- うつ病の無職で焦りを感じている方が取るべき行動
- うつ病から再就職を成功させるコツ
- うつ病で無職の人が焦りを感じる原因
うつ病が原因で退職し無職期間が続いていると、収入面の不安やキャリアに傷が付くことを恐れるがあまり、焦って行動してしまうケースが少なくありません。
しかし、正常な判断能力が働いていない状態で転職活動を進めても、自分に合った職場が見つからないだけでなく、病状を悪化させてしまう可能性もあります。
この記事では、うつ病の無職で焦りを感じている方が取るべき行動やうつ病から再就職を成功させるコツなどを解説します。
うつ病の人におすすめな支援サービスや支援制度も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
仕事をしたいけどいきなり働くのが怖いなら、就労移行支援サービス「ミラトレ」がおすすめです。ミラトレはパーソルグループが運営する就労移行支援サービスで、利用者満足度が92%と非常に高いことが特徴です。一人ひとりに最適な個別支援計画を提案してもらえるので、誰でも無理なく社会復帰を進められます。
\利用者満足度92%!/
うつ病で無職になり焦りを感じていてもまずはしっかり休息をとることが大事
うつ病が原因で無職になり焦りを感じていても、まずはゆっくりと休息をとり体調を回復させることを優先すべきです。個人差や環境による違いはあるものの、基本的にうつ病の治療には時間が掛かります。
「早く再就職しなければ」というプレッシャー・ストレスが病状を悪化させてしまい、結果的に社会復帰が遅れてしまうケースも珍しくありません。
うつ病が原因で退職した人は、体調回復が最優先事項であることを理解しておきましょう。
うつ病の無職は焦って就職先を決めないほうが良い
うつ病が原因で無職になり焦りを感じていても、あわてて就職先を決めるのは控えるべきです。正常な判断能力がない状態で転職活動を進めてしまうと、適性に合わない企業やブラック企業に入社してしまう可能性が高くなります。
仮に、自分の適性にマッチした企業に入社できたとしても、体調の問題で職場に適応できずに短期離職してしまうリスクがあります。
障害者職業総合センターが2017年に実施した調査によると、一般企業に就職した精神障がい者の職場定着率(1年経過後)は49.3%であったとされています。
うつ病の治療から再就職までは時間が必要であることを念頭に置いて、転職計画を進めましょう。
参考:障害者職業総合センター|障がい者の就業状況等に関する調査研究
うつ病で焦りを感じる無職の方が取るべき行動3つ
うつ病で焦りを感じる無職の人が取るべき行動は次の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
とにかくまずは症状が良くなるまで休む
うつ病で焦りを感じる無職の人は、とにかく症状が良くなるまでは休息をとるべきです。社会復帰を焦っても良い結果を得られないばかりか、病状を悪化させてしまうリスクさえあります。
うつ病の回復過程は、急性期(1ヶ月~3ヶ月)・回復期(4ヶ月~6ヶ月)・再発予防期(1年~)という3つの期間に分けられます。それぞれに要する時間は人それぞれですが、決して無理はせず治療に専念することが大切です。
治療を進めていくにあたって不安なのは経済面だと思いますが、日本にはうつ病の人が利用できる公的な支援制度が充実しています。お金の不安が大きい人は支援制度を積極的に活用しましょう。
参考:うつ病の無職で金銭的に焦りを感じているなら経済的支援制度を利用しよう
参考:LITALICOワークス|うつ病の回復期とは?特徴や回復過程、過ごし方など紹介
働ける状態ではあるが、いきなり働くのが怖い場合は「就労移行支援サービス」を利用する
うつ病の治療に成功して働ける状態ではあるが、いきなり働くのが怖いという人は「就労移行支援サービス」を利用するのがおすすめです。
就労移行支援サービスとは、病気や障害のある人が働くために必要なスキルを習得するためのトレーニングや、転職活動のサポートを受けられる通所型のサービスです。
就労移行支援サービスを利用するメリットには、次のようなことが挙げられます。
- 就労移行支援事業所へ通うことで生活リズムの立て直しが可能
- 適切な自己管理を行う能力を身に付けられる
- 円滑な対人コミュニケーションを図れるようになる
- 職業準備性が整い、就職活動への自信をつけられる
- 就職活動時に「はたらけること」を証明できる
- 就職後もはたらき続けるためのサポートが受けられる
いきなり働くのが怖い場合におすすめな就労移行支援サービスは次の2社です。
どちらの就労移行支援サービスも支援実績が豊富で利用者満足度が高いことが特徴です。
うつ病の利用者が多く個々に最適な支援をしてくれる『ミラトレ』
名前 | ミラトレ |
料金 | 前年の収入によって負担額の上限が決定 ※利用者の9割以上が自己負担なし |
求人数 | 公開求人:- 非公開求人:- (2024年11月14日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 10~50代以上 |
対応エリア | 首都圏中心(東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・大阪・兵庫) |
オンライン面談 | 不可(事業所に見学に足を運ぶのが望ましい) |
得意分野・業界 | 全業界 |
公式HP | https://mirai-training.jp/ |
- 実際の職場のような「疑似就労環境」が提供されている
- 利用者の就職後平均定着率が95%と高水準
- 求人数が業界最多でさまざまな業種・職種に応募できる
ミラトレはパーソルグループが運営する大手就労移行支援サービスで、病気や障害を持つ18歳以上の就労希望者を対象としています。
ミラトレを利用する人の年齢や障害はさまざまです。精神障がい者が利用者全体の約65%、その内約26%人がうつ病を理由にミラトレに登録しています。
利用者の年代は男性・女性ともに20代・30代が多く、40代以上は男性で22%、女性で16%です。性別問わず幅広い年代の人がミラトレを利用して社会復帰を目指しています。
就労移行支援施設へは原則として2年間通うことが可能です。うつ病の治療を進めながらゆっくりと社会復帰を目指せることも就労移行支援サービスならではのメリットと言えます。
また、ミラトレは就職率が高いことも特徴です。就労支援事業所における平均就職率が53%なのに対し、ミラトレの就職率は86%と全国平均を大きく上回ります。
一人ひとりに最適な個別支援計画を提案してくれるミラトレを利用すれば、無理なく着実に社会復帰を進められます。うつ病でいきなり働くのが怖い人は、まずミラトレに相談しましょう。
- 在宅支援にも対応している
- スタッフの対応が親切・丁寧
- 定期的なヒアリングがあるので相談しやすい
- カリキュラムによっては物足りなさを感じる
- ラフな格好な方が多いため雰囲気が若干ゆるい
- 昼食や交通費の支給がない
▼ミラトレの口コミ
引用:ミラトレ
引用:ミラトレ
\利用者満足度92%!/
就労支援実績が豊富で全国100以上の拠点がある『LITALICOワークス』
名前 | LITALICOワークス |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人:- 非公開求人数:- (2024年11月19日現在) ※今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 全年代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 身体障害、発達障害、精神障害など 障がい者手帳を持つ方対象とした就職支援 |
公式HP | https://works.litalico.jp/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社LITALICO |
拠点 | 東京都目黒区上目黒2-1-1中目黒GTタワー15F/16F/20F |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | なし |
連絡手段 | メール、電話 |
- 事業所が全国に100ヶ所以上
- 職場定着率が90%以上
- 自分のやりたい仕事が見つかる
LITALICOワークスは、障がい者の就職や職場定着をサポートしている就労移行支援事業所です。基本的なビジネスマナーから、インターンを活用した実践的な社会活動までじっくりと学べます。
LITALICOワークスは就職後の職場定着率が高いことも特徴です。全国の就労支援事業所における就職後定着率が60%なのに対して、LITALICOワークスの就職後定着率は90%と平均を大きく上回ります。
また、セミナーやオンライン講座など、多数のイベントが開催されているので、仲間と交流を持ち続けられることも人気の理由です。
LITALICOワークスでは就労移行後も継続的なサポートを受けられるので、うつ病でいきなり働くのが怖い人にはうってつけの就労移行支援サービスです。
- サポート環境が整っている
- 体調管理の支援も受けられる
- 支援員が優しい
- 経験の浅い支援員がいる
- 対応が遅い
- 交通費は自己負担になる
▼LITALICOワークスの口コミ
引用:LITALICOワークス
引用:LITALICOワークス
\定着率90%以上!/
早く仕事を見つけたい人は「転職エージェント」を利用する
うつ病で焦りを感じる無職の人のうち、できるだけ早く仕事を見つけたい人は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントを利用すれば、転職活動に必要なことをトータル的にサポートしてもらえるので、心身にかかる負担を減らしながら社会復帰を目指せます。
また、専任のキャリアアドバイザーがヒアリングを行った上で、あなたの適性にマッチした求人を紹介してくれるので、短期離職してしまうリスクを大幅に減らすことが可能です。
なお、うつ病の人が利用すべき転職エージェントは、障害者雇用で転職活動を進めるのか、一般採用で転職活動を進めるのかによって異なります。
障害者転職でおすすめの転職エージェントは次の通りです。
一般転職でおすすめの転職エージェントは次の通りです。
それぞれの特徴を理解して、自分の目的や状況にあった転職エージェントを選択してください。
手帳持ちの方は障がい者転職実績が豊富な『dodaチャレンジ』がおすすめ
名前 | dodaチャレンジ |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人数:1610件 非公開求人数:- (2024年11月14日) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 全年代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 障がい者への転職サポート |
公式HP | https://doda.jp/challenge/ |
詳細を見る
運営会社名 | パーソルチャレンジ株式会社 |
拠点 | 東京都港区芝5-33-1森永プラザビル本館19F |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | なし |
連絡手段 | メール、電話 |
-
- 求人数の多さ
- 4
-
- 取り扱い
業種数 - 4
- 取り扱い
-
- 5
- 障がい者転職の専門性
-
- 5
- サポート
対応
-
- 利用実績
- 5
- 圧倒的な求人数で希望に沿ったマッチング
- マンツーマンによる個別サポートが充実
- はたらく環境づくりをサポート
dodaチャレンジは、障がい者の転職・就職支援実績No.1の転職エージェントです。登録できるのは障害者手帳を持つ就労希望者に限られます。
障害者雇用に精通した専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンで転職活動を支援し、障がいの特性や必要な配慮を上手に伝えられるようアドバイスを提供しています。
また、働きやすい環境づくりに向けて入社後のサポートも行っているため、入社後の定着率が94.1%と高水準であることも特徴です。
障がい者転職を希望する人は、運営20年以上・約3,000社の取引実績を持つdodaチャレンジに相談しましょう。
- 就職・転職活動が初めての方のための充実したサポートが受けられる
- 幅広い選択肢の中から自分にあった求人を紹介してもらえる
- 職場への定着率をアップさせるための働きやすい環境づくりをしてくれる
- 地方求人が少ない傾向にある
- 全国に3拠点しかない
▼dodaチャレンジの口コミ
引用:X
引用:X
\障がい者の転職支援20年!/
ブランクが不安なら『ジェイック』がおすすめ
名前 | ジェイック就職カレッジ |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人:- 非公開求人:- (2024年11月14日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 18~35歳 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 20代、女性、中退者の転職支援 |
公式HP | https://www.jaic-college.jp/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社ジェイック |
拠点 | 東京都千代田区神田神保町1-101 神保町101ビル6F |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | なし |
連絡手段 | メール、電話 |
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- 求人数の多さ
- 4
-
- 取り扱い
業種数 - 4
- 取り扱い
-
- 2
- ハイクラス求人
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- 5
- サポート
対応
-
- 利用実績
- 5
- 無料で就職活動講座を受講できる
- 専任の就職アドバイザーが内定後もサポート
- 約20社の優良企業と書類選考なしで面接できる
ジェイック就職カレッジは、フリーターやニートなどを対象とした就職・転職支援サービスです。18年以上の支援実績があり、これまでに2万3,000人を超える求職者を支援しています。
専任の就職アドバイザーから就職活動中はもちろん内定後にも個別サポートを受けることが可能で、入社後の定着率が91.5%と高水準な点も特徴です。
また、基本的なビジネスマナーや選考対策などを学べるセミナーを無料で受けられるので、ブランクの長い人でも安心して転職活動を進められます
うつ病での無職期間が長い人には、社会復帰を最初から最後まで丁寧にサポートしてもらえる、ジェイック就職カレッジがおすすめです。
- キャリアやスキルに自信がない人でも内定を獲得できる
- あなたに合った優良企業の求人を紹介してくれる
- 内定に直結する面接対策を受けられる
- 高収入の求人は少ない
- 研修がきついと感じる場合がある
▼ジェイックの口コミ
\無料就活講座を受けられる!/
ある程度のキャリアを築いてきた方は『doda』がおすすめ
名前 | doda |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人:259,555件 非公開求人:- (2024年11月14日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 20代~60代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 全業界、全職種 |
公式HP | https://doda.jp/ |
企業情報を見る
運営会社名 | パーソルキャリア株式会社 |
拠点 | 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |
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- 求人数の多さ
- 4
-
- 取り扱い
業種数 - 4
- 取り扱い
-
- 5
- 利用者満足度
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- 5
- サポート
対応
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- 利用実績
- 5
- 専任のキャリアアドバイザーが転職をサポート
- 転職活動を効率的に行うためのコンテンツが豊富
- 年齢・キャリアを問わずさまざまな求職者のニーズに対応
dodaは、パーソルグループが運営する総合型転職エージェントです。エリア別に担当が分かれており、業界や職種、市場動向に精通した専任キャリアアドバイザーが求職者をサポートしています。
大手ならではの独自ノウハウを持ち、転職診断・書類作成ツールなど転職活動を効率的に行うためのコンテンツが豊富なことがdodaの特徴です。
また、専任キャリアアドバイザーとはLINEでやりとりができるため、不安なことや困ったことがあれば気軽に相談することも可能です。
dodaは業界・業種問わず求人を豊富に取り扱っているので、ある程度のキャリアを持つ人であれば、より自分の希望に沿う形で社会復帰を目指せます。
- 求人が豊富で希望条件に合った案件を見つけやすい
- 転職サポートも求人検索も対応可能
- エージェントとLINEで連絡がとれる
- 定期的にスカウトメールがくるので管理が大変
- キャリアアドバイザーの対応に差がある
- 希望条件と異なる求人を紹介されることがある
▼dodaの口コミ
引用:キャリアクラス独自調査
引用:キャリアクラス独自調査
\求人数が豊富でサポートが親切!/
うつ病から再就職を成功させるコツ
うつ病から再就職を成功させるコツは次の通りです。
それぞれ詳しく解説します。
自分の現在の症状を把握する
うつ病から再就職を成功させるためには、まず自分の現在の症状を正しく把握することが欠かせません。うつ病は症状に波があり、再発の可能性がとても高い病気です。
うつ病にかかった人のうち約60%が再発すると言われています。2回かかった人では70%、3回かかった人では90%と再発するたびに治りにくくなることもうつ病の特徴です。
転職活動を開始する前に、必ず医師やカウンセラーに相談して客観的に自分の健康状態を判断してもらいましょう。
参考:厚生労働省|メンタル不調による休職者の職場復帰について
一般枠なのか障がい者枠なのかを選ぶ
うつ病から再就職を成功させるためには、一般枠か障害者枠のどちらを目指すのかを明確にすることが大切です。一般枠での就職を目指す場合は、オープン就労(障がい開示)なのかクローズ就労(障がい非開示)なのかも選択します。
厚生労働省の調査によると、ハローワークを通じて一般枠で就職した精神障がい者のうち、6割以上がクローズ就労であったとされています。
一般枠における障がい者の職場定着率(1年経過後)は、クローズ就労で30.8%、オープン就労で49.9%です。それに対して、障がい者枠における障がい者の職場定着率(1年経過後)は、70.4%と両者にはかなりの差があります。
これは、障がい者枠で就職する場合、職場側から特別な配慮を受けられることが理由です。体調に不安がある人や、できるだけ長く同じ職場に勤めたい人には、障がい者枠をおすすめします。
キャリアアドバイザーや支援者に正直に話す
キャリアアドバイザーや支援者に対して、自分の考えや気持ちを正直に話すことも、うつ病から再就職を成功させるために大切なことです。
うつ病から再就職を成功させるためには、キャリアアドバイザーや支援者からの適切なアドバイスが欠かせません。そして適切なアドバイスを受けるためには、自分の適性や現在の状況を相手に知ってもらう必要があります。
自分のことを知ってもらえれば、よりあなたの希望に沿ったプランで社会復帰に向けた支援を受けられるようになります。
うつ病で無職の人が焦りを感じる原因
うつ病で無職の人が焦りを感じる原因には次のようなことが挙げられます。
- ブランクにより再就職できるかの不安
- 働いていないことによる社会からの疎外感
- 収入がないことでの金銭的不安 など
うつ病が原因で退職した人の多くは「無職期間が長くなることで社会復帰ができなくなるのではないか」「自分は社会にとって必要のない人間なのではないか」といった不安や疎外感にさいなまれます。
加えて、定期的な収入が途絶えてしまうことで金銭的な不安を感じる人も少なくありません。しかし、無理に再就職を進めようとしても、症状が悪化するリスクを高めてしまうだけです。
うつ病で無職になっても焦ることなく治療に専念し、その後就労移行支援サービスや転職エージェントに社会復帰をサポートしてもらうべきです。
金銭的な問題がある場合は、経済的支援制度を積極的に活用しましょう。
うつ病の無職で金銭的に焦りを感じているなら経済的支援制度を利用しよう
うつ病の無職で金銭的に焦りを感じているなら、経済的支援制度を利用しましょう。うつ病で無職の人が利用できる経済的支援制度は次の通りです。
制度名 | 支援額 | 条件 | 相談場所 |
---|---|---|---|
傷病手当金 | 1月あたり給与の67%程度 | 療養のため労務に服することができない | 健康保険協会など |
障害年金 | 障害基礎年金:1月あたり約67,800円~85,000円(+配偶者の加算) 障害厚生年金:1月あたり約50,000円~報酬比例部分×1.25(+配偶者の加算) | 障害が原因で長期にわたり日常生活又は社会生活への制約がある | 市町村の窓口 年金事務所 |
自立支援医療制度 | 医療費が1割負担に減免される | 通院による精神医療を続ける必要がある | 市町村の窓口 |
失業給付金 (失業手当) | 1月あたり前職の給与の50%~80%程度 | 積極的に就職しようとする意思がある いつでも就職できる健康状態や環境などである 積極的に仕事を探しているにも関わらず、現在職業に就いていない | 管轄のハローワーク |
労働災害補償保険 (労災) | 1月あたり給与の80%程度 | 業務上もしくは通勤途上の災害であること | 労働基準監督署 |
生活困窮者自立支援 | 53,700円~69,800円(東京都) | 経済的に困窮している 住居を失っている(失う恐れがある) 就労意欲がある 相談及び支援計画の策定に応じること | 市町村の窓口 |
支援の条件を満たしているかどうか、どの程度の支援を受けられるかは、個々人の状況により異なります。無職期間が続き経済面で不安がある人は、各支援機関に相談してみましょう。
ここでは各支援制度の概要を紹介します。
傷病手当金
傷病手当金とは、健康保険に加入している被保険者(サラリーマンや公務員など)が、業務外のことが原因で病気や怪我をして働けなくなった場合に支給される給付金です。
傷病手当金の支給を受けるには給与や報酬を受け取っていないことも条件となります。ただし、受け取っている給与・報酬が傷病手当金の支給額より少ない場合は差額分が支給されます。
手当金の支給期間は、支給開始日から最長で1年6か月間です。支給額は「(支給開始日の前12か月間の各月の標準報酬月額の平均)÷30日 × 2/3」で計算されます。
相談先は所属する健康保険組合や全国健康保険協会(協会けんぽ)で、申請には医師の診断書や勤務先の証明書などが必要です。
障害年金
障害年金は、国民年金または厚生年金保険に加入している人が、障害を負った場合に支給される給付金です。初診日に国民年金に加入していた人は障害基礎年金、厚生年金に加入していた人は障害厚生年金が適用されます。
障害基礎年金の支給額は1月あたり「約67,800円~85,000円+配偶者の加算」です。障害厚生年金の支給額は1月あたり「610,000円(最低保証額)~報酬比例部分×1.25+配偶者の加算」です。
うつ病で障害年金を受給する場合、支給期間に定めはありませんが1年~5年ごとの更新が必要になります。相談先は年金事務所や市町村の窓口で、申請には医師の診断書や初診日を証明する書類などが必要です。
参考:こころの情報サイト|障がい者手帳・障がい年金
参考:日本年金機構|報酬比例部分
自立支援医療制度
自立支援医療制度とは、心身の障害を治療するときの負担を軽減するための制度です。一般的に医療費の自己負担額は3割ですが、自立支援医療制度が適用されれば自己負担額が1割に減免されます。
ただし、世帯の総所得額によっては制度の対象外となるケースがあります。自立支援医療制度の適用条件や支援内容は自治体により異なるため、詳細は市町村の窓口で確認してください。
失業給付金
失業給付金(失業手当)とは、職を失った人が次の仕事が見つかるまでの間に受け取れる給付金です。一定期間以上雇用保険に加入していた人のうち、就職活動(または就業に向けた訓練)を行う人を対象としています。
失業給付金の額は「賃金日額×45~80%」で計算され、受給期間は90日~330日間(自己都合による退職は150日が上限)です。
ただし、給付条件のひとつとして「いつでも就職できる健康状態や環境などであること」も求められるので、うつ病が原因で退職した場合、健康状態によっては受給できない可能性もあります。
そのため、失業給付金の手続きを進める前に、自分が働ける状態なのかを医師に相談してください。
参考:キズキビジネスカレッジ|うつ病で退職する人が失業保険を受給する方法
労働災害補償保険
労働災害補償保険とは、業務や通勤に起因する病気や怪我(労働災害)に対しての補償を受けられる制度です。労働災害によって就業ができない場合、給料の80%程度の休業補償金が支給され、治療費は会社が全額負担します。
休業補償の受給期間に制限はありませんが、1年6か月を経過してもうつ病が治らない場合は、傷病保証年金に移行するケースがあります。
ただし、うつ病のような精神障害は労働災害と認定されにくいのが現状です。厚生労働省が発表した精神障害の労災補償状況によると、令和3年度の労災認定率は32.2%に留まっています。
うつ病で労働災害補償保険を受けるには、客観的な事実と根拠にもとづいた状況説明が必要です。まずは労働基準監督署や勤務先の人事担当者に、どのような手順を踏むべきかを相談しましょう。
参考:厚生労働省|精神障害の労災認定
参考:厚生労働省|傷病補償年金
参考:厚生労働省|精神障害の労災補償状況
生活困窮者自立支援
生活困窮者自立支援とは、生活に困窮している人や住居の確保がむずかしい人を支援するための制度です。生活困窮者のうち就労意欲がある人や相談及び支援計画の策定に応じられる人を対象としています。
生活困窮者自立支援は対象者の経済的自立を目的としており、支給額や支援内容は自治体により異なります。支援内容の詳細については市町村の窓口にて確認してください。
うつ病の就職・転職に関するよくある質問
うつ病の就職・転職に関するよくある質問は次の通りです。
うつ病からの再就職を目指す方は参考にしてください。
うつ病でブランクがあっても再就職は可能?
うつ病でブランクがあっても再就職は十分に可能です。再就職を実現するにはうつ病に理解のある企業を探して、退職理由やブランクが空いた理由をポジティブに伝えられるよう対策することが大切です。
ただし、求人選定や選考対策を自分一人で行うのは現実的ではないため、転職エージェントや就労移行支援サービスを利用することをおすすめします。
応募書類にうつ病について書かない方が良い?面接で言うべき?
うつ病であったことは応募書類や面接で伝えた方がいいです。うつ病に対して理解のある企業に入社できれば、再発のリスクを軽減できます。
うつ病がとても再発率の高い障害であることを忘れるべきではありません。クローズ就労(うつ病を伝えず就職すること)した人の一年後の定着率はわずか30.8%というデータがあります。
オープン就労(うつ病を伝えて就職すること)には求人数が限定されるデメリットはあります。しかし、配慮を受けながら無理なく働く方が良い結果に繋がるでしょう。
うつ病やうつ病経験者におすすめの転職サービスは?
うつ病やうつ病経験者におすすめの転職サービスは次の通りです。
自身の状況にあった転職サービスを利用してください。
うつ病の無職でも焦りは禁物!自分のペースでできることからやろう
うつ病の治療にはどうしても時間が必要です。再就職を急ぐあまり病状を悪化させてしまうケースは少なくありません。ブランクが空いてしまったとしても、転職エージェントや就労移行支援サービスを活用すれば再就職は十分に可能です。
うつ病が回復し働ける状態ではあるものの「いきなり働くのが怖い」「転職活動の進め方がわからない」という人は就労移行支援サービスミラトレに相談しましょう。
利用者の適性や状況に合わせた手厚いサポートを受けられるので、うつ病で無職の人も無理なく着実に社会復帰を目指せます。
\利用者満足度92%!/