「看護師として転職したいけど、なかなか転職に踏み出せない」「どのように次の病院を選べばよいかわからない」そんな方に参考になる内容をインタビューしました。
今回は赤十字病院や保健師、個人病院とさまざまな働き方を経験した方へインタビューです。看護師転職を考えている方は参考にしてください。
看護師と保健師を経験しているkenboさんへのインタビュー
kenboさんは民間の看護師だけでなく、公務員の保健師としても働いた経験があります。今回は看護師の魅力から看護師転職のコツまでインタビューさせていただきました。
名前 | kenboさん |
---|---|
年代 | 30代 |
今までのキャリア | 看護師(総合病院(約500床)) ↓ 保健師(公務員) ↓ 看護師(個人病院精神科) ↓ 看護師(個人病院精神科) |
インタビュー目次
- 転職理由
- 看護師転職について
- 看護師のお給料
- 個人病院と総合病院の人気
- 看護師の魅力
- 看護師転職をする方へ
転職理由について
杉田:kenboさん、はじめまして。本日はよろしくお願いします!
杉田:では、早速質問をさせていただきます。kenboさんが看護師から保健師に転職した理由はなんですか?
看護師は夜勤が多いし日勤であっても、どうしても時間外労働が多かったです。2時間残業しても申請は1時間しかできない雰囲気がありました。上の人の雰囲気を見ながら残業申請していました。看護師のままだと体力も気持ちも削られていく一方だと感じました。
杉田:看護師の働き方には問題があったんですね。市役所の保健師になられて働き方は変わりましたか?
しかし、住民向けに健康を向上させるようなお話を行う場合は残業申請が難しかったです。「住民が何を求めているのか」「どういう風に話をするのか」「どこの会場を取るのか」という事前準備が8時30分から17時の間にできなかったら、そこはサービス残業しなきゃいけないんです。
杉田:看護師よりも残業量が増えてしまったんですね。その他にどんなお仕事をサービス残業していたんですか?
残業がどんどん積み上がるようになっていって、どんどんきつくなって、「保健師の仕事は長く続けられないな」って思うようになりました。しかも、一番仕事のできる上司がサービス残業してたんですよ。それを見ていて「このまま保健師としてここでスキルアップしても自分の時間を大切にするような働き方は出来ないんだろうな」と気付き、転職活動を始めました。
杉田:そこで自分の時間を大切にするという選択をしたんですね!
看護師の転職事情について
杉田:保健師から病院に転職したということなんですけど、今勤めている病院に決めた理由は何ですか?
杉田:実際に現地視察までしているなんてすごいですね!転職サイトは利用しましたか?
杉田:悪い印象があった中で転職サイトを利用した理由はなんですか?
杉田:向き不向きがありそうですね!では、次に看護師の試験にはどういったものがあるか教えていただきたいです。
公務員看護師でなければ、基本は面接になります。「あなたの看護観を書いてください」みたいな論文試験を行う病院もあります。個人病院に限ってはほぼ面接だけが多いイメージです。いわゆる大きい母体、勤医協病院とか赤十字病院とかに関して言えば「面接+論文」が多いと思います。
杉田:kenboさんはそのような試験をどのくらい受けたのですか?
その他の転職では、1つの病院だけを受けていました。
杉田:2つの病院から内定をいただけるなんて凄いですね!看護師の転職は1、2つ応募すれば決まるものなんですか?
杉田:手に職がついている看護師ならではの転職活動ですね!
看護師の給料について
杉田:看護師の給料について教えてください。
僕の場合、看護師から保健師になった時は手取り年収が下がりました。逆に、保健師から精神科の看護師になった時は手取り年収が上がりました。しかし手取りではなく、生涯年収や退職金で考えたら絶対に公務員の方が高給取りだと思います。
杉田:看護師は将来的に大きく給料が上がるわけではないんですね。看護師が昇給するにはどうしたら良いんですか?
昇給したければ国立の公務員看護師になるのが現実的だと思います。あとは、個人病院や赤十字病院で主任、もしくは看護師長を目指していくという方法しかありません。
杉田:安定した給料を貰いたい方にとっては民間病院が向いているかもしれませんね!kenboさんが個人病院から個人病院に転職した時、給料は変わりませんでしたか?
実は病院によって収入源の取り方の戦略が違うので、それによっても給料の支給額が変わります。前の病院は夜間の救急を取ることで国からお金をもらっていました。しかし、今の病院は「夜間の救急はやりません」という形で経営しています。そこ以外でお金を取るとしたら入院の患者数、つまり病床を埋めていくしかありません。国からもらえるお金が前の当番制の病院よりも少ないので、給料は下がりますね。
杉田:病院も戦略的に経営しているんですね。裏側を知れて少し嬉しいです!笑
個人病院と総合病院の違いについて
杉田:個人病院と総合病院ではどちらが人気なんですか?
若い男性看護師に病院選びの理由をきくと、「総合病院より手当や福利厚生が厚い」と言います。「総合病院は退職金が豪華だったり、給与も個人病院より高い。時間外労働が多くなる働き方というところに疑問を感じる。将来的に年収は少なくなるかもしれないけど、生活する分には困らない。だから、定時で帰宅できる個人病院で働く」という考えの人が多くなったなという印象があります。
杉田:ワークワイフバランス重視派には個人病院が人気なんですね!逆に給料重視派に人気なのは総合病院ですか?
杉田:看護師はどの科でも就職できるのですか?
杉田:いきたい科を選べるのはいいですね!ちなみに、看護師に繁忙期はありますか?
統計をとってるわけではないのですが、心臓や脳外科だったら基本的に動脈が詰まる時期が大体決まっています。10~12月は温度差が出てくるため、外に出て雪かきしている時に動脈が詰まるみたいな人が多いですね。その時期は患者さんが多く、忙しいということはあります。精神科で言えば4月5月って温度差や季節のイベントによってうつ病や統合失調症の症状に変動などがありやすいです。
それは看護師間で感じていることで、看護師長から「よし11月、12月で忙しいから人員増やすぞ!気合出していくぞ」みたいなのはないです
看護師の魅力について
杉田:看護師の魅力を教えてください。
看護師は病院に行って患者さんを看護して戻ってきたら、基本は1日の仕事が終わりです。看護師長クラスのことは分からないですが、現場の看護師に1カ月単位で進めるプロジェクトはありません。
杉田:1日単位で終わる仕事しかないのですか?
杉田:他にも看護師の魅力はありますか?
杉田:たしかに看護師にしかない魅力ですよね!人間関係などはどうなんですか?
看護師転職を検討している方へ
杉田:看護師転職を成功させる秘訣を教えてください。
看護師は、転職の土台をしっかり作らないで転職して失敗している人が多い印象があります。看護師の場合、「ここで働きたくないな」と思った時にすぐ転職できるし、採用されやすいです。だからこそ同じ失敗を繰り返さないように転職の土台をつくることをおすすめします。
杉田:自己分析をしっかりして、土台を明確にすることが大事なんですね。
条件が悪かった時にある程度受け入れる、こだわりを捨てる覚悟が必要です。そうしたら、転職して数カ月で辞めるということはないはずです。「我慢して1年働いてみよう」ってなりますよね。何も転職の土台を決めないで働いて「全然違うわ。辞めたい、転職したい」を繰り返すのはまずいと思います。
杉田:何かを得るには何かを捨てるしかないんですね。本日は貴重なお話をありがとうございました!
kenboさんは『イジナス』という看護師の転職や人間関係での悩みを解決してくれるブログを運営しています!
kenboさんに実体験をもとに書かれているので看護師の方には非常に有益な情報ばかり揃っています!看護師の方はぜひ参考にしてみてください。