
業界研究や企業研究、どうやってやればよいのか分かりません……。



エントリーシート作成に必須だから、やり方をしっかり覚えておこう。
業界研究と企業研究はES(エントリーシート)作成の際に加え、面接を受ける上でも非常に大切なことです。
しかしインターネットや会社パンフレットを見る以外の研究方法が分からない人がほとんどなのではないでしょうか。
そこで今回は、業界研究・企業研究で周りと差をつける方法を紹介します。
業界研究・企業研究ってなんで大切なの?





業界研究や企業研究は早めにやった方がいいと聞きます。



様々な業界や企業を細かく研究して分析していくのはかなり大変だから、なかなか研究が進まない人もいるかもしれないね。
業界研究・企業研究が大切な理由は以下の3点に集約できます。
- 就職時のミスマッチを防ぐ為
- よりレベルの高い志望動機を作る為
- 面接時の対応力を上げる為
業界研究・企業研究を行うことで様々な業界の色と特徴が見えてきます。自分がどんな業界に興味を持ち、どんな業界が合わないのかを知っておくことは非常に重要です。研究・分析を行わずに就職活動を進めていくと、社会人生活が始まった時に「この仕事は面白くない」「やりがいを感じない」といった状況に陥りやすくなってしまいます。
就職してからのミスマッチを防ぐためにも業界研究・企業研究で自分の興味のある業界や自分に合わない業界を明確にしておくことは非常に重要です。選考を受ける企業や業界について詳しくなくてはESを書くことも面接で話すこともできません。それはすなわち採用活動に参加すらできないことを意味します。
ESも面接も、ただ書いたり話したりすれば良いわけではなく重要なのはその中身です。企業についてどれだけの情報を持っているのか、他の業界ではなくなぜこの業界なのか、同じ業界の中でもなぜその企業なのかなどを自分の言葉で表現しなくてはなりません。ここで差をつけられるのかということが選考の初期段階で非常に重要です。
業界研究・企業研究で見るべきポイント
業界研究・企業研究共に押さえておくべきポイントは以下の通りです。
- 業界の全体像を捉える(どんなことをしているのか・ビジネスモデル・収益など)
- 業界ごとの特徴を理解する(取り扱う商品・サービス・顧客など)
- 業界の成長性や安定性を知る(業界推移・成長度・売上推移など)
- 業態(商品の売り方・サービスの提供方法)
- 企業規模(売上高・営業利益・従業員数・株式公開・資本金など)
- 資本(独立系・系列系・外資系など)
- 商品やサービスの対象(個人消費者・法人/年齢層別/男女別/国内向け・海外向けなど)
上記のポイント以外で研究を進めていく人も多く、研究するポイントはこれだけに収まることはありません。しかし最低でも上記ポイントをつかみ、頭の中で全てが繋がっていることが望ましいです。そうすることで情報を関連させたよりレベルの高い情報となっていきます。単発の情報ではなく情報と情報を組み合わせていくことでより深みを増した研究となっていきます。
一般的な研究手段


- 会社説明会
- 業界セミナー
- 書籍・雑誌
- 就活情報サイト
- OBOG訪問
業界研究・企業研究の方法


前述で紹介したのは一般的な研究手段です。周りの学生誰しもが用いる方法であり差を付けていくことは難しいと考えられます。
読み込む量にもよりますが、同じようなサイトや雑誌・本などを読んでいても差を付けていくことは難しいでしょう。ではどこで差を付けていくのでしょうか。ここからは一般的にはあまり用いられない研究手段を紹介していきます。
SNS



Instagram・Twitter・Facebookなどは現代の生活に欠かせないツールだよね。
SNSは就活時の業界研究・企業研究で大いに役に立ちます。
現代ではSNSを広告として活用しているところが数多く存在します。企業の社長が積極的に活用していることもあるでしょう。SNSではリアルタイムの情報が発信されており、企業パンフレットやインターネットの基本的な情報にリアルタイムな情報を加えていくことができます。
会社によってはこれまで何をしていてこれからどんなことをしていくのか、どういった人材を欲しているのかなどの情報を集めることもできるのです。
就活専用無料カフェ



都内を中心に、就活生専用カフェが多いんですね。
就活生専用カフェとは就活生が無料で利用できるカフェで、就活情報を手に入れたり企業の人と直に会話することができます。様々なイベント・セミナーが開かれており、企業パンフレットや就活記録などを見ることもできます。こまめに通うことで自分だけのリアル情報を入手することができることもあるでしょう。
YouTube



ユーチューバーの中でも就活を専門に配信しているユーザーがいるよ。
実際の人事の人へのインタビューや模擬面接を受けてのフィードバック動画などさまざまで、記事には載っていないリアルな情報を入手することもできます。
また独自のチャンネルでユーチューブ動画を公開し、社長がどういった人材を欲しているかや採用面接で必ずする質問まで公開している企業もあります。
今回紹介したものの中には業界研究と一見関係ないように思えるものもあるかもしれません。しかし意外とそういうところに良い情報が転がっているというケースもあります。
他の就活生と差を付けていく為には、そういった周りの人があまりチェックしないようなところにも目を配っていくことをおすすめします。そこにはきっとあなただけが知りうる有力な情報が落ちているはずです。
就活の軸をきちんと持とう
今回紹介したのは就活時に誰もが行う業界研究・企業研究の手段についてでした。一般的なものからちょっと変わった手段まで紹介をしてきましたが、大切なことはどれだけの情報を集め、理解した上で整理することができるかです。
それ以上に大切なのは自分の中で企業選びの基準を持ち、就職活動に応用していくことです。情報が氾濫している世の中だからこそ自分の手と足で情報をつかみに行くことが重要となります。周りと同じようなことをしていてはそれまでです。
どれだけ差をつけられる行動を取るのか、また自分が周りと差をつけていけるのがどこなのかを自分で判断し、自分で決定していきましょう。それこそが大切なポイントです。