「転職活動も残すところ最終面接1つのみ…!」最終面接は、よく意思確認の場と言われます。
しかし、最終面接で不合格通知を貰う転職者が後を絶ちません。私も最終面接に何回も落とされました。
そこで今回は、最終面接がほぼ合格と言われる理由と、最終面接に合格するためのテクニックをご紹介します。本記事を読めば、最終面接を迎えるうえで意識することは完璧ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
転職の最終面接がほぼ合格は嘘か本当か?
転職における最終面接がほぼ合格という事実は嘘です。最終面接でもしっかりと選考は行われますし、出席者がバツを出せば不合格になる面接です。
最終面接が本当に意思確認だけの場であれば、会社の偉い方はわざわざ面接のためにスケジュールを空けません。やはり、しっかりと選考の場であるという意識で万全な対策を講じて臨みましょう。
特にベンチャー企業など社長の決定権が強い会社なら、なおさら社長が考えるレベルの質問が飛んでくると覚悟しておくべきでしょう。
転職で最終面接まで進められると、その嬉しさから気がついついゆるみがちになります。というのも、最終面接を「最終的な確認程度でもう受かったも同然」と早合点する人も少なくないからです。
志望度が高ければ高いほど、気持ちが先行してしまうのも無理はありません。しかし、実際には最終面接で落とされた人は多く存在します。
引用:Twitter
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また、上記のツイートからも伺えるように、企業側の応募者に対する視点はシビアになっていると考えられ、最終面接の難しさは高まっていると推測されます。
転職における最終面接の種類とは
最終面接が「顔合わせ面接」であることは稀です。
そもそも転職における最終面接の種類は2つに分けられます。それぞれ詳しくみていきましょう。
しっかりとした選考
最終面接が二次面接などの同じ選考の確率が高く、社長や重役のひと言で不合格になり得ます。
むしろ社長や重役が転職者に投げる質問は抽象度が高く、求められる答えの難易度が高いのが特徴です。
実務ベースの質問だった二次面接までと異なり、ビジネスに必要な抽象的な質問に答えられる準備をしておくべきでしょう。
顔合わせ面接
低確率ではありますが、最終面接が顔合わせ面接というパターンもあります。
なぜ顔合わせ面接になるのかというと、現場の下した判断には口を出さない、人事担当が超推しているといった理由はさまざまです。しかし、面接という選考の場である以上、対策をしなくて良いわけではありません。
顔合わせ面接であっても社長が「NO」といえば、平気で結果は覆るため、どんな最終面接であっても選考対策は必須と言えます。
転職の最終面接の合格率・落ちる確率は?
最終面接はほぼ合格とイコールでないのは、最終面接に2つのパターンがあるからとも考えられます。それぞれのパターンによって最終面接の通過率(合格率)や目的が異なるため、注意が必要です。
最終面接における以下2つのパターンをしっかり押さえていきましょう。
「顔合わせ」であるパターン【通過率80%】
まずは最終面接の目的を「代表や役員との顔合わせ」に設定している企業です。具体的なデータはないですが、おおよそ8割程度の応募者が通過できるとされています。
こうした企業の場合、最終面接では応募者の入社意欲やビジョンなどの確認がメインとなります。企業側は採用を前提であるため、よほどおかしな態度や回答をしないかぎり、落とされることはまずないと考えて良いでしょう。
「選考」を行うパターン【通過率50%】
一方、最終面接で選考を行う企業も一定数存在します。こうした企業の場合、入社意欲やビジョン、社風に合っているかなどを問われ、基準に達しないと判断されれば、最終面接であっても合格はできません。
そのため、最終面接が顔合わせである企業より通過率は低くなり、おおよそ5割程度とされています。
このように約半数が落とされるため、これまでの面接と同じように入念な準備を行い、緊張感を持って最終面接に臨むことが重要です。
転職の最終面接で合格率を上げるためにやるべきこと
最終面接まで残り数日、今までの選考を突破してきた方は自信を持って最終選考に臨みましょう。少なくとも現場のマネージャークラスにはあなたを採用したいと思っています。
最終面接の合格率を上げるために行うべきことは、下記の4点です。
- 職務経歴書や履歴書の再確認
- 企業研究を念入りに行う
- 逆質問を考える
- 転職エージェントと模擬面接を行う
それぞれについて詳しく解説していきます。
職務経歴書や履歴書の再確認
転職活動に使用した職務経歴書、履歴書を改めて確認して頭に入れておきましょう。
1次面接・2次面接と同様に最終面接も職務経歴書・履歴書をベースに話が進みます。選考を通して話に矛盾がでないように確認が大切です。
今までの職務経歴書・履歴書を元に、より伝わりやすく魅力的な表現をする方法について、下記の記事にて解説しています。
企業研究を念入りに行う
最終面接に向けて 、企業研究を再度念入りに行いましょう。
注目するポイントは「社長にまつわるエピソードを仕入れること」です。最終面接を受ける企業の社長の名前を検索し、インタビュー記事・ニュース記事・コラム記事などネットで仕入れられる情報はすべて仕入れましょう。
社長の人となりを把握したうえで面接に臨めますし、逆質問を考えるきっかけになります。
企業研究のやり方については、下記の記事にて解説しています。
しっかりとした逆質問を考えておく
最終面接の合否を分けるポイントのひとつが、逆質問をしっかりできることです。特に社長や重役が出席する最終面接では、会社全体にまつわる逆質問や社長自身のキャリアを尋ねる逆質問が有効です。
ベンチャー企業の社長相手の場合、創業当初の話等が聞ける機会は貴重なので、積極的に質問しましょう。
- 御社の経営理念の策定背景はなんですか?
- 創業当初の苦労について教えてください。
- 御社の今後の経営の柱はどのようにお考えですか?
もちろんネットで調べて答えが分かるようなことを聞くのはご法度です。面接官に響く逆質問例について、下記の記事にて解説しています。
転職エージェントと模擬面接
転職活動を通して、転職エージェントの模擬面接を受けたことがなかった方も、最終面接を前に模擬面接を一度受けてみるのをおすすめします。
転職エージェントは、応募企業の選考の傾向や最終面接で企業が見ているポイントなどを調査によって把握していることがほとんど。無料で利用できるのにメリットを受けない手はありません。
実際に利用して分かった模擬面接に強い転職エージェントは、下記にて紹介しています。良くも悪くも最後の面接なので、出来る対策はすべて行う気持ちで臨みましょう。
企業の口コミサイトなどで、どちらのパターンなのか推測する
企業が最終面接をどのような目的で臨むのかを把握することで、最終面接の通過率を大幅に高めることができます。しかし、選考している段階ではなかなか気がつきにくいものです。
そんなときはOpenworkやキャリコネ、Lighthouseといった企業の口コミサイトを参考にするのをおすすめします。
こうした企業の口コミサイトの投稿を参考に、企業が最終面接に求めているものや、対策が把握できるでしょう。もちろんあくまでも個人の見解のため、全てをうのみにすることはできませんが、匿名の口コミであることからも、実情に近い情報が拾える可能性が高いです。
また企業の待遇、残業時間や福利厚生といった内容も分かるため、最終的に内定をもらった後に、本当に転職するのが良い企業なのかを考えるにも参考になるはずです。
最終面接の対策は前々日までに終える
最終面接前日は、次の日の最終面接に対して緊張や不安・心配といった気持ちを特に感じやすいものです。しかし、前日にいろいろ考えていても、翌日最終面接で高いパフォーマンスが発揮できる可能性は低く、むしろ「考えすぎて自分の力を十分に出せなかった……」という結果になりかねません。
そこで最終面接の面接練習などの対策は、前々日までに終え、前日はなるべくリラックスした時間を過ごすようにしましょう。特に最終面接が午前中である場合、余裕を持って会場に到着できるよう早めに寝て、明日の最終面接に備えるのがおすすめです。
転職の最終面接でよく聞かれる質問例
社長や重役が出席する最終面接では、現場のマネージャーや社員がする質問に比べて抽象度が高いのが特徴です。
- 将来の夢について教えてください。
- 弊社の◯◯の事業を成長させるためにどうしますか?
- 弊社でどのように活躍したいですか?
一見答えにくい質問ですが、抽象的な質問に対して、いかに具体例を用いて論理的に説明できるかが肝になります。難しいと感じるかもしれませんが、下記にて回答例付きで回答しています。
転職の最終面接で確認したい合格フラグ・サイン
最終面接で面接官から出される合格フラグを知っておくと、安心感を得られるといったメリットがあります。また、面接を受けた後の合格を判断する基準になります。
- 入社時期について聞かれる
- 給与や条件について聞かれる
- 面接予定時間をオーバーする
転職面接で参考にしたい合格・不合格フラグについては、下記にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
転職の最終面接で合格する人の特徴
転職の最終面接に合格する人には共通する特徴があります。
積極的にポイントを意識していきましょう。
入社意欲が高い人
最終面接で合格する人の特徴は、第一志望をアピール出来た人です。企業からすれば、やはり内定を出したいのは入社意欲が一番高い人。第二・第三志望と分かる人に対して、内定は出せません。
最終面接では常に「御社が第一志望です」と言い切り、根拠を必ず用意していきましょう。
求める人物像・社風にマッチしている人
応募企業で働く姿がイメージできる人は確実に内定が出ます。面接官が「この人、営業部の◯◯に似ているな」などの感想を持ったら、まず内定です。
難しく考える必要はなく、その企業で働いている人は「求める人物像」であり、「社風にマッチしている」から採用されています。求人情報の求める人物像をしっかりと読み込んでおくことが内定への第一歩です。
論理的に会話ができる人
社長や重役がする質問は抽象度が高いため、誰もが納得する論理的な回答ができる人は合格率が上がります。
論理的な回答をする方法は、PREP法を用いた回答がおすすめです。
- P:結論
- R:理由
- E:例
- P:結論
最終面接に限らず、一次・二次面接への基本の回答方法として意識しておきましょう。
転職の最終面接で不合格になる人の特徴
一次・二次面接に無事突破した方でも、最終面接に惜しくも落ちてしまう方には共通点があります。
現場の責任者に認められながらも、社長・重役相手に落ちてしまう理由について解説します。
二次面接までの評価とギャップがある人
最終面接では一次・二次面接の評価が社長に報告されています。報告内容と面接の評価にギャップがある方は内定が出ません。
ギャップが出てしまうのは、以下のような理由があります。
- 職務経歴書・履歴書の内容と矛盾がある
- 前回の発言を復習していない
特に前回の発言内容はしっかりメモされているため、必ず復習して最終面接に臨みましょう。
第一志望の熱意をアピール出来なかった人
最終面接では何がなんでも「第一志望です」とアピールしましょう。
第一志望でない場合、嘘を付くのは気が引けますが、入社企業が内定ゲット後に選んでも遅くありません。
一瞬でも「第一志望」でない瞬間が見えてしまうと不信感に繋がります。最終面接の間だけでも隙を見せないようにしましょう。
待遇面や福利厚生面の話をしてしまう人
最終面接を意思確認の場と勘違いして、条件面や福利厚生面を聞いてしまうのも不合格になる人の特徴です。
気になることではありますが内定後に条件面談が設けられるため、その時までグッとこらえておきましょう。最終面接では自分の熱意をアピールすることに時間を使うべきです。
転職の最終面接の結果はいつ届く?
最終面接の結果は、早ければ3〜5日後、大体の場合は1週間ほどで届くのが一般的です。翌日に出ないのは、社内で必要な稟議や手続きがあるため。
最終面接後はソワソワしてしまいますが、気にしても仕方がありません。面接のことは一度忘れて結果を待ちましょう。
転職の最終面接がほぼ合格の件についてまとめ
転職における最終面接がほぼ合格という事実は嘘、しっかりと対策をしていきましょう。抜群の対策法である模擬面接は転職エージェントの利用がおすすめ。
あと一歩で念願の内定です。できる対策はすべてした上で、最高のパフォーマンスが発揮できるように入念な準備をしていきましょう。
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