グループディスカッション、どう対策すべきかわかりません…。
人事が注目するポイントをおさえておくといいよ。
聞かれることがある程度決まっている面接とは違い、グループディスカッションでは、議題はもちろんグループ内での役割も毎回変わります。
ただ、ここで押さえておいてほしい点があります。それは、「多くのグループディスカッションでは、回答そのものよりも、議論への取り組み方のほうが重視される」ということです。一部例外はあるものの、まずは大多数に当てはまるこの点を踏まえて対策するのが、高効率だと言えます。
そこで今回は、グループディスカッションで人事に評価される取り組み方や立ち回りのコツ、日頃からできる対策方法などを解説します。さっそく見ていきましょう。
グループディスカッション(GD)とは
グループディスカッション(GD)とは、与えられたテーマについてグループで議論し、一つの結論を出すという選考形式のことです。
最も多いテーマは、「どうすれば売り上げが伸びるか?」など、明確な答えがないものです。よって、グループの結論が正解かどうかは、基本的に重視されません。冒頭で述べたとおり、結論に至るプロセスに重きが置かれているのです。
このように、GDは複数の学生で1つのテーマを話し合い、その過程を人事担当者が審査する集団選考と認識するのが良いでしょう。
どこを見られている?グループディスカッションの評価ポイント
では実際、GDではどの部分を評価されているのでしょうか?具体的なポイントを、しっかり確認しておきましょう。
積極性
GDで一番重視されるのは「積極性」です。
社会に出ると、ただ待つのではなく、自ら動き発言できる人材が求められます。
GDが始まったら不安な気持ちを押し殺して、考えを自発的にしっかり伝えよう
協調性
次に重要視されるのが、「協調性」になります。
企業内では、自分勝手な行動をする人、人の話を聞かない人は求められていません。
簡単にいうと他の人と上手な関係を持つことができるかということです。
どんなに優れた考えを持っていても、他の人の考えも1つのアイデアとして聞き入れなければ、職場内に不穏な空気を作ってします。
組織としての効果を最大化できなくなってしまうよ。
コミュニケーション力
先に述べたものと同じように重視されているのが、「コミュニケーション力」です。
求められる理由は協調性とほとんど同じで、コミュニケーション力がないと連携がうまくいかず、単純に振ることができる仕事の数が少なくなるからです。
企業の中では、自分の考えを伝え、相手の考えを理解することが重要ですよね。
論理性
GDでは、「論理性」も重視されます。
分かりやすく説得力のある話をするのに必須の要素で、言うことが順序立っているか、意見に根拠はあるか等が見られます。
論理性がないと、話が行ったり来たりするため、何を述べているか理解してもらいにくくなります。また、理由や根拠がないので中身が空っぽだと思われかねません。
積極性やコミュニケーション力がいくらあっても、論理性に欠けていると良い評価は得られないよ。
発想力
最近では、「発想力」を求める企業も多くなりました。
重要な社会問題を解決するには、固定観念に囚われない柔軟な思考が必要とされていますし、新しい商品やサービスを作り、売り出す際にも必要となる能力だからです。
企業がGDで注目するポイントの1つなんですね。
グループディスカッション(GD)選考のコツ・ポイント
どうすれば、GDで自分を上手にアピールできるのでしょうか。
コツとポイントをいくつか紹介していくので、しっかり確認しておきましょう!
落ち着く
何より大切なのは、一旦落ち着くことです。
焦っている状態だと、GDのテーマをしっかりと理解できないだけでなく、自分の意見を整理して相手に伝えることもできません。
気持ちを落ち着かせるにはいくつか方法がありますが、中でも即効性があり、おススメなのは深呼吸です。深呼吸すると副交感神経が活性化し、リラックスできます。
4秒間息を吸い、7秒間息を止め、そして8秒間息を吐く、「4・7・8呼吸法」をしてみよう。
周りをよくみながら動く
次に、周りを確認しながら発言するようにしましょう。
GDでやりがちなのは、とにかく自分の意見を押し通すためにひたすら発言することです。確かに積極性のアピールにはなっていますが、周りの話を聞いていないとも取られ、協調性がない人だと思われてしまいます。
GDでは相手の発言をよく聞き、それに対する返答を入れた発言をするようにします。
グループディスカッション(GD)準備方法
次は、GDを通過するための準備方法をいくつか紹介します。
日常の中で出来る簡単なことですし、GD以外でも役立つことも多いのでチェックしてください!
ニュースを確認する
1つ目は、ニュースの確認です。
世間で話題になっていることの他、自分が受ける業界の動向も把握しておく必要があります。と言うのも、GDでは選考企業と関連のあるお題が出される場合が多いからです。
またテレビだけなく、ネット記事や新聞も見ましょう。活字を読むと、読解力や語彙力を鍛えられます。
忙しくて時間がなくても、食事中や通学中に、少しでも確認しよう。
考えを持つようにする
日頃から自分の考えを持つようにしましょう。
GDで出された問題に対し、スムーズに発言できるようになります。逆に自分の考えや意見がないと、自信を持って討論に参加できず、簡単に周りに流されてしまうのです。なので、どんな些細な内容でも良いので、とりあえず疑問を持つということから始めましょう。
例えば、「会社員が自殺」という内容のニュースがあったとします。
読んで内容を把握して終わるのではなく、「どうして自殺という選択肢を選んでしまったのか」「会社側は労働時間を見直した方が良い」といった考え・意見を持つことが大切です。
日常的に行えば、考え・意見を出すことに苦労しなくなりそうです。
意見を言う・聞くようにする
日常会話で自分の意見を積極的に言ったり、相手の意見をしっかり聞いたりする習慣をつけましょう。積極性や協調性、コミュニケーション力などをつける訓練になります。
友達とどこかへ出かけるときに、「自分はここに行きたいんだけど、君はどう思う?」というような話し方をすれば、誰でも簡単に身に付けられます。
日常的に意見を言う・聞くの両方をするように心がけよう。
グループディスカッションセミナーに参加する
以上の3つを習慣的に出来るようになったら、次はGDのセミナーに参加し、実際に活用できるかを確認しましょう。
いくら習慣付けて意見を持ち、発言し、話を聞くようになったとしても、実践でできるかどうかはまた別の話になります。
GDセミナーに関しては、「シンアド就活」などの就活支援会社が随時募集しています。
実戦練習あるのみですね。
まとめ
GDで担当者に見られるポイントや、対策の仕方を把握していただけたでしょうか。
結局、グループの中でいかに立ち回るか?が重要なのです。自分の意見ばかり言いすぎるのも、逆に話を振られるまで待つのも良くありません。また、話が理路整然としていないと、言いたいことは伝わらないでしょう。
加えて、本番前日までインプットを怠らず、必要な知識を蓄えておくことも大切です。
就活では企業ごとの面接対策やESシートの提出などで忙しくなります。苦しい時期を耐え抜いて、成功できるよう頑張りましょう!