- 職業訓練の面接で受かる人はどんな人か?
- 職業訓練の面接の心得
- 職業訓練の面接で聞かれる質問と回答例
職業訓練は、お金をもらいながら通える、失業者のための学校です。一定の条件をクリアすると、3ヶ月~1年(2年もある)の間、生活費を心配することなく、知識とスキルを身に付けることができます。
そんなお得な職業訓練ですが、職業訓練校に入校するためには、突破しなければならない壁が存在します。それは、訓練校でおこなわれる、受講者選抜の試験です。
今回の記事では、「職業訓練の面接に落ちる人・受かる人の特徴」と、「職業訓練の面接で頻出の質問例・回答例」をまとめています。この記事を参考にして面接対策を万全にし、職業訓練への合格を勝ち取りましょう。
職業訓練にはデメリットも多くあるのでそれらを把握した上で面接を受けましょう!下記がデメリットです。
- 訓練期間が長いためすぐに転職できない
- 就職サポートがあまり手厚くない
- 企業側も無料で利用できるためブラック企業を紹介される可能性がある
正直、職業訓練よりも転職エージェントに登録する方がよいです。未経験に強い転職エージェントであれば、未経験の方に特化した転職サポートをしてくれたりします。
まずは転職エージェントを利用して転職活動を行い、もし上手くいかなったら職業訓練を受けるという流れでも遅くはないでしょう。
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職業訓練の面接とは
職業訓練の試験には、「面接」と「筆記試験」があります。試験のなかでも、合格のカギを握っているのが、面接です。
職業訓練では、筆記試験の結果よりも、全般的に面接の結果の方が重要視されています。ですので、面接の結果によって、合格か不合格か決まってしまう確率が高い、ということになります。
もちろん筆記試験をおろそかにしていいわけではありませんが、筆記試験は、あくまでも職業訓練の授業についてこれるかどうかを判断するためのテストです。必ずしも高い得点の人が合格するとは限らず、面接の結果やその人の過去のキャリアから総合的に判断されます。
ですので、筆記試験は、7割取れればオッケーという感覚で勉強すれば良いでしょう。過去問と薄い参考書を何度も解くことで、筆記試験合格レベルまでの学力に上げることができます。
職業訓練校によっては、「筆記試験」がない場合もあります。その場合は、面接結果のみで合否が決まります。
職業訓練の面接で落ちる人の特徴
私は過去職業訓練に2回通った経験があります。どちらの職業訓練校も、倍率は2倍を超えていました。
筆記試験は、実際半分くらいしかできず、手応えがありませんでした。それでも合格できたのは、やはり、面接試験対策に力を入れたからだと感じます。職業訓練に合格するカギは、面接なのです。
面接で落ちる人の特徴をあげていきます。
- 学校の入学試験と勘違いしている人
- 訓練受講の必要がない人
- 志望動機が浅い人
学校の入学試験と勘違いしている人
職業訓練の面接の落ちてしまう人は、職業訓練校の面接を、「学校の入学試験」だと思って受けてしまう人です。
職業訓練は、失業者のための学校ですから、学校には変わりないのですが、学校は学校でも、「就職のための学校」ということを忘れないでください。
ですから、大事なのは、職業訓練の面接を「会社の採用面接」だと思って受けることです。
職業訓練の面接官が一番気にしていることは、「この人は訓練を受けることで就職することができるかどうか」です。
訓練受講の必要がない人
職業訓練は、公的な支援ですから、もうすでに素晴らしいキャリアがあって職業訓練を受けなくても即就職ができそうな人は、逆に「就職支援の必要がない」と判断されて落ちてしまう場合があります。
また、目指す職種に関する資格をすでにたくさんもっているような人も、すぐに就職ができると判断されて、落とされる場合があるでしょう。
そのような方は転職エージェントを利用して転職をしましょう!今のスキルに満足していない方は、その向上心が評価されて転職成功できる可能性が非常に高いです。
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志望動機が浅い人
職業訓練の志望動機が、ただ単に「資格が取りたいから」「勉強したいから」「知識を得たいから」という動機だけでは、落ちてしまう可能性が高いです。
「失業保険を延長したいから」という理由で訓練を受ける人や、目指す職種と訓練内容が一致していない人も、合格することは困難です。
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職業訓練の面接で受かる人はどんな人か?
では、面接で受かるためには一体どうすればよいのでしょうか。
面接試験を突破するうえで、最重要ポイントは「就職する意欲」です。職業訓練校は、受講した人を就職させるために、技能やスキルを身につけさせてくれる学校です。ですから、「就職する意欲」がない人は不合格になります。
職業訓練の面接官がいちばん気にしていることは、「この人が訓練を受けることで、就職できるかどうか」です。
「この訓練で必要な知識、スキルを身につけて、何が何でも就職に繋げたい」という意欲を全面に押し出すことが、職業訓練の面接を突破するために、何より重要となります。
また、今後どうしていきたいのかというキャリアプランを持っているかどうかも、面接官はチェックしています。
行きたい訓練校のコース内容をよく理解して、訓練で身につけた知識とスキルを今後どのように活かしていきたいのかを、ある程度具体的に話せることが、面接合格の分かれ目です。
ただ「資格が取りたい」などという動機だけではなく、就職に向けた現実的なプランを持っているかが問われます。
その際に有効となるのが、見学会への参加です。職業訓練では、募集期間中に、何度か訓練の見学会が開かれます。見学会では、訓練の内容を細かく説明してくれるので、訓練内容をしっかりと把握することができます。
また、見学会では名前と志望コースも書くため、見学会に参加したかどうかは、訓練校側にはわかります。見学会参加が合否に関係しているかは定かではありませんが、意欲を示すという意味でも、見学会には参加しておくのがベストです。
職業訓練の面接の心得
職業訓練の面接時の服装・持ち物・時間について紹介します。
- 面接の服装は?
- 試験に持っていく持ち物は?
- 職業訓練の面接官の人数は?
- 面接の時間は?
面接の服装は?
職業訓練の面接の服装は、必ずスーツで行きましょう。
職業訓練校の面接は、「会社の採用試験」と同じですから、スーツで行くのがベストです。私服で来る人もなかにはいるかもしれませんが、就職への意気込みという面で、私服で来る人よりも良い印象を与えることができます。
間違っても、破れたジーパンにサンダルなどといった格好で行かないようにしましょう。私が面接を受けた際、そういう人が実際にいましたが、当然その人は落ちていました。
面接時の服装に関しては下記記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
試験に持っていく持ち物は?
筆記用具と受験票を忘れずに持っていきましょう。忘れないように前日に用意して、当日、家を出る前にも確認しておきます。
職業訓練の面接官の人数は?
面接官は、2人というところが多いです。主に訓練受講の目的と、現在の就職活動状況についての質問をされます。
面接の時間は?
5分~10分程度となります。基本的に個人面接です。
職業訓練の面接で必ず聞かれる質問と回答例
職業訓練校の面接で必ず聞かれるといっていいのが、「志望動機」と「今後の就職について」の2つです。職業訓練の面接の時間は1人5分~10分と短めなので、ひとつひとつの質問に簡潔に答えるのが面接突破のコツです。事前にしっかりと回答を考えて、対策しておきましょう。
志望動機
質問:「どうして、この訓練に通いたいのですか?」「この訓練を選んだ理由を聞かせてください。」
回答例1:「希望の職種に就職するために、訓練校でのカリキュラムを受講することが必要だと感じました。訓練校という同じ目的に向かって学ぶ仲間がいる環境で、切磋琢磨し合って、必ず就職したいです。」など。
回答例2:「就職活動をするなかで、企業が転職者に求めているものは即戦力であることを実感しました。自分に足りない知識やスキルを自覚したことで、専門的な知識と技術の習得が必要であることを痛感し、職業訓練校への入校を希望しました。」など。
職業訓練の目的は、「就職すること」です。就職への意欲をアピールすることが最も大事になります。また、この訓練を受ける必要性を明確に答えられるか、自分の現状の課題と就職への強い意欲を伝えられるかもポイントとなります。
「私は以前からコンピューターに関心があり、特にプログラミングに興味をもっておりました。現在、プログラミングの本を購入し、独学で勉強をしておりますが、決して専門性があるわけではなく、就職できるレベルではありません。
こちらを志望した一番の理由はもっと知識と技術を深めて、アピールポイントに出来れば、就職に繋げることができると考えたからです。専門知識のない私にとって、プログラミングを学べるこの訓練校のカリキュラムは、まさに私が学びたい内容でした。
先日、見学会に参加させていただいた際に、受講生の方がプログラミングをされているのを拝見し、自分も入校して、知識と技術を身につけたいと強く思いました。将来的にはWebプログラマーを目指しております。その一歩を是非こちらの訓練校で踏みだせたらと考えています。」
今後の就職
質問:「この訓練を活かして、どんな仕事に就きたいですか?」「就職後は、身につけた知識やスキルを活かしてどのようになりたいですか?」
回答例1:「訓練で○○の技術を身につけて、目指す業界で即戦力として活躍したいです。」など。
回答例2:「訓練で身につけた知識やスキルを活かして、○○(具体的な職種名)として経験を積んでいきたいです。」など。
回答例のように、自分が目指す業界、職種への就職イメージをはっきりとさせておくことが重要です。
「就職後は、Webプログラマーとしてバリバリ仕事をしていきたいです。経験を積み、活躍できるプログラマーになれるよう、こちらの訓練校で、プログラミングをしっかりとマスターしたいと思います。就職へと繋げるために、基本情報技術者の資格も訓練中に習得することを目指しています。」
具体的な職種を答えることと、「就職のために資格の取得を目指す」ことなどを明確に伝えるのがコツといえるでしょう。
職業訓練の面接でよく聞かれる質問と回答例
その他、よく聞かれる質問は以下の通りです。
- 現在の就職活動状況
- 前職から今までのこと
- 訓練中の就職活動
- 訓練中に採用が決まったらどうするか
- 自己PR
これらの質問も聞かれる頻度の高い質問なので、しっかりと準備しておきましょう。
現在の就職活動状況
質問:「現在、どのような就職活動をおこなっていますか?」「現在までの求職活動の状況は?」
回答例1:「退職後は、ハローワークの求人検索や、転職サイトなどを活用し、求人情報を集めていました。自分が応募したい企業はあったのですが、企業側の提示するスキルレベルに達していないため、応募までには至っていません。訓練校でしっかりと技術を身に付け、就職に繋げたいです。」など。
回答例2:「退職後は、主にハローワークでの求人検索や相談、就職支援セミナーへの参加をおこなっています。ハローワークにて相談させて頂くなかで、職業訓練校のことを知り、自分が目指す職種と訓練校のカリキュラムがぴったりと合致していたため、受講を希望しました」など。
退職後に、理由があって就職活動をできなかった人は、嘘をつく必要はありません。その理由を述べ、今後どのように就職活動をしていきたいかを伝えればいいのです。
前職から今までのこと
質問:「これまでどんな仕事をしていましたか?」「なぜ、その仕事を辞めた(辞める)のですか?」
回答例1:「○○の仕事をしていましたが、以前より興味があった○○(希望する職種)を目指したい気持ちが強くなり退職を決意しました。」など。
回答例2:「仕事は続けたかったのですが、休日出勤や残業が続き体調を崩すことも多くなったため、家族と相談のうえ退職しました。」など。
退職した理由は、やりたいことがあるなど、前向きに答えられるのがベストですが、そのような理由で退職する人は多くありません。
誰もが前向きな理由で退職するわけではないことは、面接官もわかっているので、嘘をつく必要はありません。ネガティブに聞こえがちな退職理由でも、次の就職ではどのようになりたいかを伝えられるかが大切です。
訓練中の就職活動
質問:「訓練中の就職活動はどうされますか?」
回答例:「訓練校と並行してハローワークに通い、就職活動を継続し、訓練終了後すぐに就職したいです。」など。
訓練中も、就職活動を継続することを伝えるのがポイントです。間違っても「訓練中は勉強に集中するため、就職活動はしません。」などと言ってはいけません。
職業訓練は「就職すること」が目的だから、就職活動を継続することをしっかりとアピールしましょう。
訓練中に採用が決まったらどうするか
質問:「訓練中に採用が決まったらどうしますか?」
回答例:「訓練中に採用が決まったら、訓練を終了し再就職先に転職します。」など。
職業訓練は、就職することが最優先ですので、訓練の継続よりも、再就職を選ぶと答えるのが良いでしょう。訓練校での技術習得に強い思いがある場合は、「就職先に入社日を待ってもらう」など、訓練を辞めずにかつ再就職できるように答えるのが無難です。
自己PR
質問:「最後に自己PRをお願いします。」
回答例:「職業訓練でしっかり知識とスキルを習得し、就職活動に活かして必ず就職したいです。」など。
自己PRについて聞かれたときは、やはり「就職への意欲」を再度アピールするのが良いでしょう。「就職する」という訓練の目的を達成できると自己PRで伝われば、職業訓練の面接を突破することができるでしょう。
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さいごに
今回の記事では、職業訓練の面接対策をまとめました。
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職業訓練にはデメリットも多くあるのでそれらを把握した上で面接を受けましょう!下記がデメリットです。
- 訓練期間が長いためすぐに転職できない
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職業訓練についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考してみてください。職業訓練校の体験談も書いています。