転職スカウトで不採用?理由をスカウトする側の視点で解説します

後輩ちゃん

転職サイトに登録していたらスカウトメールが来た!でも、スカウトを受けたって事は、もう合格って事なのかな?ここから不採用になる事(落ちる)ってある?初めてスカウトを受けた私に教えて欲しい!


そんな疑問を解決します。

結論から言うと、企業側からスカウトしても選考を進める上で最終的に不採用にする事はよくあります。

本記事では、スカウト後に不採用とするその理由や、採用する企業側の視点でどう考えてそのような判断になっているのか、背景や理由について解説していきます。

こんな方におすすめ
    • 転職サイトに登録後に来たスカウトで不採用になることはあるのか知りたい
    • スカウトを受けた後に不採用になる理由と背景を知りたい
    • 転職スカウトをアンマッチ少なく効率的に受ける方法を知りたい


    転職サイトに登録してスカウトを受けたけど、どういう意図でスカウトが来たのか企業側に質問することもできないし、初めてだと温度感も分からず不安ですよね。

    私も転職を3回経験しており、色んなスカウトをどう受けてめていいかわからなくなったことがあったので、その不安な気持ちが良くわかります。

    そんな不安や疑問について、実際に転職活動をしてスカウトを受けた体験談とスカウトを行う採用側視点で解決していきます。

    ただ、転職スカウトはどうしても待ちの姿勢になってしまい、折角優良企業の求人があっても自ら応募しないと選考のチャンスすら受けられません。

    優良企業に転職するためにも、転職スカウト以外にも転職エージェントの利用も積極的に検討しましょう。

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    転職スカウトを受けたのに不採用?スカウトする側の視点で解説します

    転職スカウトを受けたのに不採用?

    冒頭でお話しした通り、実はスカウトメールを投げておきながら、正規の面接になった際に、不採用という判断をすることは良くあります。

    それがどういう時に、なぜ起こりうるのかを解説します。

    スカウトメールを出す=書類選考を通過した程度であるという事実

    普通の転職活動だと、転職エージェントを介したり自ら応募したい企業に書類を送り、書類選考から面接を行うという流れが一般的です。

    一方で、転職サイトなどを通じて企業側からスカウトメールを送る際の選考の仕方も、書類選考から面接という流れで通常の転職活動と流れは同じです。

    ただ、スカウトは書類を候補者から提出してもらうのわけではなく、転職サイトに登録してある履歴書や職務経歴書を見てからスカウトを打診します。

    スカウトメールを貰った人は「応募していないのにスカウトが来た!これはチャンス!採用されるかも!?」と思いがちです。

    ただし、採用する側からすると登録している候補者の中から、採用要件に合うようなキーワードを設定して検索し、表示された候補者の書類を見て、実際に会ってスキルや意向を確認したいという意図でスカウトメールを投げていることが多いです。

    要は書類を見て面接をしているだけなので、通常の転職の流れで言うと書類選考を通過しただけという状況になります。

    キャリア先輩

    スカウト=採用決定ではないところに注意が必要です。

    スカウトを受けた後に不採用になる理由と背景

    前述の通りスカウトメールを送った時点では、「書類選考通過したので、面接受けてみませんか?」と言っているだけなのです。

    スカウトから面接を受けたからといって、内定は確約されておりません。

    スカウトメールを投げた後に応募意志を確認後、職務経歴書の内容を深堀します。

    本当に自社の採用要件にマッチしているか、また、自社のカルチャーに合うか、入社後活躍できそうなケイパビリティを保持しているか等の通常面接と同等の確認を行います。

    それで自社の採用要件と合わないと判断したら、不採用となります。

    ここが、「スカウトメールを貰ったけど、不採用になった」という部分の理由と背景となります。

    その為、「スカウトが来た=採用が決まった」と思い込むのは判断が早いと言えます。

    中にはスカウトメールを送った時点で採用することをほぼ決めている企業もあるかも知れませんが、その業界の超有名人で面接する必要が無いようなハイパー人材で無い限りは、ケースとしてはほぼないと考えます。

    実は書類選考すら通過したとは言えない場合でのスカウトメールもある

    転職サイトや転職スカウトに登録する際に、転職意欲が高くない状態で「自分の市場価値を測りたい」という目的で登録されている方が結構います。

    そういう方は、履歴書や職務経歴書を本当にポイントだけ記載して放置しているパターンがあります。

    そういった方でも、前述の通りキーワードで検索しているから、候補として表示されます。

    ただ、記載内容が浅いので、その人の事がもう少し知りたくなります。

    こういう転職意欲の低い自社の採用要件にマッチするような人を転職潜在層とよびます。

    転職潜在層の転職意欲の掘り起こしと、転職意欲の掘り起こしまではいかないものの、今後本当に転職活動をする際に、自社の事を転職先候補として覚えておいてもらうために、スカウトメールを投げて、カジュアル面談に誘う場合があります。

    この場合は本当に書類選考ではなくお互いを知るための場として設定されることがほとんです。

    自分がそんなに転職意欲が高くない書類の登録状態でスカウトメールが来た際は、この場合が多いと考えてください。

    情報交換レベルであった場合「カジュアル面談でどうですか?」と誘われることがあります。

    世の中どんな出会いがあるかわかりませんので、カジュアル面談はやっておいて損は無いです。

    ただし、たまにカジュアル面談ではなくガチ面接をしてくる企業がありますので注意が必要です。

    カジュアル面談で失敗しない対応をまとめた記事もありますので、カジュアル面談前に目を通しておいてください。

    転職スカウトをアンマッチ少なく効率的に受ける方法

    転職スカウトを効率よく受ける方法

    転職スカウトを効率よく受ける方法は2つあります。

    キャリア先輩

    一つずつ解説していきます。

    ①職務経歴書を充実させておく

    採用担当が自社の採用要件を確認しやすいように具体的な記載粒度にしましょう。

    なるべく定量的な記載を心がける必要があります。

    例えば、「◯億円の投資を任せれ、◯億円の効果を創出した。」「売り上げを何%増加させた」等のイメージです。

    また、折角面接まで進んだのに「この人想像してた要件に意外とマッチしない」と思われないように、記載内容をより正確に記載しておく必要があります。

    たまに少し経歴を大袈裟に「リーダー」というような記載をしていたが、実際はリーダーと言えるような仕事をしていない場合があります。

    そういうアンマッチが発生すると、双方の面接に使う時間が勿体無いです。

    仮に面接まで行ったとしても、面接の場では深堀されて確認されますので、正直に記載するようにしましょう。

    職務経歴書の書き方はリクナビNEXTがとても参考になりました。

    ②職務経歴書以外で大事にしたい環境面のポイントも記載しておく

    ビズリーチなどの転職スカウトでは、職務経歴書以外にも希望する環境面を入力する部分があります。

    ここで言っている環境面とは主に企業文化や仕事の仕方などの事です。

    職務経歴書以外で大事にしたい環境面のポイントも記載しておく
    • ボトムアップカルチャー
    • 裁量を持って働きたい
    • スピード感がある
    • フラットな社風
    • グローバルな仕事がしたい

    実はこの記載って採用する側は割と気にしてみています。

    「あ、この人ボトムアップカルチャーがいいのか。うちはトップダウンだからスカウト送るのやめておこう」

    というような判断をします。

    入社後のアンマッチと早期退職リスクをこれだけで低減できます。

    スカウトを受ける側の立場でも、下手に採用されて企業文化に合わずに転職回数を重ねるよりかは良いですよね。

    キャリア先輩

    ビズリーチのこの機能は、転職者にとっても採用する側にとっても良い機能だし使いやすなと考えています。

    そのため、大事にしたい環境面のポイントを入力することを強くおすすめします。

    入力する機能がないスカウトサービスは入社後アンマッチが発生して転職失敗してしまうリスクがあるので、ビズリーチの利用を検討しましょう。

    転職をスカウトだけに頼るのは危険

    声を掛けてもらうのが嬉しくて、スカウトしてきた会社だけに絞って転職活動をしていませんか。

    スカウトされるのは自分の価値を認めてもらっているのでとても嬉しいことです。

    但し、スカウトを受けた会社に返信する前に、自分の転職の目的を必ず確認しましょう。

    そうしないと、折角転職したのに満足を得ることができず、転職を繰り返してどんどん本来達成したいと思っていた目的に実現が遠ざかってしまうリスクがあります。

    転職の目的と照らし合わせて、スカウトをしてきた企業は転職の目的が実現できるのかを確認しましょう。

    但し、熱心にスカウトしてくる企業の中では、その企業がどういった企業なのかわからない場合もあるでしょう。

    熱意に押されて転職を決めてしまう人もいます。

    ただ、せっかく転職したのに、思っていた仕事や企業風土と違ったなんてことはよくあります。

    そのため、企業情報を教えてくれる転職エージェントを利用するのが基本的にお勧めです。

    転職エージェントは、どう言う企業なのか、今回の募集背景はなんなのか、企業側と転職エージェントの営業担当と会話しながら採用要件を詰めているので、企業側の事情に詳しく、その情報を転職希望者に教えてくれます。

    転職エージェントは登録も転職支援も基本無料なので、無料で利用できるものは利用しておきましょう。

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    転職スカウトは転職ベテラン向けのサービス

    転職を3度経験してきましたが、転職スカウトサービスは転職に慣れた人が使うべきサービスかなと考えています。

    転職スカウトだと、転職エージェントが教えてくれる以下の内容を自分で調査・研究しなければなりません。

    中には個人では収集できない情報もあるため、転職エージェントを利用している人より情報レベルでは負けてしまいます。

    転職スカウトは転職ベテラン向けのサービス
    • 企業研究
    • 募集背景
    • 過去の面接時の質問内容
    • 面接官の特徴
    • 年収の交渉
    • 入社時期の調整

    企業とのやり取りも直接やる必要があり、失礼な対応があると転職のチャンスを失ってしまいます。

    転職慣れしている人は何を準備すればいいのか、どう対応すればいいのかノウハウがあります。

    個人で対応するのに不安があるなら、転職エージェントを使って転職するのがおすすめです。

    転職スカウトを利用する場合はしっかりと準備しよう

    転職スカウトはしっかり準備して利用しよう!

    転職スカウトは、履歴書や職務経歴書を登録しておくだけで転職活動を進められるとても便利なサービスです。

    ただし、しっかり準備して臨まないと不採用を受けたり、転職後に早期退職もありえます。

    以下の点をしっかり準備して転職スカウトサービスを利用しましょう。

    転職スカウトを利用する場合はしっかりと準備しよう
    • 職務経歴書を充実させておく
    • 職務経歴書以外で大事にしたい環境面のポイントも記載しておく

    転職に慣れていないようなら転職エージェントの利用を考えましょう。

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    編集者1

    杉田 陸 - キャリアクラス編集部

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    新卒で福岡県のメーカー企業に入社し、営業とSNSマーケティングを経験。1年半後、本当にやりたいことを見つめ直し、未経験でWebマーケティング業界への転職を決意。2021年8月にウェブココル株式会社へ入社する。自身の第二新卒で転職を成功させた体験をもとに記事コンテンツの作成する。一般社団法人プロティアン・キャリア協会が行う『プロティアン・キャリア検定資格』に合格(合格証明)。
    ※プロティアンキャリア検定は、自身・他者のキャリア開発に活かせる、変化する新時代のための認定資格

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    編集者2
    千田 究太郎 - キャリアクラス編集部

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    新卒でマーケティング支援会社に入社。その後、Web広告を扱う企業を中心に二度転職を経験したのち、ウェブココル株式会社に入社。自身の転職成功経験を踏まえて、主に第二新卒〜若手の転職情報に精通。最新の転職情報をお届けします。

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    ファクトチェック
    大島 大地 - ウェブココル株式会社取締役

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    新卒で東証プライム上場メーカーへ入社。その後上場企業傘下のWebメディア企業へ転職し、ウェブココル株式会社の取締役へ就任。採用の全責任者として、年間100名近くの採用選考を実施し、社員0名→25名へグロース。自社において幅広いなリクルーティングサービスを利用し、多くのサービスに精通。採用側の視点でサービスのファクトチェックや記事内容を精査しています。

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    執筆者情報

    キャリアクラス編集部のメンバーは全員転職経験者で構成されています。また、転職サービスを複数利用して転職活動を成功させたメンバーです。キャリアに悩んだ経験のある我々だからこそ発信できるキャリアの情報をお届けします。

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