人が辞めない会社、つまり離職率が低い会社は「残業が少ない」「人間関係が良好」など、ホワイトなイメージがあるでしょう。
しかし、長期的な視点で考えると、人が辞めない会社が必ずしも良い会社とは限りません。
本記事では、人が辞めない会社に在籍し続けるとやばい理由を解説します。20代・30代の方は、自分自身の状況と照らし合わせながら読んでみてください。
- 人が辞めない会社の特徴
- 人が辞めない会社がやばい理由
人が辞めない会社は、あなたの成長を妨げているかもしれません。
昇進・昇給の難しさや、会社特有の慣習があると感じている方は、転職で自分の可能性を広げることをおすすめします。
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人が辞めない会社の特徴
人が辞めない会社には、下記の特徴があります。
福利厚生が整っている
人が辞めない会社は、福利厚生が整っていることが多いです。
- 有給休暇とは別に特別休暇がある
- 住宅手当や通勤手当など手当が充実している
- 旅行・レジャーの優待がある
- 社員食堂が整っている
- 資格取得の補助がある
- 結婚・出産への祝い金制度がある
福利厚生を整えることで従業員の満足度が上がり、離職率の低下に繋がります。
上司から詰められることがない
人が辞めない会社では、上司から詰められることがほとんどありません。
「部下を注意したり詰めたりすることは離職に繋がる」という考えを上司が持っているからです。
そのため、精神的なストレスを抱えることなく働けます。
社員同士の仲が良い
厚生労働省の調査によると、自己都合退職をした人のうち23%が「人間関係がうまくいかなかった」ことを理由に退職しています。
つまり、社内の人間関係の悪さは離職率の高さに影響する可能性があるのです。
裏を返せば、人が辞めない会社は社員同士の仲が良く、人間関係が良好である可能性が高いです。
残業がほとんどない
平成30年版「子供・若者白書」によると、初職を離職した人のうち23.7%の人が「労働時間、休日、休暇の条件がよくなかった」ことを離職理由に挙げています。
つまり、長時間労働や残業、休日・休暇の少なさは離職に繋がるのです。逆に、残業時間が短い会社は、プライベートが充実するので人が辞めにくいでしょう。
そのため、人が辞めない会社は、残業時間が短い傾向があります。具体的には、所定外労働時間の平均である13.2時間よりも短いことが多いでしょう。(※)
なお上記の所定外労働時間の平均時間は、一般労働者に限った数値である。
年功序列で給料が上がっていく
人が辞めない会社は、年功序列の文化であることが多いです。そのため、長く在籍すれば年齢とともに給料が上がっていきます。
年齢が上がるにつれて役職も上がっていき、40代後半や50代になれば管理職のポストに就ける可能性が高いです。
ノルマが緩い
ノルマが緩い会社は、働きやすいと感じ辞めない人が増えるでしょう。
逆にノルマが厳しい会社なら、目標達成できないと上司に叱責されたり本社に呼び出されたりするのが日常茶飯事。
例えば営業職でも、競合が少ない業界であればノルマは緩いと言われるため会社選びの参考にしてみて下さい。
実は人が辞めない会社はやばい?
- 福利厚生が整っている
- 上司から詰められることがない
- 社員同士の仲が良い
- 残業がほとんどない
- 年功序列で給料が上がっていく
上記のように人が辞めない会社の特徴を列挙すると、良い会社に思えるかもしれません。
しかし、成長意欲の高い若者にとっては、必ずしも良い会社とは限らないのです。
人が辞めない会社にいるとやばい理由
良い会社のように思える「人が辞めない会社」にいると、やばい理由は下記のとおりです。
上が詰まって昇格できない
管理職などのポストは数に限りがあるため、上の人が辞めていかないとポストが空きません。
そのため、人が辞めない会社では「上が詰まってなかなか昇格できない」ということが起こります。
若いうちから裁量を持って働きたい人にとっては、良い会社とはいえないでしょう。
新しい斬新なアイデアや意見が出てきにくい
人が辞めない会社では、社員の入れ替わりがほとんどないため新しい意見やアイデアが出てきにくいです。
むしろ、知らず知らずのうちに考え方や価値観が固まってしまい、会社や社員の成長機会が失われている可能性があります。
また、人が辞めないことで若手社員の採用数が少なくなり、時代や流行に合わせたアイデアも出にくいこともデメリットです。
給料が上がりにくい
人が辞めない会社は年功序列であることが多く、昇進しづらいです。役職が上がらなければ給料も上がりません。
つまり、人が辞めない会社における昇進の難しさは、同時に昇給の難しさにも繋がっているのです。
若いうちから稼ぎたい方や、成果に応じた給料がほしい方にとっては良い会社とはいえません。
昔ながらの考えが正しくなる
人が辞めない会社では、管理職の勤続年数が長いため「昔は〇〇だった」「俺が若い頃は〇〇だった」といった古い話が出てきがちです。
中には、従来のやり方に固執して効率が悪いやり方を押しつけてくる上司もいるでしょう。
管理職の年齢層が高いため、ITに疎いことも多く、新しい技術やITサービスが導入されづらい点もデメリットです。その結果、競合他社から遅れをとるという弊害も生まれます。
成長できない
人が辞めない会社では、上司から怒鳴られたり詰められたりすることがありません。
居心地は良いものの、未熟な点に気付く機会がないため部下が成長しづらくなります。
最終的には、若手社員のスキルが上がらないまま年齢だけが上がり、実力のない管理職が多い会社になってしまう可能性が高いです。
人が辞めない会社・ヤバイ状況から脱却する3ステップ
ここまでの解説で人が辞めない会社をヤバイと感じる方へ向けて、ここからはヤバイ状況から脱却する3ステップを解説します。
ご一読後、ぜひ動いてみて下さい!
ステップ①10年後20年後のキャリアを考える
人が辞めない会社で働いている人は、まずは10年後20年後のキャリアについて考えてみて下さい。
確実にキャリアを積み重ねたいなら、多少上司が厳しくても若手が活躍できる風通しの良い職場を選ぶことが大切です。
まずは将来自分がどうなりたいのか、目標を決めることが重要です。
ステップ②副業に挑戦してみる
今の会社で働きながら副業に挑戦するものひとつの手です。
副業なら収入が途絶えることがないので、リスクを減らして新しいキャリアを探せます。
副業で試したのちに本業にしたり、また資格取得に挑戦したりして、社外で将来のためにスキルアップを図りましょう。
資格取得を目指す方は、動画カリキュラム「スタディング」の活用もおすすめなので、以下の記事を参考にしてみて下さい。
ステップ③転職を検討する
人が辞めない会社で働きながらスキルを身に付けたら、転職活動を始めましょう。
10年後20年後の目標を意識して転職活動を進めると、後悔せずに済みます。
例えばキャリアアップやスキルアップができる会社かどうか、給料は妥当な金額なのか、若手に業務を任せる社風なのかなどをチェックしましょう。
社会人歴が浅い場合見極めが難しいかもしれませんが、色んな求人をチェックしたりして情報収集して下さい。
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人が辞めない会社に在籍し続けたくない人は転職活動を始めよう!
人が辞めない会社は居心地が良いためストレスなく働けますが、長期的な視点で考えると、成長機会を失っている可能性があります。
昇進・昇給に時間がかかることもデメリットです。
「仕事を通じて自分自身を成長させたい」「若いうちから稼ぎたい」と考えている人は、転職して成長できる会社に身を置きましょう。
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