学歴は就活に関係あるのでしょうか?
関係はあるけど、学歴がすべてではないよ。
今回は就活における「学歴」について話していきたいと思います。
この記事は、「自分の大学は志望企業の採用実績が少ない……」と悩む就活生にぜひ見ていただきたい記事となっております。
- 学歴が就活に与える影響について
- 学歴が全てではない理由とは?
- 学歴に変わる武器があるという事実
本記事を読めば、この3点に関して理解できると思います。
※本記事の筆者は、20卒の理系大学院生であり、就職活動時に理系ブラック研究室に所属していた為、他の就活生に比べて圧倒的に不利な状況下にありました。効率的な就活をし難関・人気企業から十数社内定を獲得に成功したため、それなりに信憑性のある記事だと思います。
「学歴」は自分の肩書なのか?
まず始めに、就活において、学歴は自分の肩書の1つです。なぜなら就活生の皆さん、面接の自己紹介の「一言目」は、何と言っていますか?
おそらく多くの就活生が「××大学〇〇学部の△△と申します。」と、大学名の後にご自身の名前を言っていると思います。
このように、無意識に自ら学歴を自分の肩書にしています。
就活において学歴は、企業側が就活生を知るための1つの情報であり、大事な肩書になるものです。
なぜ「学歴」が重要視されるのか
結論を先に言うと、学歴が就活で使われるのは「学生の差別化」のためだよ。
学生の多くの人たちがサークルや部活に所属したり、アルバイトをしながら、4年間で単位を取り切る生活をしているでしょう。
細かい所属や活動が違うとはいえ、初めて学生一人一人を知る企業側にとっては、部活やアルバイト等の内容で評価の差をつけることは難しいです。
学生の差別化が難しいことから、評価が「学歴」に偏ってしまう傾向があります。
学歴フィルターは実在する
とある企業では、エントリーシートの通過する際に、「一定の偏差値以上の大学出身の学生しか通過させない」という現実があるんだ。
実際、私が就職活動をしていた具体例を申し上げると、外資コンサルティング会社にエントリーシートを提出した際に、私は書類選考で落とされた経験があります。
エントリーシートの対策はしっかりしていた為、私が本選考で落とされたのは書類を提出した企業20社前後のうち、唯一1社だけでした。それが学歴フィルターで落とされてしまった会社です。
また企業によっては学閥もあることから、採用だけでなく、入社後の配属や出世にも関わることもあります。
しかし学歴が高い方が就活に有利と言われる一方、ネガティブに評価している企業もあります。これは高学歴の社員の離職率が高いため、長く企業に勤める可能性が低い高学歴の就活生を敬遠しているケースです。
このように新卒での就活では、良くも悪くも学歴の存在感が大きいことが分かります。
「学歴」は目標達成ができるかの指標
企業が高学歴の学生を評価する理由として、「高い目標に向けて行動し、達成することができる学生」という点が大きいよ。
偏差値の高い学校に入るためには、個人の地頭の良さも関係ありますが、入学試験にて合格ラインの足切りという壁を越えるために、努力した結果が出ていると思います。
それを仕事に置き換えてみると、企業の目標に対して戦略を練り、タスクをこなし続け、最終的に目標を達成できる人材であることを示唆しています。
面接でよく聞かれる質問としてあるのが、「あなたが学生時代最も頑張ったことを教えてください」という質問です。こういった事を企業が就活生に聞いてくるのも、受験勉強で頑張ったことが学歴に表れていると言っても過言ではないと思います。
「学歴だけが評価基準である」という話ではないですが、学歴を含んで評価することは筋が通っているでしょう。
「学歴コンプレックス」を持つ必要はない
学歴をコンプレックスに思う必要はないよ。なぜなら多くの場合、学歴が関係するのは採用の前半部分だけだからだ。
内定を取るまでの採用フローとしては、「書類選考」→「テストセンター」→「一次面接」→「二次面接」→「最終面接」といった多くの段階があると思います。
その中で、学歴が重要視されるのは「採用の前半」です。
書類選考のように多くの学生を見なければならない中で、個々人の情報が少ない時点では、学歴での評価の割合が多くなってしまいます。
しかし選考が進むにつれて面接で自分の個性を出しやすくなり、コミュニケーション能力や学歴以外の評価材料が揃い、学歴の代わりになる自分の肩書を作れます。
「学歴」に変わる武器を探せ
学歴は就活生の情報量が少ない中でのただの評価方法の1つであり、就活生の優劣を完全につけるものではありません。
就職偏差値ランキングを見てみると、大学の偏差値が高いからといって、有名企業に就職できるわけではないことがわかります。
だからこそ学歴をコンプレックスに思う人でも、後ろを向いて悩むのではなく、大学時代に頑張ったことを最大限に表現できるよう目指してください。学歴に匹敵するような肩書となり、新たな道は開けると思います。