- 上司が退職を引き止める理由について
- 会社が上司から引き止められない退職理由
- 退職を伝えて引き止められたときの注意点
「勤めてみたら自分が考えていた仕事と違う……」そんな経験はありませんか?
転職するなら会社に退職の意思表示をしなければなりません。しかし多くの会社では、社員が辞めないように退職の引き止めをする場合があります。
この記事では、スムーズに会社を辞めたいと考えている方に上司から退職を引き止められた時の対処法について解説します。
これから解説する方法で、多くの方がスムーズに退職することができたので、ぜひ参考にしてください。
引き止められない退職理由が思いつかず悩んでいる方には、退職代行ガーディアンの利用がおすすめです。即日で出社せず退職でき、会社や上司に自分から連絡する必要もありません。確実に退職したい方は退職代行ガーディアンに相談してみましょう。
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まずは上司が退職を引き止める理由を理解しよう
引き止められない退職理由を知る前に、まずは上司がなぜ引き止めてくるのかを理解しなければなりません。
完全に引き止められないために、何が必要かを理解しましょう。
一人あたりの作業負担が増える
会社で働く人数が減れば、残った人の作業負担が増えてしまいます。
あなたが辞めた場合、会社の仕事量は減るのでしょうか? いえ、そんなことはありません。
例えば10人で運営してる会社だとすると、単純に一人あたりの仕事量は10%増えます。
あくまで単純計算なので当然そんなにキレイに作業分担はできませんが、作業がもっとも増えるのは、あなたの上司である場合が多いでしょう。
誰だって自分の仕事が増えるのはイヤです。また、作業量が増えたことに不満を持つ人も出てくる可能性もあります。
上司の評価が下がる
部下の退職は上司の管理能力を疑われ、評価が下がる可能性があります。
退職者が多い部署の管理者は優秀だと思いますか? ふつうなら何か問題があると会社は考えます。
はたから見ても優秀な人材や、入社して間もない人材が辞めるということは、上司としての能力不足というイメージがもたれやすくなります。
採用・育成コストが無駄になってしまう
会社が新たな人材を採用するには膨大なコストがかかっています。上司が退職を引き止めるのは、採用・育成コストが無駄になってしまうからです。
基本的に会社は長く働いてもらうことを前提に採用を行っています。膨大な費用と時間をかけているからこそ、採用・育成にかかったコストを回収しなければなりません。
しかし、あなたが退職してしまうとかけたコストが無駄になり、新たな人材の採用・育成にさらにコストがかかってしまうのです。
引き継ぎにコストがかかる
会社で退職者が出ると、仕事の穴を埋めるための引き継ぎにもコストがかかります。
あなたが担当していた仕事を引き継ぐには、業務マニュアルを作成しなければなりません。マニュアル作成に取り組む間は、通常の業務に時間を割けないでしょう。
また、退職者が出たあとに人員の補充がなければ、既存の人員で仕事を分担する必要があります。1人あたりの仕事量が増えてしまい、結果として会社全体に不利益が出る可能性があるのです。
経費の負担が増える
退職者が出ると、人材を補充するための求人広告費や、新人に受けさせる研修費など、思った以上に経費の負担が増えてしまうため、上司は退職を引き止めにきます。
退職者が出た場合、いつまでも人員不足の状態では、残った社員の士気が下がります。そのため、求人募集をかけて新しく働く人材を募集し、社員数を適正人数にすることが必要です。
一般的な相場で言えば、一度募集をかけるのにかかる費用は3万円~5万円というところですが、一度求人をかけただけで、新人を採用できれば幸運というほどに、人は簡単に集まりません。5万円の求人広告をを4週出した場合は、20万円の経費が増えてしまいます。
また、運良く新しい人材を雇用できたとしても、会社の戦力になるまでは研修も一定回数行う必要があります。
本人のためを思っている
部下の育成プランを立てている上司の場合、本人のためを思って退職を引き止めるケースもあります。
それでも上司を納得させられる退職理由を用意していれば、基本的に引き止められることはありません。
しかし、「今の仕事が何となく嫌」という漠然な理由の場合は、本人のためにならないと判断される可能性があります。
明確な理由がない状態で退職しても、「仕事が合わない」と転職を繰り返してしまうだけでしょう。今まで目をかけてきた部下だからこそ、退職を引き止めているのです。
引き止められない退職理由
スムーズに退職するには引き止められない退職理由を考えておく必要があります。
普通に辞めたい旨を伝えるだけでは、退職を引き止められる可能性が高いです。何度も面談をされたり、長時間説得されたりするのは、あなたの時間をムダに奪われることになります。
引き止められない退職理由を考えてから、退職の意思を伝えるようにしましょう。
新しいスキルを身につけたい
以前からやりたい事があって、その仕事をするために必要なスキルや資格を身につけたいと伝えれば、退職の引き止めは難しくなります。
例えば「プログラミングを学びたい」など、将来の独立を視野に入れたスキルの習得は、否定や非難される可能性が低くなります。
上司に退職を納得してもらうには、今の職場で働き続けても新しいスキルを身につけられないと伝えることが大切です。
現職を続けながらでも取得できるスキルを理由にすると、退職する必要はないと判断されてしまいます。退職しないとスキルを取得できない理由をしっかり伝えましょう。
親の介護が必要になった
「親が病気や高齢で介護が必要になったため、時間に余裕のある仕事に転職しなければならない」といえば、上司も引き止めは難しくなります。
「誰か代わりに見てもらえる人はいないのか?」などと聞かれるかもしれませんが、自分以外に親の介護はできないとはっきり伝えられれば、上司も無責任な引き止めはできないはずです。
身体の健康状態を維持できない
身体の調子が悪いことを理由に退職を申し出る方法も、引き止めづらい理由の一つです。
医者でないかぎり、健康状態がどれだけ悪いかなどわかるはずがありません。軽々しく「大したこと無いんじゃないのか?」などと上司に言われようものなら、ハラスメントとして訴えることもできるでしょう。
実際にエアコンから出る空気を吸い込むと咳が止まらなくなる、長時間座ったままの業務では腰痛がひどくなってしまうなど、他の人から見て大したことがないと思うものでも、健康を維持できない理由としては成立します。
ただ、健康状態の中途半端な伝え方は「異動で改善できるようにする」など引き止めができる場合があるので、気持ち的にも続けることができないと伝えましょう。
結婚を機に退職する
結婚を機に退職を伝えると、引き止められずにやめられます。結婚は人生の節目のタイミングとなり、本人以外にも家庭の事情が絡んでくるので、上司が引き止めにくいです。
しかし、近年では結婚しても働き続ける人は多いため、結婚がきっかけとなる退職理由を付け加えた方が良いです。
「同棲を始めるので遠くに引っ越す」「将来のことを考えてワークライフバランスが取れる会社に転職したい」など、理由を付け加えると退職しやすくなります。
また、結婚を機に退職となれば、会社に不満があってやめるわけではないので、円満退職が叶いやすいです。
親の仕事を継ぐ必要がある
退職を引き止められない理由として、親の仕事を継ぐという理由があります。
業界・業種によっては、親の仕事は子供が継ぐのは当たり前という意識もあり、引き止めをすることによって親からの苦情が入る可能性があるため、簡単には引き止められなくなります。
今の会社で働ける人は大勢います。しかし、親の仕事を継げるのは子供にしかできません。
会社を起業する
昔から考えていた人生設計があり、今の年齢までに起業する必要があると伝えた場合も、上司から引き止められる可能性を下げることができるでしょう。
初めは上司から「どんな仕事なのか?」「収入は見込めるのか?」「失敗することが多い」などと詰め寄られてしまうかもしれません。しかし、細かい内容は話さないようにすれば、情報が足りず、説得の時間も短くなるでしょう。
会社や上司からの引き止めを上手にかわす方法
どんなに引き止められない理由を用意して、退職の意思を伝えても、引き止める上司は引き止めます。
ただし、上司からの引き止めを上手にかわす方法がありますので、確認しておいてください。
会社の繁忙時期からズラす
上司からの執拗な引き止めをかわすには、会社の繁忙時期の1ヶ月前に退職を伝えましょう。普通なら上司からの退職を引き止められる機会は何度かあるはずです。
しかし、繁忙時期直前に退職したい意思を伝えることによって、上司の頭の中には退職させないようにすることの他に、忙しい時期だけでも辞めさせたくないという考えが働きやすくなります。
そこで交渉の余地が生まれます。
「迷惑をかけたくないので、繁忙時期だけは働きます。ただし、忙しい時期がが終わる◯月には退職いたします」と伝えることによって、あなたの上司は「忙しい時期の前に辞められるより良かった」と考える可能性が高くなります。
交渉の申し出を断られれば「無理ならすぐに辞めます」と伝えれば良いですし、受け入れてもらえれば退職日を確定させることができます。
業務のマニュアル化をしておく
自分が担当している業務のマニュアルを作成しておけば、上司の引き止めをかわせる可能性が高くなります。
上司には、あなたが行っている業務を誰かに引き継がせるという作業が発生します。
しかし、あらかじめ業務マニュアルを作成しておけば、あなたの作業を誰に引き継がせるのか、誰が業務を教えるのかなど、上司に余計な考えをいだかせなくて済みます。
マニュアル作成は手間がかかりますが、スムーズな引き継ぎをする上でとても重要なことですので、円満退社を考えているなら作成しておいて損はありません。
退職代行を使う
上司から退職の引き止めをかわすなら、退職代行を使うのも一つの方法です。自分からは直接退職に関する話は一切せず、全て退職代行業の方に任せましょう。
実際に最近は自分で退職を伝えるという選択をせずに、退職代行業者に依頼して会社を辞める人は増えています。
大手の退職代行業者の中には「退職代行ガーディアン」のように今までに7,000人以上もの退職代行を請け負い、退職成功率は100%というサービスもあります。
退職届を提出する
退職の意思が固いのであれば、思い切って退職届を提出するのも一つの方法です。会社に退職を伝える場合、「退職届」と「退職願」の2種類がありますが、「退職届」を必ず提出してください。
退職願は、会社に対して退職を願い出ているという意味で、退職を却下させる可能性もあります。しかし、退職届なら会社に対して明確な退職の意思表示をしたことになります。
民法第627条には「期間の定めのない雇用の解約の申入れ」について、以下のように記されています。
1.当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する
上記のとおり、従業員側はいつでも雇用主側に解約の申入れができ、会社はあなたの退職を拒否することはできません。
退職を引き止められないために注意すべきこと
退職を引き止められないために注意すべきことを紹介します。退職の引き止めをされると大変な思いをするので、紹介する内容を意識しておきましょう。
それぞれの内容を解説します。
相談という形ではなくキッパリとやめることを伝える
退職を伝えるときにはキッパリとやめる意志を伝えましょう。相談という形をとってしまうと、上司は退職を引き止められると思い、説得が始まります。
ただし、退職の意志を強く伝えることで「説得しても引き止められないな」と思い、受け入れてもらいやすいです。
上司は退職を引き止められないと感じたら、次に引き伸ばしの説得を始めます。「◯月までいてくれ」「新しい人員が見つかるまで待ってくれ」のように、退職期間の引き伸ばしが始まりますが、強い意志を持ちキッパリと断りましょう。
バレるような嘘をつかない
退職を上司に認めてもらうために多少の嘘をつく人はいますが、バレないように気をつける必要があります。もし、退職までの間に嘘がばれてしまうと、上司や同僚からの印象が悪くなります。最悪な場合、転職先に伝わるかもしれません。
また、上司や会社と転職後に全く関わりがなくなるとも限りません。何かしら仕事で関わることになった時に、退職時についた嘘がバレていると、その後の関係性にも悪い影響を及ぼしてしまいます。
円満に退職するためには多少の嘘は必要かもしれませんが、あまり望ましくありません。すべて正直に伝える必要はありませんが、度が過ぎる嘘はつかないようにしましょう。
退職する旨を伝えて引き止められたときの注意点
会社や上司からの引き止めを上手にかわす方法を試しても、完全に引き止められないわけではありません。何とかしてあなたを引き止めようとする上司もいるはずです。
上司から引き止められた場合、「条件を良くする」と言われても心を揺さぶられないように注意してください。
会社での待遇が良くなることに魅力を感じて、職場に残りたいと感じる方もいるでしょう。
しかし、一時的に待遇が良くなったとしても、長期的に見ると昇給・昇格しにくくなると言われています。
今の会社に残り続けて後悔しないためにも、甘い言葉を安易に受け入れないようにしましょう。
どうしても引き止められたくなかったら退職代行という選択肢もある
会社や上司からどうしても引き止められたくなかったら、退職代行に相談するのも解決策のひとつです。
退職代行に相談すれば、会社に出社することなく即日での退職を実現できます。退職の旨を伝えたことで、強い引き止めにあっている方におすすめです。
退職代行を利用するなら、退職代行ガーディアンに相談してみてください。
退職代行ガーディアンは合同労働組合が運営しており、法律に則って退職手続きを進めてくれます。これまでの成功実績は100%なので、退職に失敗する心配がありません。
また、料金は一律24,800円であり、退職後に追加の費用が発生しないため安心です。
引き止められない退職理由が思いつかず悩んでいる方は、退職代行ガーディアンで即日退職を目指しましょう。
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引き止められない退職理由や上司からの引き止め対処法【まとめ】
本記事では、引き止められない退職理由と上司からの引き止められた場合の対処法についてまとめました。
会社によっては、あの手この手で退職しようと考えている社員の引き止めをしてきます。しかし、明確な退職の意思があるなら、会社の都合に振り回されることなく、自分の意思を貫きましょう。
ただ、一人で考えていると何が正解なのか分からなくなることも。そんなときは転職エージェントなどの実績のあるプロの手を借りるのもひとつの手です。
退職から転職までの様々なアドバイスをしてくれる人が側にいる環境は、非常に心強いでしょう。