Unityエンジニアは未経験でも目指せる？転職までの3ステップを解説

プログラミングを用いてゲーム開発を行う「Unityエンジニア」。

Unityエンジニアに興味がある方は、未経験から目指せる職種なのか知りたい方がいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、未経験からUnityエンジニアになれるのかを紐解いていきます。

加えてUnityエンジニアの基本情報や必要なスキル、転職までの手順を紹介します。

Unityエンジニアの一歩目を踏み出したい方は、ぜひご一読ください。

Unityエンジニアの基本情報

まずはUnityエンジニアの基本情報を、以下の4つの項目に分けて解説します。

①そもそもUnityとは

そもそもUnityとは、ユニティ・テクノロジーズ社が開発・販売しているゲームエンジンです。

Unityはもっとも有名なゲームエンジンとも言われていて、100万人以上のエンジニアが活用しています。

ゲームエンジンとは3D・2Dの描画やサウンド再生、データ管理などのゲームを開発するために必要な環境を備えたプラットフォームで、複雑なゲーム開発を効率的に進められるツールとして重宝されています。

例えばポケモンGOやMOBIUS FINAL FANTASY、スーパーボンバーマンRなどは、Unityで作られているゲームです。

参考：Wikipedia

②Unityエンジニアの仕事内容

Unityエンジニアとは、その名の通りUnityを活用してゲーム開発を行うエンジニアです。

Unityエンジニアの主な仕事内容は、以下の通りです。

顧客の要望を聞き、設計書に合わせてゲーム（コンテンツ）を作成し、完成後にはゲームが問題なく使い続けられるのか保守・運用する流れは、どのエンジニア職種でも基本的に同じかもしれません。

Unityは特にスマホゲームアプリの開発において、約50%のシェアを誇ると言われていて、Unityエンジニアはアプリ開発の仕事がメインとなるでしょう。

③Unityエンジニアの平均年収

求人ボックスのデータによると、Unityエンジニアを含むゲームプログラマーの平均年収は473万円で、日本の平均年収は443万円なので、Unityエンジニアは30万円年収が高くなっています。

データを見ると正社員の給料分布の全体幅は324~790万円と幅広くなっていて、経験やスキルの違い、勤務する企業などでも年収は大きく変わるといえるでしょう。

参考：求人ボックス給料ナビ

④Unityエンジニアの将来性・需要

これからUnityエンジニアを目指すなら将来性が見込める職種なのか、知っておきたい方もいるでしょう。

ゲーム業界大手のファミ通.comによると、国内ゲーム市場2兆円のうち、ゲームアプリが約1.3兆円を占めています。

参考：ファミ通.com

ゲームアプリ開発の仕事を中心とするUnityエンジニアはITが普及する現在、そしてこの先も需要の高い仕事をいえるでしょう。

Unityエンジニアは未経験・新卒でもなれる？

Unityエンジニアは、プログラミング未経験者や新卒からでも目指せるのか不安に感じる方がいるかもしれません。

結論からいうと、Unityエンジニアは未経験からでも目指すことができます。

Unityは参考書や動画教材が多く、またプログラミングスクールでの学習コースの展開も多く、学習を始めやすい環境が整っています。

そして今後さらなる需要の高さが期待されるスマホゲームアプリ開発を担うUnityエンジニアは、これから目指す方におすすめの職種です。

Unityエンジニアに必要なスキル

Unityエンジニアを目指すと検討している方は、どんなスキルが必要なのか把握したいはず。

そこでここからはUnityエンジニアに必要なスキルとして、次の3つを解説します。

①Unityの操作スキル

Unityエンジニアには、Unityについて理解したり操作スキルを把握したりする必要があります。

実はUnityにはゲームを作る基本パーツが用意されているので、プログラミングスキルがなくてもある程度の段階まではゲームを作ることができます。

初心者ならUnityの無料範囲で十分なので、まずは操作に慣れるために公式サイトよりダウンロードして試してみて下さい。

②C#やJavaScriptのプログラミングスキル

Unityエンジニアには、C#やJavaScriptのプログラミングスキルも重要です。

プログラミングスキルを用いて細部までシステム作りにこだわり、質の高いゲームを開発することができます。

C#はWindowsアプリ、Webアプリ、スマホアプリなどのプログラムが作成できる汎用性の高いプログラミング言語です。

一方で#Cは記述が複雑で初心者には習得難易度が高いと言われるため、学習時間をしっかり確保する必要があるでしょう。

そしてJavaScriptは初心者向けのプログラミング言語として人気がある一方で、学んでいくうちに難しさを感じる方が多いと言われます。

学習は無料教材から始め、有料教材、プログラミングスクールなどと段階的に学んでいきましょう。

③UI/UXをはじめとするデザインスキル

Unityエンジニアには、UI（顧客接点）とUX（顧客体験）のスキルが必要です。

ゲーム開発には顧客が目にするフロント側の開発も行うため、プレイするユーザーが満足できる見た目作りや操作しやすいアプリ作りが重要です。

デザイナーとやり取りする際に知識が無いとコミュニケーションが取れなくなるため、UI/UXの最低限の知識が必要です。

ゲームに欠かせないデザイン性を保つために、3Dモデリングやキャラクターデザインなどの知識も重要といえるでしょう。

未経験からUnityエンジニアに転職するまでの3ステップ

Unityエンジニアを目指すと決めた方へ、ここからは未経験からUnityエンジニアに転職するまでの3ステップを以下の流れで紹介します。

ステップ①独学で基本知識を学ぶ

Unityエンジニアを目指すなら、独学から始めてみて下さい。

まずはUnityに慣れるために無料ダウンロードして、実際に触れてみましょう。

そしてC#やJavaScriptのプログラミング言語を書籍や学習サイトを活用し、学びましょう。

Unityエンジニアを本格的に目指したいのか無料の範囲で学習を始め、その後に有料サイトなどに課金すれば無駄な費用がかかりません。

ステップ②プログラミングスクールを受講する

「独学では限界がある」「時間短縮してUnityエンジニアに転職したい」と考える方は、プログラミングスクールの受講が適しています。

プログラミングスクールはたくさんあるので、カリキュラムの形式や講師のサポート、転職支援などから、あなたに合った1校を見つけてください。

ここからはUnityを学ぶおすすめのプログラミングスクールを以下の3校紹介します。

①SAMURAI ENGINEER

SAMURAI ENGINEERは、一人ひとりの目標に合わせたオリジナルカリキュラムで学べるのが特徴で、UnityはもちろんC#やJavaScriptなどのスキル習得が可能です。

さらにマンツーマン授業を実施するため、あなた1人だけの質の高い授業が受けられます。

スクール名	SAMURAI ENGINEER
学べるスキル	Unity、C#、JavaScriptなど （オリジナルカリキュラムでどんなスキルでも学べる）
受講のメリット・特徴	オリジナルカリキュラムとマンツーマンレッスンが他社にはない特徴 副業やChatGPTなどトレンドに合わせたコースを展開
受講のデメリット・注意点	カリキュラム・学習イメージがしづらい 受講料が比較的高額
受講形式	オンライン

②テックアカデミー

テックアカデミーはコースと受講期間の種類が多く、一人ひとりに合わせたカリキュラムを選べます。

Unityコースではゲーム開発の流れから学び、#Cのスキル習得や2D・3Dゲームの開発スキルを学ぶこともできます。

スクール名	テックアカデミー
学べるスキル・コース	Unityコース（#C）、フロントエンドコース（JavaScript） UI/UXコースなどを展開
受講のメリット・特徴	コース・受講期間の種類が多く仕事・学校との両立も可能 受講料が比較的安い
受講のデメリット・注意点	テキストで学ぶので動画より理解しづらい
受講形式	オンライン

③デジハリONLINE

デジハリONLINEは、多くの優秀なクリエイターを輩出するデジタル専門スクール「デジタルハリウッド」のオンライン版で、Webデザインや3Dを中心に講座を展開しています。

デジハリONLINEの講座では1つのスキルが深くまで学べるため、Unityの使い方についてとことん学びたい方におすすめです。

スクール名	デジハリONLINE
学べるスキル・コース	Unity講座（Unityに特化）、JavaScript講座（JavaScriptに特化）
受講のメリット・特徴	クリエイティブ系に強く質の高い技術を得られる 必要なスキルについて実践しながら深くまで学べる
受講のデメリット・注意点	転職支援が付いていない
受講形式	オンライン

ステップ③転職エージェント経由で転職活動をする

未経験の場合、転職エージェントを活用した転職活動がおすすめで、転職のプロが求人紹介や面接対策、ポートフォリオの添削などをサポートしてくれます。

プログラミングスクール経由で転職エージェントを紹介してくれることもありますが、転職エージェントや求人サイトは併用することも可能です。

ここではエンジニアにおすすめの転職エージェントを以下の3つ紹介します。

①ワークポート

ワークポートはゲーム開発の求人を多数取り扱っていて、その数は2,231件にも及びます。（2023年12月時点）

IT業界に強いキャリアアドバイザーが詳しく相談に乗ってくれるため、エンジニア転職を目指すならまず登録しておきたいエージェントです。

エージェント名	ワークポート
公開求人数	74,768件（2023年12月時点）
掲載されている職種	ITエンジニア（ゲーム開発、Webデザインなど）がメイン
活用するメリット・特徴	IT業界に強い 未経験者へのサポートが手厚い

②リクルートエージェント

リクルートエージェントは業界最大手の転職エージェントで、求人数は非公開求人を合わせて70万件を超えています。

リクルートエージェントは独自の転職イベントを定期的に開催していて、例えば面接力向上やキャリアデザインなどを自主的に学べる環境です。

エージェント名	リクルートエージェント
公開求人数	414,232件（2023年12月時点）
掲載されている職種	総合型エージェントとしてさまざまな職種を掲載
活用するメリット・特徴	業界最大手で求人数やサポートの手厚さが期待できる 好条件と言われる非公開求人が30万件以上

③doda

dodaはリクルートエージェントに次ぐ業界大手のエージェントで、無料セミナーや公式サイトの転職ノウハウが充実しているのが特徴的。

またスカウトサービスも展開していて、大手エージェントを活用しつつ効率的に転職活動を進めたい方におすすめです。

エージェント名	doda
公開求人数	203,710件（2023年12月）
掲載されている職種	総合型エージェントとしてさまざまな職種を掲載
活用するメリット・特徴	無料セミナーや転職ノウハウが充実 大手エージェントで求人数が多い

まとめ：Unityエンジニアは未経験から目指せる職種

Unityエンジニアはプログラミングスクールや書籍が充実していて、未経験からでも目指せる職種です。

一方で#CやJavaScriptのスキル習得は決して簡単ではないため、根気強く学ぶことが求められます。

今後の高需要が見込める職種なので、興味が湧いた方は本記事を参考に学習を進めてみて下さい。