「ストレスのせいで体調不良で退職したいけど、退職届はどう書けばいいんだろう?具体的な例文や伝え方が知りたい!」
ストレスや体調不良が原因で退職するのは、今どき珍しいことではありません。
ですが実際辞めるとなると退職届にはどう書いたらいいのか、どのように会社に伝えたらいいのか悩む人が多いでしょう。
- ストレスや体調不良で退職するときの退職届の書き方は?
- 実際の例文を参考にしたい!
- ストレスや体調不良で退職するときの伝え方は?
など、ストレスや体調不良で退職する際に知っておきたいことも多いはず。
そういうわけで今回は、ストレスや体調不良で退職するときの退職届の書き方を詳しくご紹介していきます。
実際の例文や、会社にどう伝えたらいいかも合わせてお伝えしていくので、ぜひ参考にしてください。
それでは早速参りましょう!
・ストレスや体調不良で退職する時の理由は、『一身上の理由』が好ましい。
・診断書なしでも退職することができるが、診断書がある方がスムーズに退職できる。
・自分で退職届を出して辞めれない方は、最近では当たり前になってきた『退職代行』がおすすめ!
ストレス・体調不良で退職するときの退職届の書き方ポイント
ストレスや体調不良で退職するときの退職届の書き方にポイントがあります。
- 退職理由は一身上の都合か体調不良と書く
- 体調不良の場合は「業務の継続が困難」と添える
- 日付は提出する日を記載する
上記の3点をすべて盛り込んでいくと、退職届の内容に不備なく会社に受理されるはずです。
ではそれぞれ詳しくお伝えしていくので、さっそく見ていきましょう!
退職理由は一身上の都合or体調不良でOK
ストレスや体調不良で退職するときの理由は、「一身上の都合」または「体調不良」で問題ありません。
それ以上の細かい理由を書く必要はないので、覚えておいてください。
「一身上の都合」は退職時に一番使える一般的な理由なので、基本的にはこの文言を書いていれば大丈夫です。
「体調不良」の場合も事実なので退職届に書いて問題ありません。
退職前から体調不良で会社を休んだり通院したりといったことを、きちんと上司に伝えておけばすんなり受理されるはずです。
体調不良の場合は「業務の継続が困難」と添える
体調不良が理由で退職届を書く場合、「業務の継続が困難」だということを添えるようにしてください。
その方がより状況の深刻さが伝わりやすくなるからです。
会社のなかには、辞めずに休職をすすめられたり、部署異動を打診されたりすることがあるかもしれません。
せっかく意を決して辞めることを伝えているのに、引き止められて退職を先延ばしにされることも。
退職届を提出したときにスムーズに辞められるよう、「これ以上働けない」ことをはっきり伝えましょう。
日付は提出する日を記載する
退職届には、提出する日付を記載するようにしてください。
民法第627条第1項によると、辞める日の2週間前までに退職の意思を伝えなければならないことになっています。
なので提出する日付は、最低でも辞める2週間前を記入しましょう。
ちなみに体調不良で会社を休んでいて、今日限りで辞めるつもりで退職届を提出しても、提出日と退職日は同日になりません。
提出日の日付で辞めようと思っても、受理されない可能性が高いので注意しましょう。
ストレス・体調不良で退職するときの退職届の例文
では実際にストレスや体調不良で退職するとき、具体的な退職届の例文が知りたい人も多いでしょう。
- 「一身上の都合」を理由にした退職届の例文
- 「体調不良」を理由にした退職届の例文
という事で、ここからは上記について例文も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!
「一身上の都合」を理由にした退職届の例文
ここでは、「一身上の都合」を理由にした退職届の例文をご紹介します。
退職届
このたび、一身上の都合により、誠に勝手ながら、令和〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。
令和〇年〇月〇日(提出日) 部署名 氏名
株式会社△△
代表取締役 ▢▢ ▢▢殿
退職届は簡潔に書くのが一般的で、退職理由などについて長い文章で説明する必要はありません。
なので、上記のように書くことをおすすめします。
「体調不良」を理由にした退職届の例文
続いて、「体調不良」を理由にした退職届の例文をご紹介します。
退職届
この度、令和〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、 ここにお願い申し上げます。
退職理由は体調の回復が見込めず、 このままでは業務の継続が困難であると判断したためです。
誠に恐縮ですが、何卒ご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
令和〇年〇月〇日(提出日) 部署名 氏名
株式会社△△
代表取締役 ▢▢ ▢▢殿
体調不良を理由にする場合も、短い文章でなぜ退職したいのかを伝えましょう。
理由を長々と説明する必要はありませんが、「業務の継続が困難である」ことは忘れずに書き添えるようにしてください。
ストレス・体調不良で退職するときの会社への伝え方ポイント
ストレスや体調不良で退職するとき、どのように会社に伝えたらいいか悩む人も多いはずです。
そこでここからは、以下の内容で会社への伝え方をお伝えします。
- 体調があまりにも悪いなら電話や退職届の郵送も可能
- 診断書なしでも問題ない
- 体調が悪いことを事前に上司や会社の人に伝えておく
- 退職代行を使っても問題ない
それぞれの項目について、掘り下げていくのでチェックしてみてください!
体調があまりにも悪いなら電話や退職届の郵送でOK
体調があまりにも悪く、出社して直接退職の意思を伝えたり、退職届を渡せなかったりする場合は電話や郵送でも構いません。
上司に電話する際に怖いと感じる方は「退職の電話が怖い!電話をするときの注意点や電話以外の方法を紹介」を参考にしてみてください。
実際に電話では体調不良で出社できないこと、退職の意思があることを伝えましょう。
その際、退職届を内容証明で郵送することも伝えてください。事前に郵送する旨を伝えておけば、退職届を内容証明で送っても拒否されることはないはずです。
なお、後から「聞いていない」などと言われないようにICレコーダーなどで会話を録音しておくと証明になります。
ちなみに退職届を郵送する際は、万が一のトラブルに備えてコピーを残しておきましょう。
退職届の郵送方法や書き方については「退職届は郵送できる!書き方や送付方法の手順を解説」で詳しく解説しているので、この記事と合わせて参考にしてみてください。
診断書なしでもOK! あれば上司に話が伝わりやすい
ストレスや体調不良で退職する際、診断書がなくても辞められます。
ただし、診断書を提出した方がより現状を伝えやすいので、できれば取得するのがおすすめです。
診断書がなかったら、本当に体調不良で働けないのに疑われる可能性もあります。
それでなくても精神的に不安定な状態なのに、さらに会社から疑われると余計なストレスを増幅させかねません。
自己防衛のためにも、診断書をもらっておきましょう。
ちなみに診断書の発行には5,000~7,000円かかりますが、スムーズに退職するための経費だと捉えてみてください。
体調が悪いことを事前に上司や会社の人に伝えておく
体調が悪くなった時点ですぐに、上司や会社の人に伝えておくことをおすすめします。
体調不良になれば、会社を休みがちになり仕事の穴埋めを他の社員にしてもらうことも出てくるでしょう。
自分の体調が最優先とはいえ、少なくとも職場の人への配慮を忘れないようにしてください。
また、体調が悪いことを事前に会社に伝えておけば、退職もスムーズにできるはずです。
何の前触れもなく突然退職の意思を伝えると、経緯から説明しなければならなくなるでしょう。
上司や会社に心の準備をしてもらう意味でも、前もって伝えておくのがおすすめです。
自分で伝えられない状況なら退職代行を使ってもOK
体調が悪化し、どうしても自分で退職の意思を伝えられない人は、退職代行を使ってもいいでしょう。
退職代行とは、労働者本人からの依頼を受けて、代わりに会社に退職の意思を伝えてくれるサービスのことです。
料金の相場は30,000円前後で、タイミングによっては最短で即日退職もできます。
退職までの手続きは、基本的に代行業者にすべてお任せできて、依頼者は指示に従うだけです。
会社を辞めたいけれど自分で伝えられない人は、無理せず退職代行を使ってみてください。
ストレス・体調不良による退職後に使える公的な支援制度
ストレスや体調不良で退職した後、経済面で頼りになる支援制度があるのでご紹介していきます。
その内容とは、以下の2つの制度です。
- 傷病手当金
- 失業保険
それぞれの制度について、詳しくご説明していくので退職後に申請してみることをおすすめします!
傷病手当金
ストレスや体調不良で退職した後に、「傷病手当金」を申請できる場合があります。
健康保険の傷病手当金は、退職後も引き続き同じ傷病で療養していて、働けない場合に受給できるんです。
ただし傷病手当金の申請には条件があるので、以下を参考にしてください。
- 業務外の病気やケガによる療養のための休業であること
- 病気やケガが理由で仕事に就けないこと
- 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
- 病気やケガで休業した期間に給与の支払いがないこと
退職後の申請については、上記の1〜3を満たしていれば受給対象になります。
最長で1年6ヶ月の間、退職前の1年間の平均月給額の3分の2がもらえるので、働けない時はこの制度を活用してみましょう。
ちなみに、一旦仕事に就いてしまうと、再度働けなくなっても傷病手当金の申請はできないので注意してください。
失業保険
退職後にすぐ働ける状態であれば、「失業保険」が申請できます。
もし退職後も病気療養に専念する場合は、一旦失業保険の受給期間を延長することも視野に入れておきましょう。
なぜなら失業保険は、退職後1年以内に受給申請しなければならないからです。
受給期間の延長の手続きを行うと、通常期間の1年間にプラスして3年間延長されるため安心して療養できます。
なのですぐに働けない場合は、まず傷病手当金を申請してみてください。
十分な療養後、体調が回復して働ける状態になったら、失業保険受給の手続きに行きましょう。
受給までの流れは以下を参考にしてください。
- ハローワークで求職の申し込みを行う
- 7日間の待期期間を経て雇用保険説明会に出席
- 待期期間満了の翌日から2ヶ月間は給付なし
- 4週間に一度の失業認定日に必ず出席し、その後約1週間で給付
再就職までの間、一定の収入が得られるので、体調が回復したら申請するようにしましょう。
失業保険受給のために必要な求職活動実績を作る方法を知りたい方は「【裏ワザあり】求職活動実績を作るための方法とは?」で詳しく解説しています。
まとめ
今回は、『ストレスや体調不良で退職するときの退職届の書き方』について取り上げてきました。
基本的にはどんな理由であれ退職できるので、退職届の書き方が間違っていても大きな問題にはなりません。
ですが、ストレスや体調不良で退職するときの一般的な退職届の書き方があるためお伝えしました。
- 退職理由は一身上の都合か体調不良と書く
- 体調不良の場合は「業務の継続が困難」と添える
- 日付は提出する日を記載する
具体的な例文は以下の通り、ご紹介しています。
- 「一身上の都合」を理由にした退職届の例文
- 「体調不良」を理由にした退職届の例文
また、ストレスや体調不良で退職するときの会社への伝え方は、以下を参考にしてください。
- 体調があまりにも悪いなら電話や退職届の郵送も可能
- 診断書なしでも問題ない
- 体調が悪いことを事前に上司や会社の人に伝えておく
- 退職代行を使っても問題ない
退職後の収入の補填として、以下の公的な支援制度があるので、状況に応じて活用することをおすすめします。
- 傷病手当金
- 失業保険
ストレスや体調不良においては、自分の体調を最優先に考えることが大切です。
今回ご紹介した内容を参考にしつつ、退職後には支援制度も活用しながら新たな生活を始めていきましょう!