ブラック企業に転職してしまったら、人生まで真っ暗になってしまうかもしれません。
最初に結論を言いますが、転職先がブラック企業だとわかったら、すぐに辞めるべきでしょう。なぜなら、ブラック企業に長くいればいるほど、ブラックな環境が普通になって飼いならされて感覚がマヒしてしまうからです。
そのままブラック企業で働き続ければ、ブラックでしか働けない社員になってしまい辞めることもできなくなります。
例えば残業代がゼロで毎月何十時間もタダ働きさせられているブラック企業で、たまに社長が差し入れをくれたり昼ご飯を奢ってもらうと社長がすごくいい人に思えてしまいます。
しかし、実際は毎月何万円分も自分の労働力を無料で会社に提供しているのだから、数百円の差し入れ程度では割に合いません。このように、ブラックな環境に慣れて自分の感覚がマヒしないためにも、ブラック企業は一刻も早く辞めるべきです。
試用期間中なら経歴に傷は残らないですし、無職期間はその人自身の責任なので他の面接とかで聞かれてもどうとでもごまかすことが出来ます。
ブラック企業に奉仕する必要は全くありません。身体や精神を壊したら終わりなのですから…。
ブラック企業を辞める前に証拠を集める
ブラック企業に勤めることは、限りある時間の無駄なのですぐに辞めるべきです。もし、入社する前に会社にこんなラベルが貼ってあったらどうでしょうか?A社「ホワイトです」、B社「ブラックです」間違いなくホワイトなA社に入りますよね。
分かった時点でそれ以上ドツボにハマる選択をする必要はないと思います。ただし、できることならブラック企業を辞める前に、ブラック企業であることの証拠を集めて下さい。例えば、ボイスレコーダーで録音する事や、雇用契約書のコピーをとるなどしているとよいでしょう。
証拠を収集することにより、ブラック企業であるということが客観的に分かります。失業保険で有利になることがあるので、その証拠をハローワークに持ち込み相談しましょう。
ブラック企業を今すぐ辞めるべき理由【体験談】
私が初めて転職し入社した会社がまさにブラック企業でした。職場の近くに引っ越すことが決まっていたので、家賃を決めるにあたって最低月給を教えてほしいと入社前に会社に確認しました。
資格が何個か必要な専門職だったので、資格が取得できなかった場合は給料に変動があるのを考慮し、資格無しでのお給料を教えてもらいました。
提示されたのは手取り20万円。一人暮らしには問題ないお給料の提示でしたが、実際支給された額は16万円。2ヶ月目には更に減額させられ12万円。交通費支給無し。営業の通話代は自腹。
資格に全く関係ないハイスペックなパソコンが必要とされるデータ処理の仕事を任されたがパソコンの支給無し。正社員で働いてた間、有給は与えられずサービス残業。睡眠時間は1日4時間。前職時代の貯金が底をつき、金銭面的にも精神的にも追い詰められました。
1年で会社を辞めましたが、フラッシュバックは2年ほど続きました。金銭だけでなく、精神科に通うようになり、本当に心がダメになりました。
3年は同じ会社で働きなさい”という世間一般の風潮もあり、紹介で入ったのもあるので辛くてもまずは3年頑張ろうと決めていました。
自分の思い通りにいかないから辛かったのではなく、専門職でちゃんと必要な資格も取得したのにもかかわらずその仕事をさせてもらえなかったと、それに準ずる研修もさせてもらえなかったこと。ただひたすら罵倒、パワハラ、モラハラ、上司のストーカー。
これほど人生にとって無駄な時間はないと感じました。世間体よりも自分の身体の方が大切でした。最終的には1年で会社を辞めましたが、フラッシュバックが酷かったです。
辞めてからも継続して病院に通う事にもなり、医療費や時間あるいは精神的な苦痛が伴うのです。精神的におかしくなります。燃え尽き症候群とも言いますが、ブラック企業に人生をかけても会社はなんの保証もしてくれません。
ブラック企業を今すぐ辞めた方が良い理由とは?
ブラック企業を辞めずに無理して働き続けると、どうなってしまうのでしょうか?ここでは、ブラック企業を今すぐ辞めた方が良い理由をお伝えします。
ブラック企業を今すぐ辞めた方が良い理由1.ブラックでしか働けない人材になる
ブラック企業に慣れて、ブラックでしか働けない人材になることが一番危険です。
自分自身がブラック企業に慣れ始めてしまった状況でギリギリ抜け出したのですが、友達の中にはブラック企業に染まってしまい転職できなくなった友達がいます。その友達はブラック企業で8年働いた後、その会社の不祥事をきっかけに転職活動を始めました。
面接で話せる内容が「〇日徹夜しました。」「土下座などの修羅場をくぐりました。」と言うものばかりでまともな会社から相手にされないと嘆いていましたね。ブラック企業で働き続けることは、我慢が必要なだけでなく、自分の価値をどんどん下げるので危険です。
ブラック企業を今すぐ辞めた方が良い理由2.人間性が変わる
もしブラック企業で辞めずに働き続けると、人間性が変わります。もの凄く攻撃的な性格になりますし、人相も悪くなります。友人がそうでした。
これはその友人だった人のエピソードですが、目元は窪み相手を睨みつけるように常に見て、少しでも気に食わない事を言われると声を荒げる、これが基本です。
その癖ブラック企業にこれ以上勤める必要はない、辞めた方が良いといっても行動に起こせず文句と愚痴をひたすら聞く羽目になります。
聞くだけなら良いですが、会って話すとその見た目の悪さもあって心配するか距離を取りたくなります。特に性格が変わってしまうので、価値観も変わっていて今まで合っていたからこその関係だったのが大抵崩壊します。
ブラック企業に無理して勤めている相手と付き合い続けると、自分まで精神がおかしくなりそうになるので適度な距離が必要になります。
それに一度でも精神的に壊れかけると、次の転職先でも文句ばかり言ってまたそれを聞く羽目になります。最終的にはその友人自身にも時間がないので、損得でしか人間関係を維持しようとしなくなりました。
ブラック企業を今すぐ辞めた方が良い理由3.欝になり自分が壊れてしまう
人間慣れてしまうと、一度身を置いた環境から抜け出すのが難しくなります。
私の場合は自分が辞めると同僚に迷惑がかかるという思いだったり、周りは頑張ってるのに自分だけ逃げるなんて、という同調圧力からなかなか退職する決意が出来ませんでした。
更には忙しすぎて次の仕事を探す時間も取れず。無理して働く間に、身体と精神は疲弊して間違いなく健康を害する事になります。
そして働くことが嫌になってしまって、失業保険を貰える間はのんびりしようとしてしまいます。病気になってしまったら次の仕事に就いても十分に活躍する事が難しくなります。精神的、身体的に病気になるだけでなく、次の転職にも抵抗を感じてしまうと思います。
鬱症状に陥った私は、1ヶ月以上働けませんでした。目標もやる気もなく、なんで働いているのかもわからずに、毎日嫌と思いながら働く。こんなに自分にとって害のあることはありません。
自分が壊れてしまいます。ちょっとした怪我や病気は、自分が元気だからこそきちんと治るんだと思います。その力がなくなると、人として生きることができなってしまいます。
多分、自分も目が死んだままでなにが正しいか判断出来なくなって、本気で仕事に取り組む姿勢を無くして作業的になっていたと思います。
出来ない理由をみつけてめんどくさいと鼻からやる気が見られず、先に進んだり成長する気持ちを無くしていました。務めている間は、身体がしんどくて中々体調が優れないのが治らず病院にも通っていました。
辞めてから身体のリズムが整い始めて、ストレスによる爆買いや肥満が解消され、疲れたから寝ると言うより、時間で眠くなる、朝起きると人らしい当たり前の行動が出来るようになりましたね。
ブラック企業を今すぐ辞めた方が良い理由4.ネガティブ思考に陥る
人間を信用できなくなり、ネガティブ思考になって笑うことも出来なくなると思います。実際に自分が笑うことが出来なくなっており、他人との会話もあまりしたくなくなったという経験があります。
私は結婚して家庭を持っていたのですが、ブラック企業に無理して勤めていたせいで妻との関係も悪くなり、普段の会話もままならない感じだったので離婚寸前でした。
メンタル共に体調も悪くなり、ついには自殺も考えるようになってしまい、病院に通うことになってしまいました。精神疾患になりますと、夜眠れなくなりますし、フラッシュバックとか様々な影響がでて、次の就職先にも影響がでます。
また虐められるとか、そういう不安にかられます。引きこもりの要因ともなるでしょう。
ブラック企業で得られるものは何もない!
私の先輩たちはストレス性難聴、バセドウ病、胃潰瘍など発症していました。睡眠不足で交通事故を起こす人もいました。私も実際めまいがひどくて倒れたり、睡眠不足で意識がなくなり電車の線路に落ちました。
会社のために生きようとしても、会社に殺されるだけです。会社は社員のことなんて大切に思っていません。身体や心がダメになったら、立て直すのには何倍もの時間が必要です。
ブラック企業で無理して働き続けることで得られるものは…何もありません。たしかに仕事中は、残業などで時間が取れずにお金を使う暇もありません。通帳には貯金が溜まっていきます。ただし、残業をすることで確実に疲れは蓄積されていきます。
肉体的な疲れは睡眠をとればなんとかなりますが、精神的な疲れは、寝ても覚めても解消されることがありません。私は会社を辞めることが恥だと思っていました。周りの同級生が短期間で転職している姿をみて、我慢が足りないと思った時期もありました。
しかし、結果的に精神的に追い込まれて、会社を退社した後にもしばらくは何もする気になりませんでした。しばらくすると貯金も底をつき始めて、さらに面接が通過しやすい会社を選び、そしてまた、ブラック企業に舞い戻ってしまいます。
ブラック企業に戻らないためには、しっかりと計画を立てて退職することです。
ブラック企業をすぐに辞めると次の転職に影響が出るのか?
ブラック企業でも、すぐに辞めると次の転職に影響が出る…。その不安をどのように乗り越えれば良いのでしょうか?ブラック企業に転職してしまった時は、すぐにでも退職願を上司に突き付けて辞めたいと思い続けました。
しかし、一方で既に1回転職した状態でまたすぐ辞めると、2社辞めたことになり「長続きしないやつ」と思われて3回目の転職先はもっとブラックなところしか残っていないのではないかと不安になりました。
その不安を乗り越えることができたのは、学生時代の他の同級生との会話でした。誰と話しても、自分ほどブラックな環境で仕事してる友達はいませんでした。
転職しても今より悪くなることはない、むしろこのブラックな会社に長く居続けるほうが環境に慣れてしまってマイナスだと感じることができ、その後退職に向けて動き始めました。すぐに辞めると次の転職に影響が出ると言いますが、試用期間中なら影響は出ません。
「履歴書に書かない」これが一番の対処法でしょう。試用期間中に辞めれば、履歴書に書かなくて良いのです。影響が出るのは、中途半端に1年など勤めてしまい、職務経歴に書かざるを得ない状況まで働いた場合です。
その場合は、もう開き直って面接で聞かれたら正直に答えるしかないと思います。下手に隠すより吐き出した方が楽になる事が多いので、面接で聞かれたら簡潔でわかりやすく理由を説明して流すのが良いと思います。
実際ブラック企業を辞めて、「次が無かったらどうしよう」とか「影響が出るかも」とか思いましたが、年齢的にもうどうしようもないのと一人で生活できるだけ稼げるなら別にいいじゃないかと開き直ったら非常に楽になりました。
いざ転職活動をすると、運が良かったのか全くマイナス評価をうける様子もなく数社から内定を頂きました。辞めてしまったものは仕方ないと覚悟を決めて、少しの間でもやってきた事、次の会社で取り組みたい事をじっくり考えて自信を持ってアピールしたのが良かったと思います。
「辞めなければ、自分の心が崩壊してしまいそうだ」という人は、すぐにブラック企業なんて辞めてしまいましょう。ブラック企業で苦しむよりも、一度リセットして考え直す方が賢い選択です。
ブラック企業を避けるための転職活動3つの方法
次の転職で失敗しないためには、どのようにすれば良いのでしょうか?ブラック企業を避ける転職活動の方法を紹介します。
ブラック企業を避ける転職活動の方法1.企業の情報を調べる
企業は何もかもがホワイトだなんて事は滅多にありません。ブラック企業を避けるためにも、転職しようとしている企業の情報を調べる事が最も大事です。
ブラック企業を避ける方法は、まずはその受けたい会社の評判などをネットで調べましょう。実際に勤めていた人が体験などを書いているので、良いことも悪いことも色々わかるのでおすすめの方法になります。
そのためにも情報が集まりやすい大企業の方が、ブラック企業を避けるという意味では良い転職先だと思います。また、雇用契約は立派な法律行為ですので、条件をはじめ就業規則を十分に理解出来るまで聞いて理論武装をしておく事も大事です。
人事担当者が怪しい人や圧迫面接をするような会社は、配属部署も腐っている事が想像出来ます。面接に来た求職者はもし不採用の場合、将来その会社の見込み客になり得ます。
その相手にぞんざいな扱いをするような会社は組織的に荒れている可能性もありますので、避けるべき会社です。できれば現場を見学させてもらって、そこで働いている人の表情や話し方を気にかけてみると、実際の現場がわかりやすいと思います。
転職サイトや転職エージェント、ハローワークを利用して地元の評判を聞いてみるといいでしょう。そういった求人サイトはかなり細かなところまで教えてくれます。
例えば、辞める人が多いとか、地元の人は働きたがらないなどです。また、長期にわたって求人が出ているところや、給与や福利厚生が他より突飛して良い所は要注意です。
ブラック企業を避ける転職活動の方法2.きちんと企業に質問すること
失敗しないためには、面接で前職で嫌だなと思ったことをきちんと聞くことです。嫌なこと、やりたいことを正直に話すことが大事でしょう。私の場合は、無理難題を自分の中に決めておき、話を聞く段階で話の中に少し加えて話をしてみました。
面接官の反応や返答で、同じような現状の会社かどうか分かります。完全に同じ様な目に合うと思った場合、さらに無理難題を入れてみて自分の譲れない条件として話を通しました。
その時に、真剣に考えてくれるか、まるっきり相手にされない対応をしてくるかでその会社の内情や自分との合う合わないが分かる様になり、判断基準にする事が出来ました。
ブラック企業を避けるためには、自分の就職活動自体も真剣に取り組む必要があります。早く転職先を決めたいばかりに「なんでもやります!」「熱意があります!」「どんな仕事もやり遂げます!」と根拠のないやる気だけを押して就職活動すると、ブラック企業からしか声がかかりません。
面接で異様にこっちを買いかぶってくる企業、質問してもごまかししか返ってこない企業など、面接を受ける側も相手を品定めしてやるというつもりで転職活動することが大切です。
ホワイトな企業なら、きちんとこちらの疑問点や不安に向き合ってくれます。それがブラック企業を避ける判断基準になります。
資格や体型は改善出来るので、資格取得して転職先で有利になるような資格を狙ったり、太っているなら健康や見た目で落とされないように痩せましょう。
ブラック企業を避ける転職活動の方法3.計画を立てて転職活動をすること
ブラック企業を辞めたら、計画を立てて転職活動をしていきましょう。私の場合は以下のようにしました。参考にしてみてください。
転職エージェントの方と密に連絡を取り合い、しっかりと面談を行ってもらいます。
おすすめの転職エージェントはこちらから探してみてください。
ブラック企業である会社は、特徴があります。その特徴はインターネットに記載しており、とても良いアドバイスにつながります。
転職には時間も労力も費やします。もしかしたら仕事をしている時よりも精神的につらいかもしれませんが、しっかりと時間をかけて選ぶことをお勧めします。
面接のときに正直に話すことをお勧めします。仕事が決まらない大変さより、決まった後ブラック会社だともっとつらい思いをするので、時間をかけて選ぶことです。