面接対策に必須な企業研究。時間がかかってめんどくさいため、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。
しかし面接対策のみならず、第二新卒の転職活動という人生の転換点において非常に重要となります。
時間はかかってしまいますが、必ずやっておいたほうがいいので、じっくりと取り組みましょう。
本記事では、第二新卒がベンチャー企業に転職するための企業研究のやり方とコツ、そして順番にノートに書いていくだけでOKの項目を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
- 転職活動での企業研究の必要性
- 第二新卒のための企業研究の項目とやり方
- 企業研究はどこまでやる?最低限見るポイントとコツ
第二新卒で企業研究をしたいなら転職エージェントの登録は必須です。ネットなどに載っている情報だけでは、深い情報には出会えません。
転職エージェントであれば、社内事情などを知っているため、一人で調べるよりも正確かつ深い情報を知ることができます。
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企業研究は意味ない?第二新卒で必須な企業研究とは
企業研究とは、転職で応募した企業の情報を徹底的に調べ抜くことです。
ネットなどで調べられる項目は、すべて知っているという状態まで持っていくことがゴールです。
例えば下記のような項目を調べます。
- 企業理念
- 事業内容
- 製品・サービス
- 他社との違い
徹底的に調べ上げる理由は、いわば結婚パートナーについて調べるのと同じと考えてください。
今後の人生を共にするパートナーの性格、人柄、年収、貯金、趣味嗜好など、結婚をするにあたっていろいろなことを調べますよね。
人生の大切な数年間を過ごす会社のこと、自分自身の不安をなくすためにも徹底的に調べ上げましょう。
本記事ではそんな時間のかかる企業研究のやり方を丁寧に解説しています。
転職活動での企業研究の必要性
ここでは、企業研究がなぜ転職活動において必要なのかをまとめました。
志望動機のネタづくりのため
受かる志望動機をつくるのに企業研究は必須です。
企業研究が志望動機の作成で役立つ点は、以下の2点です。
- 「御社」を魅力に感じる要素が分かる
- 「なぜ御社なのか」が競合他社との比較で分かる
どちらも志望動機の作成で重要な構成要素なので、企業研究は必須です。
企業研究→志望動機の順で進めていきましょう。
入社後のギャップをなくすため
会社の雰囲気を完璧に把握することは難しいですが、手に入れられる情報はすべて入手しておきましょう。
例えば「残業が少ない」と謳っている会社にも関わらず、会社の口コミサイトでは残業時間への言及が多いなどのギャップが挙げられます。口コミが古い場合を除き、だいたい口コミサイトは当たりがち。
入社前の不安をなくすためにも、企業研究はしっかりと行いましょう。
逆質問のネタをつくるため
面接のときに必ず聞かれる逆質問。考えるのが苦手な方も多いですが、企業研究を徹底的にすれば、簡単に考えることができます。
企業研究をする上で「○○の事業の将来展望は?」「企業理念の策定背景は?」など、ネットには載っていない疑問が浮かび上がると思います。浮かんだ疑問をそのまま逆質問として使えば問題ありません。
また、ネットに書いてある情報を聞いてしまわないためにも効果的。ネットに書いてある基本情報を質問してしまったら「基本的なリサーチも出来ない人」と、マイナスの印象を持たれてしまう可能性があります。
企業研究は手書きのノートにするのがおすすめ
エクセルやスプレッドシートに項目ごとに分けて企業研究を行うのもいいですが、おすすめはA4のノートに手書きすること。
おすすめする理由は、以下の2点です。
- やりながら思考や考えを整理できる
- レイアウトが自由なので図解を入れやすい
スプレッドシートに企業研究をする際は、「完成された資料」をつくるように、項目に対しての答えを入れていきます。
一方、手書きのノートの場合、項目を埋めながらも「自分の考え」を入れ込むことが容易です。
また、業界の立ち位置などを書くときに図解を入れたほうが分かりやすいですが、スプレッドシートだと結構面倒。手書きなら頭に浮かんだ図解をそのまま書くことができます。
やりながら「志望動機に使えそう」だったり、「逆質問で聞く」だったりと、コメントを入れていきたい企業研究は、手書きのノートで行うのがおすすめです。
第二新卒のための企業研究の項目とやり方
第二新卒が企業研究でやるべき項目は、下記の8点です。
- 企業サイトを見る
- 企業の採用サイトを見る
- 転職サイトを見る
- Wantedlyを見る
- SNSを活用する
- ニュース・プレスリリースを見る
- 口コミサイトを見る
- 転職エージェントに聞く
それぞれ詳しく見ていきましょう。
企業サイトを見る
企業の公式サイトは必ず訪問するようにしましょう。
会社の所在地や従業員数といった基本情報はもちろん、経営理念や代表メッセージなどを見れます。
特に経営理念や代表メッセージの部分はよく読み込んで、逆質問のネタにできるのもポイント。ベンチャー企業の最終面接では社長が出てくる場合が多いので、企業研究アピールのチャンスです。
- 企業情報
- 代表プロフィール
- 代表メッセージ
- 経営理念
- 沿革
- 役員紹介
- プロダクトやサービス内容
企業の採用サイトを見る
新卒採用をやっている会社や、中途採用を積極的に行っている会社は採用ページを見ましょう。
経営理念や沿革などがまとまっており、分かりやすいです。あれば特に注目したいのは先輩社員インタビュー。企業ではたらく人の特徴や、どのような人が採用されているのかの傾向を掴んでください。志望動機を組み立てる際のヒントになります。
また求める人物像や社員の行動指針が書かれている場合があります。行動指針は抽象的なことが書かれている場合が多いです。しかし、例えば「熱くチャレンジできる人」と書かれていれば、自己PRに近しいエピソードを入れるといった戦略が立てられます。
- 先輩社員インタビュー
- 求める人物像
- 行動指針
- 採用ブログ
転職サイトの求人を見る
「リクナビNEXT」や「doda」など大手求人サイトはもちろん、インターネットのあらゆる求人媒体に掲載されている応募企業の求人はすべて目を通しましょう。
求人サイトによって載っている内容が異なる場合があります。かならず「○○株式会社 求人」といった検索ワードで引っかかる求人は目を通しておきましょう。
仕事内容のチェック、業務内容は強みを確認しておきましょう。「活かせるスキル・経験」は要チェック。重なる経験があれば自己PRのエピソードに盛り込みましょう。
自己PRや志望動機との重なりを探すイメージで、求人サイトは読み込みましょう。
- 業務内容
- アピールポイント(自社の強み)
- 活かせるスキル・経験
- 選考フロー
Wantedlyのインタビュー記事を見る
ベンチャー企業が特に活用している求人媒体「Wantedly」。気軽に話を聞きたいなど、採用担当者へのアプローチの障壁が低いことで人気を得ているサービスです。
注目したいのは企業がやっている採用ブログやインタビュー記事。採用熱心な企業であれば、Wantedly内のコンテンツが充実しています。
企業の採用サイトがない場合、Wantedlyで採用ブログをやっていることもあるので、是非チェックしてみましょう。
- 採用ブログ
- 先輩社員インタビュー
- 求人情報
SNSを活用する
SNS運用をしている会社は多く、Twitter、Facebook、Instagramで企業の公式アカウントがあるかは確認しておきましょう。
直接的に自己PRや志望動機作成に役立つコンテンツは少ないですが、企業の担当者が更新をしていたり、会社のイベントの発信をしていたりするので、企業風土や雰囲気の把握に役立ちます。
担当者個人が運用しているアカウントであれば、はたらく人の価値観などを垣間見ることができます。
- Twitter、Facebook、Instagram
- 社内の雰囲気、イベント情報
ニュース・プレスリリースを見る
ニュースやプレスリリースにもしっかり目を通しておきましょう。プレスリリースとは、企業が広報として情報発信する際に、何かしらの文書を発表していることを指します。
ニュースの調べ方は、Google検索のニュースタブで企業名やサービス名で検索すること。直近3ヶ月のニュースがあれば必ずチェックしておきましょう。
プレスリリースの調べ方は、「PRTIMES」のようなプレスリリースサイトで企業名を検索しましょう。同じく直近3ヶ月のプレスリリースは要チェック。逆質問で「最近リリースされた○○というサービスをプレスリリースで読みましたが〜」と質問でき、高評価です。
ちなみに直近3ヶ月の理由は、さかのぼり過ぎるとキリがないからで、もっと調べたい方はさかのぼってOKです。
- 直近3ヶ月のニュース記事
- 直近3ヶ月のプレスリリース記事
口コミサイトを見る
実際にはたらいていた社員が投稿できる口コミサイトにも目を通しておきたいところ。年収の上がり幅や、社員の不満、評価制度といった組織風土などはチェックしておきましょう。
ただし、辞めた人が書いていることが多いので、不満意見が多くなりがちなのも事実。参考程度に留めておきながら、あまりにも多い不満意見は注意してみましょう。
第二新卒の転職活動の情報収集に役立つ口コミサイトは「【転職サイト以外】第二新卒が転職の情報収集で使い倒したいサイト5選」にて詳しく解説しています。
- ○歳時点での年収
- 年収の上がり幅
- 社員の不満や評価制度
- 組織風土
転職エージェントに聞く
転職エージェントに聞くのもおすすめ。実際に企業を頻繁に訪問している転職エージェントでしか分からない情報が聞き出せる可能性があります。
社員がどのような雰囲気で働いているか、採用担当者の雰囲気や人柄、働いている人の特徴など、文章だけではイマイチ伝わりにくい部分を教えてくれます。
企業研究だけでなく、自己PRや志望動機の作成など、転職活動に関わることをすべてフォローしてくれるので、転職活動を効率的に進めたい方は要チェック。
実際に使用して分かったおすすめ転職エージェントは「【完全保存版】内定がほしい第二新卒におすすめ転職エージェントまとめ」にて詳しく解説しています。
企業研究はどこまでやる?最低限見るポイントとコツ
上記で紹介した企業研究の項目について、見るべきポイントとコツを紹介します。
情報を集めた後の大切な作業のため、しっかりと時間をとって行いましょう。また、忙しくて企業研究にたくさん時間を割けない人も、最低限意識すべきポイントをピックアップしました。
プロダクトやサービスを競合と比較する
企業研究で、特に大切となる競合他社との比較。やり方としては、以下のとおりです。
- 業界トップ企業はどこか?
- 大なり小なり、競合企業を5〜10社調べる
- 会社規模順(売上・従業員数)に並べる
- それぞれの企業が謳っている強みを箇条書きにする
応募企業の業界の強みが分かればいいので、競合他社の強みは簡単で構いません。
同じようなサービス、プロダクトを持っていたとしても、厳密には細かい機能や部分で異なるはずです。
業界での立ち位置を把握した上で、逆質問の際に「A社との差別化戦略はどのように図っているか」「今後業界でのポジションを高めていく上で、意識している点」など、最終面接で聞くことができます。
経営理念を分析する
特にベンチャー企業は創業者のきっかけや夢、経営理念が大切になる部分のため、策定背景などを詳しく調べましょう。
- 創業者はなぜ会社を立ち上げたか
- 創業者は会社で何を成し遂げたいか
- 経営理念の意味
ベンチャー企業ではたらくためには、やはり創業者が何を考え、会社で何を果たそうとしているかの理解は特に重要です。
逆に言えば、その考えに共感できない場合、ベンチャー企業ではたらくのは厳しいのが現実。かならず創業者の想いや理念は共感、分析した上での選考対策が必須です。
社風を徹底的に調べる
口コミサイトや採用ブログから、社風について調べ上げましょう。
- チャレンジングな環境、保守的な環境
- 個人の裁量権の大きさ
- 雰囲気
- 研修体制
- 新卒と中途どちらが多いか
ベンチャー企業とはいえ、社風は会社によって千差万別。意外にも現状を手堅く伸ばしていく保守的なベンチャー企業も多く存在します。
また、裁量権が個人にあるのかも注目ポイント。裁量権が大きい仕事がしたい人は、社員の口コミサイトで要チェックです。
自分にあった社風かどうか、中途採用の比率など、やはり長く過ごしたい会社のため、徹底的なリサーチをおすすめします。
転職活動の企業研究でよくある質問
企業研究をするにあたって、よくある質問をまとめました。
質問1「企業研究に割く時間がありません。どこまでやればいい?」
「企業研究で見るべき最低限のポイント・コツ」だけは見ておきましょう。
やはり競合他社との比較・経営理念・社風は最低限調べておきたいポイントです。
質問2「企業研究にはどれくらい時間をかけるべき?」
面接前の週末に半日ほどかけてやりたいです。
エントリーのタイミングで、すべての企業をやるのは効率が悪いので、面接前の週末を使ってやります。一週間で2〜3企業の面接がある場合は、やはり週末を使うことは意識した方がいいかもしれません。
第二新卒の転職活動で必須な企業研究まとめ
第二新卒の転職活動で必須な企業研究の方法についてまとめました。
企業研究の際は、就活の教科書様の「【内定者が教える】企業研究のやり方6選 | どこまで調べれば良い?」の記事も参考になるので、合わせてチェックしてみてください。
企業研究は、いろいろなWebページ等を参照して、時間がかかる作業ではありますが、やった分だけ面接でのアピールや志望動機作成の役に立つので対策必須です。
ひとりで企業研究をするのが大変という方は、転職エージェントの相談もおすすめ。応募企業の企業研究で見るべきポイントや、転職エージェントなりの企業研究などを教えてくれる可能性があります。転職エージェントは孤独な転職活動のパートナーになり得る存在のため、積極的に活用していきましょう。