新人がどんどん辞めるのは、入ってきた新人に問題があると考えてしまっていませんか。確かに実力不足や会社に合っていなかったというケースもありますが、会社自体に問題があることも少なくありません。
そこで新人が離職する実態や、新人が辞める会社の危険性について解説すると同時に、転職時におすすめする転職エージェントを紹介します。本記事では、新人の離職理由を理解すると同時に、自社の将来性を鑑みて転職するかどうか判断のポイントを説明していきます。
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新人社員の離職に関する実態
新入社員の離職を理解するためには、実態を正しく認識しなければなりません。間違った認識を持っていると、正しい対処ができずに、新人が定着せず、人材が不足するような会社になってしまうでしょう。
2022年以降大卒者の3年以内離職率が30%を切っていない
画像引用:厚生労働省
新人がすぐに退職するイメージを持たれがちですが、2022年現在、大卒者が3年以内に離職する確率は30%を切っていません。そもそも新人が離職しやすいと考えられるようになったのは、就職氷河期とされる1999年〜2005年の離職率が35%前後に推移したことにあります。
そのため、会社側は新人だからすぐにやめるという考えは捨てて、新しい人材として長く在籍してもらえるよう、努力するのが大切です。景気が悪化すれば、離職率が増えるのも不思議ではないため、新人を色眼鏡で見るのはやめましょう。
事業所規模が大きい企業ほど離職率が低い
新人の離職率は、高卒者で見ると、100人以上の事業所で35.9%、500人以上で30%、1000人以上で25.6%です。大卒者の場合は、100人以上で31.8%、500人以上で28.9%、1000人以上で24.7%と、事業所規模が大きい企業ほど離職率が低くなります。
離職者の数
高卒 | 大卒 | |
100人以上の事業所 | 35.9% | 31.8% |
500人以上の事業所 | 30% | 28.9% |
1000人以上 | 25.6& | 24.7% |
参考資料:厚生労働省
事業所規模によって新人教育の環境や収入にも差が生まれるため、離職率に影響しているのでしょう。しかし、退職していない新人がいることも確かなので、すべての会社が新人の離職に対策を取れていないわけではありません。
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新人がどんどん辞める・定着しない職場の特徴
新人が定着せず、どんどん辞めてしまうような職場は、実際にどのような特徴を持っているのか、大きく5つに分けて紹介します。何かしら対策を講じている会社であれば、改善の余地はありますが、危機感を持っていない職場は、転職を検討した方がいいかもしれません。
社員との間に壁を感じる
就職先の上司や先輩がいつも忙しそうで、質問をしても回答までに時間がかかってしまうような状態は、新人が社員との壁を感じる大きな要因です。それに加え、回答自体が忘れられていたり、質問すること自体に難色を示されたりするような職場では、苦痛がさらに大きくなるでしょう。
社員との壁を取り除くためには、余裕をもって働ける環境を作り、相談やアドバイスがしやすいコミュニケーションの場を設けるのが重要です。
業務フローが曖昧で相談もしにくい
業務フローが曖昧になってしまっている会社は、新人がどのように仕事をするのかわからなくなります。また上司にとっても、誰がどのように指示を出せばいいかわからないので、連絡も不十分になってしまいがちです。
相談ができない状態では仕事がうまくいかず、業務も遅れ、社員同士の雰囲気も悪くなってしまうでしょう。そこで役割もはっきりしていて、気軽に相談できる相手がいれば、新人も気軽に相談ができ、問題解決もスムーズになります。
成長が実感できない
日々同じ仕事が続き、成長する機会も得られないような職場環境にいると、新人のやる気も長く続きません。同じ仕事を黙々と続けられるような方であれば、苦痛に感じないかもしれませんが、メリハリのない仕事は飽きてしまいがちです。
その点、定着率の高い職場は、スキルアップや新しい仕事にチャレンジできる機会も多く、社員がやる気を持って働けるように工夫されています。無理に新しい仕事にチャレンジさせる必要はありませんが、社員の希望に合わせて経験を積ませてあげるのも大切です。
新人が潰れるくらいの業務量を任せている
新人にも多くの仕事を体験させたいからといって、仕事を与えすぎるのもよくありません。ベテランであれば対処できる数でも、新人にとっては大きな負担になってしまいます。また、わからないこともある中で、どんどんと仕事をさせると、新人が潰れてしまうケースも少なくありません。
仕事に慣れるまでは、少しずつ仕事を与えて、まずは業務を覚えてもらうのが先です。ノルマを求めるあまり、新人が倒れてしまっては、他の社員にも大きな負担を与える結果になります。
仕事を任せられすぎて辛い新人の方は「新人なのに仕事を任せすぎ?仕事が多すぎる時の対処法をご紹介!」を参考にしてみてください。
新人が辞めて行ってもショックを受けず改善しようとしない
多くの新人が会社を辞めてしまっているのに、全く改善もしようとしない会社は注意が必要です。正常な会社であれば、社員が会社を辞める事態が起きてしまった場合、原因を追求し改善を図ります。
何の対策も取らない会社は、社員のことを軽んじている可能性が高いため、働き続けるのは危険かもしれません。社員を大事にしないような会社は、将来的に新人どころかベテラン社員すら離れていきます。
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新人社員が長く在籍したいと思う企業の特徴
新人社員が長く在籍したいと思う企業は、良好な人間関係と、休日と休暇のとりやすさ、待遇や福利厚生の満足度が大きく関わっています。
- 良好な人間関係
- 休日が多い、とりやすい
- 待遇や福利厚生の充実
- 仕事にやりがいがある
- 残業が少ない
働く上で人間関係が悪い部署では相談もしにくく、空気の重い状況で働かなければならず、心理的な負担も大きくなるでしょう。
また、休日や休暇が満足に取れないような会社では、体力的な問題や、プライベートの時間がもてないことに不安を抱えている方も少なくありません。さらに、待遇や福利厚生も悪ければ、会社で働く意義を見出せず、モチベーションにも影響を与えます。
新人が会社を辞める主な理由
新人が会社を辞める主な理由には、以下のようなものがあります。
- 給料が低い
- 職場の人間関係が悪い
- 仕事内容が合わない
- 労働時間が長い
- 会社の社風が合わない
仕事に見合う対価がなければモチベーションも下がり、人間関係も悪ければ、会社に行きたくないと思うのは自然です。また仕事内容や労働時間、社風などとのギャップも新人が会社を辞める理由として挙げられます。
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新人がどんどん辞める職場で働き続けるとやばい理由
新人がどんどん辞める職場で働き続けると危険な理由について解説します。
新人がどんどん辞めていく会社に勤めている人は、下記で挙げているような危険性があるので、今すぐ転職するなどの行動を検討しましょう。
下っ端の仕事ばかり任されて成長しにくくなる
新人がどんどんと職場を辞めてしまうと、初歩的な仕事をする人員が減ってしまうため、入社してから数年目の社員に割り振られてしまいます。そのため、下っ端の仕事ばかりになってしまい、新しい仕事が割り振られず、成長しにくい状態になるのも珍しくありません。
本来なら任されていた仕事も出来なくなってしまえば、モチベーションも維持しにくくなり、さらなる離職に拍車をかけてしまう可能性もあります。新人が辞めるだけだからと軽く考えていると、求めている仕事ができない状態から抜け出せなくなるかもしれません。
仕事の量が多くなり残業が増える
新人の離職する数にもよりますが、働いている社員が少なくなれば、余った仕事を他の社員で賄わなければなりません。そのためベテラン社員であっても、本来の仕事にプラスして雑務も行わなければならず、残業が増えてしまうケースもあります。
仕事量が多くなる事態に陥ってしまうと、ひとつの仕事に集中できず、疲れもたまってしまい、業務が遅れてしまいやすくなるでしょう。新人の仕事とはいえ、仕事量が増えてしまうと、社員に悪影響を及ぼします。
会社として成長しない
新人社員が辞めてしまって、他の社員で辞めた新人の仕事を回すような状態が続いてしまうと、社員全体のモチベーションが低下してしまいます。その結果、社員全体の業績も振るわなくなり、会社の利益も将来的には減少してしまうでしょう。
最悪の場合、会社の状況を改善できず、そのまま倒産してしまうケースもありえます。社員が成長できない環境は、会社としての成長も見込めなくなるため、危機感を持って対処するのが大切です。
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新人がどんどん辞める・定着しない職場に所属しているのは危険!転職の検討がおすすめ
上記のような新人が会社を辞める理由や、新人が会社を辞める職場の特徴に当てはまるような会社は、自身にも悪影響を及ぼします。新人が会社を辞める兆候ばかりで、企業努力が見えないのであれば、転職の検討がおすすめです。
会社を辞めると周りの社員に迷惑をかけると考えてしまいがちですが、会社と共倒れになっていては意味がありません。新人が定着しないような会社は、評判そのものが落ちていくので、働き続けても不幸になるだけです。
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転職を成功させるためにおすすめの転職エージェント
現在働いている会社からの転職を成功させるのに役立つ、転職エージェントを2つ紹介します。転職エージェントを活用すれば、自身の希望や能力に合った職場を紹介してもらえるでしょう。
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得意分野・業界 | 全業界、全職種 |
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拠点 | 東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号 パレスサイドビル |
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新人がどんどん辞める職場にいるなら転職を検討しよう!
新人がどんどん辞めていくにもかかわらず、何も変わらない会社は転職の検討をおすすめします。改善しようと働きかけているならまだしも、何も対策を取らず成長しようとしない会社は将来的に人材不足を引き起こします。
最悪な事態に陥ってしまう前に、新人教育や社員の待遇が適切に行われている会社への転職をしたほうがいいでしょう。転職をする際は、さまざまな転職先を紹介してくれる転職エージェントを活用すれば、目的に合った職場や新しい仕事が探せます。
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