放射線診断科の医師転職サイト・エージェントを5社厳選

放射線診断科は、比較的働きやすい科だといわれています。ワークライフバランスの調整がしやすく、産後の女性医師でも復職しやすい科だからです。

ただ、「より働きやすい職場に行きたいと思っている」「キャリアアップのために、ほかの職場に移ることを検討している」という人もいることでしょう。

ここでは、放射線診断科の医師が転職活動をするときに使いやすい転職エージェント・転職サイトを紹介しつつ、放射線診断科医の働き方について細かく解説していきます。

放射線診断科の医師に おすすめの転職エージェント
医師登録実績 11年連続No.1！※	非公開求人多数！ 早期・長期どちらも相談可能 詳細を見る
利用者の満足度が 非常に高い！	納得した転職が できるように支援！ 詳細を見る
医師転職にサポート 37年の実績！	人材大手リクルート だから紹介できる求人も！ 詳細を見る

※放射線科には「放射線治療医」と「放射線診断医」の2つがありますが、下記の求人数などについては、放射線治療医+放射線診断医の2つを統合した数字とします（一部例外あり）。

【放射線診断科】おすすめの医師転職サイト・エージェント5社の比較表

	エムスリーキャリアエージェント	医師転職ドットコム	リクルートドクターズキャリア	マイナビドクター	民間医局
特徴	医師数32万人	「放射線治療医」でソートを掛けられる	医師専門の転職エージェントとして40年の歴史がある	ユニークな条件設定あり、大手ならではの安定した転職活動ができる	ほかの転職エージェントにはないほどの保険の充実度、求人情報も多い
放射線科の求人数	常勤医師求人数+非常勤医師求人数＝227件	常勤医師求人数+非常勤医師求人数＝660件 （※「放射線科」「放射線治療か」の2つあり）	常勤医師求人数+非常勤医師求人数＝247件	常勤医師求人数+非常勤医師求人数＝410件	常勤医師求人数+非常勤医師求人数+スポット求人＝3450件
対応／得意／拠点　地域	全国、特に関東	全国、北海道が拠点	全国	全国	全国、全国に拠点16箇所
オンライン対応	あり	あり、特に強い	あり	あり、また「オンライン診療＋循環器内科」などでも検索できる	あり、オンラインセミナーもある
公式HP	https://agent.m3.com/	https://www.dr-10.com/	https://www.recruit-dc.co.jp/	https://doctor.mynavi.jp/	https://www.doctor-agent.com/

放射線診断科への転職におすすめの医師転職サイト・エージェント

放射線診断科の医師が転職に使える医師転職サイト・エージェントは複数あります。

ここでは、「エムスリーキャリアエージェント」「医師転職ドットコム」「リクルートドクターズキャリア」「マイナビDOCTOR」「民間医局」の5つを取り上げて、それぞれの特徴について解説していきます。

関東圏での転職なら『エムスリーキャリアエージェント』

エージェント名	エムスリーキャリアエージェント
求人数	23,000件前後プラス非公開求人 放射線科常勤医師求人数+非常勤医師求人数＝227件
対応雇用形態	常勤・非常勤
対応診療科目	内科全般・外科全般・ほか小児科や産婦人科、耳鼻咽喉科や眼科など
対応エリア	全国
拠点	東京都港区虎ノ門4-1-28虎ノ門タワーズオフィス
公式HP	https://agent.m3.com/

医師会員数32万人を擁する「エムスリーキャリアエージェント」は、医師向け転職エージェントのなかでも特に知名度の高いエージェントです。医師の登録実績数11年連続NO1という実績に支えられた転職サポートは安定感があり、手堅く転職活動をしていきたい人にも向いています。

エムスリーキャリアエージェントは、「年収1,800万円以上+専門医取得・認定施設+放射線科」など、複数の条件を組み合わせて検索することも容易です。件数は絞られるものの、こだわりがある人ならば使いやすいでしょう。

また、エムスリーキャリアエージェントの大きなメリットとして、「関東圏の求人に強い」という点が挙げられます。関東県内のおおよそ40％の求人情報を持っているため、この圏内での転職活動を考えている人にとって心強い味方となります。

＼医師登録実績11年連続 No1！／

「放射線科」「放射線治療科」でソートをかけられる『医師転職ドットコム』

エージェント名	医師転職ドットコム
求人数	44,000件前後 放射線科と放射線治療科で個別にソートをかけられる。 両方合わせて常勤医師求人数+非常勤医師求人数＝660件
対応雇用形態	常勤・非常勤
対応診療科目	内科全般・外科全般・ほか小児科や産婦人科、耳鼻咽喉科や眼科など
対応エリア	全国
拠点	北海道札幌市中央区北1条西5丁目2番地興銀ビル9F（本社）
公式HP	https://www.dr-10.com/

「放射線科」は、大きく「がんの治療などに携わっていく放射線治療医」と、放射線を利用して画像を診断していく「放射線診断医」に分けられます。転職サイトの場合は、この放射線治療医と放射線診断医をまとめて「放射線科」でまとめて紹介しているスタイルが基本です。

しかし医師転職ドットコムの場合は、「放射線科」と「放射線治療科」を分けて展開しています。そのため、がんの治療などのスペシャリストとして放射線医療に関わってきた医師が、自分の専門分野を扱っている施設を探しやすくなっています。これは医師転職ドットコムだけの特徴です。

放射線科と放射線治療科を分けた場合でも、また常勤と非常勤を分けた場合でも、十分な求人数がヒットします。そのため、「自分の専門分野に限定したうえで、多くの求人情報のなかからより良い転職先を選ぶこと」が可能です。

＼会員限定の非公開求人多数！／

歴史に裏打ちされた確かな案内を求めるなら『リクルートドクターズキャリア』

エージェント名	リクルートドクターズキャリア
求人数	19,000件 放射線科常勤医師求人数+非常勤医師求人数＝247件
対応雇用形態	常勤・非常勤・スポット
対応診療科目	美容外科や美容皮膚科、内科全般・外科全般・ほか小児科や産婦人科、耳鼻咽喉科や眼科など
対応エリア	全国
拠点	東京都千代田区九段北1丁目14-6 九段坂上KSビル
公式HP	https://www.recruit-dc.co.jp/

転職エージェントとしての長い歴史を持つ「リクルート」が運営する「リクルートドクターズキャリア」は、医師向け転職エージェントのなかでも老舗中の老舗です。

40年以上もの長い歴史に裏打ちされたたしかなサポート力は、転職活動を行いたいと考える医師にとって非常に心強い武器となるでしょう。

放射線科の求人情報数は227件ですが、求人情報数が関東圏にだけ偏っているわけではないのも、リクルートドクターズキャリアの魅力です。中国・四国地方を除くすべての地方で30件以上の求人情報が出ていて、関東圏以外の人でも転職活動をしやすくなっています。

また、65歳以上の医師の転職活動を積極的に支援しているのも、リクルートドクターズキャリアの大きな特徴です。

＼転職大手のリクルートが運営！／

今までと違う働き方を求めているのなら『マイナビDOCTOR』

エージェント名	マイナビDOCTOR
求人数	30,000件前後　 放射線科常勤医師求人数+非常勤医師求人数＝410件
対応雇用形態	常勤・非常勤・スポット
対応診療科目	内科全般・外科全般・ほか小児科や産婦人科、耳鼻咽喉科や眼科など
対応エリア	全国
拠点	東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号
公式HP	https://doctor.mynavi.jp/

就職・転職活動の実績豊富な「マイナビ」が医師向けに提供しているサービスが「マイナビDOCTOR」です。医師の転職に特化したこの「マイナビDOCTOR」では、数は少ないものの、非常にユニークな条件設定ができるという特徴があります。たとえば「放射線科×オンライン診療」「放射線科×人気エリア」などです。

また、「2024年の4月に入社」「2025年の4月に入社」などのように、特定の時期（新年度）を設定して転職活動ができるのも、マイナビDOCTORの特徴です。

ちなみにマイナビDOCTORは、常勤医師とあまり変わらない数の非常勤勤務の求人を取り扱っています。「アルバイトとして働いてみたい」という人も使いやすいサイトだといえます。

＼開業医支援サポートもあり！／

>>マイナビDOCTORの口コミ・評判を見る

とにかく豊富な求人情報から探したいなら『民間医局』

エージェント名	民間医局
求人数	常勤求人：16,958件 定期求人：8,885件 スポット求人：8,354件 （2024年11月14日現在） 今の求人数：公式HP参照
対応雇用形態	常勤・非常勤・スポット
対応診療科目	内科全般・外科全般・ほか小児科や産婦人科、耳鼻咽喉科や眼科など
対応エリア	全国
拠点	16拠点
公式HP	https://www.doctor-agent.com/

「民間医局」は、圧倒的な求人数を誇る医師向け転職エージェント（転職サイト）です。全診療科の求人数は30,000件を超えていて、放射線の医師（常勤+非常勤）に限った場合でも3,450件がヒットします。

また、新着求人情報も非常に多く、日々新しい求人情報に接することができるのも大きな魅力です。「豊富な求人情報のなかから、自分にベストと思われるものを選びたい」と考える医師には、この「民間医局」がおすすめです。

また民間医局は、「医師賠償責任保険」として、医療事故などに関係する保険制度を打ち出しています。最大で「1つの事故につき3億円、保険期間中は9億円まで保証する」とするプランを打ち出していて、医師が安心して働ける環境を整えているエージェントでもあります。

医師のなかには、「この保険制度を目当てとして、民間医局を利用している」としている人もいます。

＼日本全国に拠点あり！／

放射線診断科への転職を成功させるためのポイント

放射線診断科への転職を成功させるためのポイントとして、下記の2点が挙げられます。

それぞれ解説していきます。

放射線科には2つの専門医がある～キャリアアップのために考えるべきステップ

「放射線科の医師」には、大きく分けて「放射線診断医」と「放射線治療医」があります。

放射線診断医は、検査画像を元に患者様の容態などを把握して主治医に伝えることを主な仕事とする読映のプロフェッショナルをいいます。対して放射線治療医は、放射線を用いてがんなどに立ち向かっていく医師をいいます。

そしてこの2つにはそれぞれ、「放射線診断専門医」と「放射線治療専門医」と呼ばれる2つの専門医の資格があります。

「専門医」は、医師のほとんどすべてが取得を目指すべきものだといわれています。放射線を扱う医師であるならば、放射線診断専門医もしくは放射線治療専門医のいずれかになれるようにすることが非常に重要です。

医師向けの転職エージェント・転職サイトを使うと、「専門医取得可能」などの施設でソートができるので便利です。

キャリアや働き方を明確にすることが重要

放射線科の医師として転職・就職を考えているのであれば、希望するキャリアや働き方を明確にするのが重要です。

放射線診断医ならば患者様とはほぼ直接関わることのない領域での仕事となり、会議や研究が仕事の中心となります。

対して放射線治療医の場合は、オンコールや当直が発生する確率が高く、残業なども発生しやすくなります。また業務の性質上、患者様とのやり取りが非常に頻繁に行われます。

一般的に、放射線診断医の場合は、「残業が少ない代わりに収入も控えめ」、放射線治療医の場合は「仕事がハードな代わりに、放射線診断医よりも収入が多い」とされています。

このように、一口に「放射線科の医師」といっても、その働き方は、放射線診断医か放射線治療医かによって異なります。さらにここに、「どのような病院（クリニック）に勤めるか」による差も加わります。

これらの要素を考慮したうえで、「自分の今までの実績はどのようなものであったか」「自分はこれからどのようなキャリアを積んでいきたいか」「ワークライフバランスをどのように考えているか」をしっかり言語化して置くことが放射線科の医師の転職を成功させるコツです。

放射線診断科の特徴

ここからは、特に、放射線診断科の医師としての働き方に注目していきましょう。

それぞれ解説していきます。

放射線診断科の働き方

放射線診断科の医師の業務は、「画像をしっかりと読み取り、評価すること」です。

放射線診断科の医師が読影をすることで主治医の見落としを防ぎ、治療のレベルを上げることができるとされています。また、このような仕事であるため、看護師や放射線技師、主治医とのチームプレイ・コミュニケーション能力が強く求められる仕事でもあります。

放射線診断科の医師の元には、さまざまな診療科から依頼が舞い込みます。研究や会議に割く時間も長く、多忙になりがちです。また読影は治療方針にも多大な影響を与えるため、失敗が許されない仕事だといえます。

一方、デスクワークが中心となること、また時間外勤務が少ない科であることから、ワークライフバランスは非常に整えやすいのが放射線診断科の特徴でもあります。体力的な負担も少なく、女性医師でも働きやすい環境が整っています。

※一部画像下治療を担当することもあります。

放射線診断科のやりがい

放射線診断科の医師のやりがいとしてよく挙げられるのは、「治療計画の根本に関われること」です。

読影によって病気の発見に寄与し、それによって効果的な治療法を提案していけることは、放射線診断科の医師の誇りとなるでしょう。

また、放射線診断科は、その仕事の性質上、多くの診療科と関わることになります。主治医が見落としてしまった病気を丁寧に見つけ出し、患者様の命を救うこともあります。

放射線診断科の医師は患者様と直接対話する機会はほとんどありませんが、病気の発見～治療方法の選択に大きな影響を与える仕事だといえます。

放射線診断科の平均労働時間は？

放射線診断科の平均労働時間は、1週間あたり平均して46.1時間です（※独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査による）。全診療科の平均値は46.6時間ですから、それと比較すると、短めであることが分かります。

もっとも割合が多いのは1週間あたりの労働時間が40時間～50時間の層です。

また、1週間の労働時間が60時間を超える層の割合も17.5％（※全診療科平均は27.4％）と少なく、長時間労働に従事する医師が少ない科であることがここからも分かります。

このため、放射線診断科の医師は、ワークライフバランスが取りやすく、私生活が仕事に圧迫されにくい状況にあるといえます。

放射線診断科の医師の年収は？

放射線診断科の医師の年収の平均は、1,103万円です。全診療科の平均値は1,261万円ですから、それに比べればやや低水準だといえるでしょう。もっとも平均年収が高い「脳神経外科」は1,480万円ですから、それと比較すれば、380万円近い差があるのが分かります。

ただ放射線診断医の場合は、ほかの診療科に比べれば労働時間が短いという特徴があります（脳神経外科医と比べると、1週間あたりの平均労働時間は7時間程度短い）。

そのため、放射線診断科の医師の平均年収の低さには、この「労働時間の短さ」も影響を及ぼしているものと推測されます。

※千円台以降は四捨五入

放射線診断科は、女性に向いている？向いていない？

放射線診断科の特筆すべきメリットとして「放射線診断科の医師の場合、産後も仕事を続けやすい」という点が挙げられます。

独立行政法人労働政策研究・研修機構では、「出産後も常勤の医師として続けられると思っているかどうか」を、男性医師・女性医師にそれぞれ問うています。

この設問では11の診療カテゴリー（※まとめられている科もあるので、実際には19の診療科）ほとんどすべてで、男性医師の方が女性医師に比べて「続けられると思う」と答えていました。

しかしそのなかで、ただひとつだけ、例外があります。それが「放射線診断科」です。

放射線診断科の場合、「続けられる」と答えた男性医師が91％であるのに対し、女性医師は100％が「続けられる」と答えています。

「産む側の性」「当事者側である女性」がこのように答えたことの意味は非常に大きく、放射線診断科は本当の意味で「出産を希望する（想定する）女性医師にとって働きやすい科」だといえます。

※小数点以下は四捨五入

放射線診断科の医師の満足度

放射線診断科は、ワークライフバランスが取りやすいうえ、女性医師も働きやすい環境にあります。それを表す統計結果として、「放射線診断科の医師は、仕事に対する満足度が非常に高いこと」が挙げられます。

「勤務先の仕事の質や内容に満足しているか」を聞いたアンケート結果では、放射線診断科の医師は「満足している・まあ満足している」と答えた人の割合は62％を超えています。「少し不満がある・不満がある」と答えた人はわずか16.7％に過ぎません。これは「麻酔科」「眼科など」 に次いで低い数字です（※産科・婦人科とは同列）。

さらに、「将来的にどのような働き方をしたいか」の設問では、「今の職場で継続して働きたい」と答えた人が54％、「放射線診断科医師として、別の施設で働きたい」と答えた人が33％にのぼっています。

別の施設に移りたいと答えた人や別の診療科を希望している人、開業を志している人、診察を辞めたいと考えている人は、合計しても、わずか1％にも満たないのです。

このことから、「放射線診断科の医師として働く人の多くは現在の仕事内容および放射線診断科自体に対して満足している」といえます。

安定した働き方ができる放射線診断科での業務は、一生を賭けるに値するものだといえるでしょう。

放射線診断科向け医師転職サイトのおすすめはエムスリーキャリアエージェント！

ワークライフバランスが取りやすく、出産を考える人にもおすすめの「放射線診断科」は、医師としての安定した活躍をしたい人に向いています。なお、放射線診断科の医師として勤め続けるのであれば、放射線診断専門医を目指すことが推奨されます。

エムスリーキャリアエージェントを始めとする医師転職サイトでは、「放射線科+専門医取得・認定施設」などであわせてソートをかけられますから、利用してみるとよいでしょう。