「派遣が即日で辞める方法ってあるのかな?退職条件や辞めるときのメールの例文も知りたい!」
派遣の人が即日退職するのは基本的にむずかしいと言われています。
とは言え、なんとか即日で辞める方法はないのか必死に探している人も多いのではないでしょうか。
- 派遣が即日で辞める方法や条件はあるのか?
- 派遣が入ったばかりで辞めたい時の注意点は何か?
- 辞められる条件を満たしても会社が辞めさせてくれない場合はどうしたらいいか?
などについて知ることで、今すぐ仕事を辞めるために動きたいはず。
そういうわけで今回の記事は、派遣が即日で辞める方法を詳しくご紹介していきます。
さらに、退職できる条件や、辞める場合のメールの例文もご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
・民法672条によって、契約期間に定めのない無期雇用であれば、派遣でも即日退職が可能。
・有期雇用の場合、即日は難しいが1年以上勤務している場合は即日退職できる可能性があり。
・病気、家族の事情、給料の未払いなど「やむを得ない」場合は無期・有期契約に関係なく即日退職が可能。
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結論:派遣が即日で辞める方法はゼロではないが諸条件あり
結論から言うと、派遣が即日で辞めるには以下のような諸条件があります。
- 無期雇用なら即日退職できる
- 有期雇用は“原則”即日退職できない
- やむを得ない退職理由ならどの雇用形態でも退職可
つまり条件に当てはまれば、派遣でも即日退職が可能です。
というわけでここでは『派遣が即日で辞める方法』について詳しくお話していきます!
無期雇用なら即日退職できる
契約期間に定めのない無期雇用であれば、派遣でも即日退職が可能です。
というのも、民法627条において以下のように定められているから。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
引用:法令検索
これにより、2週間前に退職の申し入れをすれば法律に反することなく辞められます。
この2週間を有休や欠勤扱いにできれば会社へ行かなくて良いので、実質的に即日退職が可能になるのです!
有期雇用は“原則”即日退職できない
契約期間に定めのある有期雇用の場合は、契約中の退職が認められないため、即日で辞めるのはむずかしいです。
ただし、1年以上勤務している場合は契約期間中であっても即日退職できる可能性があります。
というのも、労働基準法137条で以下のように定められているからです。
「期間の定めのある労働契約(一定の事業の完了に必要な期間を定めるものを除き、その期間が一年を超えるものに限る。)を締結した労働者(第十四条第一項各号に規定する労働者を除く。)は、労働基準法の一部を改正する法律(平成十五年法律第百四号)附則第三条に規定する措置が講じられるまでの間、民法第六百二十八条の規定にかかわらず、当該労働契約の期間の初日から一年を経過した日以後においては、その使用者に申し出ることにより、いつでも退職することができる。」
引用:法令検索
これにより、1年以上勤務している場合は、労働者側が退職の意思を伝えればいつでも辞められるんです。
有期雇用は原則、即日退職はできませんが、1年以上勤務している場合は可能と覚えておきましょう!
やむを得ない退職理由ならどの雇用形態でも退職可
無期・有期雇用関係なく、即日退職が可能になるケースがあります。
それは退職理由が『やむを得ない事由』に該当する場合です。
実際に、民法628条でも以下のように『やむを得ない事由』があれば退職できるとされています。
当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。
引用:法令検索
なお、『やむを得ない事由』とは以下のようなケースです。
- 本人の病気
- 両親や子供の病気、または介護
- 給与の未払い、業務内容の法律違反など会社側に明らかな過失がある
このような場合、辞めざるを得ない理由があると判断され、即日退職が可能となります!
派遣が入ったばかりでも辞めたいと思った時にすべきこと!注意点は?
派遣で入ったばかりでも会社が合わず、即日に辞めたいと思うこともあるでしょう。
そんな時、以下に挙げるのがすべきこと、または注意点です。
- 派遣元に辞めたい旨を一度相談する
- 会社からの貸与物はすべて返却・私物は持ち帰る
- 契約途中に辞めると同じ派遣元では仕事をもらえない可能性がある
- すぐに働きたいなら先に新しい派遣元や転職先を探す
これらは後悔やトラブルを避ける意味で重要です。
というわけでここでは『 入ったばかりでも辞めたいと思った時にすべきことや注意点』についてお話していきます!
派遣元に辞めたい旨を一度相談する
「すぐにでも辞めたい」と思っても、勢いで辞めるのはおすすめしません。
不利益を被らないためにも、まずは派遣元に辞めたいことを相談してみましょう。
というのも、相談せずに辞めたり、バックレたりすると派遣元を敵に回すことになるからです。
大手の派遣会社だった場合、ブラックリストに入れられ、今後仕事を紹介してもらえないといった事態に陥ることも。
こういったトラブルにならないよう、派遣元に辞めたい旨を一度相談するようにしましょう!
会社からの貸与物はすべて返却・私物は持ち帰る
もし、辞めることになった場合は会社からの貸与物は全て返却し、私物は持ち帰るようにします。
というのも、会社からの貸与物は返却しないと、横領罪などの罪に問われることもあるからです。
ちなみに、貸与物とは以下のようなものを言います。
- 社内のIDカードや社員証
- 会社の鍵
- 名刺
- 社用のパソコンや携帯電話
- 制服やそれに準ずるもの
- 会社が購入した備品(贈与物は除く)
判断がつかないものは会社に確認し、必ず返却するようにしましょう。
また、私物は辞めた後も残っていると会社側が勝手に処分することもできず、迷惑をかけることになります。
勝手に処分してトラブルにもなりかねません。
余計ないざこざを引き起こさないためにも、私物は必ず持ち帰るようにしましょう!
契約途中に辞めると同じ派遣元では仕事をもらえない可能性がある
契約途中に辞めると、同じ派遣元では仕事をもらえないリスクについても理解しておくべきです。
退職の決意に至った理由が安易な内容だと、社会人としての資質を問われる恐れがあります。
そう判断されると「また途中で辞めるかもしれないから、すぐに仕事は紹介しないでおこう」と後回しにされかねません。
そんなことにならないよう、契約途中に辞める場合は退職理由が重要です。
やむを得ない事情のある時以外は、ポジティブな印象を持たれるような伝え方を心がけると良いでしょう。
例えば、「新しい仕事にチャレンジしたい」「スキルアップしたい」など前向きさをアピールすることが大切です!
契約途中であっても円満に辞めたいときの伝え方は「派遣の契約を途中で辞めることはできる?辞めさせてくれない時は?」で詳しく解説しています。気になる方はこの記事と合わせてご覧になってください。
すぐに働きたいなら先に新しい派遣元や転職先を探す
退職後、すぐに働きたい場合は先に新しい派遣先や転職先を探しておいたほうが安心です。
派遣を入ったばかりで辞めてしまうと、派遣会社や派遣先の会社に少なからず迷惑をかけることになります。
それにより、同じ派遣会社から再び仕事を紹介してもらうのはむずかしくなることも多いです。
辞めてから働き口に困らないよう、辞める前に手を打っておきましょう。
何も決めずに辞めてしまうと、収入がなくなる焦りから条件の悪い派遣会社や会社にうっかり入ってしまうこともあります。
金銭的な焦りは冷静な判断力を奪うので、すぐに働きたい時は新しい派遣先や転職先を探しておきましょう!
企業の内部情報に詳しいプロに相談すると転職先でのミスマッチを防ぐことができます。おすすめの派遣会社や転職サービスの詳細は下記で紹介しています。
派遣が即日で辞める場合で会社に伝える方法!メールの例文も紹介!
即日で辞めたいと思っても、会社にどんな手段でどう伝えたら良いかわからないこともあるでしょう。
というわけでここでは『派遣が即日で辞める場合で会社に伝える方法』についてお話していきます。
例文も一緒にご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
電話orメールで退職したい旨を伝える
退職の意思を伝えるのは基本的に対面が望ましいとされていますが、むずかしい場合は電話かメールでも構いません。
退職を決めたら、まずは派遣会社に必ず辞めたい旨を伝えましょう。
「言いづらい」「伝え方がわからない」といった理由で何も言わずに辞めるのは、不利益が大きいのでおすすめしません。
どう伝えたらいいかわからない場合は、以下の例文を参考にしてみてください。
■電話で伝える場合の例文
お忙しいところ恐縮ですが、今後の勤務について相談したくお呼び立て(お電話)させていただきました。
現在働いている派遣先〇〇会社ですが、【退職理由】のため、〇月〇日をもって退職したいと考えております。
急なご連絡となり申し訳ございません。
本来直接お話しすべきことですが、対面でお伝えするのが困難なため、お電話という形になり大変申し訳なく思っております。
■メールで伝える場合の例文
〇〇様(またはご担当者様)
お世話になっております。
今後の勤務について相談したくご連絡させていただきました。
現在働いている派遣先〇〇会社ですが、【退職理由】のため、退職したいと考えております。
退職希望日:〇〇年〇月〇日。
急なご連絡となり申し訳ございません。
本来直接お話しすべきことですが、対面でお伝えするのが困難なため、メールという形になり大変申し訳なく思っております。
退職の意思は詳細に伝える必要はないので、自己都合の場合は『一身上の都合』など簡潔にまとめましょう。
最後に、出向けないことに対するお詫びの気持ちを伝えることも大切です。
また、即日退職をしたい場合は有休取得の交渉も一緒にすると良いでしょう!
直接上司に伝えるor退職届を提出
退職の意思を派遣会社に伝えたら、派遣先の上司にも必ず伝えます。
その後、必要であれば退職届を派遣会社に提出しましょう。
基本的に派遣が退職する場合、派遣先の退職手続きは派遣会社が行ってくれるため、退職届は不要です。
参考までに、派遣会社へ提出する退職届の例文をご紹介します。
■例文
退職届
このたび、一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。
令和〇年〇月〇日
△△△事業部△△△課
氏名
会社名
代表取締役◇◇◇様
退職届は基本的に縦書きで、手書きでもパソコンでも構いません。
また、退職届に詳細な理由を書く必要はないため、一身上の都合と書くだけで十分です!
条件を満たしても会社が辞めさせてくれない場合にできること
辞められる条件を満たしているにもかかわらず、退職させてもらえない時は以下の方法を試してみてください。
- パワハラや違法行為は労基署や第三者機関に相談する
- 何よりも即日に退職したいなら退職代行を使う
これらの条件を満たしているのであれば、無理をして辞めたい会社に居続ける必要はありません。
というわけでここでは『条件を満たしても会社が辞めさせてくれない場合にできること』についてお話していきます!
パワハラや違法行為は労基署や第三者機関に相談
「脅されて辞められない」「無理な引き止めにあっている」こんな場合は明らかにパワハラ、違法行為です。
このような事態に巻き込まれていたら、労基署や第三者機関に相談すると早い解決が望めます。
というのも、労基署の命令や指導に従わないと企業名を公開されるなど、会社の名前に傷がつくからです。
そのため、公的機関の指示を無視するような会社はほとんどありません。
パワハラや違法行為に対して一個人ができることは限られています。
こんな時はひとりで戦おうとせず、公的機関の力を借りましょう!
何よりも即日に退職したいなら退職代行でもOK
何よりも即日退職を優先したい場合は、退職代行を利用するのもいい方法です。
なぜなら、ほとんどの退職代行業者が即日退職に対応しているから。
退職代行は本人の代わりに退職の意思を伝え、その後の手続きも進めてくれるので、会社へ行かずに辞めることも可能です。
「もう会社へ行きたくない」「会社の人と関わりたくない」といった人にも心強いサービスと言えるでしょう。
退職代行は派遣社員でも使える業者も多くあるので、即日退職したい場合は検討をおすすめします!
おすすめの退職代行を詳細に知りたい方は「退職代行おすすめランキング20選!サービス内容や評判を徹底比較!」で紹介しているので、この記事と合わせてご覧になってください。
まとめ
今回は、派遣の人が即日で仕事を辞める方法をご紹介していきました。
派遣が即日で辞めることは可能ですが、以下のような諸条件をチェックしておきましょう。
- 無期雇用なら即日退職できる
- 有期雇用は“原則”即日退職できない
- やむを得ない退職理由ならどの雇用形態でも退職可
なので、辞められる条件に当てはまらない限り、即日退職はむずかしいと思ったほうがいいでしょう。
退職できる条件を満たしているにも関わらず、会社が辞めさせてくれない場合は退職代行サービスを使うなどして即刻退職することをおすすめいたします。
今の仕事を辞めたいと感じていたら、今回お話した内容をぜひ参考にしてみてください!