会社の飲み会は「他の人がみんな参加する」「上司から誘われる」などの理由から、あまり乗り気でなくても断りづらいと感じる人も多いのではないでしょうか。
しかし、仕事の愚痴や噂話などに終始することも多く、プライベートの貴重な時間を割いてまで参加する価値があるとはいえません。
そこで本記事では、会社の飲み会をスマートに断る方法や飲み会に参加しないキャラを確立する方法を解説します。
会社の飲み会の上手な断り方5つ
会社に勤めていれば、誰でも飲み会に誘われる機会がありますよね。
本当は行きたくないと感じていても、自分の印象を悪くすることを気にして、行きたくない飲み会に参加した経験のある人も多いでしょう。
しかし、無理してストレスを溜めるより、しっかり意思表示をするほうが精神衛生上プラスになります。
飲み会を断ることは必ずしもNGな行為ではなく、大切なのはむしろ断り方です。
断り方さえ心得れば、社内の人間関係が悪くなることはありません。
飲み会には行かないと決めていても、まずは誘ってくれたことへのお礼を伝えましょう。
ここでは、そのうえで会社の飲み会に誘われた際にカドをたてずに断る方法を紹介します。
先約があると伝える
一番簡単なのが、先約があると伝える方法です。
- 学生時代の友人と会う予定がある
- マッサージ(他にもジムや習い事など動かしにくい予定)の予約がある
上記のように、会社とは別の人間関係での約束や、予約を入れて参加する必要があるものだと断る理由に使いやすいといえます。
ただし、美容室やネイルは、翌日見た目に変化がないとマズいので、避けたほうが良いでしょう。
また、シンプルに「申し訳ありません、その日は先約があります」と答えるのも方法です。
しかし、相手が親しい相手や直属の先輩・上司だった場合、先約の内容をくわしく聞かれることがあるので、相手を考えてから発言しましょう。
家族を理由にする
家族を理由にして会社の飲み会を断った場合、それ以上誘ってくる人はまずいません。
確実に断りたいときは、この方法が有効です。
- 子どもの誕生日なので、家族で集まってお祝いをする
- パートナーが体調を崩しているので、看病をしなければならない
ただし、何度も子どもの誕生日を理由に飲み会を断ると、ウソだと思われて信頼をなくすことにつながりかねないので気をつけてください。
金欠だと伝える
急に誘われるなどしてとっさに断り文句が思いつかない場合は、金欠を理由にしてしまいましょう。
- お小遣いが少なくて、余裕がない
- 趣味にあててしまい、今月はピンチ
しかし、いつも金欠だと言うと金遣いの荒い人と思われてしまいます。
また、上司に誘われた場合に金欠を理由にすると「おごるよ」と言われたときの逃げ場がなくなるので、上司の懐具合を考えて使ってください。
緊急の仕事があるという
当日に誘われたときに有効なのが、急ぎ対応が必要な仕事があると伝える方法です。
- ○○社への見積もりを今日中に送るよう依頼があった
- クレーム対応をしなければならない
当日に誘われた時のみ使える方法ですが、これも強力なカードです。
ただし、飲み会を断っておきながらうっかり定時で帰ってしまう、なんてことがないようご注意を。
通院する予定があると伝える
病院へ行くのをやめて飲み会に参加するように言われることはまずないので、絶対に断りたい場合に使いたい手です。
- 今日は体調が優れないため、退社後に病院に行く予定だ
- 歯医者など、病院に通院する予定がある
「腰痛で整骨院に通っている」「虫歯治療で歯医者に通院している」など、定期的に通っている病院があると伝えるのも、何度も同じ理由が使えるのでいいですね。
また、当日誘われた場合には、体調不良を伝えつつ病院に行くことをはっきりと伝えて、それ以上誘われないようにしましょう。
会社の飲み会のNGな断り方3つ
次に、飲み会を断る際に効果的ではない断り方を3つ紹介します。
理由を言わない
会社の飲み会に誘われたものの、あいまいに理由をぼかして断ることは、相手に不信感を抱かせてしまいます。
そのようなことが続くと、ただ飲み会に行きたくないだけ、と思われてしまいます。
飲み会に誘ってくる人は、飲み会肯定派ですから、あまりいい気はしませんよね。
社内の人間関係を悪くしないためにも、理由は何かしら伝えるようにしましょう。
ドタキャンする
いったん行くと返事をしておいて、当日もしくは開催日が近くなって突然キャンセルすることは、飲み会の幹事だけでなく飲食店にも迷惑をかける行為となります。
どうしても避けられないこともあるでしょうが、複数回ドタキャンすると、周囲からの信用をなくします。
行く気がない飲み会は、誘われた時点で断るのが賢明です。
バレるうそをつく
飲み会に行かない理由を伝えた場合、架空の予定やうその理由をつく必要もあるでしょう。
うそも方便といいますし、人間関係を壊さないためのうそですから、飲み会を断る理由としてうそをつくことは、必ずしも悪いことではありません。
ただし、すぐにバレるようなうそをつくことは絶対にやめましょう。
相手を不快にさせるだけでなく、仕事上でもうそをつくのではないか、と疑われることになりかねません。
会社の飲み会に行かないキャラを確立する方法
これまで、飲み会に誘われたときの対処法を紹介してきました。
しかし、そもそも「飲み会にはいつも参加しない人」というキャラクターを社内で確立しておけば、いちいち誘われることもなく、こちらも断るストレスから解放されます。
ここでは、会社の飲み会に参加しないキャラを確立するための方法をピックアップしました。
会社の飲み会には基本的に行かない
会社の飲み会には基本的に行かないようにすると「飲み会に行かないキャラ」が確立しやすくなります。
会社の飲み会を断り続けていれば、社内の人もなんとなく空気を察してくれるもの。
最初は少し時間がかかるかもしれませんが、次第に誘われる機会が減ってきます。
ただし、すべての飲み会に不参加だと、和を乱すと思われてしまう場合もあります。
決起会や創立記念式典などの、会社のオフィシャルな飲み会には参加するようにしましょう。
自分なりに、参加する飲み会と参加しない飲み会の線引きをしておくことが大切です。
飲み会以外の場で積極的にコミュニケーションをとる
会社の飲み会の目的の一つとして、親睦を深めて人間関係を円滑にすることがあります。
そのため、飲み会に参加しないと、社内での人脈作りや情報収集の面で不安を感じる人もいるかもしれません。
しかし、飲み会に参加しなくても、社内での人間関係をスムーズにしておくことはもちろん可能です。
にこやかにあいさつをきちんとする、コミュニケーションを積極的にとるなど、業務時間内にできることはあります。
周囲からいい印象を持たれるよう気を付けて行動することで「飲み会には参加しないけどいい人」というキャラを確立しやすくなります。
会社の飲み会への参加を強要されたら転職を検討するのも選択肢の一つ
オフィシャルなものでなく「飲み会も仕事のうち」「参加しないなんて協調性がない」など、飲み会への参加を強要することは、パワハラにあたります。
飲み会への参加が必須でストレスが溜まる場合、それが原因で仕事のパフォーマンスが落ちては元も子もありません。
飲み会は断りつつ、転職も視野に入れて行動しましょう。
最近では飲み会をしない方針の会社も増えています。
転職エージェントに相談すれば、社内の雰囲気などを事前に教えてくれるので安心ですよ。