未経験からエンジニアになるのはやめておけ!ってよく言われるけど、なんでだろう?私も未経験からエンジニアを目指しているので、理由をちゃんと把握しておきたい!
そんな疑問を解決します。
結論から言うと、未経験でもエンジニアは目指して問題ないです。
実際、私も文系から未経験でプログラミングスクール経由でエンジニアになりましたが年収は1,400万円を超えており、当時未経験からエンジニアを目指した自分の選択が正しかったと考えています。
ただし、未経験からエンジニアになった同期を見渡すと多くがエンジニアではなくなっているため、誰にでも薦められるものではないと考えます。
本記事では、そんな未経験エンジニアの転職失敗事例に触れつつ、世の中で未経験からエンジニアを目指すのはやめておけと言われる理由と、未経験からエンジニアになる際に留意しておくことについて解説していきます。
文系エンジニアの活躍具合について「未経験エンジニアはいらない?文系でエンジニアになった筆者が徹底解説」で詳しく解説しています。気になる方はこの記事と合わせてご覧になってください。
未経験でエンジニアになるのはやめておけと言われる5つの理由
未経験でエンジニアになるのはやめておけと言われる理由は、以下の通り5つあると考えています。
一つずつ解説していきます!
①プログラミングスクールのカモになるだけだから
未経験でエンジニアになるのはやめておけと言われる1つ目の理由が、未経験でエンジニアになるための手段として利用されているプログラミングスクールのカモになるだけという理由です。
プログラミングスクールとは、エンジニアになるために必要なスキルを講義や実際の開発を行うことで身につけて、その経験をもとにエンジニアに転職することを目指します。
多くのプログラミングスクールはまともに運営されているのですが、昨今プログラミングスクールは乱立しており、中には利用者をカモにするだけのプログラミングスクールも存在しています。
とてもエンジニアに転職が難しいようなカリキュラムを数十万円という高額な受講費で受講させて、転職の実現までは保証してくれません。
このように、営業トークに騙されて40万円をドブに捨てた方もいらっしゃいます。
エンジニアの方の中には、プログラミングスクールに行くならまずは未経験OKの求人を自分で探すべきという方もいます。
確かに、ワークポートのように大手の転職エージェントの中でも、未経験向けのエンジニア求人を積極的に提供してくれるところもあります。
転職エージェントの利用は無料なので、数十万円のプログラミングスクールを無理に利用してドブに捨てるより、ワークポートを利用した方がよっぽど効率的です。
ただし、いきなり転職するには抵抗があり、まずはプログラミングスクールを利用してチャレンジしたいという人もいるでしょう。
その場合は、最大56万円の教育訓練給付金が支給される厚生労働省認定のプログラミングスクールの利用がおすすめ。
例えばインターネットアカデミー
なお、インターネットアカデミー
ただし、教育訓練給付金の支給には条件がありますので、詳細は教育訓練給付金の制度や受給条件の記事をご確認ください。
②エンジニアに向いていない人がいるから
未経験でエンジニアになるのはやめておけと言われる2つ目の理由が、そもそもエンジニアに向いていない人がいることです。
エンジニアに向いている人は以下の通りです。
- 技術的なことが好き
- 課題設定できる
- 好奇心旺盛
まず、エンジニアになろうとすると、技術的な部分が好きである必要があります。
IT業界の技術というと広いですが、例えば、プログラミング言語のはやり・OSやクラウドなどインフラ技術の進化・OAuthなどの認証技術・セキュリティ対策など多岐にわたります。
このようなIT技術の進化や深堀に興味が持てない人は、周りの人の雰囲気やそもそも仕事をする上での前提技術についていけません。
また、自ら課題設定をして生産性向上に寄与するような仕組むを作ったり、アプリケーションの改善や運用の改善につなげられる必要があります。
どうしても言われたことだけをしていると飽きが来ますし、プロダクトに対する思い入れも出てこないため、仕事に対するスタンスが維持できません。
エンジニアになる前の職種で言われたことだけを行って、自ら改善提案などをした経験がないとモチベーションの維持が難しくなるでしょう。
最後にエンジニアを継続していくためには好奇心旺盛の人です。
どんどん新しい技術を身につけ、それを仕事に活かして成功体験を積み上げていくことでスキルが上がっていき、周りからも認められて仕事が楽しくなってきます。好奇心がないと新しい技術などが出てきた際に「また新しい技術を覚えるのめんどくさいなあ」と考えるようになり、仕事に対しても後ろ向きになってしまうでしょう。
つまり、エンジニアにそもそも向いていない可能性がある人は意外と多いはずです。
向いていない人がエンジニアになった後にうまくいかなかったり失敗しているのを見た先輩が、注意喚起のためにやめとけと言っていると考えられます。
③自発的な勉強が必要だから
未経験でエンジニアになるのはやめておけと言われる3つ目の理由が、自発的な勉強が必要なところです。
IT業界は技術の進化がとても早く、新しい技術を身につけていかないと仕事になりません。
新しい技術は生産性やセキュリティを高めるものが多く、IT業界の中では新しい技術が出ると多くのエンジニアによって効率的な利用方法がGitなどのリポジトリにUpされて共有されます。
今話題のAI関連技術もどんどんOpenにされており、利用できるエンジニアとできないエンジニアでは社会的評価に大きな差が出てきます。
新しい技術などは枯れた技術と違って体型立てて知識が整理されているわけではないため、自発的に学びまとめる力が必要となります。
知識が枯れるのを待っているとトレンドが終わってまた次の技術が流行っているため、エンジニアとしてどんどん置いてかれてしまい、やれることが減ってきます。
そうして徐々に窓際に追い込まれて需要の少ない案件で低単価で粛々と運用するのもありですが、大体が飽きてやめてしまうため、自発的に学ぶ姿勢がない人にはかなり厳しい職種だと言えます。
好きな人は業務後や土日なども技術勉強会などに自分で入って学んでいるため、エンジニアとして生き残っていくための敷居はそこそこ高いと言えるでしょう。
④折れない心が必要だから
未経験でエンジニアになるのはやめておけと言われる4つ目の理由が、折れない心が必要だからです。
エンジニアはエラーとの戦いと言っても過言ではありません。
自分のプログラムだけではなく、OSやNW機器・ハードウェアや利用するミドルウェア製品など思わぬところでエラー対応が発生します。
エラーの発生原因を突き止めるだけでも一苦労で、様々な場所にあるログを確認したり、エラー内容を確認するためのDumpログを取得したりととても難易度の高い仕事が待っています。
エラーログを分析するだけでも大変なのに、そこから原因を突き止めるための仮説立案と検証作業も周りの関係者を巻き込んで説明をし、それで復帰しなければ何度も仮説立案と検証作業を繰り返します。
大規模なサービスや重要なサービスに関わる場合の障害対応では、エンジニアの一挙手一投足が注目されるためプレッシャーも大きいです。
エラーや障害対応が続くこともあり、こういう修羅場に対応するためには折れない心が必要です。
ただモノづくりをしてそれで終わりということはないので、この忍耐強く取り組む折れない心を持っていることが必要です。
⑤下積みが辛いから
未経験でエンジニアになるのはやめておけと言われる5つ目の理由が、下積みが辛いからです。
未経験でエンジニアを目指す人は、それなりに社会人経験もある人が多いでしょう。
そんな経験のある人がエンジニアの現場に入ると、自分より年下の人がたくさん活躍しています。
そんな中、自分は簡単なバッチ機能の作成やドキュメント整備やテストケースの作成や実施など、地味な仕事ばかり。
- ワイヤーフレームなどのユーザが利用する画面の設計
- クライアントの要求を要件に落とし込む上流工程
- プロジェクト計画の作成
上記のような、エンジニアになったらやりたかった仕事ができるようになるまでは、要素技術を満遍なく学んで筋の良い技術選定と設計ができるようになってからです。
身につくには数年はかかるため、自分がやりたかった事と今やっていることのギャップに苦しむことになります。
ただ、最初からかなり優秀な人もいて、そういう人は1年も経たずにクライアントワークの一部を担うなどすることもあるため、個人差はあると考えます。
世に出るようなスマホアプリを早く作りたいなら、プライベートの時間を使ってリリースするなど、ある程度自分の時間を利用する必要があります。
【まとめ】未経験でエンジニアはやめとけと言われる理由を理解して、自分がチャレンジできるか検討しよう
未経験でエンジニアはやめておけと言われる理由を解説しました。
実体験として、プログラミングスクールのカモになった人がいたり、エンジニアの人が自身の職場にいる人でエンジニアに向いておらず苦しんだり上手く行っていないケースが散見されるため、注意喚起として現役エンジニアの人がSNSなどを通じて情報発信してくれています。
まずは自分が本当にエンジニアに向いているのか、やっていけそうなのかを検討して、思い切って転職活動をしてみたいのであればワークポートなんかを利用して求人をまずは見てみるのもありです。
いきなり転職して失敗するのが怖い人は、お金は掛かりますが仕事をしながらインターネットアカデミーやAidemyなどの厚生労働省認定の教育訓練給付金が支給されるプログラミングスクールなどに通い、自分が本当にエンジニアとして生きていけそうなのかを判断するのもアリかと考えます。