面接の自己紹介ってどれくらいの長さが良いんだろう?面接官の人はどれくらいを求めるのか知りたい!
そんな疑問を解決します。
本記事では以下のような内容をお伝えします。
- 転職採用面接での自己紹介がとても大切で、且つ、勝負所である事
- 自己紹介がとても大切な理由
- 自己紹介の準備の仕方
自己紹介はなぜ大切なのか
採用面接において、なぜ自己紹介は大切なのか。
端的に答えると、「自己紹介で凄く沢山の評価をしようとしている」からです。
まず前提として、転職における採用面接官は、応募者の履歴書・職務経歴書をじっくり確認してから面接の場に臨んでいます。
ある程度、募集したポジションに親和性の高いキャリアである事が確認できているため、面接の場が設定されているのです。
その為、採用面接の冒頭では、まずは書類からは読み取れないが、アンマッチが発生すると困るポイントについて、確認をしたいというモチベーションが採用面接官には強いのです。
職歴以外の部分で、「この人はイケてる人なのか?」と言うのを見立てたいという事です。
書類だけでわからない事
・コミュニケーション能力
・キャラクター(明るい/暗い、度胸がある/緊張しやすい、楽観的/悲観的など)
・仕事に対するスタンス(能動的/受動的)
・論理的思考能力
・転職活動の本気度
・志望の本気度
・職務経歴の信憑性
自己紹介冒頭で多くの観点を評価している
自己紹介では、上記で説明した、書類だけでわからない事のうち、1〜7くらいまでざっと評価できてしまいます。
それぞれ評価ポイントをまとめて見ました。
コミュニケーション能力
端的にまとめられた自己紹介を、落ち着いて、順序よく、相手が聞きやすいスピードで説明できるかを見ています。
また、説明の際に落ち着きなくふらふら体を動かすのではなく、堂々した雰囲気で落ち着いて説明ができているかをチェックします。
なお、自己紹介を5分10分と長々される方がいますか、別にこちらが聞きたい訳ではない話がふんだんに盛り込まれており、「限られた時間の中で如何に効率的にお互いの事を知るか」ということ、相手の事もその場の位置付けも考えられていないコミュニケーション能力が無い人と評価されてしまうので、注意が必要です。
また、オンライン採用面接で、カンペ(別のPCやタブレットに記載して事前に用意したもの)を見ながら説明される方がいますが、視線に落ち着きがなくなり、集中力の無い人と評価されるリスクがある為、避けるのが懸命です。
キャラクター(明るい/暗い、度胸がある/緊張しやすい、楽観的/悲観的等)
話し方や振る舞い、表情の作り方、話をするスピード等で、キャラクターも評価できます。
とは言っても、面接の場は通常かなり緊張しやすい場で、自分の実力を全て出し切るのが難しいものですが、それを差し引いても余りある緊張の仕方で場の空気を変えてしまうのは、「この人は大舞台に弱そう」という印象を持たれてしまいます。
どうしても緊張しやすい人は「私凄い緊張しやすくて、説明がわかりづらかった申し訳ございません」等、一言添えると、「自己開示がきちんとできる人なんだな」ということで、マイナスの印象を持たれづらくなるので、オススメです。
仕事に対するスタンス
仕事の仕方として、言われないと動けない受動的な人なのか、それとも自分で課題設定して仕事を作ったり動かせる能動的な人なのかもある程度見極めができます。
「◯◯が発生した際に、こういう対応をしました」というようなキャリアの説明の仕方の人は、ほぼほぼ受動的な人が多いです。
キャリアに嘘をついてまで、無理して能動的な言い回しをする必要はありませんが、能動的なキャリアを積まれている方はアピールポイントなので、さりげなく「自身で企画提案し〜」といった説明を入れられると良いです。
論理的思考能力
自分がなぜ転職したいのか、なぜこの会社を希望したのか、採用要件対してどのような価値提供ができそうか、と言った所を、自分の今までのキャリアと繋げて論理的に説明をしなければなりません。
転職動機が「◯◯というスキルで生きて行きたい」だった場合、なぜこの会社でそれが実現できると思ったのかを接続する必要があります。
また、自分がやりたい事の実現だけではなく、会社の採用要件に対してマッチしている事も合わせて説明しなければなりません。
更に言うと、マッチしているかどうかの信憑性を高めるために、自身の経歴紹介で軽く触れておかなければなりません。
このように、自分が伝えたい思いと、相手の会社側の思いが充足されるように、限られた時間の中で、端的に、そして論理的に組み上げる必要があります。
ここの思考が浅く、「〇〇大学を出て、◯◯メーカを卒業して、◯◯と言う所に配属になり、◯◯と言う仕事をしていました」とテンプレのような自己紹介をされると、自己紹介の分析と論理的な構築ができない人とマイナス評価を受けてしまいますので、注意が必要です。
転職活動の本気度
たまに、市場価値確認がてら、いい所があったら転職しようという思いで活動されている方がいます。
それそれで別段否定するものでは無いのですが、事前準備だったり企業調査だったりが非常に甘く、採用要件すらきちんと確認せずに、斡旋会社に言われるがまま面接に来られる方もいます。
転職活動に本気ではないと言うことは、やりたい事や実現したい事に対して本気では無い事も多いため、入社ごも活躍可能性が低く、お見送りさせていただく形になる事がほとんです。
但し、どうしても悪印象に採用する側は残ってしまうので、次に本気の転職を考えた際の選択肢を狭めることになり、本当に実現したいキャリアの阻害要因になってしまうため、お試しで活動するのはほどほどにしましょう。
志望の本気度
転職活動する気持ちはあるけど、斡旋会社に言われるまま書類を送ったら通過し、面接設定日が設定され、他の面接もある中で言われるがままに進んで面接当日を迎えるような方もいます。
流石に会社のHPを見て、事業概要の確認はしてくれているパターンがほとんどなのですが、募集の背景や、採用要件までは確認せずに臨まれ、冒頭のQAで辿々しくなってしまい、「あーこの人、斡旋会社の紹介で、言われるがまま今日来たんだな。」と言うことがわかってしまいます。
多少なりとも入ってもいい思う部分があっての応募だと思うので、最低限の準備はして臨みましょう。
冒頭の自己紹介に魂を込める
説明して来たように、非常に多くの観点を自己紹介の中で評価しようとしています。
残りの職務経歴詳細確認は事前に書類で見立てができているため、冒頭の自己紹介だけで、7〜8割方合否が決まってしまうと言っても過言ではありません。
それくらい凝縮された観点が詰まっており、まさに、「魂の込め所」なのです。
逆を言うと、この観点できちんと準備をしておけば、採用面接で良い成果が出る可能性が高まります。
転職採用面接の自己紹介オススメ例文
自己紹介は大体1〜2分が目安と言われています。
ここでは、1分で説明を求めらた時のオススメ例文を紹介します。
なお、「端的に説明をお願いします」も1分くらいが目安だと思って頂いて良いかと思います。
ちなみに、1分で話せる文字数ってご存知でしょうか?
大体300文字と言われています。原稿用紙1枚弱ですね。
300文字で自己紹介例文を作成してみましたので、ご参考までにどうぞご利用ください。
なお、転職回数が多い場合は、もっと文字数を増やしてもいいですが、長くても2分(600文字くらい)が最適かなと思います。
自己紹介例文
初めまして。◯◯と申します。
私は、ソフトウェア開発に携わりたい思いがあり、現職◯◯に入社しました。
入社後は開発経験を積み、企画提案・実装まで一通りできるようになりました。
但し、開発経験を重ねる中で、自社サービス開発に携わりたいという思いが強くなりました。
現職ではクライアント開発支援が多い為、サービス開発には携われません。
そのため、今回の転職活動に至りました。
御社の求人を見て、私のソフトウェア開発のスキルがマッチし、
私のやりたかったサービス開発に従事する事ができると考えております。
また、御社のサービス自体は世の中のインフラとして認知されており、
開発のスケールも大きく、非常に魅力的と考え応募させて頂きました。
自己紹介をシンプルに行い好印象を得よう!
冒頭でお話した通り、自己紹介はまさに魂の込めどころです。
長すぎず、短すぎず、端的に相手が評価したいポイントに突き刺す必要があります。
評価観点や例文を参考にしながら、魂を込めた自己紹介を作成し、面接に臨んでください。