手が不自由でもできる仕事とは?手に負担がかからない仕事を探すときのポイントも徹底解説

本記事でわかること
  • 手が不自由でもできる・手に負担のかからない仕事・職種
  • 手が不自由でも働ける仕事を探すときの注意点
  • 手が不自由な方向けの就職・転職サービス

上肢障がいがあることで「仕事が見つからないのではないか」と不安に思う方もいるでしょう。障害のある方であっても、適切なサポートを受けながら就職・転職活動を行えば、仕事を見つけることは十分に可能です。

ただし、手が不自由でもできる仕事を探す際には、働きやすさだけでなく、障がいの有無に関係なく活躍できる職種を知っておくことが大切です。

また、入社後のミスマッチを防ぐためにも、仕事を探すときの注意点や、応募先で事前に確認しておくべきことも把握しておきましょう。

本記事では、手が不自由でもできる・手に負担のかからない仕事・職種や、手が不自由でも働ける仕事を探すときの注意点などについて解説します。

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手が不自由でもできる・手に負担のかからない仕事・職種

手が不自由でもできる・手に負担のかからない仕事・職種

手が不自由でもできる・手に負担のかからない仕事・職種を3つ紹介します。

手や腕に大きな負担がかからないデスクワークであれば、補助ツールを利用することで問題なく就業可能です。

事務職|障がい者枠での求人が多く、上肢障がいの方でも活躍しやすい

事務職は、上肢障がいのある方でも活躍しやすい職種です。身体に痛みや痺れのある上肢障がいを持つ方にとっては、体力の消耗や手への負担が少ないかどうかが転職において大切なポイントになります。

基本的に事務職はデスク上で完結する仕事が中心であるため、上半身のバランスを保ちにくく歩いての移動が困難な上肢障がいの方でも、無理なく業務を行うことが可能です。

また、事務職の仕事である、パソコンの入力作業や書類管理、電話対応などについては、負担を軽減できる補助ツールが多数存在します。

障がい者枠での求人も多く、採用されやすいというメリットもあるので、積極的に応募を検討しましょう。

厚生労働省が実施した調査では、令和4年度におけるハローワークを通じた身体障がい者への職業紹介件数のうち、事務的職業は全体の28.2%、6,180件であったとされています。

参考:厚生労働省|令和4年度障害者職業紹介状況等

コールセンター|ヘッドセットなどを使用すれば、不便を感じにくい

ヘッドセットなどを使用すれば、業務上で不便を感じにくいコールセンターも、上肢障がいのある方に向いている職種の1つです。

コールセンターの仕事には、企業側から電話をかけるアウトバンドと、顧客からかかってきた電話に対応するインバウンドの2タイプがあります。

どちらのタイプであっても受話器を使用して通話するのではなく、ヘッドセットを使用するケースがほとんどです。そのため、手が不自由な上肢障がいのある方であっても、問題なく業務を行えます。

また、基本的にクロージング方法・対応方法などは細かい部分までマニュアル化されているので、マニュアルを習得できれば、障害の有無に関係なく活躍できるチャンスのある職種だと言えます。

Webライター|補助ツールの使用でPCの扱いに抵抗がない方におすすめ

タイピングを補助してくれるツールを使用すれば、Webライターとして働くことも可能です。パソコンとインターネット環境さえ整っていれば、Webライターとしての業務を行えます。

手が不自由な上肢障がいのある方であっても、キーボード補助具や音声認識ソフトを使用すれば、タイピングやパソコン操作における負担を軽減できます。

Webライターの仕事の多くはインターネット上で完結できるため、在宅勤務を条件とした求人も少なくありません。

また、読者の役に立つ良質なコンテンツを作成できるかどうかが評価基準となるので、障害の有無に関係なく活躍できる職種です。

手が不自由でも働ける仕事を探すときの注意点

手が不自由でも働ける仕事を探すときの注意点

手が不自由でも働ける仕事を探すときの注意点は次の3つです。

転職活動をスタートさせる前に、それぞれチェックしておきましょう。

一般枠と障がい者雇用枠のどちらで求人探しをするか検討する

手が不自由な方が転職活動を行う際は、まず一般枠と障がい者雇用枠のどちらで求人探しをするか検討しましょう。

上肢障がいで障がい者手帳を取得していたとしても、一般枠で転職することは可能です。ただし、手が不自由なことを十分に配慮してもらえるとは限らないので注意が必要です。

一方、障がい者枠であれば、適切な配慮を受けながら無理なく働けます。また、障がい者枠は求人数が多いことに加えて、健常者は応募ができないため、転職が成功する可能性が上がります。

厚生労働省の調査によると、令和4年におけるハローワークを通じた身体障がい者の就職件数は21,914件です。

参考:厚生労働省|令和4年度ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況

自分の手の状況を理解し、説明できるようにする

手が不自由でも働ける仕事を探すときは、自分の手の状況を理解し、詳しく説明できるように準備しておきましょう。

自分の手の状況を客観的に理解しておけば、仕事の向き・不向きを明確にした上で、転職活動を行えます。また、自分の身体の特性を十分に理解し説明ができていれば、転職後に無理なく働き続けることが可能です。

障害に配慮してもらえる環境を第一に考えるのか、スキルアップや年収アップを重視するのかは人それぞれですが、自分のスキルや経験と同じように、障がいについても整理しておきましょう。

手が不自由なことを企業側に配慮してほしいと伝える

上肢障がいのある方が転職活動を行う時は、手が不自由なことを企業側に配慮してほしい旨を伝えましょう。

企業は障がい者を雇用する際、障がい者一人ひとりに対して、合理的配慮を提供する必要があると法律で義務づけられています。

合理的配慮とは、障がいのある方とそうでない方の雇用機会や待遇などを平等に確保するために、支障となっていることを改善、調整するための措置です。

具体的には、障がいのある方が問題なく採用試験を受けられる環境整備を行うことや、障害のある方に対して安全面や疲労面を考慮した労働環境を整備することなどが義務付けられています。

ただし、合理的配慮の内容については「本人が必要としている配慮であること」が絶対条件とされているため、手が不自由でも働ける仕事を探すときは、上肢障がいに配慮してほしい旨を必ず伝えるようにしましょう。

参考:厚生労働省|障害者雇用促進法の改正の概要

手が不自由でも働ける仕事を探すには?

手が不自由でも働ける仕事を探すには?

手が不自由でも働ける仕事を探す際は、次のような就職・就労支援を利用しましょう。

それぞれの特性を理解した上で、自分に合った方法を選択してください。

地域障がい者職業センター

地域障がい者職業センターとは、独立行政法人高齢・障がい者・求職者雇用支援機構が運営している、障がい者の就労を支援するための施設です。

厚生労働省が定める研修・試験を修了した障がい者職業カウンセラーに加えて、相談支援専門員やジョブコーチなどが在籍していることが特徴です。

地域障がい者職業センターでは、障がいを持つ求職者に対してヒアリングや適性検査を実施します。

現状の職業能力を分析した上で、職業リハビリテーションや就労に必要な知識のレクチャーを行うなど、障がい者の就労支援が提供されています。

障がい者就業・生活支援センター

障がい者就業・生活支援センターとは、都道府県知事が指定した法人が運営している、障がい者の就職と生活の両面を支援するための施設です。

就職相談支援担当者と生活支援担当者が連携を取りながら、障がいを持つ方をサポートすることが特徴です。障がい者就業・生活支援センターでは、職業準備訓練や職場実習、就職活動の支援などが行われます。

また、生活習慣の形成や健康管理、金銭管理など日常生活や自己管理に関する支援も実施されています。

ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は厚生労働省が所管する公的機関で、職業訓練や職業斡旋などを行っています。

健常者の方が職業を斡旋してもらうための施設というイメージがありますが、障がい者向けの求人を斡旋する専門窓口も設けられているので、上肢障がいを持つ方でも利用可能です。

障がいを持つ方であっても一般枠の求人も紹介してもらえるため、仕事探しが障がい者枠に限定されることもありません。また、障がいのある方に関しては、面接同行などのサポートも提供されています。

特例子会社で就業

特例子会社とは、障害者雇用の促進・安定を目的として設立される子会社のことです。特例子会社になるためには、国が定める要件を満たし、厚生労働大臣から認定を受ける必要があります。

そのため、障がい者に合わせた業務内容や就労環境が整備されているなど、障害に対する配慮が一般企業より手厚いことが特徴です。

特例子会社の例は次の通りです。

特例子会社名親会社
菱信データ株式会社三菱UFJ信託銀行株式会社
株式会社リクルートオフィスサポート株式会社株式会社リクルート
ソニー希望・光株式会社ソニーグループ株式会社
オーク・フレンドリーサービス株式会社株式会社大林組
株式会社キューピーあいキューピー株式会社
ブリヂストンチャレンジド株式会社株式会社ブリヂストン
株式会社博報堂DYアイ・オー株式会社博報堂DYホールディングス
花椿ファクトリー株式会社株式会社資生堂
株式会社バンダイナムコウィル株式会社バンダイナムコホールディングス
ゆうせいチャレンジド株式会社日本郵政株式会社

令和4年6月1日時点では、579社が特例子会社として認定されています。

参考:厚生労働省|特例子会社一覧

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所とは、地方自治体の認定を受けた法人が運営している、通所型の福祉施設です。利用者は通所しながら職業訓練や就職活動のサポートを受けられます。

職業訓練では、就労に必要なスキルの習得以外にも、コミュニケーション能力を高めるトレーニングなども実施されます。

就職活動を行う際には、キャリアカウンセリングや面接対策などのサポートを受けることも可能です。また、就職後に利用者が継続して働いていけるようなサポートも提供されています。

身体障がい者向けの転職エージェント

身体障がい者向けの転職エージェントを利用して、就職・転職する方法もあります。身体障がい者向けの転職エージェントに登録すれば、専任のキャリアアドバイザーから、さまざまなサポートを受けることが可能です。

利用者に合った企業の紹介に加えて、応募書類の添削や面接対策などが行われます。内定後は、勤務条件や給与などの交渉を代行してもらうことも可能です。

身体障がい者向けの転職エージェントは、キャリアカウンセリングを通じて、利用者の希望条件やスキル・経験などを詳しく聞き取りを行います。

また、転職エージェントは企業が求める人材について詳しく把握しているため、就職・転職後のミスマッチが少ないというメリットもあります。

手が不自由な方向けの就職・転職サービス

手が不自由な方向けの就職・転職サービスを3つ紹介します。

効率的に転職活動を行うために、複数の転職エージェントサービスを併用して活用することをおすすめします。

ランスタッドチャレンジド【求人レベルが高い障がい者特化の転職エージェント】

名前ランスタッドチャレンジド
料金無料
求人数公開求人:385件
非公開求人:-
(2023年12月14日現在)
今の求人数:公式HP参照
対象年代全年代
対応エリア全国
精神障がい者の方:
現住所が東京・神奈川・千葉・埼玉の方のみ
オンライン面談△(電話面談は可)
得意分野・業界身体障害の方の就労・転職支援
公式HPhttps://www.randstad.co.jp/challenged/
詳細を見る
運営会社名ランスタッド株式会社
拠点東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート21F
書類添削の有無あり
面接対策の有無あり
スカウト機能の有無なし
連絡手段メール、電話
  • 求人数の多さ
    4
  • 取り扱い
    業種数
    4
  • 5
    障がい者転職の専門性
  • 5
    サポート
    対応
  • 利用実績
    5
ランスタッドチャレンジドの特徴
  • 3分で完了!簡単エントリー
  • 専任コンサルタントがサポート
  • オーダーメイド求人

ランスタッドチャレンジドは、障がい者の転職支援を専門とする転職エージェントです。基本的なプロフィールや希望する職種を選ぶだけで、簡単にエントリーができます。

ランスタッドチャレンジドでは、専任コンサルタントが応募書類の確認・添削、面接事前トレーニングなどを行います。紹介される求人が高レベルであることも特徴です。

また、就業後は利用者が長く働いていけるように定着フォローも受けられるので、上肢障がいのある方でも安心して就職・転職活動を行えます。

障がいの内容から勤務先への希望など、親身なカウンセリングで、あなたに合ったオーダーメイド求人を紹介してもらえます。

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メリット
  • 身体・精神・知的障がいをもつ方の転職支援実績が豊富
  • 求人紹介だけでなく定着までサポート
  • 理想に近い転職を目指す「オーダーメイド求人制度」がある
デメリット
  • 首都圏に求人が集まっている
  • 精神保健福祉士のサービス利用は首都圏のみ
  • 正社員経験がない・時短勤務希望の場合は紹介できる求人が少ない

▼ランスタッドチャレンジドの口コミ

スクロールできます
Review Image
20代男性
障がい者枠の場合は簡単な事務作業しか任せてもらえないのではないかという意識がありましたが、紹介会社を通じて一人ひとりの適性を把握した上で配属先を検討してもらえる企業と出会うことが出来、結果期待以上の転職を叶える事が出来ました。

引用:ランスタッドチャレンジド公式サイト

Review Image
40代女性
しょうがい者専用求人とお聞きし、専任のコンサルタントの方がしっかりと配慮事項をヒアリングしてくれました。企業側にも安心してしょうがい内容と配慮事項をお伝えし、希望の条件で無事転職することができました。事前に配慮事項をお知らせしてくださったおかげで受入環境も良く、しっかりキャリアアップが目指せる職場に出会えて満足しています。

引用:ランスタッドチャレンジド公式サイト

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dodaチャレンジ【障がい者の転職支援数でNo.1の転職エージェント】

dodaチャレンジ
【公式】https://doda.jp/challenge/
名前dodaチャレンジ
料金無料
求人数公開求人数:1,476件
非公開求人数:-
(2023年12月14日)
今の求人数:公式HP参照
対象年代全年代
対応エリア全国
オンライン面談
得意分野・業界障がい者への転職サポート
公式HPhttps://doda.jp/challenge/
詳細を見る
運営会社名パーソルチャレンジ株式会社
拠点東京都港区芝5-33-1森永プラザビル本館19F
書類添削の有無あり
面接対策の有無あり
スカウト機能の有無なし
連絡手段メール、電話
オプション【オ・面・年】
  • 求人数の多さ
    4
  • 取り扱い
    業種数
    4
  • 5
    障がい者転職の専門性
  • 5
    サポート
    対応
  • 利用実績
    5
dodaチャレンジの特徴
  • 圧倒的な求人数で希望に沿ったマッチング
  • マンツーマンによる個別サポートが充実
  • はたらく環境づくりをサポート

dodaチャレンジは、障がい者の転職・就職支援実績No.1の転職エージェントです。障がい者の転職支援20年、約3,000社の取引実績があります。

圧倒的な求人数を保有しているので、上肢障がいのある方であっても幅広い業界・業種で転職活動を行うことが可能です。

また、障害者雇用に精通した専任のキャリアアドバイザーが、マンツーマンで就職・転職活動を支援し、障がいの特性や必要な配慮を上手に伝えられるようアドバイスを提供しています。

働きやすい環境づくりに向けて入社後のサポートも行っており、就業継続率が94.1%と高水準であることも特徴です。

>>公式HPを見る

メリット
  • 就職・転職活動が初めての方のための充実したサポートが受けられる
  • 幅広い選択肢の中から自分にあった求人を紹介してもらえる
  • 職場への定着率をアップさせるための働きやすい環境づくりをしてくれる
デメリット
  • 地方求人が少ない傾向にある
  • 全国に3拠点しかない

▼dodaチャレンジの口コミ

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引用:X

引用:X

\障がい者の転職支援20年

LITALICOワークス【障がい者向け就労支援サービス】

LITALICOワークス
【公式】https://works.litalico.jp/
名前LITALICOワークス
料金無料
求人数公開求人:-
非公開求人数:-
(2023年12月14日現在)
※今の求人数:公式HP参照
対象年代全年代
対応エリア全国
オンライン面談
得意分野・業界身体障害、発達障害、精神障害など
障がい者手帳を持つ方対象とした就職支援
公式HPhttps://works.litalico.jp/
詳細を見る
運営会社名株式会社LITALICO
拠点東京都目黒区上目黒2-1-1中目黒GTタワー15F/16F/20F
書類添削の有無あり
面接対策の有無あり
スカウト機能の有無なし
連絡手段メール、電話
オプション【オ・面・年】
  • 求人数の多さ
    4
  • 取り扱い
    業種数
    4
  • 4
    障がい者転職の専門性
  • 5
    サポート
    対応
  • 利用実績
    5
LITALICOワークスの特徴
  • 独自のプログラムが200種以上
  • 企業での職場体験実習
  • 仕事内容から業務時間など「働く環境」を調整

LITALICOワークスは、障がいのある方に向けて就労移行支援を行う福祉サービスです。働くために必要な知識やスキルの習得、企業実習、職場環境の調整などを行っています。

長年の就労支援で培われたノウハウが詰まった、独自のプログラムが200種以上提供されており、 ビジネスマナー、ストレスマネジメント、コミュニケーションスキルなど、働くための幅広い知識を習得することが可能です。

また、自分に合う仕事や、自分らしい働き方を見つけるための機会として、企業での職場体験実習も実施しています。

職場体験実習の中で、長く働ける工夫や、自分に合った働く環境が見えてくるので、上肢障がいのある方も安心して就職活動を進められます。

>>公式HPを見る

メリット
  • 一人ひとりに合った企業の紹介で定着率88%
  • 就労支援実績が豊富にあるので安心してサポートを受けられる
  • 全国に120以上の拠点があるので直接サポートしてもらえる
デメリット
  • 場所によって雰囲気が異なる
  • 交通費がかかる

▼LITALICOワークスの口コミ

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引用:X

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\200種類以上のプログラム!/

手が不自由でも働ける仕事・職場を探すときに確認すべきこと

手が不自由でも働ける仕事・職場を探すときに確認すべきこと

手が不自由でも働ける仕事・職場を探すときに確認すべきことを4つ紹介します。

長く働いていけるよう、これらのポイントは忘れずに確認しておきましょう。

設備が整っておりバリアフリーが実現されている

手が不自由でも働ける仕事・職場を探すときは、障がい者が無理なく働いていけるよう設備が整えられているかを確認しましょう。

上肢障がいのある方が仕事を行う上でまず問題となるのが、物理的な負担や不便さです。デスクの位置や高さが適切に調整され、手の不自由さを補うためのツールが充実していれば、無理なく働き続けられます。

また、上肢障がいの度合いによっては、歩行がスムーズに行えない場合もあるので、スロープやエレベーターが設置されバリアフリーが実現されているかも確認しておきましょう。

通勤などの移動が考慮されており、時短勤務など労働時間を柔軟にできる

上肢障がいで手が不自由な方が仕事を探すときは、労働時間を柔軟に調整してくれる企業なのかを確認しておきましょう。

上肢障がいのある方が満員電車で通勤するのは、非常に困難であり疲労を感じるものです。また、人が多く集まり移動する場所では、転倒などの危険も考えられます。

ラッシュアワーを避けて通勤・退勤ができるような職場を選ぶことで、毎日の負担を軽減することが可能です。

周囲に迷惑をかけていないか心配になることなく助けを求められる雰囲気がある

周囲に迷惑をかけていないか心配になることなく、助けを求められる雰囲気がある職場なのかも確認しておきましょう。

上肢障がいに限らず、障がいのある方が気兼ねなくサポートをお願いできる雰囲気があるかどうかも、非常に重要なポイントの1つです。

待遇面や障害に対する配慮に恵まれた職場であったとしても、人間関係に問題が生じてしまい、働きにくく感じてしまうケースも少なくありません。

和やかな雰囲気でコミュニケーションを円滑にとれる雰囲気であれば、上肢障がいのある方も安心して働いていけます。

すでに手が不自由な方や障がいを持っている方が活躍している

すでに手が不自由な方や障がいを持っている方が活躍している職場であれば、安心して働いていける可能性が高いです。

障がいを持つ方が活躍できる職場には、適切な設備・配慮が整えられており、職場内で障がいに対する理解が進んでいるケースがほとんどです。

また、障がいの有無に関係なく、正当に仕事を評価してもらえる環境であれば、モチベーションを保ちながら、働き続けられます。

手が不自由な方が使える用具一覧

手が不自由な方が使える用具一覧

障害者手帳が交付されていれば、日常生活や業務を不自由なく送るための用具の購入において、補助や助成を利用できることがあります。

手が不自由な方が使える用具一覧は次の通りです。

用具名用具概要
音声認識ソフト音声で文章入力したり、アプリケーションソフトを起動したりできるソフトウェアです。
キーボード・マウス補助具簡単なスイッチ操作で、スクリーンキーボード上に表示された文字やコマンドを選択して文字入力やマウス操作、アプリケーションソフトの操作が行える機器です。
キーボード補助具タイピングの負担を減らすために、キーボードを大きくしたり、文字配列を自由に変更したりできる補助具です。
マウス補助具わずかな力でマウス操作ができる補助具で、ジョイスティックタイプやトラックボールタイプなどがあります。
肢体不自由者向けパソコン周辺機器上肢障がい者が楽にパソコン操作ができるよう、傾斜を付けるなどして工夫された周辺機器です。
ハンズフリー電話器電話本体から離れた場所から発信・受信ができるスピーカーホンです。
デスクシート書類などを簡単に固定できるゴム製のシートです。

参考:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構|上肢障害と支援機器

参考:厚生労働省:障害者支援機器の活用ガイドブック

手が不自由な方が仕事を探すときによくある質問

手が不自由な方が仕事を探すときによくある質問

手が不自由な方が仕事を探すときによくある質問は、次の通りです。

就職・転職活動をスタートさせる前にチェックしておきましょう。

片手が不自由でもできる仕事・バイトは?

上肢障がいがある場合、手や腕に負担が少なく、補助ツールで不自由さをカバーできる仕事・バイトが向いています。

例えば、事務職はデータ入力や書類管理などのデスクワークが中心であり、障がい者枠での求人も多いため、上肢障がいの方におすすめです。

同様に、コールセンターもヘッドセットなどを使用すれば、手の不自由さを補いながら働ける職種と言えます。その他、Webライターなどもタイピングを補助するツールを利用すれば、上肢障がいのある方も活躍できる職種です。

手が不自由な方が抱えやすい悩みは?

上肢障がいが原因で、仕事の範囲が限られてしまうことに悩んだり、負い目を感じたりしてしまいがちです。

上肢障がいのある方の多くは、手や腕に痛み・痺れなどの症状があります。また、上半身のバランスが取りにくいため、歩行が困難な場合も少なくありません。

そのため、上肢障がいのある方は、どうしても対応できる仕事の範囲が限定されてしまいます。中には、同僚に申し訳ないと負い目を感じてしまう方もいます。

自分の業務に集中し、周囲の理解を得るためにも障害について説明し、身体の状態を定期的に報告するよう意識しましょう。

手が不自由で障がい者手帳がない場合におすすめの転職エージェントは?

手が不自由で障がい者手帳がない場合におすすめの転職エージェントは次の通りです。

手が不自由で障がい者手帳がない場合におすすめの転職エージェント
  • ジェイック就職カレッジ
  • ハタラクティブ
  • キャリアスタート
  • マイナビジョブ20’s

それぞれの転職エージェントについて、以下の記事で詳しく解説しています。

手が不自由でもできる仕事を紹介してくれる転職サービスを活用しよう

上肢障がいがあり、手が不自由な方が仕事を探すときは、適切なサポートが必要になります。さまざまな障がい者施設はあるものの、転職後のミスマッチが起こってしまうことも少なくありません。

一方で、転職サービス・転職エージェントであれば、障がい者の就職・転職に精通しているので、あなたにピッタリの求人を紹介してもらえる可能性が高いです。

上肢障がい・手が不自由な方は、ランスタッドチャレンジドがおすすめです。利用者に合ったオーダーメイド求人を紹介してもらえるだけでなく、専任コンサルタントのサポートを就業後も受けられます。

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編集者1

杉田 陸 - キャリアクラス編集部

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新卒で福岡県のメーカー企業に入社し、営業とSNSマーケティングを経験。1年半後、本当にやりたいことを見つめ直し、未経験でWebマーケティング業界への転職を決意。2021年8月にウェブココル株式会社へ入社する。自身の第二新卒で転職を成功させた体験をもとに記事コンテンツの作成する。一般社団法人プロティアン・キャリア協会が行う『プロティアン・キャリア検定資格』に合格(合格証明)。
※プロティアンキャリア検定は、自身・他者のキャリア開発に活かせる、変化する新時代のための認定資格

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編集者2
千田 究太郎 - キャリアクラス編集部

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新卒でマーケティング支援会社に入社。その後、Web広告を扱う企業を中心に二度転職を経験したのち、ウェブココル株式会社に入社。自身の転職成功経験を踏まえて、主に第二新卒〜若手の転職情報に精通。最新の転職情報をお届けします。

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ファクトチェック
大島 大地 - ウェブココル株式会社取締役

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新卒で東証プライム上場メーカーへ入社。その後上場企業傘下のWebメディア企業へ転職し、ウェブココル株式会社の取締役へ就任。採用の全責任者として、年間100名近くの採用選考を実施し、社員0名→25名へグロース。自社において幅広いなリクルーティングサービスを利用し、多くのサービスに精通。採用側の視点でサービスのファクトチェックや記事内容を精査しています。

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執筆者情報

福岡県在住のwebライター。福岡大学卒業後、大手包装資材メーカーに営業職として就職。その後、異業界への転職を2度経験。現在は憧れだったwebマーケティングの世界に飛び込みwebライターとして活動中。自身の転職経験をもとに読者に役立つ情報を発信していきます。

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