「派遣の契約を途中で辞めることってできるのかな?辞めさせてくれない時はどうしたらいい?」
なんらかの理由で、契約途中であっても派遣を辞めたくなることもあるでしょう。
こんな時「契約の途中で辞めることは可能なのか」「辞めさせてくれない時はどうしたらいいのか」など気になることも多いはずです。
- 派遣でも契約途中に辞めることは可能なのか?
- 派遣を契約途中で辞める時、絶対にしてはいけないことは何か?
- 派遣を契約時で辞めさせてくれない時はどうしたらいいのか?
など「派遣の契約途中で辞める」について知ることで、契約途中であっても円満に辞めたいところですよね。
というわけで、今回は『派遣の契約を途中で辞めることはできるのか』についてお話ししていきます。
あわせて、辞めさせてくれない時はどうするべきかについても触れていきますので、ぜひ参考にしてみてください!
・派遣の方は契約途中でも「やむを得ない理由」があれば辞めることができる。
・まずは派遣会社に「やむを得ない理由で辞める」ことを伝えることが大事。
・派遣会社が辞めさせてくれない場合は、最近では当たり前になってきた『退職代行』がおすすめ!
結論!派遣でも契約途中に辞めることは可能! その根拠は?
条件を満たせば、派遣でも契約途中に辞めることが可能です。
派遣が契約途中で辞められる条件は、以下の通りになります。
- 1年以上働いている
- やむを得ない事由がある
- 違法行為など派遣会社や派遣先に明らかな非がある
- 雇用先の同意を得られている
これらのうちのどれか一つでも当てはまるものがあれば、派遣の契約途中でも辞められます。
これは法的にも認められているため、派遣でも契約途中に辞められる根拠と言えるでしょう!
派遣を契約途中で辞める時に使える退職理由!「やむを得ない」が鉄則
派遣を契約途中で辞める条件の中のやむを得ない事由とは、以下のような内容を指します。
- 精神疾患や病気などの体調不良
- 家族の看護や親の介護など家庭の事情
- 通勤不可能な場所への引っ越し
このように、働くのが困難な状況が「やむを得ない」退職理由です。
というわけでここでは『派遣を契約途中で辞める時に使える退職理由』についてお話していきます!
精神疾患や病気などの体調不良
うつ病や適応障害などの精神疾患や病気による体調不良は、やむを得ない退職理由です。
派遣先も体調の悪い人を無理に働かせることはできないため、退職を認めてもらいやすいでしょう。
この場合、必須ではないものの、担当医からの診断書があるとより説得力が増します。
体調不良や病気の時は無理して働く必要はなく、何よりもまず休むことが先決です。
そのため、契約途中でも辞める理由として病気や体調不良は適切だといえるでしょう。
家族の看護や親の介護など家庭の事情
家族の看護や親の介護など家庭の事情も、やむを得ない退職理由として認められます。
例えば、「病気の子どもの看護をつきっきりする必要がある」「自分しか家族を介護する人がいない」といった場合です。
こういった事情ならば、派遣会社も派遣先も無理に働かせることはしないでしょう。
実際、介護や看護をしながら外に出て仕事をするのは、肉体的にも精神的にもかなり負担が大きいものですよね。
家族の看護、親の介護といった事情も、やむを得ない退職理由になります!
通勤不可能な場所への引っ越し
家族の転勤などの都合で遠方に引っ越し、通勤が困難となった場合も、やむを得ない退職と認められるでしょう。
現実的に考えて通勤が不可能な場所であれば、辞めざるを得ません。
また、家族の転勤などは本人が決められるものではないため、仕方のない事情です。
そのため、通勤が不可能な場所への引っ越しはやむを得ない理由として認められやすく、スムーズに辞められるでしょう。
ただし、物理的に通える範囲の引っ越しだと、やむを得ない理由として認められない可能性があります。
単なる引っ越しでは通用しない場合があるので注意が必要です!
派遣の契約途中で辞める際の伝え方と守るべき退職手続きの順番
派遣の契約途中で辞める際は、以下の手順で進めるとスムーズです。
- 派遣会社に辞めたい旨を相談する
- 派遣会社が退職のための手続きをする
- 派遣先へ辞める意思を伝える
- すぐに働きたい場合は並行して転職活動も進める
これらの順番を前後させたり、抜かしたりすると思わぬトラブルに発展する可能性もあるため注意してください。
というわけでここでは『派遣の契約途中で辞める際の退職手続きの順番』についてお話していきます。
あわせて、辞める際の伝え方についても触れていきますので、参考にしてみてください!
派遣会社に辞めたい旨を相談する
「派遣先を辞めたい」または「辞める」と決めた際に、まず相談すべきところは「派遣会社」になります。
というのも、派遣社員を雇用しているのは派遣先の企業ではなく派遣会社だからです
そのため、派遣会社を通さずに先に派遣先へ辞める意思を伝えるのは、いかなる事情があっても避けましょう。
これを行うと、派遣会社からの信用を失いかねず、余計な揉め事にも発展しかねません。
揉め事などが生じると、スムーズに辞められなくなってしまう恐れもあります。
さらに辞める意志を伝える際は、派遣会社の営業担当に対面で伝えるのが望ましいでしょう。
対面で伝える前にメールなどで「辞めることについて相談したい」などある程度相談内容の予告をしているほうが、話がスムーズです。
伝え方としては、派遣先の印象が悪くなるようなことは言わないようにします。
たとえ本当に嫌なことがあったとしても悪口や不満は伝えずに、辞めざるを得ない理由をハッキリ示すとよいでしょう!
派遣会社が退職のための手続きをする
辞めたい意思を伝え、了承された後は派遣会社が退職のための手続きを進めます。
もし、退職に関してやるべきことがあれば派遣会社に指示がもらえるはずなので、必ずそれに従いましょう。
また、退職に関して自ら派遣先の企業や周囲に話す必要もありません。
派遣先に直接「辞める」と伝えるのは、派遣会社から指示をもらうまで行わないようにします。
どんなに仲の良い人が派遣先にいたとしても、辞める旨を伝えるのはグッと我慢することも大切です。
派遣会社から指示や連絡があるまで、通常通り淡々と仕事をして待ちましょう!
派遣先へ辞める意思を伝える
派遣会社から指示をもらった時点で、初めて派遣先へ辞める意思を伝えます。
この際、派遣先にお世話になった上司などがいれば、派遣会社と相談して自分の口から本人に報告してもいいでしょう。
派遣されている人が何かアクションを起こす際は、必ず派遣会社に確認を取ってからにすると間違いがありません。
順序を間違えると派遣会社からの信用を損ねてしまうので、この点は留意しましょう!
信用を損ねてしまうと、今後の就職活動にも影響を与えかねません。
辞めてしまうとはいえ、派遣先からも不信感を持たれてしまう可能性もあります。
企業から信頼を損ねてしまうのは、社会人としては避けたい状況です。
すぐに働きたい場合は並行して転職活動も
辞めたあと、すぐに別会社で働きたい場合は並行して転職活動を進めておくことも大切です。
なぜなら、辞めてすぐに次の仕事が決まるとは限りません。
すぐに新しい仕事が決まればいいですが、なかなか見つからないと経済的な不安を抱えたり、焦る原因になったりします。
すると「雇ってくれるならどこでもいい」「これを逃したら次はないかも」と判断を見誤る恐れがあるのです。
焦った結果、ブラック企業に入ってしまうことも十分考えられます。
そうなると、退職するために再び労力を使うことになりかねません。
ブラック企業で働いて精神面で疲労したり、体調不良になったりする可能性もあるでしょう。
こういった苦しい思いをしないためにも、すぐに働きたい場合は並行して転職活動をしておくと良いでしょう。
下記で紹介するおすすめの派遣会社や転職サービスを利用して、自分にぴったりの会社を見つけましょう!
派遣を契約途中で辞める時に絶対にとってはいけない方法
派遣を契約途中で辞める時は、以下のような方法は絶対に避けましょう。
- 派遣会社に伝えず派遣先へ退職届を出す
- 無断欠勤・バックレで飛ぶ
こういった方法で辞めるのは派遣先の信用を失うだけでなく、最悪の場合は損害賠償請求といったトラブルに発展しかねません。
というわけで、ここでは『派遣を契約途中で辞める時に絶対にとってはいけない方法』についてお話していきます!
派遣会社に伝えず派遣先へ退職届を出す
派遣会社に伝える前に、派遣先に退職届を出すのは絶対にやめましょう。
なぜなら、派遣社員にとって雇用主は派遣会社だからです。
そのため、先に派遣先に退職届を出しても受理される可能性は低く、連絡の行き違いからトラブルの元にもなりかねません。
また、派遣会社への礼儀を欠く行為となるため、信用を失う可能性もあります。
そうなると、現在の派遣会社からはもう仕事を紹介してもらえなくなり、ブラックリストに乗ることもあるんですね。
このようにリスクが大きいので、派遣会社に伝えずに派遣先に退職届を出すのは厳禁です!
無断欠勤・バックレで飛ぶ
どんな理由があっても「無断欠勤」や「バックレ」で飛ぶようなことも絶対にやってはいけません。
なぜなら、派遣会社と派遣先に迷惑をかけるだけでなく、本人にとってメリットがまったくないからです。
例えば、無断で急に仕事へ行かなくなったことで派遣先に損失を与えたら、それを理由に損害賠償請求されることもあります。
そこまでのトラブルに発展しなかったとしても、信用を大きく失うのは避けられません。
その場合、もう現在の派遣会社から仕事は紹介してもらえない可能性のほうが高いでしょう。
「黙って休む、そのままズルズルと連絡もしない」は一時的に解決したように見えても、辞退を悪化させるだけです。
また、無断欠勤やバックレをすると正式な退職と認められないため、離職票が発行されません。
離職票がもらえないと、失業保険がもらえなかったり、転職活動で不利になったりと自分自身が何かと不利益を被ります。
このように良いことが一つもないため、どんなにその職場がいやだとしても無断欠勤・バックレは絶対にやめましょう!
バックレるリスクについては「派遣社員が仕事を飛ぶ・バックレるとどうなる?バックレずに仕事を辞める方法も解説」でも解説しています。しっかりと確認し、絶対にバックレないようにしましょう。
派遣を契約途中で辞めさせてくれない時は「退職代行」を頼って
「正当な理由があるのに辞めさせてもらえない」「無理な引き止めにあっている」こんな時は退職代行を頼るのがおすすめです。
退職代行は、辞める意思を伝えるところから退職手続きまでを一手に引き受けてくれます。
そのため、なかなか辞めさせてもらえない時でも、自分から何度も話に行く必要がありません。
何度も退職の相談をしに行くのは心理的負担が大きいものですし、大きなストレスになってしまいます。
そのため退職代行は、なかなか辞めさせてもらえない人にとって心強い味方になるでしょう。
退職代行を使えば、自分で退職したのと同等になるため離職票も受け取れます。
なかなか辞めさせてもらえず悩んでいる時は、退職代行を頼るとスムーズに去れるでしょう!
まとめ
今回は『派遣の契約を途中で辞めることはできるのか』についてお話ししました。
契約社員でも、以下の条件のうちどれかに該当すれば契約途中に辞めることは可能です。
- 1年以上働いている
- やむを得ない事由がある
- 違法行為など派遣会社や派遣先に明らかな非がある
- 雇用先の同意を得られている
この中でやむを得ない理由とは、以下のようなものを言います。
- 精神疾患や病気などの体調不良
- 家族の看護や親の介護など家庭の事情
- 通勤不可能な場所への引っ越し
このように働き続けることが困難な状況が、「やむを得ない理由」に該当します。
派遣の契約途中で辞める際に、守るべき退職手続きの順番は以下の通りです。
- 派遣会社に辞めたい旨を相談する
- 派遣会社が退職のための手続きをする
- 派遣先へ辞める意思を伝える
- すぐに働きたい場合は並行して転職活動も進める
順番を守らないと思わぬトラブルになる可能性もあるため、注意した方がいいでしょう。
例えば、最初に派遣先に辞めたいと伝えるのはNGになります。
また、派遣を契約途中で辞める時は、以下のような行動は絶対に避けた方がいいでしょう。
- 派遣会社に伝えず派遣先へ退職届を出す
- 無断欠勤・バックレで飛ぶ
これらの行動は派遣会社の信用を失い、今後新しい仕事を紹介してもらえなくなる可能性があります。
それだけでなく、損害賠償請求をされるなど大きな不利益を被ることもあるため、どんな理由があっても絶対にやめましょう。
もし、派遣の契約途中で辞めさせてもらえない場合は、退職代行を使うのが確実かつ安全です。
派遣の契約途中であっても辞めることは可能なので、今回お話した内容をぜひ参考にしてみてください!