仕事の辛さを前々から感じていたけど、その日の朝に限界に達してしまい、退職代行の利用を検討している人も多いのではないでしょうか。
実際に退職代行を依頼される日として最も多いのが「当日の朝」と言われているほどです。
- 退職代行は当日の朝に連絡しても大丈夫なの?
- なぜ即日退職できるの?
- 退職代行で即日辞めた人の体験談を知りたい!
など、当日の朝に退職代行を依頼することについて気になることも多いと思います。
そこで今回の記事では、退職代行は当日の朝に依頼しても辞めれる理由について詳しくご紹介していきます。
さらに、当日の朝でも対応してくれる退職代行サービスの選び方などもお伝えしていきますので、ぜひ最後まで参考にしてみてください!
・当日の朝に退職代行に依頼しても大丈夫だが、2~3時間前までには連絡するのがおすすめ。
・なぜなら、業者側も『始業時間前までに退職手続きを終えなければならない』から。
・ただし、無期雇用の従業員は、『辞める2週間前』に退職の意思を伝えなければならない。
さらに、どの退職代行を使おうか迷っている方は、おすすめの退職代行をまとめた下記の記事を参考にしてみてください!
>>退職代行おすすめランキング20選!サービス内容や評判を徹底比較!
退職代行は当日の朝でも利用できる!違法にならない理由とは?
退職代行は当日の朝でもOK
結論から言うと、退職代行は当日の朝であっても利用が可能です。
ただし、当日の始業時間前までに退職手続きを終えなければならないことを考慮し、可能な限り早めに連絡するようにしましょう。
具体的には、始業の2~3時間前までには連絡することをおすすめいたします。
さらに、正社員やパート・アルバイトなど無期雇用で働いている場合は、2週間前までに退職を申し出なければなりません。
これは民法627条によって以下のとおり定められているからです。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
民法第627条
厳密に言うと正社員やパート・アルバイトの人は、「退職の意思」だけは前もって会社に伝えておかなければならないんです。
なので、退職を申し出てから、2週間経過してからでないと辞められないということです。
その場合は「即日退職できないの?」と疑問に感じる方も多いと思いますが、民法628条によると、やむを得ない事情がある場合に限り即日退職ができます。
当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。
民法第628条
やむを得ない事情がない場合は、会社との話し合いの上、退職する流れになります。
なお、やむを得ない事情に当てはまる可能性の高いケースとは以下のとおりです。
- 自分の心身が優れない状態である
- 職場でパワハラやセクハラを受けている
- 急に家族の介護が必要になった
いずれにしても、あらかじめ会社に退職の意思を伝える必要があることを覚えておいてください。
その上で、辞めると決めた当日の朝に退職代行に依頼すると即日対応してくれます。
退職まで有休消化も可能
法律上は、会社に退職の意志を伝えれば2週間後に退職が可能です。
さらに退職を決めたら「もうこれ以上出社したくない」と考える人もいるでしょう。
そんなとき、もし有給が2週間以上残っている人は退職までの2週間、有休消化するのも一つのアイデアです。
会社は従業員の有給取得を拒否できません。
というのも、通常会社にも有給休暇に関して「時季変更権」によって、有給休暇を使う時期の変更をお願いすることができるのです。
しかし、会社を退職した後に有給休暇を使うのは不可能なので、退職時に関しては時季変更権は行使できないと考えられているのです。
なので、会社に有休消化する旨を伝えていれば、負い目を感じることなく休んで大丈夫です。
退職日に代行業者に連絡するまで有休消化することで、実質「即日退職」になります。
なお、不要に出社しなくていいように、会社に置いている私物やデスク周り、ロッカーなどの荷物は片づけておくことをおすすめいたします!
会社に返却すべき荷物や会社から受け取るべきものなど「退職代行を使うと荷物はどうする?私物を取りに行けないときの対処法!」で詳しく解説しています。
有給がなければ欠勤扱いで休める
もし有給が残っていない場合は「欠勤扱い」にしてもらう方も多いです。
その際に欠勤した日数分は給与から控除されますが、どうしても出社したくない人にとって有効な手段といえるでしょう。
もし無断欠勤したら、会社とのトラブルに発展する可能性が高いので、必ず欠勤することを連絡してから休んでください。
なお、会社によっては欠勤にならずに即日退職できる場合もあります。
即日退職は、パートやアルバイトなど時給制の雇用形態において、例外的に適用されることがほとんどです。
また、「社会保険を支払うのがもったいない」という会社側の理由から、即日退職できる会社もあります。
いずれにしても、退職の意思を伝えて辞めるまでの2週間を欠勤することは、必ず会社に伝えておいてください!
退職代行で即日で辞めた人の体験談!当日どうやって過ごした?
ここからは、実際に退職代行を使って即日で辞めた人の体験談を取り上げていきます。
退職代行で即日辞めた人は、当日どのような過ごし方をしていたのでしょうか。
実際、退職代行を利用した人の心境や、どういう行動をとっているのかが気になりますよね。
というわけで、詳しい内容をみていきましょう!
スマホ電源を切ってネカフェで過ごした
体験談の1つ目は『スマホ電源を切ってネカフェで過ごした』です。
私は退職代行の当日スマホ電源切って一日中ネカフェにいましたよ!
焦りや罪悪感もあると思いますが、一旦落ち着いて、どうかゆっくりしてくださいね😌— 虚無ハムスター (@minimi_gt) June 30, 2021
X(旧Twitter)
退職代行業者に依頼すると、退職に関するすべてのやり取りは、基本的に会社と業者の間でおこなわれます。
なので、会社から直接連絡があることはないと考えておいていいです。
しかし、「もし会社から電話があったらどうしよう」など、考えだしたら不安や焦りが出てきますよね。
退職の手続きが終わるまでは、スマホの電源を切って落ち着きたいところ。
そういうわけで、スマホの電源を切ってネットカフェで気持ちを落ち着かせながら過ごしていたのではないでしょうか。
電話番号は着拒し、LINEはブロックした
体験談の2つ目は『電話番号は着拒し、LINEはブロックした』です。
いよいよ退職代行決行。不安しかないけど、仕事関係の電話番号はぜんぶ着拒したしLINEもブロックして職場のグループLINEも退会したから大丈夫なはず。大丈夫大丈夫。自分に言い聞かせる。
— 出来れば働きたくない派遣保育士 (@axdOJTYrbQcqno1) November 19, 2021
X(旧Twitter)
退職と同時に、職場の人間関係もすべて断ち切りたかったのでしょう。
退職代行を使うことにドキドキしたり、不安になったりするため、会社関係の人からの連絡が来ないようにしたいですよね。
実際に「大丈夫」と自分に言い聞かせて、退職代行がうまくいくことを願っている様子がうかがえます。
手続きが完了した旨の連絡をもらうまでは落ち着かなかった雰囲気が伝わりますね。
夜中に退職代行を依頼し、朝には実家に帰った
体験談の3つ目は『夜中に退職代行を依頼し、朝には実家に帰った』です。
木曜、上司と一悶着やって流石に堪忍袋の尾が切れる 終電過ぎても終わらん、ここまで自己犠牲精神でやる意味ないわ、夜中に退職代行に依頼、私物全部まとめてネカフェで退職届書いて出して、そのまま金曜の朝に新幹線飛び乗って田舎に直行、でこれから家に帰ります
— 咲耶 (@ike_sika) March 9, 2019
X(旧Twitter)
ギリギリまで頑張って働いたけれど、我慢の限界がきて退職代行を使い、会社を辞めた人の例です。
上記のように、思い立ってすぐ退職代行に依頼できるところが便利ですね。
信頼できる業者を選べば、退職代行の依頼後に安心して次の行動に移せることがわかります。
当日の朝に退職代行を依頼した後の流れとは?
ここからは、当日の朝に退職代行を依頼した後の流れについて詳しく紹介していきます。
結論から言うと、当日の朝に退職代行を依頼した後の流れを大きく分けると、以下のとおりです。
- 退職代行に無料相談、問い合わせをする
- 現状を伝えて申し込みをする
- 退職代行からの連絡を待つ
退職代行に無料相談、問い合わせをする
退職代行に無料相談や問い合わせをする場合は、遅くても出勤時間の2〜3時間前に連絡するようにしましょう。
というのも、退職代行会社には準備する時間が必要だからです。
なので、出社時間は9時の場合は朝の6時〜7時までに問い合わせるのが理想的と言えます。
もし、出社30分前になって退職を決意したとしても、対応してくれる退職代行サービスもあるので、諦めずに連絡だけはしてみてください。
現状を伝えて退職希望の場合は申し込む
現状を伝えた上で退職代行を申し込む場合は、会社の連絡先や会社から借りているもの(スマホや社員証)、個人情報や退職理由を伝えます。
その後に支払うという流れになりますが、大体はカード払いや銀行振込が一般的です。
中には、『辞めるんです』のように後払いに対応しているところもありますので、ご自身の状況にあわせて選ぶようにしましょう。
もし退職できなかあった場合は返金対応をしてくれるところもあるので、不安な方は公式サイトをチェックしてみてください。
退職代行からの連絡を待つ
当日の朝に退職代行を依頼したら、あとは依頼先からの連絡を待つのみとなります。
ほとんどのケースでは、あらかじめ決められた会社へ連絡する時間の約1時間〜2時間後くらいには退職完了の連絡が入ります。
注意点として、退職が完了するまでに会社や会社の上司から依頼者に連絡が入ることが少なくありません。
この場合は連絡を取らなくて大丈夫です。
そして、上司から連絡があったということを依頼した退職代行会社に伝えるようにしてください。
ここで上司からの連絡に対応してしまうと、退職代行に依頼する意味がないので、退職が完了するまで代行会社に丸投げするのがおすすめです。
退職代行を使う流れは、ほとんどの方がびっくりするくらい簡単なものなので、悩んでいる方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
当日の朝でも対応できる退職代行の選び方とは?
退職代行で即退職するには、業者選びを慎重におこなわなければなりません。
大前提として、『弁護士事務所』か『労働組合』が運営している退職代行業者を選んでください。
というのも、退職代行業者の中には「得体の知れない詐欺業者」が存在するからです。
専門知識がない退職代行業者や、退職代行サービスを目的とした労働組合に依頼してしまうと、退職が無効になる可能性があります。
なので、確実に退職するために業者選びは大切です。
というわけで『当日の朝でも対応できる退職代行業者の選び方3つのポイント』についてお伝えしていきます!
24時間営業している業者を選ぶ
ポイント1つ目は、『24時間営業している業者を選ぶ』ことです。
24時間365日対応している業者が多いなか、平日の限られた時間のみ受け付けているところもあります。
なので、まず最初に24時間営業している業者を選ぶようにしましょう。
退職するかどうかをギリギリまで悩んだとしても、思い立った時にいつでも営業している業者なら、即日対応してくれるんです。
ただし、業者によっては『即日退職』が有料オプションになっていることがあるので、事前に確認することをおすすめいたします。
連絡スピードが早い業者を選ぶ
ポイント2つ目は、『連絡スピードが早い業者を選ぶ』ことです。
仮に24時間365日対応の業者を選んだとしても、連絡がなかなか返ってこない業者は避けるようにしてください。
即日退職したいのに、返事が遅い業者だと退職日がずれてしまう可能性があるからです。
業者への連絡方法は、おもに『電話』『メール』『LINE』で、チャット形式で履歴が残る『LINE』をおすすめいたします。
退職代行業者への相談は無料なので、まずは連絡を取ってみて、返事が来るタイミングを見てみましょう。
支払いがスムーズな業者を選ぶ
ポイントの3つ目は、『支払いがスムーズな業者を選ぶ』ことです。
退職代行の利用が決まったら、料金の支払い手続きに入ります。
基本的には前払いの業者がほとんどなので、この段階でやりとりに時間がかかっていては、即日退職に間に合いません。
なので、支払いがスムーズにおこなえる業者を選びましょう。
ちなみに、退職代行の一般的な支払方法は『クレジットカード』か『銀行振込』です。
業者は入金が確認できてから動き始めるため、当日の朝に依頼するならクレジットカードをおすすめいたします。
まとめ
今回は、『退職代行は当日の朝でも大丈夫なのか』についてお話してきました。
結論から言うと、当日の朝に退職代行に依頼しても大丈夫です。
ただし、無期雇用の従業員は、会社を辞める2週間前に「退職の意思」を伝えなければならないことをお伝えしました。
有休消化などで退職日まで出社しない場合は、身の回りを片づけておきましょう。
今回ご紹介した体験談や、当日の朝でも対応できる退職代行業者選びのポイントも参考にしてみてください!