「新卒だけど仕事がうつで辞めたいな…、入社したばかりの人が退職してもいいんだろうか?」
新卒で入社した会社の仕事が辛くて辞めたいと思っている人も多いでしょう。
しかし中には、「新卒だけど本当に辞めてもいいの?」と不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
- 新卒だけど仕事がつらいから辞めるのは問題ない?
- 仕事がつらいときは、うつになる前に退職した方がいい?
- 新卒で仕事を辞めるときに注意するポイントは?
など、新卒で仕事を辞めることに関して色々知っておきたいですよね。
そこで今回は、新卒だけど仕事がうつで辞めたいなら退職した方がいいのか?という疑問に回答していきます。
また『うつになりかけの症状』や『退職するときに気を付けるべきポイント』もご紹介するので、ぜひ参考にしてください!
・新卒でも仕事にストレスを抱えていると、心身の健康を損なう可能性があるので辞めてもいい。
・むしろ、一度うつになると脳の状態を完全に戻すことは困難になるため、早めの決断が大事。
・退職を言い出せない、すぐに辞めたい場合、最近では当たり前になってきた『退職代行』がおすすめ!
新卒で辞めても問題ない理由については「新卒だけどもう仕事辞めたい…という人へ。辞めても問題ない場合や新卒1ヶ月で辞めた筆者の体験談を紹介」で詳しく解説しています。
仕事を辞めたいは甘えじゃない!新卒がうつになりやすい理由
新卒で仕事がつらいと感じている人の中には、「仕事を辞めるのは甘えだ」と思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし実際そんなことはなく、仕事を辞めたいと思うのは甘えではありません。
なぜなら、新卒の人は無理して仕事を続けると、うつになりやすいことがわかっているからです。
そこでここでは、新卒がうつになりやすい理由についてご紹介していきます!
はじめての長時間の労働でストレス下にさらされるから
新卒がうつになりやすい理由の一つ目は、「はじめての長時間の労働でストレス下にさらされるから」です。
残業や休日出勤などで、休みがないまま長時間労働が続くと、心身ともに疲労が溜まってしまいます。
特に、新卒で仕事に慣れていない状態の場合だと、さらに強いストレスを感じてしまうでしょう。
また、新卒の場合、学生時代にはなかった上司や同僚など、仕事の人間関係によるストレスも加わってきます。
このようにストレスが蓄積すると、脳が疲れて正常な判断ができなくなり、うつにもなりやすくなるんですね。
さらにひどい場合だと、自ら死を選んだりしてしまうケースもあるほどです。
ストレスの度合いを診断したい新卒の方は「仕事を辞めるべきか診断!仕事辞めたい人のストレスをチェック!」を参考に自分がの程度かを把握しましょう。
知らないことだらけで毎日脳をフル回転させているから
新卒がうつになりやすい理由の二つ目は、「知らないことだらけで毎日脳をフル回転させているから」です。
新卒で仕事を始めたばかりの頃は、知らないことばかりで常に脳をフル回転させる必要があります。
その状態が毎日続くと、脳に疲労が蓄積してしまうんですね。
さらに新卒だと、学生時代のアルバイトとは比べ物にならないくらいの重い責任も感じることでしょう。
そうなると、仕事へのプレッシャーでストレスが溜まり、うつになりやすくなるんです。
できないことが多い自分に自信がなくなることが多いから
新卒がうつになりやすい理由の三つ目は、「できないことが多い自分に自信がなくなることが多いから」です。
新卒で入社したての頃は、仕事を覚えてばかりで不慣れな時期と言えます。
そのため、覚えたばかりの仕事でミスを繰り返したり、教わっているのになかなか覚えられなかったりすることもあるでしょう。
これらが原因で、「自分にはできないことが多い」と感じてしまい、自分に自信がなくなることが多いんですね。
結果的にそれがストレスとなり、うつにもなりやすくなるんです。
ただ、新卒で仕事でミスをしてしまうのは誰でも同じことなので、そこまで気にする必要はありません!
仕事も何もかも辞めたい…うつになりかけている時によくある症状
ここからは、新卒の方が陥りやすい「うつになりかけているときの症状」をご紹介していきます。
結論から言うと、以下のような症状には注意してください。
- 心の症状:つらい・会社に行きたくない・消えたいなど
- 身体の症状:めまい・頭痛・吐き気・食欲不振など
と言うことで、これら代表的な症状を2つについて詳しく見ていきましょう!
うつの症状までとはいかなくても、適応障害になってしまっている方もいるかと思います。そんな方は「仕事に行けないのは適応障害?主な症状・原因を理解して早急に対処しよう」をチェックしてみましょう。
①:心の症状:つらい・会社に行きたくない・消えたいなど
うつになりかけている時には、「つらい・会社に行きたくない・消えたい」といった感情が沸き起こります。
「今日は家でゆっくり休んでいたい」「会社に出社したくない」という気持ちになることは、多くの人にあるでしょう。
しかし、あまりにも長期間このような気持ちが続いている場合は、ただの疲れではなくうつになりかけている可能性があるんですね。
また、さらに酷くなると「消えたい」「生きているのがつらい」という気持ちになる人もいます。
このような状態が続く場合は、放置せずに早めに精神科や心療内科に足を運びましょう。
仕事に行きたくない時の避けた方がいい行動や対処法を知りたい方は「仕事行きたくない、家にいたい!避けるべきNG行動と対処法は?」を参考にこの記事と合わせてご覧ください。
②:身体の症状:めまい・頭痛・吐き気・食欲不振など
うつ病になりかけている時には、心だけでなく、身体にも症状が現れます。
例えば、めまいや頭痛、吐き気、食欲不振、不眠、耳鳴り、手足の痺れなど、さまざまな症状が出現するんですね。
特に、うつになりかけの頃は、身体の症状が目立つ傾向があります。
そのため、上記のような身体の症状が現れた場合には、まずは内科を受診しましょう。
それでも原因が特定できない場合は、うつ病の可能性があるので、精神科を受診することをおすすめします。
新卒でも仕事を辞めていい!うつになった方が大変な理由とは?
新卒でも仕事が辛い時は、素直に辞めても問題ありません。
なぜなら、我慢して仕事を続けてうつになった方が、仕事を辞めるよりも大変な理由があるからです。
ここでは、その理由について詳しくご紹介していきます!
うつになると寛解して仕事復帰するのに長期間要する
うつになった方が大変な理由の一つ目は、「うつになると寛解して仕事復帰するのに長期間要するから」です。
辛いのに我慢をして仕事を続けて、身体を壊してから退職すると、その分治療にも時間を要します。
さらに、うつの症状が重くなっていると、寛解までに数ヶ月から数年の時間がかかってしまう場合があるんですね。
そのため、仕事復帰までの道のりがものすごく大変なんです。
このように、うつになると多くの時間を失い、自分の人生が台無しになってしまうリスクがあります。
うつになると再就職が難しい理由については「うつ病は再就職が難しいって本当?転職成功を目指す方法と面接時のポイントについて解説」で詳しく解説しています。
うつになると少しのストレスが大きな負荷に感じる
うつになった方が大変な理由の二つ目は、「うつになると少しのストレスが大きな負担に感じるから」です。
うつになると物事の捉え方がネガティブになる傾向があります。
そのため、通常なら乗り越えられる問題や、些細なストレスであっても、それが大きな負担に感じてしまうんですね。
その状態で仕事を続けていれば、それが悪循環となり、ますますうつが悪化してしまいます。
最悪、「死にたいほどの辛い気持ち」も現れることがあるんです。
これらの理由から、仕事がつらいときは我慢せずに仕事をやめた方が良いと言えます。
一度うつになると脳を完全に元の状態には戻せない
三つ目の理由は、「一度うつになると脳を完全に元の状態には戻せないから」です。
うつはセロトニンやアドレナリンなどの分泌異常が理由として考えられ、心の病気というよりは脳の病気と言えます。
また、一度機能障害を起こした脳は、戻りにくいため一生治らないとも言われています。
さらに、一般的にうつ病の再発率は1年で約30%、5年以内で約50%とされており、約半数の人は再発する傾向があるんですね。
つまり、一度うつになると脳を完全に元の状態には戻せないわけです。
仮にうつ病が回復したとしても、抗うつ薬の服用を辞めてしまうと、再発のリスクが3倍にもなるんですね。
このような理由から、仕事を無理してうつになるよりも、仕事を辞めた方が良いと言えます。
新卒で仕事を辞める時に気をつけるべきポイント
では、新卒で実際に仕事を辞める時にはどのようにして辞めればいいのでしょうか。
ここでは、退職するときに気を付けるべきポイントについてご紹介していきます!
働ける状態なら転職先を見つけてから辞めるのが安心
新卒で仕事を辞める際に働ける状態であるなら、転職先を見つけてから辞めることをおすすめします。
なぜなら、転職先が決まっていないのに辞めてしまっては、次の仕事が見つかるまでの期間が空白になってしまうからです。
特に一人暮らしの場合、仕事が見つからなければ生活が厳しくなってしまいますよね。
そのため、仕事を辞める前に転職活動を進めておくことで、次の仕事開始までの期間を短くできるんですね。
今ならまだ第二新卒として優良企業に転職できる可能性は十分にあります。ただし、転職について右も左もわからない状態で、自分ひとりで転職活動してしまうと、また合わない会社に入社するリスクが高くなってしまいます。
そのため、かならず転職エージェントのサポートを受けるようにしましょう。完全無料で利用できるため、リスクはありません。
第二新卒におすすめの転職エージェントは「第二新卒におすすめの転職エージェント26選!利用すべき理由やサービスの選び方についても紹介」で解説しています。自分にぴったりのサービスを見つけて無料相談してみましょう。
身体が辛く働けないなら退職ではなく休職を選択しても良い
身体がつらくて働けないなら、退職するのではなく休職するという手段もあります。
休職のメリットとしては、仕事を辞めなくても一定期間業務から離れて、自分の身体を休められることです。
一度会社から離れて、好きなことに時間を費やすことで、うつの回復にも繋がります。
そのため、「仕事が辛いけど辞めるのは不安……」という人は、休職を選択してみるのもいいでしょう。
休職の伝え方については「仕事でしばらく休みたい!休職で連絡する時の伝え方と注意点をご紹介」を参考にしてください。
一旦休職してから退職するものOKです。休職からスムーズに退職する方法については「休職からの退職方法は?スムーズに退職する方法をご紹介!」で解説してるので参考にしてみてください。
辞める時は直属の上司に伝えるor退職届を提出する
会社を辞める際には、直属の上司に直接退職したい旨を伝えるか、退職届を提出しましょう。
退職理由は正直に「体調不良で勤務継続が困難」と書いても問題ありません。
もしくは、「一身上の都合」と書いておくのがいいでしょう。
ただ、会社によっては退職届を上司に受け取ってもらえない場合もあります。
その場合は、さらに上の上司や人事に直接退職したい旨を伝えるといいでしょう。
またこの際に、退職の意思表示である「退職願」ではなく、労働者が一方的に退職を告げる「退職届」を提出するのがおすすめ。
なぜなら、「退職届」を提出すれば、より退職の強い意思を伝えられるからです。
新卒で円満退職する方法を知りたい方は「新卒でも円満退社できる退職の伝え方・切り出し方とNG例を紹介」を参考にしてください。
どうしても自分で伝えられない環境・状況なら退職代行でもOK
仕事を辞めたいけど、どうしても自分で伝えられない環境の場合は、退職代行サービスを利用するのもおすすめです。
退職代行サービスとは、名前の通り労働者に代わって退職の処理をしてくれるサービスのこと。
つまり、自分が退職の処理をしなくても、すべて業者が行ってくれるんですね。
なので退職代行サービスを利用すれば、「上司に言いにくい」「何か言われるのが怖い」という人でも安心して退職ができます。
おすすめの退職代行については「退職代行おすすめランキング20選!サービス内容や評判を徹底比較!」で解説しています。自分に合うサービスを見つけてまずは相談してみましょう。
まとめ
この記事では、『新卒で仕事を辞めるのが問題ない理由』や『退職するときに気を付けるポイント』などをご紹介しました。
新卒で仕事が辛くてうつになりかけているときは、以下のような症状が現れます。
- 心の症状:つらい・会社に行きたくない・消えたいなど
- 身体の症状:めまい・頭痛・吐き気・食欲不振など
このような症状が出た場合は、要注意ですので我慢せずになるべく早めに仕事を辞めることをおすすめします。
また、実際に仕事を辞めるときに気を付けるポイントが以下の通りです。
- 働ける状態なら転職先を見つけてから辞めるのが安心
- 身体が辛く働けないなら退職ではなく休職を選択しても良い
- どうしても自分で伝えられない環境・状況なら退職代行を利用する
これら3つを参考にして、仕事が辛いと感じたら我慢せずに退職しましょう!