ワークライフバランスを重視したい・家族の介護のためといった理由でUターン転職を目指す方はたくさんいます。
しかしUターン転職に向けて何から始めればいいのかわからない方もいるでしょう。また、なぜUターン転職は難しいのか、などの疑問がある方も多いのではないでしょうか。
Uターン転職を成功させるには、事前の情報収集と正しいやり方が重要です。
本記事ではUターン転職が難しいといわれる理由・Uターン転職のメリット・やり方などを解説します。
さらにUターン転職を成功させるには、転職エージェントの利用が不可欠です。Uターン転職の実績が豊富なリクルートエージェントへの登録をおすすめします。
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Uターン転職・地方転職が難しいと言われている理由は?
さまざまな理由からUターン転職や地方転職は難しいといわれています。以下、主な理由を3つ挙げました。それぞれくわしく解説します。
面接などのスケジュール調整がめんどくさい
Uターン転職・地方転職では、転職活動のスケジュール調整に苦労します。
なぜなら対面面接などの採用選考のために応募先企業に訪問しなければならないケースがあるからです。
応募先企業が近場であれば問題ありません。しかし前日の宿泊や飛行機・新幹線での移動が必要なほどの遠方であれば面倒です。
面接がある度に遠方まで出向くのはスケジュール的にも体力的にもきつく感じるでしょう。
ただ最近ではオンライン面接に対応している企業も多数あるので、そこまで心配しなくてもよいかもしれません。
とはいえ、最終面接は対面で実施するという場合も多いため、一度は直接出向くことになるでしょう。
条件にこだわりすぎると難しくなる
条件面のこだわりが強すぎると、Uターン転職・地方転職が難しくなってしまいます。
なぜなら地方企業の労働条件は、どうしても東京・大阪などの都市部よりも劣ってしまうからです。特に首都圏と比較して給与が低いことが気にかかるかもしれません。
そのため、Uターン転職によってこれまでよりも給与が下がる可能性が高いことは覚悟しておきましょう。
しかし、地方の家賃や物価は首都圏・都市部よりも低いです。家賃・生活費の支出も少なくなるので、今よりも少し給与が減ってしまっても問題ないでしょう。
主要都市よりも地方のほうが求人数は少ない
地方の求人数は東京・大阪などの主要都市と比べて少ないため、Uターン転職・地方転職は厳しいといわれます。
しかし主要都市と比較して、有効求人倍率が高い地域や変わらない地域もあります。
以下、独立行政法人労働政策研究・研修機構の「都道府県別有効求人倍率」から、2022年5月の有効求人倍率を一部抜粋しました。
東京都 | 福井県 | 富山県 | 三重県 | 鳥取県 | 宮崎県 | |
有効求人倍率 | 1.44 | 1.87 | 1.51 | 1.38 | 1.48 | 1.40 |
有効求人倍率は、求職者1人あたりに何件の求人があるかを示しています。
上表のように東京都よりも有効求人倍率が高い地域もあるので、地方は仕事がない・転職しにくいとは一概にはいえないでしょう。
Uターン転職は難しいけど成功させたらメリットがたくさんある!
別の場所にいながら転職活動を進めるのはもちろん難しい面もあるでしょう。
しかし「Uターン転職をしてよかった」という声は実際に多く聞かれます。ここではUターン転職をしてよかったという方が感じたメリットを5つ解説します。
物価が都会と比べてかなり安い
Uターン転職をして地方で生活するメリットの一つとして、東京などの主要都市や都会と比較して物価がかなり安いことが挙げられます。
国内で最も物価が高いのは、東京でした。また全国平均よりも物価が高いのは、東京都・神奈川県・京都府・大阪府・兵庫県の5都府県です。
対して最も物価が低いのは、沖縄県・群馬県・宮崎県・熊本県・愛媛県の5県という結果でした。物価が最も高い東京都と最も低い沖縄県では、約18%もの差があります。
参考:平成 19 年全国物価統計調査報告「全国物価地域差指数編」
満員電車に乗らずに済む
Uターン転職して地方生活をスタートすれば、満員電車での通勤から解放されます。
東京などの都市部で働く方にとって、満員電車に長時間揺られる通勤時間は負担になっているのではないでしょうか。
通勤時間の上位は関東近郊の県が占めています。電車内が満員な上に、長時間乗車していないといけないのはかなりつらいはずです。
一方、地方の通勤事情は都市部とは異なり、自家用車などで通勤している方もたくさんいます。
また地方では電車通勤の場合も乗車時間が短く、電車内もそれほど混雑していません。
実家に暮らせば生活費が抑えられる
Uターン転職で実家に住むようになれば、生活費を大幅に削減できます。一般的に独身社会人の支出で最も割合が高いのは、家賃ではないでしょうか。
家賃なしで生活できれば、その分を好きなことに使ったり貯蓄に回したりできます。また食費や光熱費などを同居の家族と折半できるため、負担の軽減も可能です。
さらに軽減された分の家賃・生活費からいくらかを家に入れれば、家族も喜んでくれるでしょう。
子育てしやすい環境が整っている
Uターン転職してよかったことの一つに、子育てしやすくなったという点を挙げる方もたくさんいます。
全国の地方自治体では、子育て世代のUターン・移住を促進するようなさまざまな制度を設けています。
なかでも富山県は子育てしやすい環境が整っていると評価されている地域の一つです。富山県では子育てに関して以下のような取り組みを実施しています。
- 保育支援サービスに利用できる「とやまっ子子育て応援券」
- 協賛店で特典が受けられる「とやま子育て応援団」
さらに、保育園の待機児童も長年0人をキープしています。そして女性が働きやすい環境整備にも力を入れていて正社員雇用率が高いため、共働き家庭が多いです。
地元の友達が身近になる
Uターン転職すると地元の友達の存在が身近になります。なぜならこれまで住んでいた土地を離れて地元で生活するようになると、遊ぶ友達も変化するからです。
幼少期や中学・高校時代をともに過ごした友達たちと旧交を温められます。また学生時代には親交のなかった同級生とも新たな友人関係が築けるかもしれません。
なお、Uターン転職を考え始めたら地元で働いている友達に相談してみるのがおすすめです。地元で働いているからこそわかる労働環境や就職事情などの情報収集ができます。
Uターン転職の基本的なやり方・流れ
ここではUターン転職するにあたっての具体的なやり方・流れをステップごとに解説します。Uターン転職をすると決めたら、STEP1から始めてみてください。
STEP1.転職エージェントに登録する
最初に転職エージェントに登録しましょう。Uターン転職を成功させるためには転職エージェントの利用は不可欠です。転職エージェントに登録する主なメリットは以下の通りです。
- 転職活動のスケジュール調整をしてもらえる
- 非公開求人や非公開情報などを教えてもらえる
- 自己分析・キャリア相談にのってもらえる
- Uターン転職先の現地の情報が得られる
仕事をしながらの転職活動は、面接日程などのスケジュール調整に苦労するでしょう。
しかし転職エージェントを利用すれば、担当者が企業との間に入ってスケジュールの交渉などをしてくれます。
また自分では得られなかった情報や非公開の求人などを教えてもらえるのも心強いです。
STEP2.転職エージェントに希望の条件など伝えて求人を紹介してもらう
転職エージェントに細かな希望条件を伝えて求人を紹介してもらいましょう。転職エージェントに登録すると、まずキャリアアドバイザーとの面談を行います。
面談で聞かれる内容は、あなたの経歴・希望条件・スキルなどです。キャリアアドバイザーは面談で聞いた内容を基に、あなたに合った求人を提案してくれます。
そのためキャリアアドバイザーに希望条件などの情報はしっかりと伝えてください。あなたに合った企業の求人を紹介してもらうためにも正確な情報を伝えておくことが重要です。
STEP3.転職先が決まった後に退職をする
転職先から内定をもらったら今の会社を退職しましょう。Uターン転職を目指す方は転職先が決まってから今の会社を退職するようにしてください。
退職してから転職先を探した方が転職活動がしやすいと考える方もいるでしょう。
しかし退職後に転職活動をスタートすると、金銭的な不安から焦って転職先を決めてしまう可能性があるのでおすすめしません。
転職先が決まったら会社に退職することを伝えて、具体的な退職日などを決めましょう。退職は引継ぎの期間なども考慮して、1か月以上前に申し出るのが一般的です。
STEP4.入社日までに新しい家を決めたり、今の家の解約手続きなどを行う
退職日が決まったら、新しい会社に入るまでに必要な手続き・引っ越しなどが完了するように手配しましょう。具体的にやることは以下の通りです。
- 新しい家を探す、契約する
- 引っ越しの手配、段取り、準備
- 今の家を解約する手続き
- 役所での書類手続き
- お世話になった人へのあいさつ
- 子供がいる場合には転校手続き など
しかし実家に住む人は新しい家を探す必要がないので、今の家の解約・引っ越しの手続きなどをするだけでよいでしょう。
Uターン転職を少しでも楽にして成功させる方法
Uターン転職においては、自分の希望条件に合う企業探し・採用選考のスケジュール調整などで苦労するでしょう。
このようなUターン転職の負担を減らして転職を成功させる方法を3つ解説します。
地方に特化した転職エージェントと総合型の転職エージェントどちらにも登録する
Uターン転職を成功させるポイントは、地方に特化した転職エージェントと総合型の転職エージェントの両方に登録することです。
大手の総合型転職エージェントは全国への転職に対応していて、地方都市にも拠点があります。そのため、今いる都市でも面談を受けることが可能です。
また転職活動に必要なノウハウを豊富に有しているため、手厚い転職サポートが受けられるのも特徴です。
一方で地方での実績が豊富な特化型の転職エージェントは、その地域のより詳細な情報が提供できます。
地域の企業とのつながりも深いため、会社の雰囲気などの求人票では分からない情報も教えてもらえるでしょう。
どちらの転職エージェントにもそれぞれメリットがあるため、併用して転職活動を進めてください。
転職エージェントにUターン転職をするきっかけや理由を共有する
転職エージェントにUターン転職の目的を共有することで、転職を成功させやすくなります。なぜなら転職の目的によって、紹介する求人が変わってくるからです。
例えば家族の介護のためにUターン転職する方に対して、給料は高いが残業が多い仕事を紹介してもマッチしません。
それよりも残業がなく休暇が取りやすい環境の企業の方がマッチするはずです。
転職エージェントに紹介してもらう求人のミスマッチを避けるためにも、Uターン転職のきっかけや理由・目的はしっかりと伝えておきましょう。
上手く有給を利用して転職活動を行う
有給休暇をうまく使って、Uターン転職活動を進めましょう。転職を目指す地域が遠方であれば移動に時間がかかり、体力も消耗します。
そのため採用選考の日程を調節して、今の仕事に影響が出ないようにしてください。
水曜日などの週の真ん中に採用選考の予定を入れると、スケジュールがタイトになってしまいます。余裕を持って移動・選考の準備ができるようにスケジュールを組みましょう。
そのため、月曜日や金曜日に有給休暇を取得して採用選考を受けるのがおすすめです。
Uターン転職でおすすめの総合型転職サービス
Uターン転職を目指す方にとって転職エージェントへの登録は必須です。以下、Uターン転職の際におすすめの転職エージェント2社の特徴を解説します。
リクルートエージェント
名前 | リクルートエージェント |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人:493,409件 非公開求人:402,531件 (2024年11月14日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 20代~60代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 全業界、全職種 |
公式HP | https://www.r-agent.com/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社リクルート |
拠点 | 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |
リクルートエージェントは全国対応の転職エージェントで、以下の16拠点があります。
北海道・東北 | 北海道支社、東北支社 |
関東 | 東京本社、西東京支社、宇都宮支社、 さいたま支社、千葉支社、横浜支社 |
中部・東海 | 静岡支社、名古屋支社 |
関西 | 京都支社、大阪支社、神戸支社 |
中国・四国 | 中四国支社岡山オフィス、中四国支社広島オフィス |
九州 | 福岡支社 |
大手転職エージェントの機動力を生かして、全国の地域をカバーしています。そのため希望する地域に合ったサポートが受けられるでしょう。
またリクルートエージェントは求人数No.1の転職エージェントです。非公開求人も25万件以上あるので、自分では見つけられなかった地元の求人が見つかるかもしれません。
さらにリクルートエージェントは転職支援実績でもNo.1です。
Uターン転職のサポート経験が豊富なキャリアアドバイザーも多数所属しているため、安心してサポートが受けられます。拠点がない都道府県の方でもオンラインで利用できます。
\地方の転職実績も豊富!/
ビズリーチ
名前 | ビズリーチ |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人:141,063件 非公開求人:- (2024年11月14日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 20代~60代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野 | スカウトによるキャリアアップ |
公式HP | https://www.bizreach.jp/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社ビズリーチ |
拠点 | 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー12F |
書類添削の有無 | ヘッドハンターによる |
面接対策の有無 | ヘッドハンターによる |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |
ビズリーチはハイクラス向けの転職エージェントです。スカウト制度による転職支援サービスを提供しています。
会員登録後に職務経歴書を記入しておけば、企業から直接もしくはヘッドハンターからスカウトを受け取ることが可能です。
またスカウトが来たということは、あなたの経歴・スキルが評価されたことを意味します。そのため、給与・条件の交渉がしやすいです。
Uターン転職であってもなるべく今の給与水準・条件を保って転職したいという方は利用してみるとよいでしょう。
さらにスカウトを待つだけなので、「今の仕事が忙しくてなかなかUターン転職が進められない」という方にもおすすめです。
もちろん公開求人に自分で応募することもできます。スカウトを待ちながら気になる求人に応募すれば、効率よく転職活動が進められるでしょう。
\スカウトで効率よく転職!/
30代・40代で転職未経験がUターン転職するのは難しい?
30代・40代で転職未経験の方がUターン転職するのは決して難しいことではありません。なぜなら20代よりも豊富な経験・スキルが企業から評価されるからです。
また30代・40代は、子育てのためや親が高齢になったことなどをきっかけに地元へ戻ろうと考える方が大勢います。
そしてワークライフバランスを重視してキャリアチェンジを図る方も多い世代です。社会人としても一番力が発揮できる時期ではないでしょうか。
そのためUターン転職するのに遅すぎるということはありません。
Uターン転職は正しいやり方をすれば難しくない!
正しいやり方で転職活動を進めれば、Uターン転職を成功させることは難しくありません。
実際にUターン転職を成功させて地方で充実した生活を送っている方はたくさんいます。まずはUターン転職があなたにもたらす変化をさまざまな面から検討してみてください。
さらにUターンの転職活動において転職エージェントの利用は必須です。
Uターン転職の理由・目的を転職エージェントにしっかりと伝えて、あなたに合った求人を紹介してもらいましょう。
本記事で紹介したUターン転職のやり方を参考にして転職活動を始めてみてください。
\各地域に幅広く対応!/