「うつ病で退職するときの伝え方を詳しく知りたい!即日退職する方法はあるんだろうか?」
大変な職場で心と体をすり減らしていると、うつ病を引き起こしてしまうケースも少なくありません。
実際にうつ病を理由として退職を考えているけれど、会社にどう伝えればいいのか悩んでいるのではないでしょうか。
- うつ病で退職する時の伝え方はどうすればいいのか?
- うつ病で退職したいけど、即日退職する方法はあるのか?
- うつ病になった時の退職届の書き方や例文も知りたい!
など、うつ病で退職するために知っておきたいことも多いはず。
そういうわけで今回の記事は、うつ病で退職する時の伝え方を詳しくご紹介していきます。
さらに、うつ病になった人が即日退職する方法や、退職届の書き方・例文もお伝えしていくので、ぜひ参考にしてみてください!
・うつ病で退職を伝える方法は『退職届を直接渡す』、『内容証明郵便を郵送』、『電話』、『メール』、『退職代行に依頼』から選ぶ。
・退職理由は『体調不良』もしくは『一身上の都合』と記載して問題ない。
・うつ病なら即日退職が認められる可能性もあり、休養・治療に専念できる。
うつ病で退職する時の伝え方とは?直接じゃなくて電話でもOK?
では、うつ病で退職する時の伝え方をご紹介していきます。
うつ病になってしまったので退職したいけど、出社して直接伝えるのはきついという人は決して少なくありません。
そんな時は、以下の方法で退職を伝えてもOKです!
- 退職届を手渡すか内容証明郵便で郵送
- 伝え方は電話やメールでも大丈夫
- 退職代行を使って即日退職してもいい
このように、できる限り退職の意向を伝えることのストレスを減らすことができます。
という事で、それぞれ詳しくみていきましょう!
退職届を手渡すor内容証明郵便で郵送
出社する体力があれば、上司に直接退職届を手渡しするのが最も無難です。
ですが、うつ病の症状がひどくて出社できない場合は、内容証明郵便で退職届を郵送しても構いません。
退職届を手渡した日、もしくは内容証明が受理された日から2週間後に退職となります。
出社せずに退職届を郵送するのは気が引けるという人もいるでしょう。
そのような時はあらかじめ会社に、退職届を郵送する旨を伝えておけば問題ありません。
何も言わずにいきなり退職届を送りつけると、会社側が不信に思う可能性があるため、礼儀として先に伝えるというこtです。
その際、退職日までは有休を使いたいということも伝えておくと、最終日まで出社せずに退職できます。
ぜひ覚えおくといいでしょう!
郵送方法や書類の書き方については「退職届は郵送できる!書き方や送付方法の手順を解説」で解説しています。
伝え方は電話やメールでもOK
退職する時の伝え方は、必ずしも直接言う必要はなく電話やメールでも構いません。
退職の意思を伝える方法は法的に定められていないため、直接会って伝える必要はないんです。
ただし会社によっては、社会人としてのマナーを問われることもあるでしょう。
その際は、「どうしてもうつ病がひどく、出社するのがむずかしいので電話やメールで失礼します」などと補足しておくことをおすすめいたします。
このように、電話やメールで退職を伝えるのは違法ではありませんが、会社への印象を悪くしないための配慮も必要です。
電話での退職が怖いという方は「退職の電話が怖い!電話をするときの注意点や電話以外の方法を紹介」を参考にしてください。
自分で伝えられない場合は退職代行で即日退職も可!
うつ病の症状が重く、どうしても自分で退職する旨を伝えられない人は、退職代行を使うという方法もあります。
退職代行は、労働者本人に代わって会社に退職の意思を伝えてくれるサービスです。
30,000円前後で依頼でき、退職代行業者に連絡して最短で即日退職もできます。
うつ病が原因であれば、2週間を待たずに退職できる可能性もあり、そうでなくても有休を使えば出社せずに辞められるんです。
会社を辞めたいけど自分で伝えられない人は、無理せず退職代行を使ってみましょう。
実際に退職代行を利用して辞める人はたくさんいますので、気軽に検討してみてください!
うつ病で辞める際の退職理由の伝え方!退職届の書き方や例文
うつ病で会社を辞めようと思うけれど、退職理由の伝え方に悩んでいる人がいるのではないでしょうか。
また、退職届の書き方もわからない人が多いはず。
そこでここからは、以下の内容についてお伝えしていきます。
- 退職理由の伝え方
- メールで退職理由を伝える時の書き方
- 退職届の書き方
さらに「例文」も一緒にご紹介するので、ぜひご自身の内容にあてはめて使ってみてください。
という事で、詳しくみてきましょう!
退職理由は正直に「体調不良」と伝えても良い!
退職理由はシンプルに「体調不良」もしくは「一身上の都合」と記載して問題ありません。
退職の本当の理由を伝える必要はなく、ましてや詳細を言う義務などないんです。
もっと言うと、退職するのに理由など必要なく、辞める意思を伝えさえすれば辞められることになっています。
それでなくても、うつ病で体調が悪いのですから、退職理由を考えるのに頭を悩ませる必要はありません。
一般的に「体調不良」もしくは「一身上の都合」は、退職の際に良く使われる表現なので、後ろめたさを感じなくても大丈夫です。
メールでの退職理由の伝え方のフォーマット
メールで退職理由を伝える場合、どのような文章を書けばいいかわからない人も多いでしょう。
そこで文章のフォーマットを2つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
◆例文1
「長らくお休みを頂いて申し訳ありません。体調が思うように回復せず、このまま在籍し続けるのはご迷惑になるので、〇月〇日で退職させていただきたいと思います。」
◆例文2
「この度、〇月〇日をもちまして退職したく存じます。体調が思わしくなく、 このままでは業務の継続が困難であると考えたためです。誠に恐縮ではございますが、何卒ご理解賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。」
このように退職理由は細かい内容を伝える必要はありません。
うつ病で会社を休んでいることはすでに職場に伝わっているため、それ以上の細かい理由は書かなくていいんです。
ちなみに退職を伝える際は、「会社を辞めないと体調が戻らない」ということをアピールしておくとスムーズに事が運ぶでしょう。
うつ病で辞める場合の退職届の書き方例文
うつ病で会社を辞めようと思うけれど、退職届の書き方に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そのような人のために、退職届の例文を2つご紹介します。
◆例文1
「このたび、一身上の都合により、来る令和◯年◯月◯日をもって
退職いたしたくここにお願い申し上げます。」
◆例文2
「このたび、病気治療に専念するため、来る令和◯年◯月◯日をもって
退職いたしたくここにお願い申し上げます。」
基本的には「一身上の都合」もしくは「病気治療に専念するため」のどちらかを記載すれば大丈夫です。
とにかく辞める意思が伝わればいいので、ご紹介した例文を活用してみてください!
うつ病なら即日退職でもOK!すぐにでも辞めた方がいいメリット
うつ病なら2週間を待たずに即日退職が認められる可能性があります。
むしろ自分の体のことを考えると、すぐにでも辞めた方がいいと言えるんです。
もっと言うと、実際に以下のようなメリットがあるので、うつ病になったらすぐ会社を辞める決断をすることをおすすめします。
- うつ病の治療を早く始められる
- すぐに辞めることで自分と向き合う時間が作れる
という事で、それぞれ詳しくみてきましょう!
すぐに辞めるとうつ病の治療を早く始められる
うつ病とわかったら、早めに専門医の治療を受けると回復も早くなります。
治療を受けずに自宅で安静にしていても、疲労感や食欲の減退を防げないため回復できないんです。
うつ病は我慢したり耐えたりすれば、いつか治るものではありません。
なので、うつ病になった原因が会社であることが明確であれば、すぐに辞めることをおすすめいたします。
できるだけ早く治療を開始すれば、症状も軽いので回復しやすく、次の就職先を見つけるなどの行動を起こしやすくなるでしょう。
自分と向き合う時間をとることができる
うつ病で精神的に滅入っている場合、客観的に自分を見られないためベストな選択ができない状況です。
そのような状態が続けば、事態はどんどん悪い方向へと進みます。
ですが、うつ病になってすぐ会社を辞めると病気の根源から解放されるため、自分と向き合う時間が取りやすくなるでしょう。
リフレッシュすることにより次の行動も起こしやすくなるため、新たな就職先が早く見つかる可能性もあります。
なので、うつ病で辛いと感じたらすぐに退職した方がいいでしょう。
うつ病でいきなり退職するのは心配…すぐに利用できる頼もしい制度
うつ病で働けない状態とはいえ、いきなり退職すると社会保険や収入が途絶えるので心配になってしまいますよね。
なので、事前に以下について調べておくことをおすすめいたします。
- 会社に「休職」の制度があれば利用する
- 傷病手当金を申請する
- 失業保険を申請する
では、それぞれについて詳しい内容に触れていくので、さっそく見ていきましょう!
退職ではなく「休職」なら社会保険が継続できる
会社によっては、病気で働けなくなった時に『休職』の制度を導入しているところもあります。
なので、まずは会社の就業規則に『休職』があるかを確認してみましょう。
ちなみに休職する場合は医師の診断書を会社に提出し、1ヵ月に1回のペースで通院して体調を確認します。
また休職制度がある会社では、原則として休職中は給与・賞与は支払われないことがほとんどです。
その際、給与から社会保険料が天引きされないため、毎月自分で支払うことになります。
ですが仮に退職した場合、国民年金保険料と国民健康保険料を全額自分で負担しなければなりません。
社会保険であれば会社と折半なので、『休職』で継続できることは大きなメリットになるでしょう。
なお、給与を補償してくれる会社もあるため事前に必ず確認してください。
給与補償制度がある会社だと、休職して期間満了後に退職するという選択肢もあるでしょう。
診断書があれば「傷病手当金」を申請できる
病院でうつ病と診断されれば、『傷病手当金』が申請できます。
傷病手当金は、支給開始から通算して1年6ヵ月を限度として、給料12ヵ月間の平均の2/3がもらえる制度です。
支給される条件は以下の4つが挙げられます。
- 業務外の病気やケガによる療養のための休業であること
- 病気やケガが理由で仕事に就けないこと
- 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
- 病気やケガで休業した期間に給与の支払いがないこと
傷病手当金の申請には専用の書類があり、その中に医師の証明を記入する欄があるので、別途診断書を添付する必要はありません。
診断書は、病気を会社に証明するために使用します。
退職後なら「失業保険」を申請できる
やむを得ず退職した場合、『失業保険』を申請できます。
失業保険は「いつでも働ける状態にある人が求職中である」ことが受給条件のため、病気療養中は申請できません。
もし退職後も体調が回復するのに時間がかかりそうであれば、受給期間の延長手続きをしてください。
”雇用保険の受給期間は、原則として、離職した日の翌日から1年間(所定給付日数330日の方は1年と30日、360日の方は1年と60日)ですが、その間に病気、けが、妊娠、出産、育児等の理由により引き続き30日以上働くことができなくなったときは、その働くことのできなくなった日数だけ、受給期間を延長することができます。ただし、延長できる期間は最長で3年間となっています。”
このように、ハローワークで手続きをすれば受給期間を延長できるので、状況に応じて申請するようにしましょう。
うつ病が治ったら早めに雇用保険の受給手続きを開始し、収入面での不安を解消するようにしてください。
次の仕事を見つける余裕があれば転職活動を行おう
まずは、通院して病気を完治することが最優先ですが、なかには仕事はしていたいという人もいるでしょう。
そのような方は、下記の転職エージェントを利用して、転職先を探すことをおすすめします。
[うつ病・うつ病経験者におすすめの転職エージェント11選|仕事を探すポイントについても紹介]
まとめ
今回は、『うつ病で退職する時の伝え方』について取り上げてきました。
結論から言うと、必ずしも出社して、直接上司に退職の意思を伝えなくても会社は辞められます。
具体的には以下のいずれかの方法で、退職する旨を会社に伝えてください。
- 退職届を手渡すもしくは内容証明郵便で郵送
- 電話やメールで退職を伝える
- 退職代行を使う
大事なのは、自分の体を第一に考え、決断することです。
最後に、うつ病が原因で会社を辞める際、事前に以下について調べておくと社会保険や給料の面で困らずに済むかもしれません。
- 会社に「休職」の制度があれば利用する
- 傷病手当金を申請する
- 失業保険を申請する
ベストな選択ができるよう、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください!