大学職員といえば「安定・高収入が期待できる楽な仕事」というイメージで人気ですが、「大学職員はやめとけ」といった声もあるようです。
結論
大学職員へ転職はかなりおすすめです。
「やめとけ」とは一部の人の意見のため、あまり気にする必要はありません。むしろ「大学職員へ転職してよかった」という声のほうが多いので、前職がブラック企業だった人にはピッタリな転職先です。
本記事では、「大学職員はやめとけ」と言われる理由や大学職員がおすすめな理由を解説します。
- 大学職員を辞める人に多い3つの理由
- 転職して大学職員になるメリット(おすすめ理由)・デメリット
- 大学職員への転職が向いている人・向いていない人
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大学職員はやめとけって本当なのか?
ほかの職種と比べると、大学職員は仕事がホワイトな働き方ができると定評があります。しかし、人によっては大学職員の仕事が合わないと感じるかもしれません。
物を売って売上を出すような仕事でなく、基本的には事務的作業が多いのが特徴です。そのため、仕事にやりがいを感じにくい場合があります。
また思っているよりも上下関係が厳しく、はっきりした人間関係を窮屈に感じる方もいるでしょう。
大学職員の実情を知って本当に自分に合っているのか不安な方は、転職エージェントに相談してみてください。相談するなら、じっくり話しを聞いてくれるマイナビエージェントがおすすめです。
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大学職員を辞める人に多い3つの理由
安定・高収入と、良いイメージが強い大学職員は、公務員と似ていることからも、辞める人は少なく「辞めたらもったいない」といわれる仕事です。
しかし、そんな大学職員でも、辞める人も一定数おり、似たような理由で離職しています。
今回は大学職員の離職理由で主要な3つの理由を紹介します。
人間関係が最悪で辛い
大学職員を辞める理由として、まずあげられるのが「人間関係の悪さ」です。
人間関係が起因したトラブルは、どの業界・職種でも発生し、離職理由の上位にあげられます。
しかし、大学職員が他の職場と異なるのは、”大学”という狭い環境であることです。
大学職員は上司や同僚・部下といった職員だけでなく、教授や生徒、保護者や会社など、さまざまな人と関係性を保つ必要があります。
大学にはただでさえ、その大学でしか通用しない、独自の規則やしがらみなどが多い傾向にあります。
その上、さまざまなセクターの人と良好な関係を保たなければならないため、人間関係で気を遣う機会も多く、非常に大変です。
大学によっても差はあるでしょうが、以下の口コミのように、人間関係の悪さは噂にもなるほどの大学もあるようです。
ちなみに給料良い、転勤ない、残業も大してないっていうスケベな理由だけで、母校の大学職員も考えたけど、職場の人間関係最悪って聞いてやめた。事務職員の態度も悪かったから妙に納得した。
— shigirl16 (@shigirl16) November 18, 2015
精神的・肉体的にしんどい
大学職員は世間のイメージとは裏腹に、実際はハードワークな職場であることもしばしばあります。
そのため「精神的・肉体的にしんどい」というのも、主要な離職理由の一つです。
以下のツイートからも大学職員といえど、決して楽な仕事ではないことがうかがえます。
AERAの記事に、大学職員は「高収入、安定性、休みが取りやすい、定時に帰れる」という点が魅力だと載っていたらしいけれど、はっきり言って、しんどいです。。。家庭と仕事のバランスとれなくて、夫婦喧嘩になること度々。。。
— ばじる (@basil_milk) September 15, 2010
僕転職活動時に実は国立大学の大学職員になろうと思ってたことがあって、筆記試験奇跡的に合格し、一次面接も突破したけど、二次面接で落ちたんだよね。SEよりは緩そうじゃん、大学職員。
でも、後からとある私立の大学職員になった先輩の話聞いたら、職員は職員で結構精神的にしんどいようだった。
— たまねお (@neotamaneo1) June 17, 2019
とくに、オープンキャンパスや入試説明会などのイベントの期間は非常に忙しく、連勤する職員も少なくありません。
汎用的なスキルが身につかず市場価値を高めにくい
大学職員は職場構造や業務の性質から、汎用的なスキルというよりは、狭い大学内でしか使わないスキルの取得がどうしても他の職業よりは多くなります。
したがって特に若手で大学職員を辞める人は「スキルが身につかず市場価値を高められない」ことを離職理由にあげる人が多いのが特徴です。
もちろん社会人としての基礎のほかに、大学の業務をこなすうえでの仕事能力は身に付きます。また、大学という特異な環境でうまくやっていく人間力も身につくでしょう。
ただ、それが一般的な民間企業に入った時に、役立つ営業スキルやITスキルが身についているかと言われれば微妙だと言えます。
転職して大学職員になるメリット
「大学職員はやめとけ」といわれる一方、大学職員に転職して良かったと感じる人もいます。
でも、その結果として大学職員を選んだことは全く後悔していないし、むしろ良かったと思っています。ほんとに。当時想像していたより何倍も楽しいです、この仕事。
— Satoko (@satoko_212) May 13, 2010
では、転職で大学職員になる人には、どのような点がメリットとなりえるのでしょうか。
安定・高年収が期待できる
大学職員の最大の魅力といえるのが、何といってもその安定性と高年収です。
大学職員は国公立・私立問わず、公務員と類似した特徴を持つため、他の業界と比較すると景気の変動を受けにくく、いきなり倒産するなんて心配は不要です。
また、厳しいノルマ等が課せられることもほとんどなく、勤続年数を積み重ねることで着実に年収アップが期待できます。
東洋経済の調査(*)よると、国公立に勤務する大学職員の平均年収は733万円とされ、私立大学もおおよそ同程度だと考えられます。
客商売でなく精神的な負担が少ない
大学職員の直接的なお客様といえば、生徒や保護者が考えられます。
大学も客商売を行う必要はあるものの、大学とはそもそも高等教育機関であり、研究開発を行うなど、社会から要請されている役割が通常の営利企業とは異なっています。
したがって、大学職員は販売職や営業職といった、通常の客商売ではありません。
客商売というとどうしても、売上を上げるためにノルマや営業がつきものです。
おまけに顧客から無理難題を突きつけられても、出来るだけ受け入れる「顧客至上主義」がまかり通っている企業もあります。
学生の教育に携われるやりがいがある
大学は高等教育機関であることからも、生徒の教育に携われるやりがいを感じられるのが大学職員の醍醐味といえます。
実際に異業種から大学職員に転職した人の中には、学生のサポートができることに、何よりもやりがいを感じていると答える人もいました。
大学職員に転職して良かったなあ、としみじみ思います。勿論労働時間と賃金のコスパが良いのも有り難いのですが、何より学生がかわいい。色んな子がいるけれど皆自分なりに悩み行動していて、そんな彼らをサポートできることにやり甲斐を感じます。
— a.k.a. 大学職員 (@wodeaihaoshish1) June 21, 2021
他の職種でも安定や高年収といった、良い労働条件は得られるかもしれません。
しかし、やはり長く仕事を行う上で「仕事でどれくらいやりがいを感じられるか」は大きな要素だといえるでしょう。
転職で大学職員になるデメリット
大学職員に転職する上で得られるメリットはたくさんあるものの、事前にデメリットを把握しておくことは重要です。
今回は新卒で大学職員になる際に、考えられるデメリットを3点紹介します。
スキル習得しにくくキャリアチェンジが難しい
大学職員は、他の職場に比べてスキルが習得しにくい仕事だと言われます。
毎年の仕事の流れは基本的に同じであり、大学特有の業務も多いことから、他の企業で生かせるスキルを身に着けるには難しい場合が多いです。
キャリア志向が高く、より条件の良い職場にステップアップを行いたい人や、将来独立や起業を考えている人には、大学職員という仕事自体が、自身のキャリアを育む上では物足りなく感じるでしょう。
新奇性より安定感のあるやり方が重要視されやすい
大学職員は、公務員に似たような働き方をする場合が多く、安定感のある仕事のやり方を選択することが多いです。
大学のような教育機関は、学生へ確実に良質な学びを提供するとともに、安定した経営を続けていくことで、大学を存続させていかなければなりません。
民間企業以上に「破綻」や「倒産」などを起こしてはいけない立場にあることから、安全性に関してよりシビアに方針決定をしています。
そのため、保守的な思考をする場合が多く、新しいことを始めるより、以前からやり慣れた方法をそのまま踏襲する傾向が強いです。
同じ仕事の繰り返しで刺激が少ない
大学の仕事内容は、毎年決まったルーティンとなりがちなのは事実です。
毎年4月に新たな学生を迎え、翌年3月に卒業生を見送るのは皆さんも既知のことだと思います。
決まったルーティンの中でも工夫できることや改善点を見つけ出し、楽しさを見出せる人には向いているかもしれません。
一方で、同じような業務になりがちなので、新たな発見や刺激は他の業種に比べると少ないです。
大学職員への転職が向いている人
大学職員の魅力は安定性と高年収ですが、この2つの条件だけで大学職員になっても「こんなはずではなかった……」と後悔する可能性が高くなります。
大学職員は大学という特殊な環境であることからも、向き不向きが分かれる仕事です。
これまでの説明を踏まえ、大学職員への転職に向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 安定した環境でコツコツと業務をこなしたい人
- 単調な業務をこなすのが苦ではない人
- 人の成長や教育に携わる、公共性の高い仕事に就きたい人
どれか1つでも当てはまった場合、大学職員に向いている素質があると判断できるため、大学職員への転職を視野に入れると良いでしょう。
とはいえ大学職員に固執すると、かえって悪い結果にもなりかねません。
転職を成功させるには、経験豊富なプロとともに、1つずつ着実に転職活動を行うことです。
転職エージェントに登録すれば、大学職員以外でも、あなたに合った仕事の提案をエージェントから受けられるかもしれません。
大学職員への転職が向かない人
大学職員への転職が向かない人の特徴は以下のとおりです。
- とにかく仕事に打ち込み成長したい
- 自ら考えて行動する仕事がしたい
- 年功序列が耐えられない
- 転職や独立、起業を考えている
大学職員の仕事には単調な事務作業が多く、与えられた仕事を淡々とこなす日々が続きます。ガッツリ仕事を頑張りたい、自分から積極的に考えて行動したい方には向いていません。
基本的に年功序列の縦社会なので、仕事で成果を上げても飛び級で昇進することはないでしょう。
また仕事をこなしても特別なスキルは身につきません。転職や独立、起業を考えている方は、今後のキャリアに有利なスキルが身につく職種を検討するのがおすすめです。
大学職員に転職するか迷ったときの対処法
大学職員に転職するかどうかで迷ったときは、以下の対処法を試してみましょう。
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大学職員が自分に合っているか悩んでいる方は、転職のプロに相談して本当の適職を見つけましょう。
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大学職員の転職を考える人によくある質問
大学職員の転職を考える人によくある質問を紹介します。
- 大学職員の仕事内容は?
- 国立大学職員と私立大学職員の違いは?
- 大学事務の忙しい時期は?
大学職員の仕事内容は?
大学職員の主な仕事は、学生や教員が快適に大学生活・研究生活を送るためのサポートです。学生の成績処理や入試の運営など業務内容は多岐にわたりますが、多くの場合で事務作業を行っています。
また大学の運営やイベントの企画なども、大学職員の業務範囲です。表に出て取り仕切るよりも、基本的には裏方の仕事であることを覚えておきましょう。
国立大学職員と私立大学職員の違いは?
国立大学職員と私立大学職員の大きな違いは雇用形態にあります。国立大学は国が運営しているため職員は公務員であり、私立大学は一般の会社員です。
国立大学職員と私立大学職員の給与を比較すると、私立大学職員のほうが高い傾向があります。また私立大学職員のほうが人気が高く、採用の難易度が高いです。
大学事務の忙しい時期は?
大学事務が忙しくなるのは、年度終わりと年度始めにあたる3~4月です。この時期は卒業式・入学式で学生が入れ替わるため、残業が増える可能性があります。
まとめ:適職を見つけてキャリアのいいスタートを切ろう!
大学職員はホワイトな働き方ができて、仕事が楽そうなイメージです。しかし、仕事で自分のスキルを試したい方には、物足りないかもしれません。
大学職員を目指すべきかで迷っているなら、マイナビエージェントに相談してキャリアプランを見つめなおしてみてください。
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