理系就活は時間がとれなくてつらいです……
理系大学院生の就活状況に対して、違和感に感じたことを伝えるよ。
今回は、自身の進路決定すら自分で決めることが難しい状況にある理系大学院生の就活事情に関して記事にしました。
理系大学院生に限らず、時間が限られていて就活しづらい環境にいる就活生の参考になれば嬉しいです。
大学や所属する研究室によって差があるため、一概に言えませんが理不尽に感じる部分が多く、色々と反論したいことが沢山あったので今回記事にさせていただきました。
※今回の記事に関しては、自分の実体験そして周りの理系大学院生の就活事情と、世間一般の就活状況との乖離を踏まえて記事にしているため、個人的見解が多く入っているかもしれません。賛否両論も当然あると思いますが、ご了承いただけると幸いです。
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理系の大学院生は3つの考え方に分かれる
まず始めに、大学院に進学する人は私の経験上3つの考え方に完全に分かれている印象です。
順を追って紹介します(※今回話させていただくのは理系の大学院生に限った場合です)。
①研究職・技術職を志望して進学した人
これが本来の大学院生のあるべき姿だと思うよ。
研究したいことを専攻できる学科・研究室を選択し、実践的なことを学びたいため進学した人です。これに属する人に関しては、大学院に行くべきです。むしろこれに該当する人以外は行くべきではないです。
この理由は、理系大学院生のリアルな就活実態でお伝えします。
②大学院進学率が高く周りに流された人
理系の学科の中でも、大学院への進学率がとても高い学科と低い学科があります。私の所属していた学科は90%以上の学生が大学院に進学し、その殆どが研究職に就職します。
大学院への進学率が高いとどうしても、「とりあえず研究がしたいとか、何がしたいとかじゃないけど、皆行くから大学院には行こう。」という気持ちになります。
実際、僕自身もこれが理由としてあったんだ。
リアルな話をすると、これで大学院へ進学している人がとても多い気がする。僕も含め、社会のレールにとりあえず乗ってしまう人だね。
特に、大学によっては学部3年時(就活解禁の1年前)から大学院へ進学するかどうか決断をしなければいけない所もあります。そうなってくると、就活をスタートしていない状況にも関わらず、大学院への進学を迫られます。
進学率が高いのであれば、(自己分析等をしていなく、やりたいことが分からないのであれば)研究をしたいわけでもないのに、大学院へ行ってしまう人が多いのも当然です。
これに該当する人は必ず選ぶ基準に「どの研究室が楽なのか。」で選択します。研究をしたいわけではないので当然ですね。本末転倒です。
③学部時点で進路決定を出来なかった人
私自身これに属する人でした。正確にいうと、私は大学院に進学することが学部3年の後期には決まっていました。学部時に勉学に励み、成績だけは良かったので推薦を頂いていたためです。
大学院へ進学することは決まりながらも学部時からいろんな会社を見て、自分がやりたいことができる会社や業種を調べていました。
大学4年時の段階では「これがしたい!!」という職種・業界・会社を定めることができませんでした。そのため、自分の進路選択を考える時間確保として大学院進学の選択を選びました。
実際、行きたい会社が定まっていれば、進学は辞退しようと思っていたんだ。
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理系大学院生のリアルな就活実態
結論から言うと、理系の大学院生は本当に時間がとにかくありません。
世間一般の人が就活をしている大事な時期に、学会発表や論文を書いて研究報告を逐次教授に報告しなければいけません。
ここからは、実際の就活事情を順に紹介したいと思います。もし理系で大学院へ進学を検討している人は、今一度考えてみてください!
①研究・技術職が当たり前の風潮が強い
理系の大学院生は本来、メーカー等の研究職や技術職になるのが一般的だよ。
他の業種や業界を志望していたとしても、教授陣は基本的に理解してくないんだ。
私が教授等から就活状況を聞かれた時も、業界や会社名は完全に伏せるようにしていました。
一度だけ「プランナーやマーケターになりたいんです!」と私が言った時に教授から言われたのは、こんな言葉でした。
「は?何言ってんのお前。研究だけしてればいいし、何のために研究してるんだよ」
「と言うかお前は修士過程を修了したら、博士課程って言う選択肢もあるんだからそっちを考えろ」
教授が言っていることも間違ってはいないんです。ただ完全否定されたのが嫌でした。
この頃から、負けず嫌いな意地もあり、「自分の進路は絶対自分で決めてやる!」って尚更思いましたね。
②時間的束縛がキツく就活困難な環境
正直言って、理系の大学院生はめちゃめちゃ就活しづらいよ。
私の研究室の教授は「3社くらい受ければいい、ダメだったら推薦で就職先決めろ」と言う人でした。就職活動が解禁(大学4年次/大学院2年次の3月)までは一切就活することが許可されていませんでした。
友人が「インターンシップに行きたい」と教授に言ったところ、「半日のインターンなら特別に許可するけど、2日以上ははダメ」と言われました。
「え?半日?? 会社説明会だろ」って思いました。インターンシップを行くのはもっての外、企業研究すらろくに出来ない環境でした。
研究室によって時間的束縛の度合いが違うんだ。もし理系の大学院生だけど他の業種や業界を検討しているなら、せめて「時間が作れる研究室」に行くべきだよ。
私の研究室は平日は毎日コアタイム(絶対に研究しなければいけない時間帯)が朝10時から20時でした。他大学の話を聞いたところ、朝の9時から深夜2時頃まで毎日研究している大学院生もいると聞いたので、それに比べれば全然時間がある方でした。(その友人は精神的に追い詰められ、結局大学院を中退し、現在地方の飲食店で働いています。)
教授としては、「さっさと自分の研究室の学生に(推薦等で)就職先を決めてもらい、研究をしろ」と言う意向でしょう。
③研究室推薦が当たり前、就活より研究
当然ながら、就職活動期間も研究をしなければならないよ。
研究を疎かにしすぎてしまうと教授からめちゃめちゃ怒られます(いや当然ですが……)。
最終面接の当日に、学会発表があった日は死ぬかと思いました。
④他の業界・業種志望だと圧倒的不利
理系の大学院生が他業界・業種を志望するのは容易ではないんだ。それくらいの覚悟と決意が必要だよ。
よくいるんですが、「文系と理系職の両方を受けてダメだったら推薦で行く!」とか言う人がいます。
結論からすると絶対やめたほうがいいです。
私は、理系職(=技術職・研究職等)は何1つ受けていませんでした。そんな中途半端な気持ちで就活に臨んではいけません。
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まとめ:就活と理系大学院の両立がきついなら就活のプロに頼ろう!
そもそも論として、私自身も大学を選択する段階・研究室を選ぶ段階から先のことを見据えていれば、こんな風に思うこともなかったので、原因は全て私自身にあります。
ですが、同じような状況に置かれている学生がとても多かったので記事にさせていただきました。
結論から言うと、「研究が好きでない・苦痛と思ってしまう学生は大学院に行くべきではない」です。
よく自分の進路と照らし合わせて、じっくりと考えてみてください。
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