退職願の理由で一身上の都合以外に使えるものは?転職のためでも良い?

『会社を辞める時に一身上の都合以外で使える退職理由ってあるのかな?また退職願を書く時の注意点についても知りたい。』

会社を辞める際に提出する退職願。

『一身上の都合』だと理由を問い詰められる可能性もあるため、なんとか円満に退職する理由が欲しいものですよね。

では、退職願の理由として、『一身上の都合以外』に使えるものは何がいいのでしょうか?

そこで今回は『一身上の都合以外で使える退職願の理由と注意点』についてご紹介していきます。

より円満に会社を辞めることができるよう、ぜひチェックしてみてください!

この記事のまとめ

・一身上の都合以外で使える退職理由は、『家族の介護』『子育て』『転職』など。

自己都合と会社都合では、受け取れる失業給付金の日数や金額が異なるので注意。

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一身上の都合以外で使える退職願の理由は?転職のためでも良い?

退職願の理由で一身上の都合以外に使えるものは?転職のためでも良い?

退職願で退職理由を記載する際、転職や介護、体調不良や結婚など、どんな理由であれ自己都合であれば『一身上の都合』と書くことが普通です。

ただ、『一身上の都合』と言ったところで、上司に問い詰められたり、引き止められる可能性も少なくありません。

そのため、『一身上の都合以外』の理由を詳しく書く方が会社や上司にも納得してもらいやすいのです。

そういうわけで、まずは『一身上の都合以外で使える退職願の理由』をご紹介していきます。

『一身上の都合』として退職の理由を隠すよりも、しっかり伝える方が納得してもらいやすいため、ぜひ参考にしてみてください!

退職理由①:家族の介護のため

一身上の都合以外で使える退職の理由、1つ目は『家族の介護のため』です。

というのも、家族の介護は多くの人が直面しうる問題であり、会社としても引き止めづらいものだからです。

また、中年世代の同じ問題を抱えている上司には共感してもらいやすく、理解を得られやすい理由でもあります。

ただし、家族の介護を退職の理由にする場合は以下の点に注意が必要です。

  • 退職の口実としてウソをつく人がいるため、疑われる場合がある
  • 介護休暇の制度がある企業では、制度の利用を勧められ退職までに時間がかかる場合がある

会社を辞めるとなると、迷惑がかかったり、人手不足になることもあるので、良い顔をされることはほとんどありません。

そのため、日頃から介護の悩みをそれとなく周りに相談しておくと良いでしょう。

特に、上司からの目が気にならない人は、事前に会社の制度について調べておけば大丈夫です。

家族の介護は退職をする正当な理由になるので、退職願に堂々とその旨を伝えて問題ありませんよ!

退職理由②:子育てに専念するため(女性向け)

一身上の都合以外で使える退職の理由として、『子育てに専念するため』も十分な理由と言えるでしょう。

ひと昔前だと理解してもらえなかったことも多いですが、今はそんな時代ではありません。

特に、女性の場合は理解も得やすいため、スムーズかつ円満に退職できるはず。

それに、退職の理由が会社や経営、職場環境にあるわけではないと示せるので周りを不快にさせることもないでしょう。

ただし、男性の場合は「子育てに専念したい」と言っても信じてもらえなかったり、納得してもらえないことが少なくありません。

なので、円満に会社を辞めたい男性は別の理由で退職することをおすすめします。

退職理由③:転職のため

一身上の都合以外で使える退職願の理由、3つ目は『転職のため』です。

特に最近では、転職するのが当たり前の時代になってきており、転職を理由で退職する人は少なくありません。

他の理由に比べると、上司に引き止められる可能性もありますが、それでもウソをつかずに退職することができる真っ当な理由です。

引き止められるのが億劫と感じる方は、先に転職先を決めてから退職を切り出してもいいでしょう。

ただ、あまりにも急に退職を切り出すと、周りに迷惑がかかる可能性が高いため、転職する日程には余裕を持たせてください。

また、退職の理由を告げる際、ビジョンやスキルアップしたいなど、自分の想いを伝えることも納得してもらいやすくなります。

そして、退職する際に応援してもらいやすいように、しっかり働いておいて周りからの評価を得ることも大切です。

一生懸命仕事を頑張っていて、キャリアアップの転職となると、同僚や上司からも応援してもらいやすいですよ!

退職理由④:給料未払いが続いているため

一身上の都合以外で使える退職願の理由、4つ目は『給料未払いが続いているため』です。

給料未払いは退職する理由として妥当であり、これに納得しない上司はまずいないでしょう。

万が一、納得してもらえないようなことがあれば、その会社はブラックなので直ちに退職すべきです。

そもそも、給料未払いはあってはならないことなので、退職願の理由としてしっかりと主張して構いません。

また、会社がブラックすぎて退職を切り出すのが怖い方は退職代行のサービスを使ってもいいでしょう。

退職代行は今では当たり前になってきているサービスであり、会社に行ったり、上司に会わずに退職をすることができます。

なので、退職を切り出しても怒られたり、引き止められそうなのであれば、退職代行でサッと辞めてしまうのもアリですよ!

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退職願で一身上の都合と書く際の注意点は?間違えないようにチェック!

退職願の理由で一身上の都合以外に使えるものは?転職のためでも良い?

退職願の理由として『一身上の都合』と書く場合、いくつか注意点があります。

もし間違えてしまうと、退職後に損をするケースがあるため、事前にチェックしておくことが大切です。

そこで続いては、『退職願で一身上の都合と書く際の注意点』についてご紹介していきます!

注意点①:『一身上の都合』は自己都合の時に使う

退職願で一身上の都合と書く際の注意点、1つめは『一身上の都合は自己都合の時に使う』ことです。

具体的には、転職や結婚、子育てや介護、体調不良など、自分都合で退職する場合は全て『一身上の都合』ということになります。

逆に、退職の理由が自分の都合ではなく、人員整理や倒産、事務所の閉鎖など、会社側に理由がある場合は『会社都合』ですね。

そして、自己都合と会社都合の退職では『失業給付金』の内容に大きく差があるのです。

そのため、退職願を書く際は、一身上の都合なのか、会社側に退職理由があるのかを見誤らないよう注意しましょう!

注意点②:会社都合の場合、一身上の都合とは書かない

退職願を書く際、最も注意したいのが『会社都合の場合、一身上の都合とは書かない』です。

なぜなら、退職の理由が『会社都合の都合』か『一身上の都合』かで失業給付金の受給条件に差が出るからですね。

例えば、以下の点において差が出る可能性があります。

  • 失業給付金の受給開始日
  • 失業給付金の受給期間
  • 失業給付金の受給額

どの項目も一身上の都合より、会社都合のほうが優遇される傾向にあります。

そのため、退職の理由が会社にあるにも関わらず、退職願に『一身上の都合』と書くと損をすることがあるのです。

よって、退職の理由が会社側にある場合は『一身上の都合』とは書くべきではありません。

ちなみに、以下のようなケースは会社都合になり得るので、抑えておくと良いでしょう。

  • 給料の未払いが続いている
  • 事業所の閉鎖
  • 早期退職を会社にすすめられた

このような場合、会社都合の退職になる可能性が大。

失業給付金は退職後の生活を支える大切なお金なので、会社都合の場合、退職願に一身上の都合とは書かないようにしましょう!

注意点③:自己都合と会社都合では失業給付金の日数が異なる

退職願で一身上の都合と書く際の注意点、3つ目は『自己都合と会社都合では失業給付金の日数が異なる』です。

自己都合と会社都合の失業給付金を受け取れる日数の違いは以下の通り。

  • 自己都合の場合:最大150日
  • 会社都合の場合:最大330日

また、失業給付金を受け取れるまでにかかる日数も異なります。

  • 自己都合の場合:退職してから7日+2カ月後に受け取れる
  • 会社都合の場合:退職してから7日後に受け取れる

このように、自己都合よりも会社都合で退職した場合のほうが何かと優遇されるのです。

この違いは大きいため、退職後の生活を守るためにも、自己都合と会社都合では失業給付の日数等が異なることを覚えておきましょう!

一身上の都合で退職する際、理由を細かく聞かれる?転職への影響は?

退職願の理由で一身上の都合以外に使えるものは?転職のためでも良い?

退職願をはじめて書く場合、疑問に思ったり、不安に感じたりすることがいろいろとあるはず。

また、同じ職場で働く上司や同僚に退職の相談しづらいですよね。

そこでここからは、『一身上の都合で退職する際のよくある質問』を詳しくご紹介していきます!

一身上の理由を細かく聞かれるのか、転職にマイナスの影響はあるのかなど、取り上げているので、ぜひチェックしてみてください!

そもそも『一身上の都合』とはどういう意味?

よくある質問として、そもそも『一身上の都合』とはどういう意味なのでしょうか?

結論、一身上の都合とは、自分の身の上や境遇にまつわるすべてをまとめた都合のことを意味します。

例えば、「病気・ケガ」・「結婚」・「転職」などこれらすべて一身上の都合です。

また、一身上の都合に当てはまる事柄として、自分自身の問題だけでなく身内や家庭内にまつわることも含まれます。

さまざまなケースがありますが、一般的な例として『家族の介護』・『配偶者の看病』などですね。

身内のことや家庭内のことを詳細に話したくない場面でも『一身上の都合は』使用できますよ!

一身上の都合で退職理由を細かく聞かれることはある?

『一身上の都合』で退職をする際、退職理由を細かく聞かれることはあるのでしょうか?

結論、上司に退職理由について問われると思っていたほうがいいでしょう。

その時の受け答えのポイントは、本音と建前を使い分けること。

なぜなら、本音をそのまま伝えるよりも、建前としての理由の方がスムーズに退職できる場合があるからです。

例えば、退職の理由が『会社に対する不満』の場合は、『家族の介護』や『体調不良』などにした方がいいでしょう。

介護や病気が理由だとそれ以上は踏み込みにくく、揉めることなく退職できる可能性が高いです。

また、建前として『新しい分野にチャレンジしたい』など前向きな内容だと、引き止められる可能性があるので注意しておきましょう!

一身上の都合の場合、転職にマイナスの影響はある?

『一身上の都合』で退職した場合、転職にマイナスの影響はあるのでしょうか?

結論、転職に対してマイナスになることはほとんどないと思っていいでしょう。

というのも、今の会社が転職先と繋がっていたりしない限り、自分の情報は転職先に伝わることはないからです。

そして、より転職にマイナスな影響を与えないようにするには、『前向きに言い換える』ことが大切になります。

例えば、本当の退職理由が『会社への不満』であっても、『ステップアップのため』などポジティブに変換すると良いでしょう。

また、本当に『本人の病気』・『家族の介護』など、仕方のない一身上の都合の場合はマイナスに働くことはほぼありません。

それに今の時代では、転職するのが当たり前になってきているので、さほど気にすることはないでしょう。

転職する前は不安になってたけど、いざ転職したら何も問題なかったということがほとんどですよ!

退職・転職理由をポジティブに言い換える方法については「転職理由は本音で伝える?ポジティブな言い換えで好印象を勝ち取る!」を参考にしてください。

まとめ

退職願の理由で一身上の都合以外に使えるものは?転職のためでも良い?

今回は『一身上の都合以外で使える退職願の理由』についてご紹介していきました。

お話してきた通り、一身上の都合以外で使える退職願の理由は下記の通りです。

  • 家族の介護のため
  • 子育てに専念するため(女性向け)
  • 転職のため
  • 給料の未払いが続いているため

このように、致し方ない事情や明らかに会社側に落ち度のある理由を伝えると、会社側もすんなり納得してくれることが多いでしょう。

また、退職願で一身上の都合と書く場合、以下のことに注意してください!

  • 一身上の都合と書けるのは、自己都合の場合のみ(家族が理由の場合は書けない)
  • 会社都合の場合は、一身上の都合とは書かない
  • 自己都合と会社都合では失業給付金の日数が異なる

『一身上の都合』と書くのはあくまで自分自身の都合の場合のみ。

また、自己都合と会社都合では失業給付金の日数だけでなく、受け取れる金額も変わってきます。

会社都合の場合の方が何かと優遇されるケースが多いので、会社に原因がある場合、安易に自己都合と書かないようにしてください。

円満に退社し、退社後の生活を守るためにも退職願の理由はとても大切です。

退職願を書く際は、自身にとってベストな退職理由はどれかよく考えてみると良いでしょう!

編集者1

杉田 陸 - キャリアクラス編集部

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新卒で福岡県のメーカー企業に入社し、営業とSNSマーケティングを経験。1年半後、本当にやりたいことを見つめ直し、未経験でWebマーケティング業界への転職を決意。2021年8月にウェブココル株式会社へ入社する。自身の第二新卒で転職を成功させた体験をもとに記事コンテンツの作成する。一般社団法人プロティアン・キャリア協会が行う『プロティアン・キャリア検定資格』に合格(合格証明)。
※プロティアンキャリア検定は、自身・他者のキャリア開発に活かせる、変化する新時代のための認定資格

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編集者2
千田 究太郎 - キャリアクラス編集部

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新卒でマーケティング支援会社に入社。その後、Web広告を扱う企業を中心に二度転職を経験したのち、ウェブココル株式会社に入社。自身の転職成功経験を踏まえて、主に第二新卒〜若手の転職情報に精通。最新の転職情報をお届けします。

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大島 大地 - ウェブココル株式会社取締役

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新卒で東証プライム上場メーカーへ入社。その後上場企業傘下のWebメディア企業へ転職し、ウェブココル株式会社の取締役へ就任。採用の全責任者として、年間100名近くの採用選考を実施し、社員0名→25名へグロース。自社において幅広いなリクルーティングサービスを利用し、多くのサービスに精通。採用側の視点でサービスのファクトチェックや記事内容を精査しています。

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執筆者情報

キャリアクラス編集部のメンバーは全員転職経験者で構成されています。また、転職サービスを複数利用して転職活動を成功させたメンバーです。キャリアに悩んだ経験のある我々だからこそ発信できるキャリアの情報をお届けします。

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