IT業界で仕事しようかなと考えているけど、よくIT業界で働く人から「後悔するからやめとめ!」なんて言われるけど、本当のところどうなんだろう?誰か詳しい人に教えて欲しい。
そんな疑問を解決します。
本記事では、IT業界でエンジニアとして16年働き自部署の採用責任者を任せている筆者が、IT業界をやめとけ言われる事情や残業時間や平均給料・離職率などのデータをもとに他の業界と比較しながらIT業界の実情について徹底解説していきます。
また、IT業界の働き方や将来性、向いている人と向いていない人の特徴なども紹介します。IT業界に就職したい人や転職を検討している人はぜひ参考にしてください。
本記事を読めばあなたがIT業界で働くべきかどうかすぐに判断できます!
IT業界で仕事すると後悔する?SNSの噂と現実を徹底検証
「IT業界はきつい」「IT業界はブラック企業が多い」などという評判をインターネットやSNSで目にすると、「IT業界に入った後に転職したことを後悔することになるのでは?」と心配になる人も多いでしょう。
そこで、まずは「IT業界で仕事するのは後悔するからやめとけ」と言われてしまう原因を3つほど探ってみましょう。
一つずつ解説していきます!
IT業界は残業時間がやばい
IT業界においては、仕事の状況や関わるプロジェクトによっては、一日の労働時間が長引いて残業が増えることがあります。そのため、労働時間が多いという印象から「やめとけ」と思う人もいるのでしょう。
長時間労働の目安の1つとして36協定を超える労働時間があります。
36協定とは、1ヶ月の残業時間を45時間以内にすることを原則とする労働協約のことです。厚生労働省は、月45時間という時間外労働の上限を越えて働く時間が多くなれば多くなるほど、健康障害のリスクは高くなると指摘しています。
確かにIT業界で働く特にエンジニア系の人にとっては、開発スケジュールが厳しく人員も予算が限られていることから、稼働が上がり残業時間が増えるタイミングが必ずと言っていいほど発生します。
特に10年以上前の労務管理がまともに行われていなかった時代の40代の人たちからすると、当時のデスマーチと呼ばれるような100時間以上の残業時間を経験しており、その時の情報がブログやネット上に残って「IT業界は残業時間がやばい」という評判を形成している部分もあるのではないかと考えています。
確かに一般的な仕事と比べると残業時間が多くなるタイミングは多そうですが、15年くらい前から比べると現在のIT業界の残業時間はかなり改善しているのではないかと考えております。
月の勤務時間が多い割に給料が安いイメージは本当?
IT業界は「給料が低い」「労働時間が長い割に稼げない」という印象があり、「やめとけ」と言われることも多いようです。その理由は、近年はIT人材が足りずエンジニアの需要が高くなっているものの、未経験から入社・転職した場合のスタート給は高くないからです。
しかし、IT業界はスキルを磨けば年収が上がっていく業界でもあるため、ずっと稼げないということはありません。
DODA調べによると、ITエンジニアの年収は全職種合計よりも10%以上高いという調査結果が出ています。
また、以下の記事でも紹介していますが、一口にエンジニアと言ってもコーダーレベルの人からITコンサルタントやプロジェクトマネージャーレベルと職種によって年収が全然違っています。
後、IT業界自体はできることとできないことが開発スキルとして可視化されやすく、成果主義である傾向が強いです。
そのため、「10年いるのに給料が安いまま」というようなネガティブなコメントをする人の声の中にも、ただ単純にスキルアップしていないだけの可能性があるため、IT業界で働く人の声としてその声だけを信じるのは注意が必要です。
未経験から転職してすぐに離職する人が多いのはなぜ?
IT業界には適性が重要な職種が多く、未経験から入社して「自分は不向きだ」と感じてしまうと、入社直後でも「仕事が苦痛でやめたい」と考える可能性が高くなります。そのため、短期間で退職する人が多いという印象から「やめとけ」と言われることも多いようです。
というのも、そもそもIT業界って以下のような特徴があります。
- 技術進歩が早く常に学習が必要
- 成果主義
- 自ら調べる&トライアンドエラー
そのため、「誰かに教えてもらわないと進められない」「作業指示が欲しい」「年功序列の会社で生きてきた」というような人がITエンジニアになると、とても苦労します。
私の実体験からも先輩や職人気質の人が多く、特に最初は技術力を上げることを率先して動けないと、何もできずに終わる可能性があります。
日本企業自体が年功序列で割と丁寧にOJTなのでスキルアップ補助してくれることが多いので、未経験からITエンジニアなっても失敗する人は多いと考えています。
IT業界と他の職種の離職率を比較
厚生労働省の「令和3年雇用動向調査」によると、業界ごとの平均離職率は以下の通りとなっています。
産業 | 平均離職率 |
---|---|
宿泊業・飲食サービス業 | 25.6% |
生活関連サービス業・娯楽業 | 22.3% |
サービス業 | 18.7% |
教育・学習支援業 | 15.4% |
医療・福祉 | 13.5% |
卸売業・小売業 | 12.3% |
学術研究・専門技術サービス業 | 11.9% |
運輸業・郵便業 | 11.5% |
不動産業・物品賃貸業 | 11.4% |
鉱業・採掘業・砂利採取業 | 10.0% |
製造業 | 9.7% |
建設業 | 9.3% |
金融業・保険業 | 9.3% |
情報通信業 | 9.1% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 8.7% |
複合サービス事業 | 8.7% |
上記の通り、情報通信業の離職率は9.1%となっており、他の職種と比較しても低めとなっています。
一般的に、離職率が10%未満の業界は離職率が低いと考えられており、IT業界の離職率は低いと言えます。
平成30年度の情報通信業の離職率は11.8%でしたので、IT業界の離職率は少しずつ改善しています。
ブラックな会社が淘汰されたり、開発も型化や効率化が進んだことが理由として考えられます。
IT業界で働く人の残業時間と平均給料は?他の職種と比較してみよう
現金給与額 | 実労働時間 | 出勤日数 | |||
---|---|---|---|---|---|
現金給与の総額 | 所定外の給与 | 総実労働時間 | うち所定外労働時間 | ||
一般労働者 | 508,279円 | 33,671円 | 162.5時間 | 16.3時間 | 19日 |
パートタイム労働者 | 131,814円 | 5,383円 | 88時間 | 2.9時間 | 14.2日 |
その差は? | 376,465円 | 28,288円 | 74.5時間 | 13.4時間 | 4.8日 |
ご覧のように、情報通信業で働く正社員とパートタイムの給与額には、月平均で376,465円の大きな開きがあります。しかし、パートタイムには経験のない人や経験の浅い人だけでなく、勤務時間の少ない学生なども含まれていますので、フルタイムで働く経験の豊富な正社員と比較して給料が低くなるのは自然なことです。 そして月の労働時間には74.5時間の差があり、残業を含めた所定外労働時間には13.4時間の差があります。 また出勤日数には4.8日の差がありますが、それでも給与額の差が40万円近くもあるので、IT業界で長く働きたいなら、未経験者でもパートタイムではない働き方を選ぶほうが高収入が期待できるでしょう。
また、IT業界は残業が多くて一日の労働時間が長いというイメージがありますが、他の業種と比べると、実際のところはどうなっているのでしょうか?
転職サービス「doda」が公開している平均残業時間ランキングを参考に、IT業界の残業時間を確認してみましょう。
順位 | 職種名 | 職種分類名 | 残業時間/月 |
---|---|---|---|
1位 | プロデューサー/ディレクター/プランナー (出版/広告/Web/映像関連) | クリエイティブ | 37.1時間 |
1位 | ビジネスコンサルタント | コンサルタント/不動産専門職 | 37.1時間 |
3位 | 施工管理 | 建築/土木系エンジニア | 35.3時間 |
4位 | 商品企画/サービス企画 | 企画/管理 | 34.0時間 |
5位 | 運輸/物流サービス | 販売/サービス | 31.1時間 |
6位 | 製品企画 | モノづくり系エンジニア | 29.0時間 |
7位 | 設計監理/コンストラクションマネジメント | 建築/土木系エンジニア | 28.9時間 |
8位 | 機械設計/金型設計/光学設計 | モノづくり系エンジニア | 28.5時間 |
9位 | 組み込みエンジニア | モノづくり系エンジニア | 28.4時間 |
10位 | 医療機器メーカーの営業 | 営業 | 28.1時間 |
10位 | ゲームクリエイター (Web/モバイル/ソーシャル) | クリエイティブ | 28.1時間 |
12位 | デザイナー/クリエイター (出版/広告/Web/映像関連) | クリエイティブ | 28.0時間 |
13位 | インフラコンサルタント | IT/通信系エンジニア | 27.5時間 |
14位 | 建築設計/デザイン/積算/測量 | 建築/土木系エンジニア | 26.9時間 |
15位 | 人材サービスの営業 | 営業 | 26.5時間 |
15位 | 人事 | 企画/管理 | 26.5時間 |
17位 | 不動産専門職 | コンサルタント/不動産専門職 | 26.4時間 |
18位 | リサーチ/市場調査 | 企画/管理 | 26.3時間 |
18位 | 運用/投資銀行業務 | 金融系専門職 | 26.3時間 |
20位 | 電気/機械メーカーの営業 | 営業 | 25.8時間 |
TOP20の職種の中には、IT業界から6つの職種が入っており、いずれも月に25時間以上の残業が必要になっています。
また、クリエイティブ職種に分類されるプロデューサーやディレクターは1位にランクされていますが、Webの仕事も担っているため、IT職種の中ではWeb系の職種が残業が多いと考えられます。
IT業界はブラック企業が多いのか?ブラック企業の定義と特徴を知ろう
「IT業界はブラック企業が多い」という噂を聞いたことがある人も多いでしょうが、そもそもブラック企業とはどのような企業なのでしょうか?ここでは、ブラック企業の定義や特徴などについて以下の通り説明します。
一つずつ解説していきます!
国の法律が定めている時間外労働の上限
これまでは、特別条項を設ければ上限なしに残業をさせることができました。
しかし2019年に36協定が改正され、法律上時間外労働の上限は原則として⽉45時間・年360時間となりました。この上限は、臨時的な特別の事情がない限り超えることができません。そして特別な事情があっても、以下の項目を守らなければなりません。
- 時間外労働が年720時間以内
- 時間外労働と休⽇労働の合計が⽉100時間未満
- 時間外労働と休⽇労働の合計について、「2か⽉平均」「3か⽉平均」「4か⽉平均」「5か⽉平均」「6か⽉平均」が全て1⽉当たり80時間以内
- 時間外労働が⽉45時間を超えることができるのは、年6か⽉が限度
これらに違反した場合、労働基準監督署から企業側に罰則が科せられることがありますので、「⽉の残業は基本的に45時間が上限である」と覚えておいてください。
残業が月に何時間以上だとブラック企業になるのか?
月80時間以上の残業は過労死ラインの目安とも言われています。
そのため、月80時間以上の残業が続く場合は、ブラック企業である可能性が高いと判断できるます。先に説明した通り健康障害を起こすリスクが高くなる場合があるからです。
労働基準法では、「36協定」により月の残業は45時間以内にすることになっており、45時間を超えることができるのは年間6ヶ月までと定められていますが、ただIT業界だけでなく、下記の図のように日本は他の国に比べて「週の労働時間が49時間以上」の人の割合が多い傾向にあります。
この図から分かるように、男女全体ではアメリカとほとんど同じですが、特に日本人男性の長時間労働者はドイツ人男性の約2.5倍も多くなっていることから、ブラック企業に入らないように就職するためには、事前に残業時間に関する現状を知ったうえで就活することが重要だと言えるでしょう。
IT業界の働き方に関する「やめとけ」と言われる理由
ネットやSNSで、さまざまな理由で噂がある、IT業界の働き方に関する「やめとけ」と言われる理由について解説していきます。
それぞれ解説していきます!
SES(客先常駐)が大変
IT業界では、大きく分けて以下の3つの働き方があります。
- 自社開発
- 受託開発
- SES(客先常駐)
それぞれの違いは以下の通りです。
業務形態 | 自社開発 | 受託開発 | SES |
---|---|---|---|
開発対象 | 自社プロダクト | 他社プロダクト | 他社プロダクト |
業務場所 | 自社オフィス | 自社オフィス | 他社オフィス |
異動しやすさ | しづらい | 少ししづらい | しやすい |
ブラック化リスク | 普通 | 普通 | 高い |
給料 | 高め | 普通 | 低め |
担当工程 | 上流工程〜下流工程 | 中〜下流工程 | 下流工程多め |
受発注関係 | 発注元 | 受注 | 受注 |
SESとは、自分の所属会社のオフィスではなく、開発を依頼してくる別の会社のオフィスに常駐して仕事を行うスタイルのことです。
IT業界では「客先常駐」は一般的な働き方ですが、残業が多い・年収が少ない・職場が変わるのでスキルが身につかない…という悪いイメージがあるようです。しかし、実際には客先常駐という働き方は、必ずしも悪い環境とは言い切れません。なぜなら、経験を積めば年収アップが見込めますし、近年は働き方改革により残業時間は減っているからです。
また、客先常駐には以下のようなメリットもあります。
- 職場が変わることで様々なITスキルを習得できる
- 多くの人と交流するのでコミュニケーション力が向上する
- 社外に人脈を広げられる
- 大手企業で仕事をする機会が生まれる
- 未経験からでも比較的入社しやすい
なお、厚生労働省 働き方・休み方改善ハンドブック(情報通信業)によると、IT業界における9割以上の企業が客先常駐の勤務体系を採用しています。また、客先常駐は主に大手SIer(エスアイアー)に中小企業の社員が常駐するというスタイルが一般的です。
このデータによれば、客先常駐を全く導入していない企業は全体の7.7%のみで、客先に常駐しているITエンジニアの比率が7割を超えている企業は全体の28.8%にものぼっていることから、「IT業界において客先常駐というワークスタイルは、ごく普通の働き方である」といえるでしょう。
客先常駐の企業は入社難易度が比較的低いので、未経験からエンジニアを目指している人には選択肢としてありでしょう。実際に入社してみて「客先常駐はつらい」と感じたら、経験を積んで自社開発や受託開発の企業に転職することも可能です。
ちなみにこれは私の実体験ですが、未経験で初めての配属先として自社とはレベルの違う規模の航空系大企業のシステム部門に常駐していました。
システム部門の方自体がとても優秀で、ITの知識だけではなく論理的思考能力や仕事のスタンスなど学ぶ事がとても多かったです。
正直、自社の先輩や上司よりも刺激を受ける事が多い日々を過ごせました(笑)
そのため、私自身も日々モチベーション高く仕事に取り組め、新しいスキルを身につけ給与もどんどん上がっていきました。
ただし、全てのSESがこのような優良な常駐先とは限りませんのでその点では注意が必要です。
「SES=悪」と考えるのではなく、SESの方が逆にレベルの高い会社の人と仕事ができる可能性もあるという事を知っておいていただきたいです。
特にIT未経験はとにかく現場経験を積んでいくのがとても大事と考えていますので、拒否思考ではなく環境を受け入れて自分の成長に時間を使うのもありなのではないかと考えています。
IT土方という下請けになるときつい
「IT土方」とは、IT業界でキャリアアップの機会が限られ、低い賃金で働き続ける人々を指す俗語です。また、IT業界は下請け構造を持つため、現場指揮者(システムエンジニア)の指示に従って単純作業を行う者(プログラマー)を指すこともあります。しかし、実際に下請けはきついのでしょうか。
IT業界の構造は、元請企業が要件定義などの上流工程を担当し、2次請け・3次請けの企業が設計、開発、テストなどの作業を行います。
プログラマーは下流工程を担当するIT職種の一つであり、平均年収は約422万円です。国内全体の平均年収414万円と比べても、大きな差はありません。さらに、プログラマーとして経験を積み、スキルを磨けばシステムエンジニアへのキャリアアップの機会もあります。したがって、下請け企業で働くからといって、必ずしも「給料が安い」かつ「地獄」になるわけではありません。高い年収を目指す場合は、商流が浅い案件に参加することを検討してみてください。ただし、元請企業は新卒や一流大学卒のみを採用する傾向があるため、未経験の場合はまず2次請けや3次請けの企業で経験を積み、その後上流の企業に転職することをおすすめします。
AI技術の進歩によってITエンジニアはどうなっていくのか
次に、ITエンジニアに対するAI技術の影響に不安を感じる方に向けた疑問について、IT業界に長く身を置く人間として解説します。
一つずつ解説していきます。
AI技術が進歩するとITエンジニアの仕事はなくなるのか?
AI技術の進歩によって、ITエンジニアの仕事が全くなくなることは考えにくいです。ただし、2023年に話題になったChatGPTなどの対話型のAIツール登場により、かなりの部分が自動化可能になってきました。
とはいえ、すべてのITエンジニアが不要になるのはだいぶ未来の話です。
環境への実装、顧客要件のヒアリングと実装イメージの確認、障害やバグ対応など、人手を介さない難しい仕事の自動化は当面AIに置き換わることはないと考えています。
一方で、指示を受けてコーディングをする単純作業は置き換わっていくでしょうし、ノーコードやローコードツールの進化によって、ユーザが自ら実装を行なっていくことが考えられます。
コーディングができるようになったから安泰ではなく、顧客要件の引き出しや障害対応など上流工程スキルや幅広い知見による問題切り分けスキルなどを身につけていくことが重要になると考えています。
AI技術に対応できるITエンジニアに求められるスキルは何か?
前述の通り、技術力がそう高くないエンジニアの仕事はいずれ減る可能性もあります。
将来活躍できる・稼げるエンジニアとして活躍したいのであれば、AIエンジニアを目指すのが良いでしょう。
経済産業省のAI人材に関する需給レポートによると、2030年にAI人材は12万人以上不足する試算になっています。
人材不足が続くということはそもそも職がなくなりづらいですし、仮に会社が倒産しても就職先を簡単に見つけることができます。
不確実性の高い社会の中でどこでも通用するスキルを身につけることはとても価値のあることです
AIエンジニアには未経験でもなることができます。
例えば、厚生労働省認定のAIプログラミングスクールSamurai Engineerだと、最大56万円の受講日補助が行われるため、受講コースによって変わってきますが返金保証付で20万円ほどでAIエンジニアを目指すことが可能です。
また、AI事業の上場企業で厚生労働省認定のプログラミングスクールであるAidemyなら、返金保証はついていないですが、国からの受講日補助で15万円ほどでAIエンジニアを目指すことが可能となります。
Samurai EngineerやAidemyなどのAIプログラミングスクールを徹底解説した記事も参考にしながら、あなたに合ったプログラミングスクール選びを行いましょう。
エンジニアに向いていない人の特徴
エンジニアに向いていない人の特徴を6つあげます。
ひとつずつ見ていきましょう!
①IT技術やプログラミングが嫌い
そもそも、IT技術やプログラミングが好きではない方は、エンジニアにはおすすめしません。
プログラミングやIT技術は、普段の生活とはあまり関わらないことが多いため、なんとなく就職してしまい、「やっぱり違った…」と思うことも少なくないです。
そのため、プログラミングを少し自分で勉強し、好き嫌いを判断してから、エンジニアに就職しましょう。
②効率重視ではない
エンジニアの仕事では、どうしたら効率よくできるか、という課題と頻繁に対面します。
効率よく作業をするための工夫をし、何かを作ったり学んだりしていくことが苦手な人は、エンジニアには向いていません。
③疑問や課題を持たない
開発業務では、自分たちで一から機能を作っていきます。
その過程で、改善点や問題点を見つけることができないとより良いものを開発することはできません。
物事を開発するためには、課題を見つけていくことも必要となってきます。
④地道な作業が苦手
エンジニアは、画面のコードを見ながら、間違っている箇所を見つけ訂正していくという地道な作業が多いです。
地道な作業が苦手な方はエンジニアには向いていないでしょう。
⑤好奇心や自発性がない
興味が湧いたらすぐに調べ、自分のスキルにしていくことは、エンジニアとして成長するために必要不可欠です。
自分からなにかをする、という意欲があまりない方はエンジニアはおすすめできません。
⑥成長意欲がない
IT業界は日々技術が進歩しており、成長スピードは他の業界と比べてもはやいです。
そのため、毎日少しずつでも新しい知識を身につける必要があります。
自分で学び、成長する意欲がないと、あっという間に取り残されてしまいます。
エンジニアに向いている人の特徴
エンジニアに向いている人の特徴を6つあげます。
①IT技術やプログラミングが好き
IT技術やプログラミングは、エンジニアには必要不可欠です。
そのため、IT技術やプログラミングが好きだということはエンジニアになる上で必須条件となるでしょう。
②効率重視
エンジニアでは、常に効率よく作業をすることが求められます。
普段の生活から効率を重視する人はエンジニアに向いているといえます。
③地道な作業が好き
エンジニアは、地道にコードを訂正していく作業が多いため、集中してこつこつと作業を進めることができる人にはおすすめです。
④好奇心が強い
IT業界は進化のスピードが速いため、それに対応できるような学習への興味や、新しいスキルへの好奇心が必要です。
自分から学ぶ姿勢をとることができることは、エンジニアにとって大事なポイントです。
⑤コミュニケーション能力が高い
エンジニアは、開発チームや同僚、取引先など、様々な人とのコミュニケーションをとる場面があります。
クライアント対応も多いため、コミュニケーションスキルは大事なスキルとなってきます。
⑥柔軟性がある
急なトラブルが発生した時に、柔軟に対応し、問題を解決する必要があります。
柔軟性がないと、そのトラブルにうまく対応できない可能性があります。
柔軟性があることは、エンジニアにとって必要なスキル
IT業界へ転職する前に知っておきたいこと
そもそもIT業界とはどんな業界なのか、転職活動をする前に以下の2点について予備知識を備えておきましょう。
一つずつ解説していきます。
IT業界の分類や年収・人気の職種
IT業界の分野は5つに区分されており、事業会社とベンダーという2つのタイプの事業形態があります。
2023年度の転職サイト「doda」の調査では、IT/通信業界の年収の平均は以下の通りで、10年ごとに約100万円ずつ増加していることが分かります。また、50代以降は747万円に跳ね上がるので、長期的に働いてスキルを磨けば高い収入が得られる業界です。
項目 | 年収 |
---|---|
男性平均 | 478万円 |
女性平均 | 393万円 |
項目 | 年収 |
---|---|
20代 | 378万円 |
30代 | 499万円 |
40代 | 618万円 |
50代 | 747万円 |
2023年の平均年収ランキング(業種別の年収情報)|doda
IT業界で有名な職種はITエンジニアやプログラマーですが、最近ではUI/UXデザイナーやITコンサルタントやデータアナリストなども人気がある職種として注目されています。
未経験からIT業界への転職事情
IT業界への興味はあるけれど、「未経験でも採用されるのかな?」「転職できる年齢はいつまでなのかな?」と悩んでいる人は多いと思います。
IT業界は人手が足りない状況が続いているので、未経験でも転職の可能性はあります。
ただし、未経験だと年齢が上がるほど転職が難しくなっていきます。
20代は、技術的な能力よりもコミュニケーション力ややる気などが評価されるため、未経験でも採用される可能性は高いです。しかし30代になると、今の仕事のやり方に慣れてしまって、自主学習を行う・トライアンドエラーで粘り強く業務を行うなど、エンジニアとしての仕事の仕方に慣れるための柔軟さに欠けることが多いため、企業からも避けられがちです。さらに、何かの業務でリーダー・マネジメントの経験があるかどうかも見られるので、転職の壁は厚くなるでしょう。40代で未経験で転職した人はゼロではないですが、今までの肩書きや仕事のやり方から抜け出せなくなるのに加えて、新しいことを覚えるのが難しかったり、20代ほど体力もないので時間を割いて学習するなども難しくなるためです。
そのため、未経験からIT業界に転職する場合は年齢が若いほど有利になるので、転職をうまくいかせるためには早めに行動することが大切です。
まとめ:IT業界は成功も後悔も自分次第
この記事では、「IT業界は後悔するからやめとけ」と言われる背景や現状、IT業界に適している人の特徴、就活の状況などをお伝えしました。IT業界に関する噂としては残業時間や給料に関する内容が多いですが、エンジニアの働き方は改善されつつあり、年収もスキルを身につけることで上がっていく傾向にあります。
自分がエンジニア向いているかどうかを見極め、IT業界に入ったら今までの自分の仕事に対する向き合い方を変える必要があります。
これからITエンジニアを目指す方には、ProgrammerCollegeがおすすめです。
ProgrammerCollegeなら、無料でプログラミンを学べて、資格取得の補助を受けられたり未経験からの転職サポートも行ってくれます。
相談も無料で行ってくれるため、気になる方はProgrammerCollege公式から相談してみましょう。