転職活動中に、カジュアル面談の打診が企業からあったけど、面接と何が違うんだろう?ちょっと気になる企業なので、失敗しないように良い対応策があれば教えて欲しい!
こんな疑問を解決します。
結論から言うと、カジュアル面談とは「企業と応募者がお互いの情報交換をするのが目的としたコミュニケーションの場」です。
そのため、基本的には面接のように企業が合否を判定するものではありません。
しかし、実態としてその後の選考ではこのカジュアル面談の内容が引き継がれていることがありますし、カジュアル面談が面接になってしまっている場合があります。
- これからカジュアル面談に臨む方
- カジュアル面談で失敗したくない方
- カジュアル面談で採用する側の視点を知りたい方
なお、企業がカジュアル面談がどのような形態で行われるのか・質問内容などは、転職エージェントが情報を持っています。
転職エージェントを通じてカジュアル面談を行うと、過去カジュアル面談を行った人の面談結果が転職エージェントにフィードバックされるため、その企業がどういう形でカジュアル面談を進めていたのかの情報が集まっています。
転職の初期段階として、まずはカジュアル面談などで企業側の情報収集や自身の評価を確認したい人は、転職エージェントを利用するのがおすすめ。
カジュアル面談とは?どんな質問が出る?服装は?現役採用担当が答えます!
最近増えてきたカジュアル面談。
でも、実際に定義を知らない人が多く、油断してせっかくの採用チャンスを逃してしまうなんてことも起こりえます。
そうならないように、カジュアル面談について徹底解説していきます。
カジュアル面談の定義
カジュアル面談とは「企業と応募者がお互いの情報交換をするのが目的としたコミュニケーションの場」です。
そのため、面接のように企業が合否を判定するものではありません。
ただし、実は会社によって定義が結構異なるため注意が必要です。
- 企業と応募者の情報交換の場
- 企業からの情報提供の場
- 雰囲気だけカジュアルで実はガチ選考の場
カジュアル面談のお誘いがきたら、やんわりと①②のどちらかなのか聞くのがおすすめ。
転職エージェント経由なら、どっちのパターンが多いのか事前にキャリアアドバイザーに必ずヒアリングしておきましょう。
③を選択肢に挙げなかったのは「選考してませんよね?」と聞いたところで企業側はカジュアル面談と言っている手前、正直に答えないからです。
また、あとで説明しますがカジュアル面談自体が選考に全く影響しないということはまずないため、そもそも聞く意味がありません。
面接とカジュアル面談の違い
項目 | 面接 | カジュアル面談 |
---|---|---|
目的 | 評価・選考 | 情報交換 |
服装 | フォーマル | ビジネスカジュアル |
履歴書・職務経歴書 | 必要 | 不要な場合もある |
実施後のアクション | 2次面接・最終面接 | 書類選考 |
一番の違いは実施目的です。
面接は評価と選考が行われ結果もフィードバックされますが、カジュアル面談は基本実施されません。
なお、履歴書や職務経歴書を送ってからカジュアル面談が調整されるケースも多いです。
カジュアル面談ってどんなシーンで発生するの?
カジュアル面談が発生するシーンは、だいたい2パターンかと思います。
- 転職サイトやスカウトサービスを利用していて、企業側からカジュアル面談を打診される。
- リファラル採用(紹介採用)で企業側からカジュアル面談をまず打診される。
スカウトを打つ時に、職務経歴書の記載が浅すぎるためにより深く経歴を確認する場合に使うこともあります。
リファラル採用時の内定率や事前準備の方法をまとめた記事もあるので、合わせてご確認ください。
カジュアル面談を企業側が設定する意図・目的
企業側がカジュアル面談を設定する目的は2つあります。
- 相互理解を進め、ミスマッチを防ぐ
- 転職意思が顕在化していない潜在層にアピールできる
それぞれ解説していきます。
①相互理解を進め、ミスマッチを防ぐ
普段の選考では聞けないような性格面だったり落ち着いた雰囲気の確認もできるため、相互理解が深まります。
応募者も転職エージェントや公募情報以外の実際の会社の情報を把握することができます。
②転職意思潜在層にアピールできる
転職意思はそんなにないけど、転職スカウト(
主に、「自分ってどれだけ市場価値があるんだろう?」と、考えている人たちです。
こういった人たちは、転職エージェントに登録して何社も選考を受けているわけではありません。
企業側からするとこういう潜在層は「採用の競合」がいないので、内定受諾率UPにつながります。
複数内定を獲得すると、最後は企業側同士の提示年収を上げあうチキンレースが繰り広げられます。
そのチキンレースを回避できる事にもつながるため、企業側にとってもカジュアル面談は重要な場となります。
転職活動のポイント
・複数企業最終面接を通っていると、提示年収が釣り上がる可能性があります。
・並行して同タイミングで最終面接まで持っていくだけで、提示年収を上げられたりします。
・これだけで年収数十万を上積みできる場合があるので、テクニックとして理解しておいてください。
年収を上げるテクニックは転職エージェントがプロなので、年収を上げたいなら転職エージェントに相談しながら進めましょう。
転職エージェント | おすすめ度 | 概要 |
---|---|---|
ワークポート | 5.0 | IT系中心の転職エージェントで求人数は8万件と業界最多クラス。未経験求人に強く転職決定人数業界No.1の実績あり。 |
リクルートエージェント | 4.8 | 求人数は業界ダントツの30万件。業界最大手のリクルートが運営。 |
カジュアル面談の想定質問例
カジュアル面談の想定質問では、候補者の転職意欲を確認したり自社への志望度や仕事の志向を確認しています。
- 転職活動のきっかけ
- カジュアル面談を受けた理由(会社や求人に興味を持った理由)
- 転職に関する本気度
- 仕事に対する興味の方向、何がやりたいのか
- 自社にどれくらい興味がありそうか
- スキル、経験の確認
- 他社の選考や応募状況
- 転職希望時期
- 転職時の年収や待遇などの条件面
- 今後のキャリア形成の考え方
この辺りがスパスパ回答できているととても印象が良いです。
「この人いいな!」と思ったら、企業側から選考に正式に応募してもらうようにアピールをすることもあります。
アピールされ始めたら、あなたの準備は完璧だったということです!
カジュアル面談の逆質問例
カジュアル面談では、逆質問を用意して面接では聞けないようなことをバンバン聞いちゃいましょう。
採用担当もカジュアル面談だと割とぶっちゃけた話をしてくれるので企業実態や雰囲気を知ることができます。
面接と違って質問の意図を問われることもあまりなく、気軽に聞けるのもメリットです。
- 求人募集している背景
- 何故自分に興味を持ったのか
- 対象部署の役割や人数規模
- 新卒と中途のバランス
- 勤務場所
- リモートワーク状況
- 本選考に入る場合のプロセス
- 採用された場合の業務イメージ
- 会社で活躍している人はどんな特徴があるのか
- 平均残業時間
なお、カジュアルな場だからといって、あまりに関係ないことを聞くのはNGです。
また、カジュアル面談の場は双方向の情報交換が目的なので、あなたが時間を占領しすぎないように注意が必要です。
逆質問されると採用する側も「お、この人うちに興味あるのか!」と嬉しくなります。
カジュアル面談の服装
カジュアル面談ですので、ビジネスカジュアルくらいがちょうど良いと考えています。
カジュアルという言葉に騙されて、ラフすぎる格好はやめておいた方が無難です。
服装に不安なら、企業側にどのような服装で行けば良いか質問しましょう。
ITエンジニア等、そもそも私服で仕事している会社は私服で良いかと考えます。
カジュアル面談で失敗する人・成功する人
カジュアル面談の臨む前に、私の採用の立場で成功する人、失敗する人を解説していきます。
カジュアル面談に成功する人
- カジュアル面談の目的を理解・確認している。
- 企業側の情報に積極的に興味を示している。
- お互いの時間を有効活用しようとする姿勢がある。
- 質問事項を準備してきている。
カジュアル面談に成功する人は、「その場の目的の理解をし準備をする」「コミュニケーションスキルが高い」といった高いビジネススキルを持っている方が多い印象です。
カジュアル面談に失敗する人
- カジュアル面談のことを全く理解していない。
- 受け身で自分からは何も話さない。
- 相手の情報に興味を示さない。
- 服装がカジュアルすぎる。
こういうパターンになると、カジュアル面談が10分くらいで終わる場合もあります。
カジュアル面談の結果が評価につながってしまう理由
カジュアル面談の結果が評価につながってしまう理由は、「ビジネスマンとしての力量が見えてしまうから」です。
カジュアル面談の失敗事例に当てはまるようなことをすると、その後の選考に正式応募しても落とされます。
具体的には、コミュニケーションスキルや準備スキル、スタンス等になります。
- そちらが声を掛けてきたんだからという横柄で受け身な態度
- 自分からは何も発言せずに、お互いの時間を有効に使おうというスタンスがない
- 服装等のTPOをわきまえられない
- 逆質問や知りたいことを事前に準備できていない
この辺りができてない人が応募してきたら、カジュアル面談が終わって応募した後に「書類選考で不合格」といったことが発生します。
転職スカウトからカジュアル面談を実施して不採用になるのもこの事前準備ができていないが故に起こることがほとんど。
詳細は転職スカウトで不採用になる状況を解説した記事を参照いただきたいのですが、企業とコミュニケーションする際にはしっかりとした準備が必要です。
こんなひどい人いないと思うかもしれませんが、本当にいるんです!逆にこのあたりをクリアしておけば大きな問題はないと考えます。
カジュアル面談がカジュアルじゃなかった人の話
カジュアル面談はだいたいカジュアルじゃない、、、、(´・ω・`)
— yiyun (@yiyun1114) June 4, 2021
現職に転職した時、ほぼほぼ面接受けてない(カジュアル面談と思って行ったら採用決まってしまった)ので、
転職経験あるけど転職活動のやり方ほぼわからん
でも次はちゃんとやらないとなー— manaca (@rfp_001) June 2, 2021
カジュアル面談で不合格通知が来るとはこれ如何に…🤔
— ハヤカワトモヒロ(はまー) (@T_Hayakawa1210) December 2, 2020
カジュアル面談の意味を理解していない企業も残念ながら存在しています。
カジュアル面談だと言いながら選考になってる場合もあるみたいなので、やはり注意が必要です。
結論、カジュアル面談は選考と思って臨むのが無難
カジュアル面談は、結論としてはほぼ選考の気持ちで臨むのが無難です。
カジュアル面談をうまく利用し、企業側との相互理解を深め「あなたの転職」と「転職の後の最高なキャリア形成」を実現しましょう。
- カジュアル面談は原則情報交換の場
- 企業によっては選考している場合もある
- カジュアル面談は面接では聞けないような情報を聞ける大チャンス
- カジュアル面談で最低限の対応ができていないとその後の選考で不利になる可能性がある
- カジュアル面談は、選考だと思って臨むのが無難