授業、学校行事、部活の顧問、保護者対応など、教員の仕事に疲弊していませんか?
教員から転職したいと思ったら、20代のうちに行動を起こすことを強くおすすめします。
なぜなら、教員免許を持っていれば民間企業に転職して仮に失敗しても、教員に戻ることができるからです。
本記事では、20代で教員から転職するメリット・デメリット、おすすめの業界などを解説しています。
20代で教員から転職したくなる主な理由は?
働き方や保護者対応など、教員の方々には転職したくなるような大変なことがたくさんありますよね。
教員からの転職でよく挙げられる理由をご紹介していきます。
働き方がしんどすぎる
引用:Twitter
教員は、拘束時間が長い仕事です。
朝は、児童や生徒が登校する前に学校に行き、夕方に授業が終わっても部活や事務作業など、まだまだ仕事があります。
ベネッセの調査では、教員の勤務時間に関して、小・中・高校のいずれの学校においても、学校に滞在している平均時間は11時間30分を超えているという結果も出ています。
また、上記のツイートのように、土日も部活対応で出勤することも多々ありますが、その手当も少なく、働き方と報酬が見合っていないと感じる教員の方々も多いでしょう。
保護者との関わり方が大変
引用:Twitter
「保護者対応」に頭を悩ませる教員の方は多くいます。特に、20代の教員にとっては、多くの保護者が年上です。
保護者の中には「先生は若いから分からないんですよ」「ろくに社会経験もないくせに」などと、人格を否定してくる人もいます。
また、保護者の数だけ考え方が違うため、保護者対応にはこれといった正解がありません。
授業や事務作業など多くの仕事を抱える中、それぞれの事案に合った適切な対応をするにはどうしたらよいかと悩む教員の方も多いでしょう。
特に、近年のコロナ禍では、誰も経験したことのないパンデミックの中、学校や教員の対応に敏感に反応する保護者も増えています。
保護者対応がストレスになり、転職したいと考えるのも無理はありません。
ビジネスに関連する仕事をしたい
引用:Twitter
教員は、仕事の性質上、なかなかビジネス的観点が育たないという現状があります。
それは、勤務時間中のほとんどを子どもと過ごしていることや、大学卒業後すぐに教員になり、ビジネス的な考え方に接する機会がなかったからです。
また、同僚たちも「教員以外の職を経験している人がほとんどいない」という環境も影響しているでしょう。
そのような中で、教員以外の仕事をしている同世代の話などを聞くと「自分にはビジネス的観点がない」と劣等感を感じてしまうこともあります。
その結果「このまま教員を続けていていいのだろうか」「もっとビジネスを学んだ方がいいのではないか」と思い、転職を考えるようになるのです。
教員になる前のイメージとギャップが多い
引用:Twitter
教員になる前は「誰よりも親しみやすい先生になろう」「保護者とも上手くやろう」といった理想の教師像があるはずです。
しかし実際に教壇に立ってみると、膨大な量の仕事や言うことを聞かない子ども、クレームを入れてくる保護者の存在など、理想と現実のギャップに苦しむ教員も非常に多くいます。
また、自身が優等生であった場合は、先生の言うことを聞かない子どもの気持ちが理解できず、最悪の場合、学級崩壊を招くなど辛い場面も訪れるかもしれません。
理想と現実に大きなギャップを感じ、転職をしたいと思うようになるのです。
20代で教員から転職するメリット
「せっかく教員になれたのに、転職はもったいない」と思う人もいるかもしれません。
しかし、20代の転職はあなたが思っている以上に多くのメリットがあります。
20代で教員から転職するメリットとして代表的な以下の3つを詳しくご紹介していきます。
ビジネススキルが身に付く
20代で転職することで、転職後により多くのビジネススキルを身につけることができます。
もちろん、30代以降で転職してもビジネススキルを身につけることは可能ですが、人間は年齢を重ねるほど考え方や価値観が固まるものです。
20代で転職することで、教員としての考え方が固まる前に、ビジネス的な観点やビジネススキルをより身につけやすくなるというわけです。
特に、30代以降の転職では「ビジネススキルが身に付いていて当然」と思われることが多く、転職後に改めてビジネススキルを教えてもらえる機会は少ないでしょう。
その点、20代で、なおかつ教員からの転職ということであれば「民間企業におけるビジネススキルを教えよう」と配慮してくれる人も多いはずです。
20代のうちなら未経験転職にも挑戦できる
教員からの転職に限ったことではありませんが、20代であれば30代以降よりも未経験転職の可能性が高くなります。
20代で未経験転職がしやすい理由は以下のとおりです。
- そもそも未経験歓迎の求人数が多い
- 経験やスキルよりポテンシャルが重視されやすい
- 若い世代の人材不足に悩んでいる企業が多い
上記のデータは、異業種に転職した人の年齢分布を示したものです。(なお「今回調査」が2020年7月〜2021年6月、「前回調査」が2019年7月~2020年6月のデータ)
いずれの調査においても、異業種転職を経験した人のうち20代が約半数を占めています。
このように、20代であれば未経験業界にもチャレンジしやすくなります。
「教員のスキルは転職後に役に立たないのではないか」と悩んでいる人こそ、伸びしろの大きい20代のうちに転職すべきなのです。
今後のキャリアの幅が広がる
「20代は未経験転職がしやすい」ということにも被りますが、若いうちに転職すると、今後のキャリアの幅が広がります。
20代であれば、未経験業界に転職したとしても頑張り次第で管理職にもなれますし、場合によっては独立することも可能です。
しかし、30代以降で転職した場合はそうもいきません。どれだけ頑張っても「頑張れる期間」が20代よりも短いため、キャリアの幅に制限がかかってしまうのです。
また、万が一転職先が合わなかったとしても、20代のうちであれば再転職も難しくありません。
特に「ビジネス的観点が欠けている」と悩んでいる教員の方は、キャリアの幅を広げるという側面でも転職をおすすめします。
20代で教員から転職するデメリット
20代で教員から転職するデメリットとして、年収が下がる可能性があるということが挙げられます。
下記の表は、20代の教員の平均年収です。
学校種別 | 20代の平均年収 |
小・中学校 | 約396万円 |
高校 | 約384万円 |
一方、民間企業に勤める20代の平均年収は以下のとおりです。
民間企業の平均年収(20代):280万円
参考:令和2年分民間給与実態統計調査
教員の平均年収と比べるとかなりの差があることが分かります。
教員から転職することで、年収が下がるかもしれないということは頭に入れておきましょう。
20代で教員から転職を成功させるポイントは?
教員は、一般的な民間企業と比べると仕事内容が特殊です。
そのため、教員からの転職はいくつかのポイントを抑える必要があります。
教員で培ったスキルを少しでも発揮できるような仕事を選ぶ
教員からの転職を成功させるには、少しでも教員時代のスキルや経験を活かせる仕事を選ぶことが大切です。
例えば、以下のような仕事があります。
- 教育業界の民間企業
- 放課後児童支援員、学童指導員
- 塾講師
- 教員以外の公務員
上記の仕事は、教員で培ったスキルや経験を直接発揮しやすい仕事です。
場合によっては、即戦力として活躍できるとして、すぐに転職が決まる場合もあるでしょう。
そのほかにおすすめの仕事については、記事後半でご紹介しています。
20代に強い転職エージェントを利用する
20代で教員から転職する場合、転職エージェントを利用することで有利に転職活動を進められます。
20代の教員が転職エージェントを利用するメリットは以下のとおりです。
- 経験やスキルを重視しない求人を紹介してもらえる
- 適性を判断したうえで求人を紹介してもらえる
- 現職(教員の仕事)が忙しくても転職活動を進められる
- 無料で利用できるため金銭的負担がない
特に、マイナビジョブ20’sなどの、20代に強い転職エージェントを利用することで、上記のメリットをより強く享受できます。
ポジティブな転職理由を伝える
教員からの転職に限ったことではありませんが、転職において必ず必要になるのが「転職理由」です。
面接では、必ずポジティブな転職理由を伝えるようにしましょう。
「教員の仕事が辛すぎて」「保護者対応がストレスで」といったネガティブな退職理由を伝えると、ストレス耐性がないと思われたり、民間企業ではやっていけないと思われたりする可能性があります。
1人ではポジティブな退職理由が思いつかないという方は、転職のプロである転職エージェントに相談し、あなたなりのポジティブな退職理由を見つけることをおすすめします。
教員から転職して後悔することはある?
たしかに、教員から転職して後悔することがないとは言い切れません。
先ほどご紹介したように、年収が下がる可能性もありますし、転職後に「やっぱり教員に戻りたい」と思う可能性もあります。
ただし、教員を辞めたいと思いつつも辞めずにいた場合も「やっぱり転職すればよかった」と思い続ける可能性が高いです。
こればかりは行動してみないと分からないのです。
ただ、転職後に後悔する可能性を低くすることは可能です。
転職エージェントを利用して適性のある仕事を選んだり、多くの求人に触れて年収を維持したりすることで転職後の後悔をなくしましょう。
20代から教員を転職する人におすすめの仕事
20代で教員から転職をする人におすすめの職種をご紹介します。
教員で培ったスキルを活かしやすいものから、教員とは全く異なる仕事までさまざまです。
営業職
営業職は、未経験でもチャレンジしやすい職種です。
また、業界関係なくほとんどの会社にある職種なので、求人数も多いでしょう。
会社によっては成績が給与に反映されることもあり、成果が目に見えやすいのもメリットです。
教員から営業職への転職の場合、物事を順序立てて分かりやすく説明する能力や、商材をいかに売り込むかという工夫やアイデアを生み出す力を活かせます。
事務職
人と接するよりも淡々と仕事をこなす方が向いているという方は、事務職への転職をおすすめします。
事務職はどこの会社でも必要な職種であり、求人数が多いのも特徴です。
なお、事務職と一口にいっても「総務事務」「営業事務」「経理事務」など、幅広い業務があります。
経理事務では、簿記などのスキルが必要になったり、総務事務は多くの部署とやりとりする必要があったりと、向き不向きがあるので注意が必要です。
教育関連の仕事
先ほどご紹介したとおり、教育関連の仕事は、教員時代に培ったスキルや経験が直接活かせる仕事です。
教員と近い仕事がしたいのであれば、塾講師のように勉強を教える仕事がよいでしょう。
逆に、教員の経験を活かし、教育関係の民間企業で営業などをするのもおすすめです。
IT・WEB関連の仕事
IT・WEB関連の仕事は、需要の高まりとともに求人数も増加しています。
また、未経験を歓迎している企業も多く、教員とは違った仕事にチャレンジしたい人にもおすすめです。
特に、WEBマーケターやエンジニアなどは、スキルを身につければ後々独立することもできます。
「新しいことにチャレンジしたい」「自分の可能性を広げたい」という人にはおすすめの業界です。
20代で教員から転職する人におすすめの転職サービス
20代で教員から転職する人にぜひ使ってほしい転職サービスを3つご紹介します。
特に、20代に特化した転職エージェントマイナビジョブ20’sは、初めての転職の人にもおすすめです。
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