうことも珍しくありません。
dodaの調査によると、転職成功者の年齢割合(2019年上半期)は、25~29歳で39.6%、30~34歳で23.1%、35~39歳で12.8%、40歳以上で14.4%であったとされています。
転職は年齢が上がれば上がるほど難しくなってしまうのです。また、仕事で無理を続けていれば、心身に不調をきたす可能性も高くなります。
やはり、「仕事を辞めたい」という気持ちが強いのであれば、なるべく早く転職すべきです。
引用:doda
仕事に疲れて辞めたいと思っている20代が取るべき行動
仕事に疲れて辞めたいと思ったとき、すぐに退職の旨を伝えるのは得策ではありません。まずは以下の行動をとってみましょう。
転職エージェントに相談する
仕事に疲れたと感じた方は転職エージェントへ相談するのがおすすめです。
転職エージェントは、転職を決めていなくても登録できます。転職を悩んでいることや今までのキャリアの棚卸など相談が可能です。
まずは登録して初回カウンセリングを予約してみても良いでしょう。早い段階で相談すれば、転職活動の方向性が明確になって効率的に転職を進められます。
20代の方におすすめの転職エージェントについては「20代におすすめの転職エージェント」でまとめています。自分に合うサービスを探してみてください。
キャリアコーチングを受ける
将来に不安を感じているなら、キャリアコーチングを受けることもおすすめです。キャリアコーチングを行う会社にお金を払って、転職のプロからトレーニングやレッスンを受けます。
性格診断やキャリアプランの実現の仕方など、細かい指導やサポートがあります。何にやりがいを感じるのか、どのような仕事がしたいのかなど自己分析が可能です。
▼おすすめのキャリアコーチングサービス
休暇を取って自分のやりたいことや人生を考える
今の職場を本当に退職していいのか迷いがある場合は、自分を見つめ直す期間として休暇を取るのがおすすめです。
仕事から一旦距離を置いて考えることで、自分の今の状況を客観視してみましょう。
休暇を取ってじっくり考えたいのは、以下のようなことについてです。
- このまま今の仕事を続けるメリット
- 転職した場合のメリット
- どのような仕事がしたいのか
- 将来どうなりたいか
- 今後のライフプランに今の仕事が合っているか
自分の思い描く未来に近づくためにどういう選択をすべきなのか、冷静になって考えてみてください。
退職する前に信頼できる人生の先輩に一度相談する
仕事を辞めるという結論を自分で考えて出したとしても、退職前に不安を感じることもあるでしょう。
そのような場合は、信頼できる人生の先輩に相談するのがおすすめです。
両親や職場の上司、学生時代の先輩などの人生経験が豊富な人に、退職についての相談にのってもらいましょう。
人生の先輩視点のアドバイスをもらうことで、自分の将来にとってより良い選択肢が選びやすくなるはずです。
精神的な限界を感じている場合はすぐに退職する
仕事に疲れた状態が続き精神的に限界を感じている場合は、すぐに退職するのがおすすめです。
メンタルの調子を崩してしまっては転職活動どころではなくなるので、心身の健康を最優先に考えましょう。
退職する際に気になる当面の生活費ですが、1年以上雇用保険に加入している場合は失業手当を受け取れます。
そのため、転職先が決まらないまま退職しても収入がゼロになるわけではないので安心してください。
また、上司との折り合いや職場環境が悪く、退職を言い出しにくいこともあるでしょう。
そのようなときには、退職代行サービスを利用するという手段もあります。
仕事を辞めたいけれど切り出せない場合には、利用を検討してみてください。
精神的に限界を超えそうな場合は、退職代行サービスを使ってでもすぐに辞めることをおすすめします。
仕事を辞めるか判断するための方法
仕事に疲れて辞めたいと思っても、辞める決断をすることは意外に難しいです。判断を誤ると、辞めたことを後悔してしまいます。
辞めるにしても辞めないにしても、後悔しないために以下の方法を試してみましょう。
仕事・会社で何がしんどいか整理する
仕事や会社で何がキツいのか、具体的に書き出してみましょう。以下のように、箇条書きでもいいので書き出して状況を整理し、自分の力で解決できるか考えてみます。
- 上司や後輩との人間関係が辛い
- 仕事の内容が難しい。ついていけない
- 給料と仕事内容が合っていない
- 満員電車の通勤が辛い
自分の力では解決できないと思うなら転職したほうが良いでしょう。
辞めたときのメリットとデメリットを考える
仕事を辞めるかどうか判断するには、辞めたときのメリット・デメリットを考えましょう。まずはメリットを挙げます。
- 辛い人間関係から解放される
- 残業・休日出勤をしなくていい
- 視野が広げられる
仕事を辞めれば辛い人間関係から解放され、ストレスフリーになります。残業や休日出勤もなくなるため、プライベートを充実させられるでしょう。
また、視野が広がることもメリットとしてあります。同じ会社でしか働いていないと、仕事のやり方や価値観は一つしか知れません。別の会社へ転職することで、仕事観に関する視野が広くなります。
続いてデメリットは以下の通りです。
- 転職活動をしなくてはいけない
- 長い間仕事が決まらない可能性もある
- 貯金が減ってしまう
お金を稼がないと生活できないため、仕事を辞めたら新しい転職先を探さなくてはいけません。すぐに決まればいいですが、時間がかかってしまうと辛くなってくるでしょう。
また、収入がない場合、家賃や食費など払うためには貯金を崩していかなくてはいけません。転職活動では交通費などお金もかかるため、余計貯金が減ってしまうでしょう。
辞めたときのメリット・デメリットを考えることで「辞めなくても解決できるか」「働き続けるほうがリスクは少ないのか」などが考えられるようになります。転職すべきか否かがはっきりしてくるでしょう。
仕事に疲れて辞めたいと思っているが20代で辞めても大丈夫?
20代でも、仕事に疲れて辞めたいと考えているのなら辞めても構いません。理由は以下の通りです。
20代は未経験業界でも転職しやすい
20代は未経験業界でも転職できる可能性が高いため、今の仕事に疲れて嫌になった人でも別の業界へ転職することは可能です。
20代は、経験値よりも仕事に対する意欲が評価されます。厚生労働省のデータでも、新規学卒者枠で重視するのは熱意・意欲が73.7%となっています。
引用:若年者雇用を取り巻く現状
20代に経験のない人が多いことは企業側もわかっています。たとえ未経験でも、20代ならこれから伸びることに期待しているのでしょう。
ポテンシャル採用も多い20代という年齢は、転職する上で非常に大きな武器になります。今の仕事を続けたくない20代の方は未経験業界への転職に踏み出してみましょう!
1、2回転職していても企業は気にしない
1回や2回の転職であれば、企業はそこまで気にしません。現にリクナビNEXTが行ったアンケート調査によると、10%が1~2回の転職回数だと気にすると回答しています。
「転職回数よって採用の可否が左右されるのでは」と考える人もいると思いますが、1・2回であれば企業は気にしません。多かったとしても、転職した理由が明確であれば企業も納得するでしょう。
体が壊れる前に別の会社へ転職した方がいい
体が壊れそうなぐらい辛いのであれば、無理に続ける必要はありません。別の会社への転職を検討しましょう。
20代だと勤務年数の浅さから「辞めるのは早いかな」と考えるかもしれません。しかし、60歳の定年まで働くと考えたとき、すでに今辛いのにあと40年ほど働き続けられるでしょうか。
自分の人生を豊かにすることを目的に仕事をする人がほとんどではないでしょうか。無理をして心も体も壊れてしまっては人生がちっとも豊かになりません。なんのために仕事をしているかもう一度見つめ直しましょう!
体が壊れてしまうと回復にも時間がかかり、転職活動も進めにくくなります。無理して働き続けるよりも他の会社への転職を考えるのがおすすめです。
「仕事に疲れたから辞めたい」と感じるまで頑張りすぎてしまう人の特徴
「仕事に疲れたから辞めたい」と感じるまで頑張りすぎてしまう人の特徴には、以下のようなものが挙げられます。
- 完璧主義
- 負けず嫌いで1番にこだわる
- 他の人のことまで気になってしまう
- 周囲の評価を気にしてしまう人
完璧主義や負けず嫌いな性格な方は、疲れていても頑張りすぎてしまう傾向にあります。また、他の人のことや周囲の評価を気にし過ぎてしまい、疲れてしまうパターンも多いです。
こういった自覚のある人は特に、ストレス対処の方法を身につけておくべきです。
「仕事に疲れたから辞めたい」と感じている20代からよくある質問
「仕事に疲れたから辞めたい」と感じている20代からよくある質問
転職を検討している20代の方は、質問と回答をチェックしておきましょう。
「仕事に疲れたから辞めたい」と感じたら新卒でもすぐに転職すべき?
すでに心身に不調が出ているなら早めの転職を検討すべきです。無理をしていてはパフォーマンスが上がらないだけでなく、仕事そのものができなくなってしまう可能性があります。
まだ健康面で余裕があるならば、現職で3年程度の職歴を積んでおくと、転職しやすくなります。
次の仕事が決まってなくても仕事は辞めてもいい?
次の仕事が決まってなくても仕事は辞めることは可能です。ただし以下のようなデメリットがあることは念頭に置いておきましょう。
- 無職期間が長くなると評価が悪くなる
- 収入がなくなり経済的に苦しくなる
- 焦って転職先を妥協してしまう
詳しくは「20代でも次を決めずに退職するのは危険!退職後に後悔しないための転職活動のポイント」で解説しています。しっかり読んで後悔しない選択をとりましょう。
仕事をいきなり辞めることはできる?
仕事をいきなり辞めることは基本的にできません。法律上は「2週間前に申し出る必要がある」とされています。
仕事に疲れて辞めたい20代は転職を検討しよう!
仕事に疲れたら辞めたいと思ったら、まずは何が原因なのか考えてみます。そして自分で解決できないと判断できたら、転職を検討しても良いでしょう。
我慢して無理して続けると、心や体を壊すだけで何も良いことはありません。体を壊すと回復するのにも時間がかかるため、仕事を始めるのにも時間がかかります。
20代であればポテンシャル採用も多くあります。「辞めても次が決まらないかも……」と考えて我慢せず、転職活動に乗り出しましょう。