- 【経験別・ケース別】エンジニアが年収を上げる方法
- 年収1000万円に近づくためのおすすめの資格
- 年収を上げたいエンジニアにおすすめの転職サービス
さまざまな職種・働き方が存在するエンジニアですが、年収を上げるためにはどのようにすればいいのか気になっている人もいるでしょう。
エンジニアは職種や働き方によって年収に大きな差が出るため、適切に情報を収集して将来のキャリアを考えながら行動する必要があります。
本記事では、エンジニアが年収を上げる方法をエンジニア経験年数別・ケース別に紹介します。
また、後半では年収1000万円を目指す方法も解説しているので、現在の年収を上げたいと感じている人はぜひ参考にしてください。
まずはエンジニアの平均年収を知ろう!
まずはエンジニアの平均年収を知り、現在の自分の年収がどの程度なのかを把握しましょう。
政府の統計によると、企業規模別のエンジニアの平均年収は下記の通りです。
企業規模計 | 10人以上 | 10〜99人 | 100〜999人 | 1,000人以上 |
現金給与(千円) | 380.0 | 384.3 | 357.3 | 397.8 |
年間賞与その他特別給与額(千円) | 1129.0 | 757.5 | 1034.7 | 1498.7 |
エンジニアと一口に言っても、インフラエンジニアやアプリケーションエンジニア、プログラマーなどのようにさまざまな職種があります。
また、社内エンジニアやフリーランスなど働き方によっても年収は大きく異なります。
IT業界は職種や働き方、経験年数によって年収に差が出るため、スキルアップや資格取得、働き方を変えることで着実な年収アップが期待できるでしょう。
職種ごとに詳しい年収を知りたい人は、ITエンジニアの職種と年収を徹底解説!あなたはどの職種を選ぶ?を参考にしてみてください。
【結論】エンジニアの年収を上げるには今の環境を変えるのがおすすめ!
エンジニアはさまざまな働き方ができるため、努力して知識やスキルを身につければ年収を上げられます。
そのためには、今の環境を変えるのがおすすめです。具体的には、下記のような方法があります。
- 資格を取得して市場価値を上げる
- 年収ベースが高い会社に転職する
- マネジメント能力を身につけて管理職に目指す
- 自分で裁量が決められるフリーランスに転向する
次章以降で、具体的な年収アップの方法についてケース別に紹介していきます。
エンジニア経験1〜3年目程度の若手が年収を上げる方法
エンジニア経験が1〜3年と、まだ浅い場合の年収アップの方法についてケース別に解説していきます。
- スキルに見合った給料をもらえていない場合
- 今の会社ではこれ以上スキルアップを見込めない
- 今の会社でまだスキルアップの余地がある場合
若手のうちから年収を上げる方法を学んで、効率良く年収を上げていきましょう。
スキルに見合った給料をもらえていない場合
現在の自分のスキルに見合った給料をもらえていない場合には、転職するのがおすすめです。
年収に直接影響する給料査定方法や評価基準は、企業ごとに違いがあります。
そのため、他の企業に転職することで、現在勤めている企業と同規模の企業でも100万円単位で年収を上げられる可能性があります。
もちろん現在の会社でスキルアップや実績を積むことで年収は上げられますが、時間がかかるうえに大幅な年収アップは期待できません。
スキルが見合っていないと不満を感じ転職する場合には、早めに見切りをつけて環境を変えることで効率的に年収アップが期待できるでしょう。
今の会社ではこれ以上スキルアップを見込めない
今の会社でスキルアップが見込めない場合や、エンジニアを育てる風潮がない企業に勤めている場合にも転職するのがおすすめです。
IT業界は、会社によって仕事の内容が大きく異なります。
特に、上流工程や一次請負が可能な企業や大規模案件を扱う企業では、システム企画や設計業務から担当できるケースも多くあります。
そのため、大規模案件を扱う企業に転職することで、業務に関するスキルの大幅な向上が期待できるだけでなく、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルの習得も可能です。
エンジニアとして多くの経験や実績を積み上げることで、スキルアップしながら年収アップも期待できるでしょう。
今の会社でまだスキルアップの余地がある場合
現在の会社でスキルアップの余地があると感じる場合には、そのまま現在の会社で頑張り続けることが重要です。
まだスキルアップの余地があるにもかかわらず、早く年収を上げたいからと言って転職活動を行っても、アピールできるスキルがなかったり転職する理由が十分でなかったりします。
その結果、仮に転職できたとしても、年収は上がらない可能性も考えられます。
若手のうちはまず、スキルアップできる環境を生かして業務知識やマネジメントスキルなど転職に有利なスキルを習得して転職すべき時に備えておきましょう。
ある程度スキルに自信がある人が年収を上げる方法
エンジニアの人で、ある程度スキルに自信があるケースの年収アップの方法を以下のケースに沿って紹介していきます。
- リスクをあまり取りたくない場合
- 環境を変えても問題ない場合
- チャレンジ精神旺盛な人の場合
上記のケースに当てはまる人はぜひ参考にしてください。
リスクをあまり取りたくない場合
「ある程度エンジニアとしてのスキルに自信があるけど、リスクを取りたくない」という人は、下記の方法がおすすめです。
- 社内で昇進を目指す
- 副業で年収を上げる
年収が上がったとしても、転職によって人間関係に悩んだり思ったような働き方ができなかったりすると本末転倒です。
そのため、リスクを取りたくない場合には環境は変えずに長期的な目線で年収を上げる方法を考えましょう。
また、副業を始める場合にはITプロパートナーズの利用がおすすめです。
ITに特化したフリーランス向けの人気エージェントで、週2日から働ける案件が豊富に揃っています。
ITプロパートナーズの評判について詳しく知りたい人は、ITプロパートナーズの評判は?6つの魅力とともに解説の記事を参考にしてください。
環境を変えても問題ない場合
ある程度エンジニアとしてのスキルに自信があって環境を変えても問題ない場合には、大手企業や一次請負ができる企業、外資系企業への転職がおすすめです。
一般的に、中小企業やベンチャー企業に比べて大企業や外資系企業の給与水準は高い傾向にあります。
また、一次請負の企業も外注費がかかる下請け企業と比較すると年収が高いため、エンジニアの技術がある程度ある人にはおすすめの転職先です。
チャレンジ精神旺盛な人の場合
ある程度スキルがあってチャレンジ精神旺盛な人の場合には、ベンチャー企業に転職して役員やCTO(最高技術責任者)を目指すのがおすすめです。
自分で新しい製品やサービスを作り出せる人や、経営に関心が高い人などは伸びしろのあるベンチャー企業に適しています。
成果を出して、昇進したり技術力を磨いたりすることで着実に年収を上げていけるでしょう。
ただし、ベンチャー企業であればどの企業でも必ず年収が上がるとは限りません。
製品やサービスに定評があることや、ある程度実績がある企業を選ぶなどして吟味することが重要です。
副業で安定的に稼げている人が年収を上げる方法
副業で安定的に稼げている人が年収を上げるためには、独立や起業がおすすめです。
自分の得意な案件や希望する案件に特化して取り組めるようになるため、企業に勤めているよりも効率的に年収を上げられる可能性があります。
また、独立や起業をして案件獲得する場合には複数のフリーランスエージェントを登録するのがおすすめです。
特におすすめのフリーランスエージェントは、下記の3種類です。
おすすめのフリーランスエージェントや活用法について詳しく知りたい人は、おすすめのフリーランスエージェント26選|各サービスの一覧・比較表を公開を参考にしてください。
年収を上げたいエンジニアにおすすめの転職サービス
エンジニアとして年収を上げたい人が転職を検討する場合には、以下の転職サービスがおすすめです。
- 大手優良求人豊富なエンジニア特化の『ウィルオブテックキャリア』
- エンジニア特化のスカウトサービスで忙しい方におすすめの『Direct type』
- 若手エンジニアが求人の幅を広げるにおすすめの『ワークポート』
以降で詳しく紹介していきます。
大手優良求人豊富なエンジニア特化の『ウィルオブテックキャリア』
エージェント名 | ウィルオブテックキャリア |
料金 | 無料 |
求人数 | 4,000件以上(エンジニアメイン) |
対象年代 | 20代~ |
対応エリア | – |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | IT業界の多種多様な職種を取り扱い |
公式HP | https://willof-techcareer.jp/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社ウィルオブ・ワーク |
拠点 | 東京都新宿区新宿三丁目1番24号 京王新宿三丁目ビル3階 |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | なし |
連絡手段 | メール、電話 |
- エンジニア実務を熟知したキャリアアドバイザーが多数在籍
- プログラミングスキルをチェックできるコーディングテストが無料で受けられる
- 年収アップが見込める優れた給与条件の非公開求人を多く保有している
ウィルオブテックキャリアは、エンジニア転職専門の転職エージェントです。
運営会社は、20年以上にわたり人材サービスを提供している株式会社 ウィルオブ・ワークで、テクノロジー発展に貢献したキャリア支援に注力しています。
ウィルオブテックキャリアは、大量に求人を提案することはありません。
「転職希望者が長く活躍できること」を重視しており、マッチング度が高い約20社に厳選して提案してくれるため、自身で求人を精査する労力も最低限で済ませられます。
将来を見据えたキャリアパスや身に付けたいスキルに合わせて最適な求人に出会えるまでサポートしてもらえるため、理想のキャリアプランの実現が可能です。
- 厳選された求人紹介で効率よく仕事を探せる
- 豊富なエンジニアリング知識があるコンサルタントによるキャリア面談が手厚い
- 年収アップの可能性が高い
- 担当者によって対応にばらつきがある
- 大手と比較すると求人が少ない
\専属2名体制で徹底サポート /
- 志望動機や自己アピールを一緒に考えてくれた
- 結果のフィードバックのスピードが速く、とても効率が良い
- 自分のスキルにあった求人を丁寧に提案してくれた
エンジニア特化のスカウトサービスで忙しい方におすすめの『Direct type』
エージェント名 | Direct type |
料金 | 無料 |
求人数 | 1,600件以上 |
対象年代 | 20代~ |
対応エリア | ‐ |
オンライン面談 | ‐ |
得意分野・業界 | ITエンジニア |
公式HP | https://directtype.jp/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社キャリアデザインセンター |
拠点 | 東京都港区赤坂3-21-20 赤坂ロングビーチビル |
書類添削の有無 | なし |
面接対策の有無 | なし |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |
- 有名企業からスタートアップまで1600社以上のIT求人を保有
- 企業からの直接スカウトでスキマ時間で転職活動ができる
- 職務経歴書を簡単に作れる
Direct type(ダイレクトタイプ)は、ITエンジニアに特化した転職スカウトサービスです。
求職者がエンジニアスキルや希望条件を登録するだけで、企業から直接スカウトを受けられる仕組みです。
登録項目に関しても、経験職種・言語、使用経験のあるツールなどを細かく選択できるため、一人ひとりのスキルに沿う高精度なマッチングが期待できます。
また、Direct typeは、1997年から技術者のためのキャリアや転職情報を発信する情報誌「エンジニアtype」を発刊する株式会社キャリアデザインセンターが運営しています。
サイトの運営や情報誌だけでなく転職イベントのサービスも展開しており、業界に対応した豊富な知識と強力なパイプを持っているため、さまざまな角度からのキャリアサポートが期待できるでしょう。
- スマホアプリ版があるため手軽に利用できる
- 業界を代表する有名企業からスタートアップまで多彩なエンジニア求人が揃っている
- スキマ時間を活用して転職活動ができる
- 地方のIT求人が少ない
- スカウトが来ないケースもある
\ 直接スカウトが受けられる/
- 希望に合った求人を紹介してもらえる
- アプリが使いやすく効率的に転職活動ができる
若手エンジニアが求人の幅を広げるにおすすめの『ワークポート』
名前 | ワークポート |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人: 105,467件 非公開求人:非公開 (2024年9月17日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 20代〜30代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 未経験職 (特にIT・WEB・ゲーム業界) |
公式HP | https://www.workport.co.jp/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社ワークポート |
拠点 | 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー9F・6F |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |
- 非公開求人を含めて取り扱い求人数11万件超(2024年10月現在)
- 転職支援アプリ「eコンシェル」で効率よく転職活動ができる
- 北海道から沖縄まで全国にオフィスあり
ワークポートは、特にIT求人が豊富な「総合転職エージェント」です。20代向けの求人も非常に豊富なため、求人の幅を広げたい若手エンジニアにおすすめです。
ワークポートではキャリアコンサルタントを「転職コンシェルジュ」と呼び、おもてなしの精神や接客の研修を受けた「接客のプロ」が満足度の高いサービスを提供してくれます。
登録後には経験豊富な転職コンシェルジュが1人ずつ担当してくれ、書類作成から面接のサポート、企業との面談設定や入社準備まで一貫してサポートを提供してくれます。
履歴書や職務経歴書に関してアドバイスも行ってくれるため、初めて転職サービスを利用する人やひとりで作成するのが不安な人にぴったりのサービスです。
- 創業以来の豊富なデータを元にした面接対策
- 条件の良い非公開求人が豊富
- スマホアプリ「eコンシェル」が使いやすい
- キャリアアドバイザーの質にばらつきがある
- 希望と異なる求人を紹介されることがある
\ 満足度の高いサービスが魅力/
- 未経験者歓迎の求人をたくさん紹介してくれた
- 非公開求人をたくさん見ることができた
- さまざまな選択肢を提示してもらえた
資格取得で年収1000万が近づく!稼げる資格は?
IT資格はさまざまな資格がありますが、年収を上げるためには特に下記のような資格が有利でしょう。
- 応用情報技術者
- Ruby技術者認定
- シスコ技術者認定
- PHP技術者認定
- AWS認定資格
応用的な知識・技能を求められる応用情報技術者は、情報処理試験では中位的な位置付けですが、リーダーや管理職クラスでは必須になっている企業もあります。
また、ベンダ資格であるシスコ技術者認定試験はネットワークエンジニアになるための登竜門的な位置付けで、技術的に身に付く要素が多いことから年収に比例しやすいようです。
RubyやPHPなど言語に特化した資格は、クラウドワークスの普及によりフリーランスの人のエンジニアスキルを可視化しやすいという観点から有利であるといえます。
一方、全ての社会人向けにITリテラシを問うような形の試験となっているITパスポートや、IT業界を希望する人がまず取り組む基本情報技術者の資格は、上記に挙げた資格ほど給与アップに繋がる評価が得られにくいようです。
企業によっては資格手当を支給している場合もあるため、会社に勤めている人は社内の規定を確認するとよいでしょう。
まとめ:IT業界全体の年収を知って将来のキャリアパスを考えながら年収アップを目指そう!
IT業界は職種や働き方によって大きく年収が異なります。
また、さまざまな案件を経験してスキルを伸ばしたり、資格を取得したりすることでキャリアアップがしやすいのも魅力の一つです。
そのうえで年収を上げるためには、IT業界の全体像や自分の現在の状況を把握したうえで、転職や資格取得など中長期的な視点で取り組むのがおすすめです。
IT業界の現状を適切に把握して自分の将来のキャリアパスを描くことで、理想の年収が手に入る可能性が高まります。
転職を検討する際に転職の判断基準や選考対策などに不安を感じている人は、IT業界の転職に強い転職エージェントを利用するのも年収アップのための一つの方法でしょう。