「皆が納得する確実な退職理由はあるのかな?面接や新しい環境でも使える例文や注意点などがあれば知りたい!」
会社を退職する時、誰もが納得する理由を伝えて辞めたいですよね。
本来は退職の際に理由はいらないのですが、余計なトラブルを避けるためにも、皆を納得させて辞めるほうが無難でしょう。
- 皆が納得する退職理由にはどんなのがある?
- 皆が納得する退職理由を例文を見て参考にしたい!
- 退職理由の伝えるときの注意点は?
など、皆を納得させて円満退職するためのポイントを押さえておきたいはず。
そういうわけで今回は、『皆が納得する退職理由やその例文』についてお話していきます。
さらに、退職理由の伝え方や円満退職するために押さえるべきポイントもお伝えするので、ぜひ最後までチェックしてみてください!
確実に退職できる3つの理由と例文
退職は、体調不良や家庭の事情を伝えると受け入れてもらいやすい傾向にあります。
ここでは、確実に退職できる3つの理由と会話例文を紹介します。
ただし、病気や介護だと退職までに時間的な制限が生まれ、短期での退職になりやすい傾向にあります。
したがって、円満退職しづらく、仲の良かった同僚などに心配をかけてしまうデメリットもあるので注意しましょう。
体調不良・病気
体調不良や病気が退職理由であれば、上司は退職を引き止めづらいです。
うつ病などの精神疾患の場合は、見た目では分かりにくいため、驚かれたり疑われたりする可能性があります。
なかには虚偽の体調不良や病気を理由に挙げる場合もありますが、転職先が前の会社に素行調査のために連絡することもあるため、基本的には正直な理由を伝えるべきです。
例文
上司 「どうしたの?」
あなた「突然で申し訳ないのですが、一身上の都合で退職したくてお時間いただきました」
上司 「えっ?どうして急に」
あなた「実は精神疾患から体調を崩していまして…」
上司 「前から病院通っているっていってたもんね」
「会社としても私としても残ってもらいたいけど仕方ないよね」
※上記会話は、事前に上司に精神疾患の相談や診断書を提出し、業務遂行が困難だろうと判断されている場合に限ります。
結婚や出産などライフステージの変化
結婚や出産などライフステージの変化にともない、会社を辞める人も多くいます。
とくに女性に多い理由であることから、文化的に男性は伝えづらいかもしれませんが、男性でも立派な理由になります。
旦那に家庭に入ってほしいといわれていると伝えれば、自分ひとりの選択ではないため、上司も引き止めづらいでしょう。
例文
上司 「どうしたの?」
あなた「先日の結婚で、家庭に入ってほしいと主人からいわれまして」
「退職を伝えたくて、お時間いただきました」
上司 「そっか、ご主人が…」
「それなら仕方ないね」
親の介護
親の介護が退職理由であれば、上司も引き止めづらいでしょう。
ただ、介護が理由の場合、短時間勤務での労働を打診してくる場合があります。
そういった場合にそなえ、両親の場所が職場から遠いなどの理由を考えておくのが望ましいです。
引き止められた場合の切り返しは考慮しておきましょう。
例文
上司 「どうしたの?」
あなた「突然で申し訳ないのですが、親の身体が不自由になってしまって」
「介護の必要があり、退職したくてお時間いただきました」
上司 「それは大変だね、でも急に退職なんて君も困るでしょ」
「短時間勤務で構わないから残ってくれないかな?」
あなた「それが親のいる場所が会社からかなり遠くて、通勤できないんです」
上司 「それなら仕方ないね」
引き止めを回避するには?円満に退職するために意識すること
できることなら、上司や同僚たちから「お疲れ様」などのねぎらいの言葉を受けて、円満退職したいはずです。
ここでは、確実に退職できる理由を伝えてもなお、なるべく円満退社できるポイントを紹介していきます。
繁忙期の退職は避ける
繁忙期の退職は会社に迷惑をかけるのはもちろん、上司や同僚にも迷惑をかけます。
退職を伝えるのは繁忙期以外、もちろん退職するのも繁忙期が終わってからが好ましいでしょう。
繁忙期を避けることで、周りも余裕があることから、不必要なトラブルを避けられます。
タイミングとしては、繁忙期が終わったすぐで、月曜日の朝一が好ましいです。
伝えてからすぐに退職の準備にとりかかれるからです。
退職打診時にネガティブな内容は伝えない
退職理由を伝えるにあたって、給料が安い、仕事が厳しいなど、つい本音を伝えたくなりますが、上司や同僚はこれからもその会社に残ります。
そのため、会社や仕事に関するネガティブな内容は伝えるべきではありません。
退職理由はなるべく前向きなものがよいでしょう。
たとえそれが、事実を脚色していてもです。
相手の立場に立って不快なことを控えるのが円満退社の秘訣といえます。
強気で退職の意を伝える
退職時の引き止め回避方法の3つ目は『強気で退職の意を伝える』こと。
なぜなら、退職を伝える時の態度によって上司の反応が変わる可能性があるから。
「交渉の余地がありそう」「まだ迷っている」と感じる伝え方だと、しつこい引き止めにあうかもしれません。
あれこれ条件を提示され、言葉巧みに説得されたら決意が揺らぐこともあるでしょう。
思いとどまり会社に残っても、一度退職を言い出したことで社内での扱いが変わり働きにくくなることもあります。
そういったことを避けるためにも、しっかりと退職の意を伝えることが大切なんです。
強気で退職の意を伝えることは、明確な意志表明になるため引き止め回避方法として非常に有効です!
早めに退職の意志を伝える
退職は民法(*)によって、2週間前までに意思表示が必要とされていますが、就業規則では1ヶ月前に申告する必要があると書かれていることが多いです。
しかし、引継ぎをするとなると1ヶ月前では足りません。
引継ぎは、後任の用意をするのにそれなりの時間がかかるため、最低でも3ヶ月は見積もりたいところです。
そのため、退職理由に矛盾しない範囲で、長い引継ぎ期間を用意しましょう。
たとえば、介護が理由であれば2ヶ月、うつ病であれば隔週の出勤で3ヶ月といった具合です。
できる範囲で妥協し、会社と折り合いをつけるのが、円満退社には必要です。
(*)e-gov|民法第627条1項
引き止められやすい退職理由!コレは言ってはいけない?
ここからは、引き止められやすい退職理由をご紹介しておきます。
結論から言うと、以下のパターンは引き止められる確率が高いのでおすすめしません。
スムーズかつ確実に退職するためにも、これらの退職理由がなぜ引き止められやすいのかを具体的に知っておくことも大切。
という事で、それぞれの理由を詳しくみていきましょう!
引き止められやすい理由①:給与が低い
引き止められやすい退職理由の1つめは『給与の低さ』です。
なぜなら、給与は会社側に裁量があるので、改善を理由に引き止められることがあるから。
例えば「給与を上げるように検討する」「役職をつける」などと交渉されると、退職したい理由が解決してしまいます。
そうすると、それ以上退職の意思を主張するのがむずかしく、結局会社に残ることも十分あり得ます。
なお「給与を上げる」などの提案は、口約束になることも多いので鵜呑みにしない方がいいでしょう。
このように、給与は会社側が改善を理由に引き止めしやすく、提案通り動いてくれないこともあるんですね。
『給与の低さ』は会社が交渉材料を提案しやすいので、引き止められやすい理由と言えます!
引き止められやすい理由②:休暇に対する不満
『休暇に対する不満』も引き止められやすい退職理由と言えるでしょう。
なぜなら、休暇に対する不満も、前述の給与と同じく会社側に裁量があるので改善を理由に引き止めやすいからです。
例えば、「休日出勤を減らす」「休みを増やす」などと提案されたら、退職したい理由がなくなってしまいます。
そうすると辞めたい意志を主張し続けるのがむずかしく、退職の話自体がいったん保留にされてしまうかもしれません。
退職を思いとどまり残ったのに、口約束で休暇が改善されないことも考えられます。
『休暇に対する不満』は会社側に改善の余地があるため、引き止められやすい理由と言えるでしょう!
引き止められやすい理由③:人間関係の悩み
引き止められやすい退職理由の3つ目は『人間関係の悩み』です。
なぜなら、社内の人間関係の悩みはよくある問題で、会社が提示できる解決策が多くあるから。
例えば「別の部署への異動」など直接的な解決策を提示されているのに、退職を主張し続けるのはむずかしいものです。
また、人間関係はほとんどの会社につきものなので「他の会社へいっても生まれる悩み」などと説得されるかもしれません。
そうすると引き止め交渉が長引き、なかなか辞められなくなることもあるでしょう。
『人間関係の悩み』も会社が問題を直接解決しやすい内容なので、引き止められやすい理由と言えます!
退職意志を伝える前に転職先を決めると退職しやすい
退職意志を伝える前に転職先で初回勤務日を決めておくと、目安ができて退職の期間を設定しやすいです。
たとえば、2ヶ月後に転職先に入社すると約束をしていれば、必然的に勤務中の会社を2ヶ月以内に辞める必要が出てきます。
会社によっては、転職が決まり入社まで3ヶ月も待ってくれるところはまれですが、事前に転職先を決めておくことはメリットしかありません。
転職するなら転職エージェントの利用は必須です。下記から自分に合う転職エージェントを見つけましょう!