銀行業界には、新卒一括採用や年功序列など、日本型雇用の文化が根強く残っています。
そのため未経験での中途入社は難しく、挑戦するのであればエージェントを頼るのがおすすめです。
この記事では、銀行業界における中途採用の現状や、未経験から転職する方法について解説します。
銀行に中途採用で入社するのは難しい?
結論から言うと、銀行に中途採用で入社する難易度は高いです。
理由は大きく分けて2つあり、競争率が高いことと、日本型雇用の文化が根強いことが関係しています。
銀行にもよりますが、特にメガバンクや大手地銀は堅実で安定したイメージがあり、転職先として人気です。
また、銀行業界は新卒一括採用や年功序列、終身雇用など、昔ながらの雇用の特徴が残っているため、中途採用の比率が低い傾向にあります。
未経験でも銀行の中途採用に受かることはできる?
銀行業界が未経験でも、中途採用で受かることはあります。
実際に、三井住友銀行の採用ページには次のように記載されています。
Q.異業種からの転職は可能ですか?
A.可能です。応募に際して金融に関する知識・経験などがどの位必要となるのか、については、各職務の「応募資格」欄をご参照ください。
引用:三井住友銀行 採用ページ
このように、銀行によっては業界未経験でも採用されることはあるようです。
ただし、銀行の採用ページを詳しく見ていくと、ほとんどの求人が経験者向けの募集要項になっています。
メガバンク3社の中途採用枠は?
ここからは、メガバンク3社の中途採用に関する情報を詳しくご紹介します。
三井住友銀行の中途採用ついて
三井住友銀では「法人」「グローバル」など8つの部門で、合計80を超える職種が募集されています。
以下は、職種と応募資格の一例です。
- グローバルバンキング部門/海外戦略企画職
金融機関・商社・コンサルティングファームでの戦略策定・管理会計・予算設定、投融資業務などに従事した経験。銀行での企画・法人営業の実務経験。 - 市場営業部門/データサイエンティスト職
データサイエンスを用いたビジネス課題解決の経験、プログラミング言語を用いたデータ分析、論理的思考能力など。
参考:三井住友銀行 採用ページ
このように、多くの職種で実務経験や高い専門知識が求められています。
三菱UFJ銀行の中途採用について
三菱UFJ銀行の採用には、大きく分けて「総合職」「ビジネス・スペシャリスト職」「ファシリティマネジメント職」という3つのコースがあります。
以下は「総合職」で募集されている職種と応募資格の一例です。
- 総合職/マーケットアナリスト
銀行・証券会社・シンクタンクでの市場調査・経済調査などのリサーチ業務の経験(3年以上)、十分な知識と経験、TOEIC850点以上。
また、三菱UFJ銀行では積極的に中途採用が行われており、次のようなデータも公表されていました。
- 中途採用比率
2019年度 9.6%
2020年度 16.4%
2021年度 18.1%
みずほ銀行の中途採用について
みずほ銀行では、グループ会社を含めて16部門・200を超える職種で中途採用を行っています。
中でも特徴的なのは、社会人経験5年未満の人を対象とした「ポテンシャルキャリア採用」を行っている点です。
ポテンシャルキャリア採用の応募資格は以下の通りです。
- ポテンシャルキャリア採用
四大卒以上。入社日時点で社会人経験5年未満。業種経験不問。既成概念にとらわれず自ら考え、失敗を恐れずに行動・挑戦できる人。
この採用枠では入社から半年間を研修期間と位置付けており、1ヶ月の集合研修や配属先でのOJTを設けているため、新卒並みに手厚い教育が受けられます。
参考:みずほFG 採用ページ
銀行から銀行へ転職するための方法
銀行から銀行へ転職するための方法として、次の2つが挙げられます。それぞれ詳しく見てみましょう。
今までの経験やスキルの棚卸しをする
転職活動の第一歩として、今までの経験やスキルの棚卸しをしましょう。
先ほどの3大メガバンクの求人を見ても分かる通り、銀行業務は多岐にわたっており、職種も細分化されています。
そのため、自分は銀行に入って何がしたいのか、今までの経験やスキルがどのように活かせるのかを整理しておくことが大切です。
金融業界で重視されるスキルや適性には次のようなものがあります。
- 財務・経理に関する専門知識
- ストレス耐性
- コミュニケーション力
- 学び続ける姿勢
これまでの自分を振り返り、具体的なエピソードでアピールできるようにしておきましょう。
金融業界に強い転職エージェントの力を借りる
銀行業界への中途入社を目指すなら、金融業界に強いエージェントの力を借りましょう。
中途採用は応募者が多く狭き門なので、個人で応募する場合はよほど目立つ実績がない限り、書類選考で落ちる可能性が高いです。
一方、エージェント経由で応募すれば「推薦」という形で一定の条件をクリアした人材として紹介されるので、書類選考は通過しやすくなります。
また、選考が進んだ場合もエージェントが面接対策や条件交渉までサポートしてくれるので、内定を取りやすくなるのがメリットです。
銀行へ転職したい人におすすめの転職エージェント
ここからは、銀行へ転職したい人におすすめの転職エージェントをご紹介します。
doda
名前 | doda |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人:256,927件 非公開求人:- (2024年12月5日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 20代~60代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 全業界、全職種 |
公式HP | https://doda.jp/ |
企業情報を見る
運営会社名 | パーソルキャリア株式会社 |
拠点 | 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |
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- 求人数の多さ
- 5
-
- 取り扱い
業種数 - 5
- 取り扱い
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- 4
- 利用満足度
-
- 5
- サポート
対応
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- 利用実績
- 5
- エージェント・サイト・スカウトの3機能
- さまざまな診断ツールを無料提供
- 業界に精通したキャリアアドバイザーから適切なアドバイスがもらえる
dodaは、エージェント・サイト・スカウトの3機能がひとつになった転職サービスです。状況に応じて機能を使い分けられるため、転職活動を効率化できます。
常時20万件を超える豊富な求人を保有しており、どの年代でも自分に合った転職先を見つけられるのが強みです。
首都圏に限らず全国の求人を取り扱っているため、地方で転職する人にもおすすめです。
未経験の人の場合、個人で転職活動をすると応募できる求人を探すのに苦労することがあります。
しかし、dodaなら、一般の求人サイトには掲載されていない非公開求人も含めて探せるので、可能性が広がります。
また、キャリアアドバイザーに相談することで、自分でもまだ気付いていない自分の強みや適性を見つけてもらえることもあります。
経験や実績が少ない人ほど、プロの力を借りて活動する方が効率的です。
▼doda
キャリアクラス転職独自調査
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マイナビ金融エージェント
名前 | マイナビ金融エージェント |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人数:- 非公開求人数:- (2023年11月19日現在) 現在の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 20代・30代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | あり |
得意分野・業界 | 金融(銀行・証券会社・保険会社・金融営業など) |
公式HP | https://mynavi-agent.jp/finance/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社マイナビ |
拠点 | 東京都中央区銀座四丁目12-15 歌舞伎座タワー26F/27F/28F 都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | なし |
連絡手段 | メール、電話 |
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- 求人数の多さ
- 4
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- 取り扱い
業種数 - 4
- 取り扱い
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- 5
- 利用者満足度
-
- 5
- サポート
対応
-
- 利用実績
- 5
- 金融業界に特化した転職エージェント
- キャリアアドバイザーにはメガバンク・地銀・証券出身者が多数
- 非公開・独占求人が豊富
マイナビ金融エージェントは、金融業界に特化した転職エージェントです。キャリアアドバイザーには、メガバンクや地銀、証券出身者が多く在籍しています。
業界を熟知したキャリアアドバイザーが、あなたの希望やスキル、適性について丁寧にカウンセリングしてくれるのが特徴です。
また、転職活動では企業によって選考基準や好まれる人物像が異なるため、個々の企業に合わせてアピールしなければなりません。
マイナビ金融エージェントなら過去の成功事例をもとに、ポイントをおさえた選考対策ができるので、選考通過率がぐっと高まります。
目先の転職を成功させるだけでなく、5年後・10年後を見据えたキャリアも一緒に考えてもらえるので、ぜひ相談してみましょう。
引用:Twitter
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未経験から銀行へ転職するときに求められるスキル
未経験から銀行へ転職する場合は、以下のようなスキルが求められます。
お金周りに関する知識
銀行に転職する以上、どのような職種であってもお金や数字を扱うことになるので、お金周りに関する知識は重要です。
お金に関する知識には、簿記や会計の他に、不動産・証券の取引などさまざまな分野があります。
未経験で転職する人は実務経験がない分、保有資格などで金融の知識を客観的に示せると有利です。必ずしも税理士・会計士など難関資格を取る必要はありません。
独学で身に付けられる知識もたくさんあるので、コツコツ勉強しておきましょう。
ビジネスマナー
銀行はお金を扱う仕事なので、最も重要なことは顧客から信頼を得ることです。そのためには、ビジネスマナーを身に付けることが欠かせません。
規律や上下関係を守ること、細かい点にも気づくことは、正確な仕事にも直結します。
また、配属部署によっては経営者や富裕層などと接することも多くなるため、目上の人に対する礼儀作法も必要です。
これらをふまえて、銀行員は数ある職業の中でも、最もビジネスマナーが問われる職業の1つと言えます。
未経験から銀行に転職するときに取っていた方が有利になる資格
ここでは、未経験で銀行に転職する場合に取っておくと有利な資格についてご紹介します。
次の2つの資格は、3級から始めれば特別な受験資格は必要ないのでおすすめです。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)は、税金・保険・年金などの知識をもとにライフプランを設計する専門家です。
試験は「金融財政事情研究会」と「日本FP協会」という2つの団体が実施しており、それぞれ1~3級まであります。
実施団体によって取れる資格が異なり、「金融財政事情研究会」は国家資格、「日本FP協会」は民間資格となっている点に注意が必要です。
試験はどちらの団体でも、年に年3回(1月・5月・9月)行われているので、挑戦しやすい資格です。
簿記検定
簿記検定にはいくつか種類がありますが、就活などで一般的に言う「簿記」は、「日商簿記検定試験」のことを指します。
簿記とは企業の収入や支出などを帳簿にする方法のことで、個人商店から大企業まで、どこでも必要とされるスキルです。
日商簿記検定には1~3級があり、1級は年に2回、2・3級は年に3回試験が実施されます。
3級の場合は勉強時間の目安が100時間程度、過去10年間の平均合格率が47.2%と、独学でも十分に合格が狙える資格です。
銀行へ転職したい人は適切な対策をすれば転職可能!
銀行業界は、堅実な仕事内容と安定した収入で人気が高く、中途入社の難易度は高くなっています。
転職を希望する際は自分のスキルを棚卸しして、効果的にアピールすることが大切です。
銀行によって攻略法が異なるので、ぜひエージェントの力を借りることも検討してください。エージェントへの登録がまだの人には、dodaがおすすめです。
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