- 転職活動でハローワークを使うメリット・デメリット
- ハローワークを活用するコツ
- 50代で転職を成功させる方法
50代の転職活動では、ハローワークを上手に活用することで成功確率が上がります。ハローワークは求人紹介だけでなく、選考対策や職員への相談ができます。
ハローワークは全国各地に営業所があるため、利用を検討している方は一度現地に訪れてみましょう。
本記事ではハローワークを利用するメリット・デメリットや、ハローワークを活用して50代の転職を成功させる方法を紹介します。本記事の内容を参考にして、50代の転職を成功させましょう。
50代の転職を成功させるならハローワーク以外に、dodaを利用しましょう。dodaはスカウトサービスがあるため、現職が忙しくても内定を獲得できます。
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ハローワークについておさらい
ハローワークは厚生労働省が全国に設置している公共職業安定所です。本章ではハローワークのシステムを紹介します。
それぞれの内容を解説します。
ハローワークで受けられる転職サポート
ハローワークで受けられる転職サポートは、以下のとおりです。
求人紹介 | 希望の勤務地や職種から求人を検索し応募できます。 |
転職相談 | 事前に予約することで就職支援ナビゲーターの相談・カウンセリングが受けられます。 |
選考対策 | 履歴書・職務経歴書の作成や、模擬面接・セミナーなどの面接対策が受けられます。 |
職業訓練の申請 | 公共職業訓練(電気設備技術や介護サービスなど)や求職者支援訓練(PCスキルやエンジニア育成など)が受けられます。 |
雇用保険の申請 | 失業保険や失業給付が受け取れます。 |
ハローワークは全国に設置されており、近くの営業所へ行くことで上記のサービスが受けられます。求人紹介や転職相談などの支援だけでなく、職業訓練を受けられるため、新たなキャリアへ挑戦できます。
ハローワークを使った転職活動の流れ
ハローワークを利用した転職活動の流れは、以下のとおりです。
自宅から近い営業所に行き、求人申込書を記入し窓口に提出します。受理されるとハローワークカードが発行されるので受け取りましょう。
求人端末を使用し、希望に合う求人を探します。
応募したい求人が見つかったら、窓口で職員に相談・応募できます。
応募できたら履歴書・職務経歴書を作成します。
選考が進んだら面接を行います。窓口で予約すれば面接対策を受けられます。
企業から内定をもらったら職員に報告しましょう。
50代の転職活動でハローワークを使うメリット
50代の転職活動でハローワークを使うメリットを紹介します。
- 取扱求人数や転職実績が豊富にある
- 地元企業の求人を多く取り扱っている
- 窓口で担当者に相談しながら求人探し・応募ができる
ハローワークは全国に営業所があり、地元企業の求人を扱っているため、自宅から通いやすい転職先を見つけられます。
窓口では担当者に直接相談しながら求人探し・応募ができるため、転職活動における困りごとを解決しながら進められます。また、自己分析の補助や応募書類に関する相談、面接対策ができるため、転職活動が不安な方でも安心です。
50代の転職活動でハローワークを使うデメリット
50代の転職活動でハローワークを使うデメリットを紹介します。
- 専門的な選考対策のサポートは期待できない
- 採用コストがかからないためブラック企業の求人も混ざっている
- 50代以上の求人を専門的に扱っているわけではない
履歴書作成の補助や面接対策を受けられますが、転職エージェントの選考対策と比較すると専門的なサポートがあまり期待できません。
ハローワークには企業側の求人掲載費用がかからないため、ブラック企業の可能性もあるので注意が必要です。また、50代の転職に特化しているわけではないため、希望に合う求人が見つからない可能性もあります。
50代の転職活動でハローワークを上手に使うコツ
50代の転職活動でハローワークを上手に使うコツを紹介します。ハローワークの利用を検討している方は参考にしてください。
それぞれのコツを解説します。
中小企業や地元企業の求人にターゲットを絞る
ハローワークは企業の求人を無料で掲載できます。一方で、民間の転職支援サービスでは掲載料がかかるため、採用コストをあまりかけられない中小企業は求人の掲載ができません。
そのため、民間の転職支援サービスには掲載されていない求人を見つけられれば、他の求職者のライバルが少なくなり採用確率は上がります。
また、ハローワークは各地域の営業所があり、地域に根付いた企業の求人が見つけられます。民間の転職支援サービスでは、求人は都内が中心で地方は少ないため、地元企業を狙う場合はハローワークがおすすめです。
選考対策サポートや職業訓練を最大限に活用する
ハローワークでは選考対策サポートや職業訓練が受けられます。これらを最大限に活用することで転職成功確率を上げられます。
転職する際にスキルに自信がなければ職業訓練の受講が可能です。職業訓練では基礎的なパソコン操作からIT系の技術、経理、機械系など幅広い知識を学べるため、スキルに自信がない方は活用してみてください。
民間の転職支援サービスも併用する
ハローワークだけでなく民間の転職支援サービスも併用することで、50代の転職を成功させられます。民間の転職支援サービスは、転職エージェントや求人サイトを利用するのが一般的です。
転職エージェントではキャリアのプロと面談を行い、あなたの特性を見極めてもらえるので、希望に合う求人が見つかります。
また、民間の転職サービスはハローワークとは違って求職者の転職成功により企業から成果報酬をもらえます。そのため、ハローワークと比較して選考対策の質が高く、あなたの転職活動に本気で伴走してくれます。
他にもスカウト機能があるサービスがあり、プロフィールを登録するだけで企業側から連絡がきて選考を進められるので便利です。
50代の転職希望者におすすめの転職支援サービス
50代の転職希望者におすすめの転職支援サービスを紹介します。
気になるサービスがあれば、登録してみてください。
doda|豊富な求人数・内定決定数の総合型転職エージェント
名前 | doda |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人:256,927件 非公開求人:- (2024年12月5日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 20代~60代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 全業界、全職種 |
公式HP | https://doda.jp/ |
企業情報を見る
運営会社名 | パーソルキャリア株式会社 |
拠点 | 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |
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- 求人数の多さ
- 4
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- 取り扱い
業種数 - 4
- 取り扱い
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- 5
- 利用者満足度
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- 5
- サポート
対応
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- 利用実績
- 5
- 28万件もの求人を保有(2024年3月現在)
- スカウト機能がありサポートが幅広い
- 転職サイトと転職エージェントの機能をあわせ持つ
dodaは2024年3月現在にて公開・非公開求人数合わせて28万件保有しています。「50代」とキーワードを打ち込み検索してみると、約2万件の求人がヒットしたため、50代の転職でも求人の選択肢が豊富です。
dodaではエージェントサービスだけでなく、企業から直接オファーが届くスカウト機能も充実しています。自分から探すのではなく「待つ」転職活動ができるので、現職が忙しい50代の方でも利用しやすく便利です。
支援ツールは「適正年収の査定」「どのようなキャリアが向いているかの診断」「自己PRの発掘サポート」など豊富にあり、キャリアの悩みを解決できます。
- 自己分析や年収診断を受けられる
- スカウトや求人応募からスムーズに転職が決まる
- 面接や提出書類作成のサポートが手厚い
- 定期的にスカウトが来る
- キャリアアドバイザーの対応に差がある
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▼dodaの口コミ
キャリアクラス転職独自調査
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リクルートエージェント|幅広い年代の求人を保有
名前 | リクルートエージェント |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人:505,701件 非公開求人:407,994件 (2024年12月5日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 20代~60代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 全業界、全職種 |
公式HP | https://www.r-agent.com/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社リクルート |
拠点 | 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |
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- 求人数の多さ
- 5
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- 取り扱い
業種数 - 5
- 取り扱い
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- 4
- 利用者満足度
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- 4
- サポート
対応
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- 利用実績
- 5
- 転職支援実績No.1を誇る
- 公開・非公開求人数を合わせて70万件を超える
- 経験豊富なキャリアアドバイザーがサポートしてくれる
リクルートエージェントは業界最大の求人数を誇り、2024年3月現在にて公開・非公開求人を合わせて70万件以上保有しています。そのため、50代の方を受け入れている求人も豊富です。
幅広い業界に精通したキャリアアドバイザーが多数在籍しており、さまざまな業界の企業情報や転職事情などが得られます。
リクルートエージェントは転職支援実績No.1を獲得しているサービスです。転職支援実績が豊富なアドバイザーにより、求職者の希望やスキルに合う求人を厳選して紹介してくれます。
「職務経歴書エディター」という機能により、職務経歴書が簡単に作成できるため、現職が忙しい50代の方でも利用しやすいサービスです。
- 業界トップクラスの求人数で選択肢が多い
- 専用アプリで効率の良い転職活動ができる
- 無料セミナーや面接対策が充実している
- 地方の求人が少ない
- ハイクラス求人が少ない
- 求人数が多く選択肢に迷う
▼リクルートエージェントの口コミ
キャリアクラス転職独自調査
\求人数が業界最多/
From40|50代のパート・女性の求人にも強い転職エージェント
名前 | Form40 |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人:16,839件 非公開求人:非公開 (2024年3月20日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 40〜50代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 全職種 |
公式HP | https://www.from-40.jp/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社ダトラ |
拠点 | 東京都港区高輪3-25-29 THE SITE room05 |
書類添削の有無 | なし |
面接対策の有無 | なし |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |
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- 求人数の多さ
- 3
-
- 取り扱い
業種数 - 3
- 取り扱い
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- 5
- 利用者満足度
-
- 5
- サポート
対応
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- 利用実績
- 5
- 40・50代を対象にしている
- スカウトサービスが利用できる
- 高年収が狙える
From40は40・50代向けの転職サイトです。ミドルシニア向けの転職サイトとなっており、50代の求職者が年齢を理由に不採用になる心配がありません。
「正社員」「契約社員」「業務委託」「パート・アルバイト」など、雇用形態によって求人検索ができるので、希望に合う働き方の求人が見つけられます。
From40はスカウトサービスが充実しており登録して待っているだけで、希望に合う求人に出会えるかもしれません。また、年収600万円以上の求人も豊富に保有しているため、年収アップを狙いたい方の利用に向いています。
- ミドルシニア世代に特化している
- 雇用形態による求人が見つけやすい
- 年齢の不安を感じない
- エージェントサービスはない
- 大手と比べると求人が少ない
- 職種の偏りがある
▼From40の口コミ
引用:みん評
\50代を対象にした求人が見つかる/
50代で転職活動を成功させる方法
50代で転職活動を成功させる方法を紹介します。50代の転職活動はなんとなく進めていると、採用を勝ち取るのは難しいので紹介する内容を参考にしてください。
それぞれの方法について解説します。
前向きな志望動機を考えてアピールする
50代の転職を成功させるには、前向きな志望動機を考えてアピールすることが大切です。採用側は50代の転職希望者から応募がきた場合に「何か裏があるのかも?」と慎重になりがちです。
特に前職でなにか問題を起こしたわけでなくても、採用側は疑ってしまいます。そのため、志望動機は「給与・待遇が良い」「福利厚生が良い」「家から通いやすい」など自分本位のものではダメです。
「自分のスキルや経歴を生かせば会社に貢献できる」「やりがいを求める」など企業本意で志望動機を考えると、前向きな理由を見つけられます。
キャリアの棚卸しを行い企業で貢献できることをアピールする
50代で転職をさせるには、若者と同じ土俵に立ち選考を勝ち抜かなくてはなりません。採用側としても20〜30代の長くキャリアを積める求職者の方がよく見えてしまいます。
もし、20〜30代に比べて50代求職者の方が能力が少しだけ高いとしても、魅力的なキャリアがない限り、若い世代のポテンシャルに勝つのは難しいかもしれません。
それでも採用を勝ち取るためには、「自分がなにで企業に貢献できるか」「採用したらどのような良い未来が待っているか」などを想像させるためのアピールが大切です。
アピールするためにも転職活動前にキャリアの棚卸しを行い、自分の強みや経験を洗い出していきましょう。
50代の転職理由と中途採用事情
50代の転職で多い理由は以下のとおりです。
- 人間関係(パワハラ、代表についていけない、社風が合わない)
- これまでの経験を幅広く活かしたい
- 会社に対する不安(業績、コンプラ)
参照:MsAgent
どの年代でも人間関係により転職を検討するケースが多い傾向にあります。50代だとしても上司からのパワハラはあり、親会社からの天下り上司や経営層からの直接的なダメ出しなど、悩みはつきないようです。
50代の転職市場では、年々転職者数が増えています。
2012年の転職者は45〜54歳で40万人、55〜64歳で38万人でしたが、2022年には45〜54歳で54万人、55〜64歳で45万人と10年間で約10万人増えています。
50代を積極的に採用する業界【未経験者歓迎】
50代の転職は経験を生かせる業界でないと難しい傾向にありますが、未経験者を歓迎している業界もあります。50代を積極的に採用している業界は、以下のとおりです。
- 運送業
- 清掃スタッフ
- 保育補助
- 警備員
上記で紹介した業界の共通点は人手不足であり、キャリアがそこまで求められない点です。運送業や警備員、清掃スタッフは長時間の運転や立哨など、キャリアよりも体力が求められます。
保育補助は保育士の資格がなくても働けるため、子どもに関わる仕事がやりたい方に向いています。
よくある質問
50代の転職でよくある質問を紹介し、回答します。
気になる内容があれば確認してみてください。
50代で正社員への転職は難しい?
50代で未経験業界の正社員を目指す転職は難しい傾向にあります。ただし、未経験だとしても運送業や警備など、人手不足でキャリアがあまり関係ないような業界であれば採用されるかもしれません。
経験のある業界や職種の場合は、自分の経歴とマッチする求人を見つけたり、選考対策をきちんと講じたりすれば50代でも正社員としての採用が狙えます。
50代で正社員を目指す女性におすすめのサービスは?
50代で正社員を目指す女性は、リクルートエージェントを利用しましょう。リクルートエージェントは業界最大数の求人数を誇るため、50代の女性が正社員を狙える求人が他サービスと比べて多い傾向にあります。
自分のスキルに自信がない場合でも、キャリアアドバイザーとの面談であなたの強みを引き出し、価値を見出してもらえます。
ハローワークを使えば働きながらでも仕事を探せる?
働きながらでもハローワークを利用して次の仕事を探せます。転職活動では無職期間を作らないためにも、働きながら行うのが基本です。
ただし、ハローワークは基本的に平日しか利用できません。働きながら仕事を探す場合は、休日も対応可能な転職エージェントの利用がおすすめです。
50代の転職活動ではハローワークと転職エージェントを併用しよう
転職活動は複数のサービスを併用するのが一般的です。50代の方はハローワークとdodaを利用しましょう。
dodaは求人数が28万件を超えており、ハローワークでは掲載されていない優良企業が見つかります。また、転職エージェントと求人サイトの両方の機能を持っており、自分がやりたい方法で転職活動ができるため、マイペースに進めたい方に向いています。
dodaは企業からのスカウトが受け取れるサービスのため、現職が忙しくてなかなか時間が確保できない方は登録だけでもしておきましょう。
\転職支援サービスが使いやすい/