仕事で代わりがいないから休めないのはおかしい？人手不足の会社で働き続ける理由や対処法を解説

「仕事で代わりがいないから休めない…」このように悩んでいませんか？人手不足が深刻な職場で働いていると、休みたくても休めないという状況におかれるケールが少なくありません。

しかし、無理を続けるとさまざまな悪影響が生じてしまうため、早めに対策を講じることが大切です。

仕事で代わりがいないからと無理を続けると…
大切な用事があっても休めなくなる うつ病や適応障害など体調不良を招くリスクがある 誰かが休むたびに自分の業務が圧迫される

あなたが我慢をし続けても、よいことは1つもありません。対処法をおこなっても改善しない場合は、転職も視野に入れましょう。

当記事では、仕事で代わりがいないから休めないのはおかしいのか、について解説します。休めない理由や対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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仕事の代わりがいないから休めないのはおかしい！

結論から述べると、仕事で代わりがいないからといって休めないのはおかしく、場合によっては労働基準法違反になる可能性があります。

労働基準法では、休日について「使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。」と定めています。

参照：厚生労働省「労働時間・休日」

極端にいえば、「シフト勤務だが代わりがおらず、1ヶ月以上休みをとれていない」というケースは違法です。もちろん、人手不足だからと休憩時間をなくしたり、原則1日8時間・1週間に40時間を超えて勤務させたりするのも労働基準法違法になります。

また、シフト変更の申し出があるパートやアルバイトの従業員に対して、本人に代わりを探させたり、休ませなかったりするのも違法です。

体調不良にもかかわらず休めない、もしくは休みにくいという職場は異常です。労働契約法では以下のような定めがあり、体調不良の従業員に出勤を命令するのはパワハラ・安全配慮違反に該当する可能性があります。

使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。

引用：厚生労働省「労働契約法のあらまし」

健やかに働くためには、適度な休暇が欠かせません。人手不足の原因は会社側にあるのであって、従業員には無関係です。「代わりがいなくて休めない」と悩んでいる場合は、原因を知り、対策を講じましょう。

仕事の代わりがいなくて休めない6つの理由

仕事の代わりがいなくて休めない理由は主に6つあります。

従業員1人で状況を変えるのは難しいでしょう。まずは休めない理由・状況を把握することが大切です。

①職場の人手不足が深刻化している

仕事の代わりがいなくて休めない職場では、人手不足が深刻化しているケースが少なくありません。

人手不足の職場では1人が抜けると業務が回らなくなってしまいます。そのため、職場は休みづらい雰囲気となり、有事の際にも休みを申し出にくくなります。

②業績が悪く人を雇えない

業績が悪く人を雇えないというのも、仕事で代わりがいなくて休めない理由のひとつです。人手不足ではあるものの、人件費にかけられるコストが限られているという会社は多く存在します。

人件費の都合で人を雇えない職場では、上司や会社に相談しても改善は期待できません。人手不足がゆえに新しい仕事を請けられず、さらに業績が悪化するといった悪循環に陥る危険性もあります。

③1人ひとりの業務負担が多すぎる

仕事の代わりがいなくて休めないのには、1人ひとりの業務負担が多すぎるという理由も挙げられます。個人が担う業務量が多いと、誰も休んだ人の業務をカバーできません。

人手不足や業務が属人化しているなどの状態が、1人ひとりの業務過多を招きます。休めないだけでなく、残業が多くなるというケースもあります。

④休みを取りにくい雰囲気がある

休みを取りにくい雰囲気がある職場では、理由があっても「休みたい」と言い出せません。人間関係が悪いというだけはでなく、忙しい職場の場合は「自分が休むと周りに迷惑がかかる」と悩む人もいます。

そもそも、職場の雰囲気や業務量を問わず「休むことに罪悪感がある」と考えてしまう人は多くいます。加えて、休みにくい雰囲気があると、さらに躊躇してしまう人が増えてしまうでしょう。

⑤責任感が強く代わりがいない状況で休めない

日本のビジネスマンは、責任感が強く代わりがいない状況で休めないという人が多い傾向があります。周囲への気遣いや責任感から「多少しんどくても周りも同じだし、迷惑はかけられない」と考えてしまう人は少なくありません。

責任感が強いのは誇らしいことですが、無理を続けて体調を崩しては本末転倒です。しっかり休みをとったうえで、出勤時にパフォーマンスを出せるほうが良い結果を生むはずです。

⑥属人化している業務が多く、職場内での業務管理ができていない

仕事の代わりがいなくて休めないのには、属人化している業務が多く、職場内での業務管理ができていないという理由も挙げられます。

例えば、社内で給与計算をできるのが自分だけだと、締め日に気軽に休むことはできません。しかし、業務の属人化は会社にとってもリスクがあります。早急に解消しなければいけない問題です。

仕事が休めないと嘆く人の声

ここからは仕事が休めないと嘆く人の声を、次の4つ紹介します。

①身体を引きずりながら会社に行った

悪阻で身体を引きずりながら会社へ行った経験がある方の口コミです。

代わりがいない職場は、妊娠している人にとってかなり辛い状況です。

暑さのせいかたまに気持ち悪い時があって、悪阻を思い出すなぁ。代わりがいないと思うと身体引きずりながら吐きながら仕事に行ったけど、仕事意外は寝たきりでまじで辛かった。夏の悪阻最悪だよね。

— うみ☺︎1y (@absheseesea) July 25, 2023

②繁忙期と家族の体調不良が重なっている

職場での繁忙期と家族の体調不良が重なっていると嘆いている声が上がっています。

子どもの体調不良と仕事の両立は、誰しもが悩む問題かもしれません。

そういった時に働きやすい環境の大切さを感じます。

家族が感染したからと、1人休み
1人は体調不良でいつくるかもわからない
それ人たちの抜けた穴を埋めないとだし、自分の仕事の締め業務があるし
短納期で代わりがいない仕事くるしでしんどい_:(´ཀ`」∠):_
まだ、契約単価の切り替え作業もある…_:(´ཀ`」∠):_

— ベル (@Collectiondates) July 24, 2023

③自分しか知らない仕事を常に抱えている

自分しか知らない、誰にも共有できていない仕事を常に抱えていると口コミが上がっています。

マニュアルを見れば誰でも対応できる仕組み作りが大切です。

私じゃなくてもいいんだけど、私しか知らないし誰にも共有出来てないから代わりがいないなにがしかの仕事を常に抱えてて困るな…
せめてマニュアルを完成させるべきだった…
私には…時間がない……！

— ながさき@毎日おしごと (@hukamisakana) July 18, 2023

④最小限の人員しか配置されておらず突発的な休みに対応できない

日頃から職場に最低限の人員しか配置されていないことで、突発的な休みに対応できないと悩む方もいます。

普段から余裕のある人員配置を行い、万が一に備える体制づくりが必要です。

体調悪かろうが仕事簡単に休めないっていうのは辛いワネ。人員が最小限しかいなくて私休んだら私の代わりを他店舗から引っ張ってこないといけないから同日急に休みたいですってのが出来ないんだよな〜〜でも体調不良って前もって分かることじゃないじゃんねどうすりゃいいんよ

— ぼち (@bo_bo02) January 30, 2024

仕事で代わりがいなくて休めない状態を続けるリスク

仕事で代わりがいなくて休めない状態を続けると、以下のようなリスクがあります。

「自分が我慢すればなんとかなる」と考える方は一定数いますが。無理を続けるのは悪循環を招きます。それぞれ解説するので、ぜひ読んでみてください。

問題が解決せず同じ状況が続く

仕事で代わりがいなくて休めない状態を放置すると、問題が解決せず同じ状況が続きます。上司や会社が自主的に動いてくれない限り、問題はなにも解決しません。

さらに、従業員が無理をして仕事をこなし続けると、会社は「今のままでもなんとかなっている」と判断してしまう可能性もあります。1人ひとりが行動を起こさない限り、ゆとりのある「休める環境」は実現しません。

うつ病や適応障害など体調不良につながる可能性がある

うつ病や適応障害など体調不良につながるリスクがある点も仕事で代わりがいなくて休めない状態を続けるリスクのひとつです。慢性的な疲労やストレスは、うつ病・適応障害などの原因になり得ます。

体調を崩せば、今までと同じように働くのは難しくなります。すぐに治る病気ではないため、1日仕事を休むよりも大変なことになりかねません。

誰かが休む度に自分の業務が圧迫される

仕事で代わりがいなくて休めない状態を続けるリスクには、誰かが休む度に自分の業務が圧迫されるという点も挙げられます。

自分は無理をして出勤し続けていても、誰かが体調不良や家庭の事情など休む日があるでしょう。誰かが休むたびにフォローが必要になるため、普段以上の業務量を負うことになります。

仕事を休めない会社への対処法

仕事を休めないワケを解説した所で、ここからは仕事を休めない会社への対処法として、次の4つを解説します。

①キャパシティの8割の仕事を引き受ける

業務量が多く仕事が休めない方は、キャパシティの8割程度の仕事を受けるように心掛けてみてください。

最初は8割に設定していても後に仕事は増えますし、また仕事は想定よりも時間がかかることが多いでしょう。

余白を作れば、新しい仕事に挑戦する機会も増えます。

②人員の補充・採用を依頼する

仕事を休めない場合は、会社や上司に人員の補充・採用を依頼しましょう。

単純ではあるものの、人員が増えれば1人ひとりの業務負担は軽くなります。

今の状態では業務をおこなえないことを訴え、積極的に人員の補充に向けて動いてもらいましょう。

③体調不良の場合は気にせず休む

朝起きたら体調不良だと感じた場合は、無理に会社に行かずしっかりと休暇を取りましょう。

例え有給が取りづらくても、せめて体調悪化の気配を感じたらすぐに休むようにしましょう。

無理をするとさらに体調が悪化し、長期休みを取る羽目になります。

仕事のストレスが限界に近付いている方は、以下の記事も参考にしてみてください。

④代わりがいなくて休めない状態が続く場合は転職を検討する

「対処法を試してもストレスが解消されない」「そもそも会社の社風が合わず対処しようがない」などと悩む方は、転職を検討して下さい。

今の場所で一度向き合ってみてそれでも変わらないなら、働く場所を変えるのが健全です。

人や会社を変えようとするよりも、自分の働く場所を変える方が早いです。

仕事の代わりがいなくて休めないと悩む方におすすめの転職エージェント

仕事の代わりがいなくて休めないと悩む方におすすめの転職エージェントを紹介します。

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人手不足で仕事を休めないからと言ってとってはいけないNG行動

人手不足で仕事を休めないからと言ってとってはいけないNG行動を紹介します。

それぞれ詳しく解説します。

無理をして体調を崩す

人手不足で仕事を休めないからと、無理をして体調を崩しては意味がありません。

日頃から規則正しい生活を心がけるほか、無理だと感じたときはしっかり休息をとりましょう。

無断欠勤や直前での欠勤連絡

人手不足で仕事を休めないからといって、無断欠勤をしたり直前で欠勤連絡をしたりするのはNGです。

同僚や上司に迷惑がかかるだけでなく、人間関係の悪化も招きます。また、一度無断欠勤をすると次の日から出社しづらくなるという悪循環にも陥ってしまうケースが少なくありません。

休みたい場合は、事前に理由を説明して休暇をとりましょう。

先のことを考えず感情任せに退職する

人手不足で仕事を休めないからといって、先のことを考えず感情任せに退職するのも避けるべき行動です。

先のことを考えずに退職してしまうと、転職先を急いで探すことになり、同じような状態の職場に転職してしまうリスクが高くなります。

「仕事を休めない…」と悩んだ際は、転職先を決めてから退職することが大切です。転職エージェントを使用すれば、忙しくても効率的に、今よりよい環境の職場への転職を目指せます。

まとめ：仕事で代わりがいなくて休めないなら最終的に転職を検討しよう！

「仕事で代わりがいなくて休めない」と悩む方は少なくありません。人手不足が深刻化している職場では、会社が積極的に動いてくれない限り、改善を期待できないのが実情です。

代わりがいないからと無理をし続けると、状況は変わらず体調不良に陥る危険性があります。自身を守るためにも、対処法を実践することが大切です。

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