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コンビニ業界の正社員はやめとけ?実際の体験談を紹介

コンビニのアルバイトをしていて、社員の方から「正社員にならない?」と声をかけられたとすれば、魅力的に思える話かもしれません。

しかし、コンビニ業界でそのまま正社員になることは、本当に魅力的な話なのでしょうか?「正社員」という肩書きに釣られて正社員になると、後悔してしまうはめになるかもしれません。

私自身、コンビニ業界大手の会社で正社員をしていた経験があります。コンビニ業界は他の業界と比べて、年収は高めだと思います。しかし、休みがなかなか取れずかなり過酷な労働環境でした。

今回の記事では、コンビニ業界の実態と、私のコンビニ業界での正社員としての体験談をお話し致します。


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コンビニ業界はやめとけと言われる理由は?

コンビニは、24時間365日営業してることから、当然休みも少なく必然的に長時間労働になりがちです。実際に私自身も経験したことですが、ほとんどの場合、過酷な労働環境になります。

入社するコンビニによっても違いはあるでしょうが、仕事の本質はほぼ変わりません。上記のような特徴はコンビニ業界であれば必ず経験することになります。

また、店長やオーナーの人格が優しければ多少は我慢できるでしょうが、基本的に上の立場の人間から家来や奴隷のように命令されることになることが多いです。それでは、ここからひとつひとつコンビニ業界の特徴を掘り下げていきましょう。

コンビニ業界のネガティブな特徴
  • ノルマがきつい傾向にある
  • 人手が足りず忙しいことがよくある
  • 休日でも出向かなければならないことがある
  • コンビニの正社員は長時間労働になりがち
  • アルバイトの数も足りなくなってきている

ノルマがきつい傾向にある

コンビニ業界ははっきり言ってノルマがきついです。ノルマを達成しないと出世することが困難だというコンビニが多数存在しています。ノルマの例としては、クリスマスシーズンにケーキを売ったり節分に恵方巻きを売ったりしますが、その数にノルマが決められているのです。

また、お中元の時期にはカタログ商品のノルマが課せられています。一番最悪なのは、ノルマが達成できなかった際に自分で買い取る「自爆営業」でしょう。

自爆営業とは、その名の通り売れ残りを出さないためにその店の店長や社員が自腹で商品を買い取るという方法です。

「そんなのあり!?」と思うかもしれませんが、強制的に自爆営業をせざるをえない環境がコンビニ業界にはあるのです。

もしノルマが達成できなければ、店長よりも上のエリアマネージャーがやってきて。社員や店長は恫喝されることもあります。ですから、ノルマを達成できない恐怖に怯え、自爆営業がまかり通っているのです。

私の場合は、自爆営業で年間20万円ほど使っていたと思います。そうしなければ本会議で店長が責任問題として問い詰められるので、仕方なく自腹でノルマを達成していました。

また、クリスマスケーキなどが売れ残った時には大学生のアルバイトの子に購入をお願いすることもありました。

人手が足りず忙しいことがよくある

コンビニ業界は店舗あたりの社員数が少なくとても忙しいのが現状です。人手が全然足りていないのですね。基本的に店長が一人と、社員が多くても一人から二人ぐらいでアルバイトが休んだりすれば穴を埋めるために、自分が強制的に入らなくてはいけなくなります。

正社員としてコンビニの社員になったら、休みが取れないものと覚悟しましょうコンビニの正社員は、頻繁に募集がありますよね。それは人手が足りていないからだと言っていいでしょう。

アルバイトの場合は、休みも自由に取れてシフトを組めますが、正社員となるとそうはいきません。その日のアルバイトスタッフの数が少ないと正社員が出勤をして穴埋めすることになります。ですから、繁忙期はなかなか休みが取れません。

コンビニの正社員として働き始めたら、長期の旅行や、海外旅行に行く暇もなくなってしまうでしょう。さらに、自分がお休みの日に突然電話で呼び出されることもあります。

お店にアルバイトのスタッフしかいないときにクレームやトラブルなどがあると、対応のために夜中でも出勤しなくてはなりません。

お店のことが気になって、休みもしっかり取ることができず、いつも疲労がつきまといます。私が働いていたコンビニは業界トップのコンビニでしたが、精神的にも肉体的にもギリギリの状態で、心が休まる暇がありませんでした。

休日でも出向かなければならないことがある

先ほども言いましたが、コンビニの社員は休みの間も心が休まらないでしょう。なぜかと言うと、店舗で何か問題があった時に(機械の故障や人手不足、お客様からのクレーム対応)突然呼び出されるからです。休日であっても、そのような要請には、正社員は絶対に出向かなければいけません。

休日中なのにプライベートを邪魔されることが私も多々ありました。私生活を犠牲にしてまで働いていたように思います。コンビニ業界では、すぐに店舗対応できるように「お店の近くに住め」と本部から命令が下ることもあります。

コンビニの正社員は長時間労働になりがち

コンビニは、基本的に24時間営業ですよね。休みなく開いていますから、当然コンビニ正社員は長時間労働になりがちです。新卒で入社して半年ぐらいは労働時間も守られているでしょう。しかし、一年ほど経つと業務の幅も広がり忙しくなってきます。

そして、副店長などに抜擢されると休みを取ることさえままならなくなるでしょう。予定を組むことも難しく旅行になどはとても行くことができません。基本的に、休日でも呼び出しがあったりするので近場で過ごすことになります。

お店によってはバイトがなかなか集まらなかったり、バイトがすぐ辞めたりすると人手不足の穴を埋めるために正社員が出勤しなければいけなくなります。私の場合、14日間連続で働いたこともあります。

またコンビニは24時間営業のため、どんな時でも呼び出しに対して警戒しておかなければなりません。

私の知り合いのコンビニ店長などは、36時間ぶっ続けで働き続けて倒れてしまいました。うつ病なども多く、よほど「コンビニ業界で働きたい」という希望がない限り、正直言ってあまりお勧めできる業界ではありません。

アルバイトとして入社するのは比較的シフトも自由に組めるしプレッシャーもないので良いと思いますが、正社員として入社すると相当きついです。安定した業界ではあるので、お金の面ではかなり安定するでしょうが、体がもつかどうかは分かりません。

正社員にしかできない発注作業や、貴重品の受け取りなどは、休みの日でも店舗に出向くことになります。

アルバイトの数も足りなくなってきている

コンビニのアルバイトといえば、大学生や主婦の定番のアルバイトだと言えるでしょう。しかし、最近ではアルバイトもだんだんと敬遠されるようになってきています。

深夜勤務ありや、覚える業務が大幅に広がってきていることが原因かもしれません。フライヤーで揚げ物を揚げたり、郵便の受付をしたり、各種料金収納代行など、ありとあらゆることをこなさなければいけないのがコンビニのアルバイトになってしまったのです。

なかなか人が集まりにくいため、コンビニ正社員にしわ寄せが寄っているのが実情です。特に店長ともなれば、人手不足のために自らが売り場に出て必死に働き続けなければいけません

以前は時給が安くても比較的人手が集まっていたようですが、最近では時給を上げても人が集まらないというのが現状です。最近は、外国人の店員さんも増えてきていますよね。

外国からの留学生が多いですが、その留学生からもコンビニのアルバイトは敬遠され始めています。

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コンビニ業界でキャリアアップは可能なのか?

ここまで見てきた通り店コンビニ業界はとても過酷な労働環境だと言えるでしょう。比較的年収は高い方ですが、それ代わりに合うかは自分次第です。それでは、ここからはコンビニの正社員としてキャリアアップは可能なのかを見ていきましょう。

コンビニ業界でキャリアアップは可能かどうか
  • ほとんどの正社員が店長止まり
  • エリアマネージャーになれば年収は上がる

ほとんどの正社員が店長止まり

コンビニでのキャリアアップは、可能ではありますがとても狭き門だと言えるでしょう。店長以上のエリアマネージャーになれば、年収も上がりますが責任も当然増えます。本部の人間になるわけですから、売り上げやノルマにも相当シビアで厳しくなると思います。

エリアマネージャーや本部の社員になったとしても楽ができるわけではなく、一層厳しい環境に身を置くことになることを覚悟しておいてください。また、エリアマネージャーなどの店長以上の役職になれるのはほんの一握りです。

ノルマの達成度合いや業績に応じて成績が評価されますが、出世できるのはそのうちの約3%程度と言われています。ほとんどの正社員は、努力を重ねて役職が付いたとしても、コンビニの店長止まりです。

エリアマネージャーになれば年収は上がる

とても狭き門ではありますが、努力の末エリアマネージャーになることが出来れば、年収800万円~1000万円も夢ではありません。副店長・店長を経験した後、実績が認められれば、本部直属のエリアマネージャーとしてキャリアアップしていくことも可能です。

企業幹部として上り詰めるまでには、最低でも、5~10年間はかかるでしょうがそれに見合っただけの給料をもらえるのは魅力でもあるでしょう。コンビニ業界は厳しい下積み時代を乗り越えれば、待遇は悪くない環境でもあります。

もしもあなたが、コンビニ業界でやっていきたいと思うならば上を目指して努力し続ける覚悟が必要です。

「コンビニはなんとなく楽そうだな」と安易な気持ちで就職・転職してしまうと、地獄を見ることになるから気をつけましょう。

コンビニ業界で働くメリットは、とても安定している業界ということでしょう。コンビニはもはや日常生活になくてはならないものですし、ほとんど全ての人が利用する便利なお店です。

出世しなければかなり厳しい体力仕事が続いていきますが、出世して頭脳労働に切り替わると、待遇も良くなってきます。

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コンビニ業界で正社員として働いていた私の体験談

私は高卒で、5年間のフリーターを経た後にコンビニの正社員として就職しました。大卒ではありませんでしたが、コンビニ正社員として雇われる際には学歴はあまり関係がありませんでした。

求人に「学歴不問」と書かれていたため、気軽に応募したのがきっかけでした。最初に言っておきますが、コンビニの正社員はとてもハードな仕事でした。長時間労働が当たり前で、体育会系な部分もあります。

コンビニの正社員は、長く続く人は続きますが、環境に耐え切れずにすぐに辞めてしまう人も多い業界です。コンビニの正社員と言えば、世間では底辺職のように思われているかもしれませんが、24時間空いているコンビニの店舗は日常生活に欠かせないものですし、私は誇りを持って仕事をこなしていました。

私が勤務していた店舗は、大阪府のコンビニですが、とても忙しい地域だったため、ほとんどお休みがありませんでした。月給は25万円程度で年収は350万円前後。給料の割には、仕事が忙しすぎていつも体がへとへとでしたね。

私が一番嫌だったのは、夜勤です。深夜には変なお客さんも多く酔っ払ったお客様に絡まれることもしばしばでした。バイトがバックれたりすると、穴埋めのために24時間変則勤務になることもあります。

また、正社員ですからノルマもかなりきついものがありました。季節ごとに本部が売り出したい商品を売りまくらなければいけませんでした。最終的には、ノルマが達成できず自爆営業して買い取ることも何度もありました。

たとえ商品をおすすめしたとしても、そもそもお客様のニーズに合っていなかったり、商品が客層に合っていなかったりすると売れるわけがありません。そういうことに目を向けずに「とにかく売れ!売りまくれ!」という会社からの指示は精神的に苦痛でした。

常にノルマに追われ、心が休まりません。特にクリスマスケーキのシーズンは頭が痛いものでした。なぜなら、2件先の近所にケーキ屋さんがあったからです。コンビニでクリスマスケーキを買うよりも、ケーキ専門の店舗で買いたい人の方が多いですよね。

コンビニのクリスマスケーキもまずいわけではありませんが、予約を取ろうにも、なかなか取ることができません。そのことで店長から罵倒されたり、エリアマネージャーから叱責されることも多かったです。

私は精神的に疲れ果てて結局5年くらいで辞めてしまいましたが、ずっとコンビニで働けるというような人は、精神的にタフな人だろうと思います。また、コンビニ業界は長時間労働がとても多く休みも取れません。

休日は大体週に一回で、月25日くらいは店舗に出ていました。深夜のアルバイトが急に休んだりすると、電話で呼び出されて一日中働いていることもあります。本当に体力の限界で、倒れそうでした。とにかく気合がないとやっていけないと思います。

今考えると、かなり体育会系の仕事ですね…。ストレスが半端ないので私自身は、よほどやる気がある人でないと、コンビニ業界をおすすめはできません。今コンビニ業界で正社員として働いていて、辛くて転職を考えている人がいるならば、早めに脱出することをお勧めします。

私もコンビニ業界で働くのは限界だと感じたため転職エージェントに相談して、まったく別の業界へ転職しました。今振り返ると、意を決して、転職エージェントに相談してよかったです。

編集者1

杉田 陸 - キャリアクラス編集部

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新卒で福岡県のメーカー企業に入社し、営業とSNSマーケティングを経験。1年半後、本当にやりたいことを見つめ直し、未経験でWebマーケティング業界への転職を決意。2021年8月にウェブココル株式会社へ入社する。自身の第二新卒で転職を成功させた体験をもとに記事コンテンツの作成する。一般社団法人プロティアン・キャリア協会が行う『プロティアン・キャリア検定資格』に合格(合格証明)。
※プロティアンキャリア検定は、自身・他者のキャリア開発に活かせる、変化する新時代のための認定資格

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編集者2
千田 究太郎 - キャリアクラス編集部

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新卒でマーケティング支援会社に入社。その後、Web広告を扱う企業を中心に二度転職を経験したのち、ウェブココル株式会社に入社。自身の転職成功経験を踏まえて、主に第二新卒〜若手の転職情報に精通。最新の転職情報をお届けします。

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大島 大地 - ウェブココル株式会社取締役

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新卒で東証プライム上場メーカーへ入社。その後上場企業傘下のWebメディア企業へ転職し、ウェブココル株式会社の取締役へ就任。採用の全責任者として、年間100名近くの採用選考を実施し、社員0名→25名へグロース。自社において幅広いなリクルーティングサービスを利用し、多くのサービスに精通。採用側の視点でサービスのファクトチェックや記事内容を精査しています。

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執筆者情報

キャリアクラス編集部のメンバーは全員転職経験者で構成されています。また、転職サービスを複数利用して転職活動を成功させたメンバーです。キャリアに悩んだ経験のある我々だからこそ発信できるキャリアの情報をお届けします。

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