失業認定申告書は、記入例にないパターンに悩まされることもあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、わかりやすいように求職活動別の失業認定申告書の書き方を図解しました。
パターンを探し、当てはまるものを見つけ、記入の参考にしてください。
失業認定申告書の書き方
失業認定申告書を(1)から(6)に分け、書き方の解説をしました。
黒のボールペンを準備して、記入してください。
(1)就職、就労または内職・手伝い
1の「失業の認定を受けようとする期間中に、就職、就労又は内職・手伝いをしましたか。」は、労働をおこなったかどうかを確認する項目です。
賃金の発生する就労をした場合は、アの「した」を選択してください。
スケジュール表の書き方
アの「した」を選択した場合は、スケジュールで該当する月日を選択する必要があります。
該当月を記入後、1日4時間以上の労働をした場合は該当する日付にマルを、1日4時間未満の労働であればバツを記入してください。
(2)収入のあった日、その額
2の「内職又は手伝いをして収入を得た人は、収入があった日、その額(何日分か)などを記入してください。」は、謝礼など発生した賃金を確認する項目です。
1でアを選択し内職又は手伝いをした場合、収入のあった日、収入額、何日分の収入かを記入してください。
たとえば、11月24日に3日分の収入24,000円があった場合の記入方法は次の通りです。
(3)求職活動
3の「失業の認定を受けようとする期間中に、求職活動をしましたか。」は、期間中の求職活動の有無や内容を確認する項目です。
アの「求職活動をした」場合とイの「求職活動をしなかった」場合の2種類のくわしい書き方を、パターン別に後述したので、よければそちらを参考にしてください。
(4)すぐに働ける状態か
4の「公共職業安定所又は地方運輸局から自分に適した仕事が紹介されれば、すぐに応じられますか。」は、働ける状況にあるかを確認する項目です。
イの「応じられない」を選ぶ際には、次の5つから理由を選択する必要があります。
- (ア) 病気や怪我などの健康上の理由
- (イ) 個人的又は家庭的事情のため(例:結婚準備、妊娠、家事の都合のため)
- (ウ) 就職したため又は就職予定があるため
- (エ) 自営業を開始したため又は自営業の開始予定があるため
- (オ) その他
ただ応じられない理由によっては、失業保険の給付対象から外されたり、また延期される恐れがあるため、慎重に選択する必要があります。
(5)就職もしくは自営の予定
5の「就職もしくは自営した人又はその予定がある人が記入してください。」は、就職が決まったことを報告する項目です。
就職が決まった場合はアの「就職」、自営業をする場合はイの「自営」を選択してください。
決まっていない場合は、未記入で問題ありません。
アの場合は応募手段を(1)(2)(3)から選択し、就職予定日を記入してください。
同様に就職先の事業所名と所在地、電話番号の記入をしましょう。
(6)申告日など
失業認定申告書を提出する日付を記入し、自分の氏名と支給番号を記入、名前の横に押印しましょう。
支給番号は雇用保険受給資格者証に書かれています。
【ケース別】求職活動別失業認定書の書き方
求職活動のパターンによって、失業認定申告書の書き方は変わります。
ここでは、パターン別の失業認定申告書の書き方を紹介します。
求職活動は、前回の失業認定日から今回の失業認定日までに、できるだけ2回はこなすよう心がけましょう(初回認定日は1回以上)。
雇用保険説明会(初回講習会)に参加したケース
雇用保険説明会(初回講習会)は、アの「公共職業安定所又は地方運輸局による職業相談、職業紹介等」にマルをつけてください。
雇用保険説明会は地域によって名称が異なるため、求職活動の内容には準じた名称を記入しましょう。
ハローワークを利用したケース
求職活動にハローワークを利用した場合は、アの「公共職業安定所又は地方運輸局による職業相談、職業紹介等」にマルをつけてください。
「求職活動の内容」には、適切な内容を記載しましょう。
ハローワークで職業相談
ハローワークで紹介 面接辞退
ハローワークで紹介 面接結果待ち
ハローワークで職業訓練相談
ハローワークでセミナー受講
職業紹介事業者を利用したケース
求職活動に転職サイトを利用した場合は、イの「職業紹介事業者による職業相談、職業紹介等」にマルをつけてください。
「求職活動の内容」には適切な内容を記載し、「利用した機関の名称」にはリクナビなどの具体的な名称を記載しましょう。
派遣会社に登録したケース
求職活動で派遣会社に登録した場合は、ウの「派遣元事業主による派遣就業相談等」にマルをつけてください。
「求職活動の内容」には、選考中の会社名を踏まえた適切な内容を記載しましょう。
サポステなどの公的機関を利用したケース
求職活動で公的機関を利用した場合は、エの「公的機関等による職業相談、職業紹介等」にマルをつけてください。
「利用した機関の名称」には適切な名前を、「求職活動の内容」には受けたサービスの内容を正確に記載しましょう。
ジョブカフェで職業相談
サポステで職業相談
資格や検定を受験したケース
求職活動で資格や検定を受験した場合は、”アイウエ”から選択しマルをつける必要はありません。
「求職活動の内容」には、受験した資格名を記載しましょう。
転職フェアなどでエントリーしたケース
転職フェアやインターネットで会社にエントリーした場合は「会社名」「応募日」「応募方法」「職種」「応募したきっかけ」。
そして「応募の結果」には、選考の進み具合を記載してください。
「応募方法」には、利用したリクナビなどの転職サイトや参加したdodaなどの転職フェアの具体名を記入しましょう。
インターネット応募
転職フェアで応募
求職活動をしなかったケース
転職活動をしなかった場合は、イの「求職活動をしなかった」にマルをつけてください。
理由は、正直に記載しましょう。
虚偽で申告した場合、不正受給になるからです。
求職活動をしなかった場合、給付が次回に持ち越しになりますが、回数が減らされるわけではないので安心してください。
失業認定申告書 記入後の流れ
失業認定申告書の記入後は、申告書の左下に記載されている認定日と該当時間にハローワークに足を運び、窓口で申告書を提出してください。
わからない箇所がある場合は、窓口で教えてもらえるため助言を受けながら記載することもできます。