転職活動で、苦手な人も多いのが適性検査です。テストなので対策せずに臨むのは、リスクがあります。
新卒の就職活動のときも、適性検査やWEBテストを受けたという方も多いでしょう。
しかし、時間が経っているのできちんと復習をしてテストを受けたいところです。新卒のときに苦手だった人も、現状を抜け出すために対策をして転職活動をしていきましょう。
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転職活動の適性検査とは?
応募企業の募集要項に適性検査と書かれていれば、選考のどこかのタイミングで適性検査を受ける必要があります。しかし、適性検査には2種類あるため、どちらか一方という可能性もあります。
能力検査
能力検査は、いわゆる学力試験です。計数(算数)・言語(国語)の出題が多く、英語を使うことが多い企業の場合、英語も出題されることもあります。
学力といっても、中学生レベルの問題が出題されるので、難しいものではありません。しかし、どの適性検査にも設けられているのは厳しい時間制限。しっかりとした対策をしないと、時間切れを起こしてしまいます。
性格検査
性格検査は、「応募者はコミュニケーションが得意だけど、1人作業は苦手」「応募者はコツコツ努力できるタイプ」など、応募者の性格を客観的に知るための試験です。
自分自身のことなので、能力検査のような対策は特別必要ありません。しかし、本当に入りたい企業なら、募集要項に記載してある「求める人材」をイメージすることは大切です。
転職の適性検査では落ちる?
転職の活動の適性検査は、悪い点数を取れば落ちます。しかし、ボーダーが新卒のときよりも低いです。
新卒のときの適性検査は、書類選考と同時に受けるパターンがほとんどでした。しかし、転職活動においては、一次面接後や二次面接後など、選考の途中で受けることが多いです。
そのため、選考の足切りで使うというよりは、複数の応募者の中から最低限の学力を持った人を採用したいという意図があります。
しかし、面接評価で応募者2人が同レベルの評価を受けていた場合、適性検査が優秀な方を取りますよね。
適性検査は、しっかりと対策をした上で臨みましょう。
転職でよくでる適性検査の種類・見分け方は?
転職活動で、よく使用される適性検査は5種類です。就職活動と違って、受ける企業の数はそこまで多くありません。
自分の受ける企業が、どの適性検査を採用しているかしっかりと下調べをしましょう。
SPI(Web)
就職活動時に勉強した方も多いのがSPI試験です。Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略で、リクルート社が実施する適性検査です。
- 言語・計数 約35分
- 性格 約30分
言語、計数、性格で構成されます。就職活動時と異なる点は「自宅受験型のWEBテスト」が多い点。テストセンターではなく、自宅で受験できます。
自宅受験の場合、「電卓使用が可能」「出題形式が異なる」という特徴があります。WEBテスト用の勉強を効率的に実施しましょう。
テスト案内メールのURLが「arorura.net」であれば、SPI試験確定です。
電卓などを準備しましょう。
玉手箱
こちらも就職活動時に受けた方も多いであろうテスト。SPIと並んで、適性検査の高いシェアを誇ります。
- 計数(図表の読み取り、表の空欄入力)
- 言語(文章問題)
- 性格
計数、言語、性格で構成されます。玉手箱は1問にかけられる時間が約30秒とよりシビアです。
単純な計算を解き続けるというよりは、「A国の総輸入額が3,000億円、そのうち15%は工業製品です。工業製品の輸入総額は?」というような問題が続きます。
計算自体は簡単ですが、表を見ながら素早く計算をしなければいけないので、対策必須の適性検査です。
案内メールに下記のURLが書かれていれば玉手箱の可能性が高いです。
・「https://web1.e-exams.jp/」
・「https://web2.e-exams.jp/」
・「https://web3.e-exams.jp/」
CAB(Web-CAB)
CABは、日本エス・エイチ・エル社の適性検査です。プログラマーなどエンジニア職の中途採用で、課されることが多い適性検査です。
- 四則演算
- 法則
- 命令表
- 暗号
合計4題から構成されるCABは、プログラマーなどエンジニア職に求められる思考力を測る試験です。
SE、プログラマー職で転職を考えている人は、対策必須の適性検査です。
案内メールに下記のURLが書かれていれば、CABの可能性が高いです
・「https://web1.e-exams.jp/」
・「https://web2.e-exams.jp/」
・「https://web3.e-exams.jp/」
TG-WEB
ヒューマネージ社が実施しているのがTG-WEBです。他の適性検査に比べ、難易度が高いことで有名です。
- 非言語(計数)
- 言語
SPIなどの試験は、「速度計算」や「ツルカメ算」など、馴染みのある計算問題が出題されましたが、TG-WEBはひねりが効いた問題が多いのが特徴です。
計数では、暗号や立方体の展開図などの問題が出題されます。しっかりと対策をして臨みたいところです。
案内メールに下記のURLが書かれていれば、TG-WEBの可能性が高いです。
・「https://assessment.c-personal.com/」
・「https://assessment.e-gitest.com/」
CUBIC
企業側の料金が1,500円/人という格安で行えるため、中途採用の転職で人気のあるCUBIC。採用している企業は多くないですが、やはり対策はしておきたいです。
- 言語
- 数理
- 論理
- 図形
- 英語
こちらの5種類が出題されます。対策法が出回っていないのがネックですが、SPIや玉手箱の対策本を使って、しっかりと基礎力をつけておけば難しい内容ではありません。
案内メールの本文に、「https://web-cubic.jp」と記載されているとCUBIC試験で確定です。
能力検査を突破するための勉強法
能力検査対策は、しっかりと対策を行いたいものの、あまり多くの時間をかけるべきではありません。転職活動では、面接対策に一番時間を割くべきなので、効率的な勉強を行いましょう。
特に転職活動の適性検査で、多く採用されているのは「SPI」です。SPIに特化した効果的な対策方法は「しかくのいろは」様にて紹介されています。必ずSPIを突破したい方は必見です。
分からない問題を洗い出す
まず対策本を手にしたら、問題集を一度読み進めて、自分が分からない問題や苦手な問題を洗い出しましょう。
逆に解けると思った問題は、無視してスキップしましょう。効率的に対策を進めるために、分からない問題を重点的に解いていきます。
能力検査はスピード勝負。時間をしっかり測る。
多くの対策本には、問題を解くスピードの目安時間が書かれています。例えば30秒と書かれていれば、30秒以内に問題が解けるように、ストップウォッチを使うことが大切です。
能力検査はスピード勝負なため、いかに素早くことが重要です。
「Aの問題パターンが来たら、この公式を使う」と瞬時に判断できるように、たくさんの数をこなしましょう。
同じ問題集を何度も解く。
短い期間で終わらせたい能力検査対策。多くの問題集に手を出すのは、おすすめできません。
解き終わった問題集でも、もう一度解くと分からない問題が残っているものです。同じ問題集を何回も解くことで、パターンを覚えることができます。
同じ問題集を何度も解いて、問題のパターンをしっかりと覚えて対策しましょう。
性格検査を突破するための対策法
能力検査と違って、基本的に対策は必要ないと言われる性格検査。しかし、2点だけ意識しておくだけで、性格検査で落ちてしまう確率がグンッと減ります。
応募先の求める人物像を調べる
企業の募集要項を見ると、必ず「求める人物像」の欄がありますので、必ず目を通しましょう。
抽象的なことが書いてある場合が多いですが、本質を探ることで、性格検査で意識するポイントが分かります。
- いかなる仕事もチャンスと捉えやり遂げる
- 様々な機会へ自ら意欲的に手を挙げる
求める人物像が、こちらの2点だった場合を考えてみましょう。
企業が応募者に求める性格を把握しておき、性格検査で回答に迷ったときのヒントにしましょう。そして答え方は、基本的には求める人物像に寄せていくことを意識です。
曖昧な答えを選ぶ
選択の場面で、YESかNOの二択に絞ることは実は難しく、人間の性格はどちらか極端というものでもありません。
性格検査も同じように、「絶対に言い切らないといけない問題」を除いて、曖昧な答えを選ぶようにしましょう。
いくつか例を紹介します。
イライラした時は、物に当たってしまう方だ。
これは「絶対に言い切らないといけない問題」です。必ず「あてはまらない」などの答えを選びましょう。やはり大人として、イライラして物に当たってしまうと答えるとマイナスにはたらきます。
仕事で落ちこんでしまい、何も手がつかないことがある。
これは「曖昧に答える問題」です。どんなにポジティブな方でも、落ちこんでしまうこともあります。逆にこれを言い切ってしまうと、嘘っぽく聞こえませんか?
性格検査結果の算出方法は開示されていません。しかし、すべての問題を言い切り表現できるほど性格は単純ではないので注意しましょう。
転職で適性検査を受けなくても良くなる方法
転職で適性検査を受けなくても良くなる方法は、「性格検査のみを出す企業を受けること」です。
自分はテスト勉強が正直苦手だけど、転職をしたいという方におすすめの転職活動方法です。
しかし、求人情報の採用フローを見ても「適性検査」と書いてあるだけです。能力検査なのか、性格検査なのかはパッと見で分かりません。
そこで活用したいのが転職エージェント。転職エージェントは、過去の応募者からのヒアリングで選考に関する情報を豊富に持っています。
応募企業に「能力検査はありますか?」と直接聞くのは、消極的な印象を与えてしまう可能性もあるので避けたいところです。企業との間に入ってくれる転職エージェントならば、気兼ねなく聞けるので安心です。
第二新卒におすすめの転職エージェントはこちらで紹介しています。
第二新卒の転職適性検査でよくある質問
質問1「WEBテスト代行は使っていいの?」
おすすめできない理由は、①本当に解いているか分からない、②落ちても責任は取ってくれない、③バレない保証はないの3点です。
使って受かるかもしれませんが、受からないかもしれない、自分の将来を賭けるには少々リスキーすぎると思います。
質問2「適性検査の種類を、事前に知る方法はあるの?」
最新の情報であれば、事前に転職エージェントに聞いておくのがおすすめです。
質問3「適性検査の対策はいつから始めた方がいい?」
応募企業で必要な適性検査を調べ、そのときから始めます。書類選考(1週間)、1次面接(1週間)と最低2週間取れる他、適性検査の案内が届いてからも3〜4日の猶予があるため、しっかりと対策を行いましょう。
質問4「性格検査だけなのに落ちた。そんなことある?」
求める人物像に寄せることができましたか?曖昧に表現も使用しましたか?
もしかしたら適性検査は受験させたけど、採用枠が埋まってしまったなど性格検査だけの結果で落ちたとは限りません。「性格が合わない企業で働いても仕方ない」と、気持ちを切り替えて、次の企業に挑戦しましょう。
質問5「転職の適正検査ボロボロでできなかった。」
性格検査を重視している企業ならチャンスはあります。
ただ、後悔しても仕方ないので、次行こう!の気持ちで切り替えることが大切です。
第二新卒の転職の適性検査対策まとめ
種類も多く、苦手意識を持ってしまうことも多い適性検査です。対策は大変ですが、せっかく面接まで進めたのに、テストで落ちてしまうのは非常にもったいないです。
面接まで進めたからこそ、チャンスを無駄にしてはいけません。2週間だけ頑張って勉強することをおすすめします。適性検査さえ乗り越えてしまえば、あとはひたすら面接練習をするのみです。
社会人3年目、第二新卒でベンチャー転職を成功させるためにも頑張りましょう。