休日出勤が当たり前はおかしい!過労から抜け出す対処法やワークライフバランスを重視した転職先の見つけ方

社会で働く方々にとって、休日は心身をリラックスするために重要です。しかし、休日出勤が当たり前になっている会社は少なくありません

「今の状況はおかしい」と思いながらも、言われるがままに休日出勤を続けている方もいるでしょう。

休日出勤が当たり前の環境で働き続けていると…
会社に搾取され続けてしまう
心身が限界を迎えて働けなくなる可能性がある
市場価値が下がり転職先を見つけにくくなる

このような状態になる前に、休日出勤が当たり前の環境から抜け出す準備を始めましょう。

休日出勤が当たり前なのはおかしいと感じている方には、ワークポートへの相談がおすすめです。未経験OKの求人を豊富に取り扱っているため、転職が初めての20代でも働きやすい職場と出会えます。

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休日出勤は当たり前?休日出勤している人の割合はなんと54%

貴重な休日にまで仕事をしたくないと考える方は大勢います。平日に溜まった疲れを取るためにも、休日は自由に過ごしたいものです。

しかし、ベースメントアップス株式会社が実施した調査によると、休日出勤をしたことがある方の割合は54%という結果です。

さらに、休日出勤したことがある方の内訳は以下のようになっています。

休日出勤経験者の内訳
  • 年に10回以上:15%
  • 年に5~10回:8%
  • 年に5回未満:31%

このように、多くの会社では労働者に対して休日出勤を指示していることがわかりました。

労働基準法では、以下2つの条件を満たすことで休日出勤が可能です。

休日出勤の条件
  • 会社と従業員の間で「36協定」を締結している
  • 就業規則に休日出勤に関して記載されている

つまり、上記の条件を満たしている場合は、会社から休日出勤を指示された際に従う必要があります

実は違法になる休日出勤について

労働基準法で定められた条件を満たす場合は、休日出勤が許可されています。そのため、休日出勤の存在事態がおかしいわけではありません。

しかし、労働基準法違反となる休日出勤もあるため、労働者も把握しておくことが大切です。

労働基準法では、労働者の休日に関して以下のように定められています。

使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。

出典:厚生労働省「労働時間・休日」

法定休日とは、労働基準法に基づいて労働者に必ず与えなければならない休日のことです。一方、法定外休日は企業が独自に設定する休日のことを指します。

上記は法定休日であり、4週間働いたうち4日間の休みがなければ、会社側が違法に働かせている可能性が高くなります

法定休日に出勤を指示する場合、会社は労働者に対して35%の割増賃金を支払わなければなりません。

また、法定外休日で労働時間が週に40時間を超えている場合は、25%以上の割増賃金が発生します。

このように、労働基準法で定められた条件を守っていないなら、あなたが勤める会社は違法な働き方をさせていると言えるでしょう。

休日出勤の状況を見直してみて法律が守られていないなら、労働基準監督署に相談したほうが良いかもしれません

労働者を違法に働かせる会社はブラックであり、労働者を搾取している可能性があります。このまま我慢し続けるよりも、転職を検討するのがおすすめです。

参考:厚生労働省 徳島労働局「法定労働時間」

休日出勤がもたらす悪影響

労働者にとって、休日出勤はさまざまな悪影響をもたらします。

休日出勤が当たり前になっていておかしいと感じている方は、どのような悪影響があるのかを知っておきましょう。

プライベートの時間が減る

休日出勤が続くと、当然のことですが日々のなかで仕事をする時間が増えます。必然的にプライベートの時間が減り、リフレッシュするための時間がなくなってしまうでしょう

プライベートの時間が減ってしまうと、趣味を楽しめません。家族や友人と過ごす機会も少なくなる可能性があります。

忙しい日々を乗り切るには、休日のリフレッシュが重要です。しかし、休日出勤によってリフレッシュできない状態が続けば、仕事に対するモチベーションも低下してしまいます。

生活するなかでメリハリがなくなる

休日出勤が当たり前になると、生活するなかでメリハリがなくなります。

仕事で成果を出すためには、仕事と休日のメリハリをつけることが大切です。休日には趣味や家族・友人との時間を楽しむことによって、仕事へのモチベーションも高まります。

しかし、休日出勤で自分の時間を確保できなくなると、「仕事のせいで自由な時間が過ごせない」とストレスを溜めてしまうでしょう。

また、心身ともに疲労を回復できず、集中力や判断力が低下して仕事でミスをする可能性もあります。

休日出勤が当たり前の職場で働き続けるリスク

休日出勤が当たり前の職場で働き続けると、以下のようなリスクがあります。

それぞれ解説するので、リスクについて理解しておきましょう。

気づかぬうちに疲労が蓄積し、メンタルや身体が限界を迎える

休日出勤が当たり前になった場合の悪影響は、仕事のモチベーションが下がるだけではありません。気づかぬうちに疲労が蓄積し、メンタルや身体が限界を迎える可能性もあります。

「休日出勤はいつものことだから」と思っていても、身体には疲労が蓄積し続けます。メンタルや身体が限界を迎えた結果、適応障害やうつ病になるかもしれません

すでに適応障害が疑われる場合は「仕事に行けないのは適応障害?主な症状・原因を理解して早急に対処しよう」を参考にしてください。

特にうつ病になってしまうと、仕事自体を辞めざるを得なくなる可能性があります。そして、社会復帰するには、長い時間がかかるでしょう。

自分自身を守るためにも、休日出勤が当たり前の職場で働き続けるのはおすすめしません。

休日出勤が当たり前になってしまい会社に搾取され続ける

休日出勤が当たり前の状態を「おかしい」と思うのは正常なことです。

しかし、「まわりも同じように休日出勤しているのだから」と、正当化してしまう方もなかにはいます。特に責任感の強い方は「自分も頑張らなければ」と思ってしまうでしょう。

このように、まわりの同調圧力に流されてしまうと、会社から搾取されていることに気づけません

上司や同僚が会社の指示通り休日出勤に応じていても、法律で許可された範囲外の労働は違法です。そのため、労働者側が知識を身につけて、会社から搾取されないように対応する必要があります。

市場価値の低い人材になり転職しづらくなる

休日出勤が当たり前の職場で働き続けていると、市場価値の低い人材になり転職しづらくなる可能性もあります。

本来、効率的に仕事をこなせば、休日出勤は必要がないはずです。しかし、休日出勤が当たり前になることで、会社から長時間の労働を強いられても疑問を抱かなくなります。

ダラダラと時間をかけて仕事をする癖がついてしまえば、短時間で生産性を上げて働けなくなるでしょう

効率良く仕事をこなせなくなると、市場価値の低い人材になってしまいます。転職したくても内定を獲得できず、今の会社で働き続けることになるので注意しなければなりません。

休日出勤を減らすためにできることは?

休日出勤を減らすために自分でもできることを紹介します。

取り組みやすいことから始めてみてください。

仕事がとにかく多い場合は業務を効率化する

仕事が多すぎることが原因の場合は、業務を効率化して休日出勤を減らしましょう。

仕事が多いことを理由にダラダラと取り組んでいては、休日出勤は免れません。まずは、効率化できるところがないかを検討してみてください

業務を効率化するコツ
  • 仕事の全体像を把握する
  • 優先順位をつけて計画を立てる
  • ツールを有効活用する

勤務時間内で仕事をさばけないのは、全体像を把握していないからかもしれません。まずは手元にどのような仕事があるのかを把握しましょう。

その上で、タスクに優先順位をつければ、やるべきことが明確になります。また、スケジュール管理ツールやチャットツールを利用して効率化するのもおすすめです。

業務効率化については「仕事が遅いと怒られる人必見!仕事ができないと責められる人の特徴や改善策、自分以外が原因の時の対処法も紹介」で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

頼まれたら断る

休日出勤が多すぎると感じているなら、頼まれた時点で断ることも重要です。

どうしても必要な場合は仕方がありませんが、あなたが休日出勤しなくても良いケースもあるでしょう。

休日出勤を断る際は、明確な理由を伝えることが大切です。例えば、「休日出勤がこれ以上増えると、疲れを解消できずに仕事の効率が低下する」のように、理論的な理由を述べてください。

仕事の効率が低下すれば、会社にとってもデメリットになります。そのよな状態で、休日出勤を強制する可能性は低くなります。

人事・上司に相談する

休日出勤をできるだけ減らしたい場合は、人事・上司に相談するのも1つの方法です。

特に仕事量が多すぎて休日出勤になっているなら、上司に相談することで仕事量を調整してもらえる可能性があります。場合によっては、効率的に仕事をこなすアドバイスをもらえるかもしれません。

上司に相談して解決しないなら、人事に相談しましょう。この際に、仕事量や勤務時間に関するデータを提示できれば、客観的に判断してもらえます。

また、休日出勤が多いことについて人事や上司に相談した事実が残っていれば、労働基準監督署などに相談する際も話をスムーズに進められるでしょう。

労働基準監督署などの機関に相談する

休日出勤について人事や上司に相談して、改善されない場合もあるでしょう。自分で対処しようとしても状況は変えられないので、労働基準監督署などの機関に相談するのがおすすめです。

労働基準監督署には以下の方法で相談できます。

労働基準監督署への相談方法
  • メールで相談する
  • 電話で相談する
  • 直接訪問して相談する

労働基準監督署に相談する際は、勤務時間や休日出勤に関するデータを集めておきましょう。

また、労働基準監督署に相談したことが会社にバレる心配はないので安心してください。

休日出勤が当たり前の状況を自分ではどうすることもできない場合

今の会社で働き続けていると心身への悪影響があり、自分の市場価値が下がってしまうかもしれません。手遅れになる前に、快適に働ける職場への転職を目指すのがおすすめです。

転職活動を始める際は、転職サイトではなく転職エージェントを利用しましょう。

転職サイトのデメリット
  • 自分で求人を探す必要がある
  • 休日出勤などの有無などは掲載情報の真偽を自分で確かめる必要がある
  • 求人紹介や選考対策などのサポートが受けられない
  • 条件に関する交渉を自分でしなければならない

転職サイトでも自分に合う職場への転職は可能ですが、求人探しから条件の交渉まですべて自分で対応しなければなりません

一方、転職エージェントに相談すれば、転職活動を有利に進められます。プロの力を借りて、自分に合った会社への転職を目指しましょう。

状況に応じて自分に合った転職エージェントを選びましょう。

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ワークライフバランスを重視した転職先を見つけるためのコツ

ワークライフバランスを重視した転職先を見つけるためのコツを紹介します。

ポイントをしっかり押さえておきましょう。

転職エージェントをしっかり頼る

ワークライフバランスを重視した転職先を見つけたいなら、転職エージェントをしっかり頼りましょう。

転職エージェントでは、求人紹介から選考対策までサポートしてくれます。求人票からはわからない情報を提供してくれるのも、転職エージェントの強みです。

応募企業に関する休日出勤の頻度が事前にわかれば、休みがない会社に入社して失敗する心配がありません

転職活動は自分1人で進めるのではなく、プロに相談してしっかりサポートしてもらうのがおすすめです。

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求人票や企業の口コミから残業・休日出勤の有無をチェックする

求人票や企業の口コミから残業・休日出勤の有無をチェックすることも大切です。特に週休2日と完全週休2日の違いには注意してください。

1カ月のうちに1回でも土日続けての休みがあれば週休2日です。そのため、週休2日の週が1週だけで、残りの3週が1日の休みしかない可能性もあります。

休日出勤のない会社で働きたい方は、完全週休2日と記載されているかを確認しましょう。

また、企業の口コミを知っておきたい場合は、転職会議を利用するのがおすすめです。転職会議なら求人情報と転職口コミ情報を一度に収集できます。

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面接で質問してしっかり確認する

ワークライフバランスを重視した転職先を見つけるためには、面接で質問してしっかり確認することも大切です。

休日出勤に関して質問する際は、直接的ではなく間接的に聞きましょう。直接的な聞き方をすると、仕事に対する熱意を疑われる可能性があるため注意してください

例えば、「前職では月に◯回の休日出勤があったのですが、御社ではいかがでしょうか」という質問の仕方がおすすめです。

また、選考で複数回の面接がある場合は、最終面接で質問するのが良いでしょう。

まとめ

休日出勤が当たり前の職場はおかしいと思うのは正常なことです。年に数回の休日出勤がある会社は少なくありませんが、頻繁に休日出勤を指示される場合は法律違反の可能性があります

ワークライフバランスを重視したいと考えている方は、できるだけ早く転職活動を始めるのがおすすめです。

休日出勤が少ない会社への転職を目指すなら、ワークポートに相談してみてください。専属コンシェルジュが、求人票にはないリアルな情報を教えてくれます。

転職活動に取り組んで、休日出勤が多い職場からの転職を実現しましょう。

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編集者1

杉田 陸 - キャリアクラス編集部

プロフィールを見る

新卒で福岡県のメーカー企業に入社し、営業とSNSマーケティングを経験。1年半後、本当にやりたいことを見つめ直し、未経験でWebマーケティング業界への転職を決意。2021年8月にウェブココル株式会社へ入社する。自身の第二新卒で転職を成功させた体験をもとに記事コンテンツの作成する。一般社団法人プロティアン・キャリア協会が行う『プロティアン・キャリア検定資格』に合格(合格証明)。
※プロティアンキャリア検定は、自身・他者のキャリア開発に活かせる、変化する新時代のための認定資格

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編集者2
千田 究太郎 - キャリアクラス編集部

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新卒でマーケティング支援会社に入社。その後、Web広告を扱う企業を中心に二度転職を経験したのち、ウェブココル株式会社に入社。自身の転職成功経験を踏まえて、主に第二新卒〜若手の転職情報に精通。最新の転職情報をお届けします。

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ファクトチェック
大島 大地 - ウェブココル株式会社取締役

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新卒で東証プライム上場メーカーへ入社。その後上場企業傘下のWebメディア企業へ転職し、ウェブココル株式会社の取締役へ就任。採用の全責任者として、年間100名近くの採用選考を実施し、社員0名→25名へグロース。自社において幅広いなリクルーティングサービスを利用し、多くのサービスに精通。採用側の視点でサービスのファクトチェックや記事内容を精査しています。

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執筆者情報

通信回線系企業の元営業。現在はWebライターとして活動しています。金融や転職からゲームまで幅広いジャンルで執筆中。誰が読んでもわかりやすくをモットーに、日々の執筆を行っています。

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