ブラック企業や終わっている会社に入社してしまったら、悲惨です。
ブラック企業の特徴としては、勤務時間が長いのに収入が少なかったり、パワハラが横行し、職場の上司が暴力的・威圧的といったことが挙げられます。その他、ブラック企業の主な特徴は以下の通りです。
- 求人票に書いてある内容と、実際の待遇が極端に違う
- 公私混同の社風である
- 現場責任者には権限が与えられておらず、責任だけが負わされている
- 諸経費を自己負担させられる
- ワンマンで、独裁的な経営がおこなわれている
- 採用通知書などが書面でこない
- 深夜遅く、明け方になっても社内の照明がつきっぱなし
しかし、なかには、激務であろうと、自分のキャリアや自己形成に有益だと思える根拠があるならば、ネット上の評価などは気にしないという人もいます。ある人はブラック企業と言い、ある人は、成長できる良い企業と言ったりもします。
それでは、本当のブラック企業を見分けるには、いったいどうすれば良いのでしょうか?
私は実際にブラック企業で3年間働いていた経験があります。ブラック企業は、今から考えても吐き気がするほど「やばい」ものでした。
ブラック企業で苦しんでいる人たちの話を聞く中で、「やばいブラック企業の特徴と見分け方」がわかってきたので今回、記事にまとめました。
この記事がブラック企業に苦しめられているあなたの役に立つことを祈っています。ブラック企業・危ない会社を見極めて、後悔しない転職を勝ち取りましょう。
ブラック企業に勤めている人のリアルな体験談などを「会社がブラックすぎる?やばい会社のあるあるや体験談を徹底調査!」でご紹介しています。ぜひこの記事と合わせてチェックしてみてください。
私がブラック企業に入社してしまったきっかけ
私が新入社員として入った会社が”ブラック企業”でした。
大学卒業後にすぐに就職しましたが、特にやりたい仕事もなくたまたま一番最初に受かった会社だったからという理由だけでその会社に入社しました。もともとは、地元に貢献できるように、就職活動中は地元就職を目指して活動していました。
しかし、リーマンショックの影響であまり採用がなく、採用があったとしても契約社員やパートのお仕事が多い状況でしたね。
そんなときに見つけたのが、あるIT企業が正社員で新卒を募集している求人でした。お給料は新卒にしては良かったので、最初はダメもとで応募をしました。
会社説明会にも足を運び、社員の方々も優しく、社長もリーダーシップのある方で信用できそうな会社だと思い選考を受け合格し、その会社に就職することになりました。
なので、ブラック企業だというのは全く気づかずに入社してしまったのです。しかも、面接の相手はとてもフランクに話してくれる人でむしろその時は好印象なくらいでした。
いまから考えると、もっと真面目に分析したり、慎重に就職活動しておけば良かったと後悔しています。
私が体験したブラック企業エピソード
ブラック企業だと気づいたのは、入社してすぐのことです。ここからは、私が体験したブラック企業の中身をご紹介します。
- 人手不足のブラック企業
- サービス残業が多いブラック企業
- パワハラ三昧のブラック企業
1.人手不足のブラック企業
働いてみると、中小企業で人手が足りず、仕事が回っていない状態だということがわかりました。先輩社員はみんな自分の仕事に手一杯で、質問をしようにも、話すらできない状況でした。
また、家族経営の会社だったため、社長(夫)と専務(妻)が権力を持ち、誰も逆らえる状況ではありません。少しでもミスがあると罵倒され、書類で頭を叩かれたり、太ももを蹴られたりすることもありました。
残業も申請できず、みんな夜中の2時くらいまで残って仕事を終わらせ、家に帰り数時間寝て、また出勤という生活をしていました。
その中で体調を崩す社員も出てきて、うつ病になったり、過労で突然倒れたりする社員もいましたね。
売り上げが行かなければ減俸があったり、経営者のやり方でコロコロ方針が変わり、そのやり方に意見できる人間がいませんでした。また休みが全く取れず、出張の前移動が日曜日になったりしました。
他にも、売り上げが上がる地域を社長の息子が担当して、上がらない地域をヒラ社員が担当させられたりして、売り上げの少なさを理由に給料が減額されるという理不尽さでした。
2.サービス残業が多いブラック企業
サービス残業ですが、1番多いときで月120時間はありました。朝は1番に来て夜も終電ギリギリまで仕事をしてましたが、帳簿上では定時上がりという典型的なブラック企業でした。
勤務時間が終わってからが本番といった風潮が出来上がっていましたね。
実際に、先輩方は「残業自慢」をし、”終電で退社”もしくは”深夜2時ごろまで仕事をしてタクシー帰宅”のどちらかがほとんどでした。また、2~3日連続で徹夜となる場合もありましたね。
サービス残業が当たり前なのは、ブラック企業で間違いないでしょう。また、それについて疑問視する意識が皆にないのが余計にダメだと感じます。
会社の言い分としては、
「新入社員で入社してまだ仕事も半人前なんだから」
「残業している分はお前が他の人よりも仕事が遅いせいだ」
「むしろ自ら残業をして先輩上司に教えを乞うくらいのことをするのが当然だ」
と言われていました。
ただ、自分は新入社員としては考えられない仕事量をこなしている自負はありましたし、周りからもそういった評価をもらっていました。
3.パワハラ三昧のブラック企業
また、社長からのパワハラも何種類かあり、1番酷かったのが場所も状況も考えずにキレ回すことです。通常、上司が部下を叱ったりする際は”周りに聞かれない状況”になってからするのが常識だと思います。
しかし、それを全く考えず、全員がいる場で1人を責め立てたり、社内全員が見る連絡ツールで責め立てたりなど、周りをも不快にすることが多々ありました。
しかもその内容があまりにおかしいことが多かったために、とても不愉快な気持ちになりました。その他にも、休日に社長の趣味に付き合わされたり、飲み会の強制参加など、数えきれないほどのパワハラがありました。
やばい「ブラック企業」の特徴とは?
そんなブラック企業に勤めていた私だからこそわかったことがあります。ここでは、辞めてわかった、やばい「ブラック企業」の特徴を紹介していきます。
実際に私が体験したことや、ブラック企業で働いた経験のある知人や友人、親戚から聞いた話を総合してまとめているので、かなり信憑性は高いと思いますよ。ぜひ参考にしてみてください。
- 朝礼がとにかく長い
- 精神論を熱く語る社長
- 家族経営の会社
- 離職率の高い職場
- 求人の年収が異常に高い
- 中小企業には要注意
- 定時で帰れるか/残業代はつくのか
- 体調不良などのやむを得ない事情の時に「とりあえず会社に来い」と強制性があるか
- 残業が当たり前、残業するほど偉いという雰囲気
- パワハラ・セクハラが当たり前
1.朝礼がとにかく長い
朝の朝礼で、大声であいさつの練習をしたり、交代でスピーチをしたり、社訓を大声で言わされたりする会社は危ないです。社員を洗脳しようとするブラック企業の可能性が高いので注意してください。
2.精神論を熱く語る社長
心の教育のために、道徳の教科書のようなものを読まされて、それについて感想を述べさせられる。
社長が熱く精神論を語り、社員がそれに同調せざるを得ないような会社は注意です。
3.家族経営の会社
社長、専務、役員が全て家族で構成されている会社は、社員の意見が全く通らず、全てがうやむやにされるので、避けた方が良いです。一般社員は冷遇され、一族だけおいしいところを持っていきます。
4.離職率の高い職場
離職率の高い職場には、必ずそうなる理由が存在します。今はネットなどを使い情報を集められる時代なので、口コミなどを参考にするようにしましょう。
5.求人の年収が異常に高い
求人の年収参考事例が「35歳年収1000万」や「28歳年収800万」など年収が以上に高いのは怪しいです。
“未経験者歓迎””学歴不問“”完全歩合制で高収入可”などの甘い言葉は危険です。
6.中小企業には要注意
中小企業も全てとは言えませんが、ブラックの可能性が高くなるでしょう。主観ですが、体制がしっかりとしていない中小企業に多いイメージです。
なので、福利厚生が少なかったり、普通の会社であるはずのものがなかったりする会社は要注意になります。
7.定時で帰れるか/残業代はつくのか
定時で帰れるのか、残業がある場合、残業代はきちんともらえるのか。これは採用時にきちんと聞いておくべきです。
タイムカードがない会社も存在しますので、これも注意しておいてください。
8.体調不良などのやむを得ない事情の時に「とりあえず会社に来い」と強制性があるか
本当に体調が悪いなら出勤できない時もあります。ブラックな企業ほどそれを許しません。この点も注意してください。
9.残業が当たり前、残業するほど偉いという雰囲気
残業が多い会社は、激務になりがちでブラック企業化していきます。上司が退社しないと退社しにくい雰囲気や、忙しすぎて周りへの配慮ができないような環境になり、ストレスが多いです。
10.パワハラ・セクハラが当たり前
言うまでもありませんが、パワハラやセクハラが日常的にある会社はブラック企業です。そんな会社は、一刻も早く辞めましょう。
ブラック企業・危ない会社を見分ける8つのポイント
選考を勝ち抜いて、せっかく苦労して入社した会社が「ブラック企業」だったり、「経営面が不安定で数年後に倒産」などといった危ない会社では、苦労が水の泡になってしまいます。
そのような企業に転職してしまったばっかりに、再び転職活動をおこなわなければいけない・・・という事態は絶対に避けたいところです。
ですから、応募する企業については、ブラック企業でないか、危ない会社ではないかをチェックしておく必要があります。求人情報には、応募者を集めることを意識して書かれているため、概ね良いことしか書かれていません。
ブラック企業・危ない会社の見分け方は、しっかりとデータから判断することと、会社を実際に訪問して感じた感性の部分で判断することが大切です。
- 「頻繁に求人をおこなっていないか?」をチェックする
- 「社内の雰囲気はどうか?」「社員に活気や明るさはあるか?」をチェックする
- 「経営面が危うくないか?」をチェックする
- 「就職四季報」で会社の社風をチェックする
- ネットの企業クチコミサイトを利用する
- 同業他社・取引会社の人に話を聞く
- 応募企業の面接回数をチェックする
- 女性が働きやすい職場かをチェックする
- 転職のプロである転職エージェントに話を聞く
1.「頻繁に求人をおこなっていないか?」をチェックする
大量に採用をしなければいけない理由がある場合は別として、同じ職種について、頻繁に募集をおこなっている会社は、募集しても人員を確保できないか、採用してもすぐに辞めてしまうという理由が考えられます。
新規事業立ち上げなどで人員を確保する必要があるなど、連続して募集するケースもあるでしょう。しかし、頻繁に求人をおこなう会社というのは、概ね労働条件が悪く社員が定着しない会社が大半です。
2.「社内の雰囲気はどうか?」「社員に活気や明るさはあるか?」をチェックする
面接の際に、室内の様子をくまなく観察してみましょう。規模はそこそこ大きな会社なのにフロアの汚れが目立っていたり、備品が古いものばかりだと、それらに関する業者が手を引いている可能性があります。
また、社員に活気や明るさが感じられない企業は、何かの原因があると思って間違いないでしょう。
組織が硬直していて、現場から上層部に対して意見が言えない企業や、トップのカリスマ性が強く、幹部の顔色ばかりを気にしている企業であることが多いです。
3.「経営面が危うくないか?」をチェックする
「会社四季報」や企業のホームページで過去5年の売上と経常利益を見て、数値が極端に下がっていないかをチェックしましょう。
売上高が過去5年減少傾向にあり、経常利益もマイナスであれば要注意です。倒産した企業のうち、約7割が売上減少と販売不振が倒産の原因となっています。
4.「就職四季報」で会社の社風をチェックする
「就職四季報」では、会社の社風が見えてくる情報が掲載されています。
・平均年齢・平均勤続年数
まずは、平均年齢と平均勤続年数を確認します。男女合わせた平均年齢が同業他社に比べ極端に高い場合は、保守的な社風と言えそうです。
また、設立年は古いのに社員の平均年齢が若い会社は、社員の定着率が悪い場合が多いので注意が必要でしょう。
・給与
初任給よりも30歳賃金に注目します。30歳賃金が高い会社は、若手に責任ある仕事を任せる社風である場合が多いです。
・月平均残業時間・離職率
残業時間は、各業界によって傾向があるため、同業他社と比較して多いか少ないかを確認しましょう。また、離職率が極端に高い場合(20%以上)はブラック企業の可能性が高いので要注意です。
残業時間が長いかを知る方法として、実際に会社の照明が夜までついているかを見に行くのもひとつの手です。
5.ネットの企業クチコミサイトを利用する
最近では、転職前に、企業のクチコミサイトをチェックするという人も増えてきました。企業のクチコミサイトではさまざまな会社の評判が書き込まれ、会社の内情を知るには重宝します。
会社のホームページや、求人情報には、その会社の良い情報しか書かれていません。ですから、その情報だけを鵜呑みにしてしまうと、入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうことにもなりかねません。
ですから、以下のような企業クチコミサイトは、会社の実情を知るには確認しておくべきサイトだと言えます。
しかしその一方で、ひとそれぞれ感じ方や考え方が違うため、企業クチコミサイトに悪い情報が書き込まれていたとしても、それが本当に正しく、あなたにも当てはまるとは限りません。
書き込んだユーザーの感情的な意見だったり、偏見だったりということもあり得ます。
6.同業他社・取引会社の人に話を聞く
同業他社や、取引関係のある会社の人に話を聞くと、意外な情報を得られる場合があります。「あの会社は危ない」「あの会社はブラック企業ぽい」といったウワサは、業界内で流れることが多いです。
同じ業界は、他社の情報も入りやすく、信ぴょう性のある情報を得ることができます。
7.応募企業の面接回数をチェックする
転職する際には、応募企業の面接回数をチェックしましょう。これは、ブラック企業見極める方法だけではなくて、社員を大切にしている会社を見極める方法でもあります。
実は、転職の面接回数が多い会社が、一番社員を大事にしています。採用というのはある意味、地位が高い人のひとつの特権です。面接回数が少ない企業というのは、ワンマン企業が多いのです。
「部長しか面接しない」「社長しか面接をしない」というのは他の社員を大事にしていない会社と言えます。他の社員の意見を重視していないからです。
面接回数が多い会社というのは、大体まず一次面接で、直属の上司と同僚、管理職候補であれば部下になる人と面接するはずです。
そして、二次面接では、その部署の所属長、営業部だったら営業本部長等、部長以上の人です。最終面接では社長もしくは役員レベルの人が出てきますね。
ワンマンな会社は面接回数が少なく、1発で決めようとします。転職する側としては面接が少ない方がありがたく感じるんですが、実は、そういう会社というのは入った後のことを考えていないことが多いのです。
8.女性が働きやすい職場かをチェックする
ブラック企業を見分けるにはどうすれば良いのでしょうか?ブラック企業は、会社説明会などでは良いことしか言いません。
また、求人サイトにも良いことしか書かれていませんね。やはり事前に転職会議などの口コミサイトなどで情報収集し、社員の残業への認識や、プライベートと仕事のバランスの取り方などへの認識について確認することが必要です。
また、”その会社でどれだけ女性が働き続けているか”も重要な見分けポイントになります。
9.転職のプロである転職エージェントに話を聞く
本当にブラックだといわれる会社は、転職エージェントであれば、大抵把握しています。企業別のくわしい業務内容や労働環境の情報については、転職のプロである転職エージェントに話を聞くのが一番良い方法です。
転職エージェントを活用すればブラック企業を避けられます。私が新卒で入社した時は、どんどん体力的、精神的に辛くなり、軽いうつ状態のようになってしまったため、転職を考え始めました。そのときにお世話になったのが「転職エージェント」です。
まずはいくつかの転職エージェントに登録し、話を聞きましたが、特にdodaの担当コンサルタントの方が非常に親身になってくれました。
「ブラック企業は絶対に避けて転職したいんです!」と訴えたところ、非常に条件の良いホワイト企業の求人を紹介してくれたのです。そして、その会社に入社することができました。