ベンチャー企業に興味があるのですが、ちょっと不安もあります。
メリットやデメリットをしっかりおさえておくといいよ。
ベンチャーとは「冒険的な」という意味があり、新規の事業に取り組んでいる企業を意味しています。そのため、これから就職をして社会人として一旗揚げたいと考えている人なら、興味を惹かれること間違いないでしょう。
しかし一方でベンチャー企業は、まだまだ発展途上の企業なので、
「入社してすぐに倒産したらどうしよう…」
「家族に反対された…」
など、様々な不安要素や批判が付き物です。
そこで今回は、新卒でベンチャー企業に就職するメリット・デメリットを解説します。また、新卒でベンチャー企業に行って成功する人と失敗する人の特長についても、併せてご紹介致します。
新卒でベンチャー企業に就職するメリット
ベンチャー企業に就職するメリットには、以下の4つが挙げられます。
- 即戦力として本格的な仕事が与えられる
- 1人あたりの仕事量が多くスキルが身につきやすい
- 経営者との距離が近く意見交換が容易
- 能力主義なので頑張れば早く出世できる
本格的な仕事が与えられて量も豊富
入社直後から本格的な仕事に取りかかれるから、やりがいがあるよ。
普通、企業に就職すると最初のうちは、簡単な事務作業や雑用のような仕事を任せられることが多いでしょう。
そんな状況なので場合によっては、
「何でこんな仕事しなくちゃいけないんだ」
「もっとやりがいのある仕事を任せてほしい」
など、様々な不満が出てくるでしょう。
その点ベンチャー企業なら、会社に人数が少なく、数人から数十人程度が一般的です。そのため、入社直後から本格的な仕事を任せてもらえます。
仕事量も多いので、普通の企業よりも早くスキルアップができるでしょう。
能力主義で意見も言いやすいから出世も早い
トップとの距離が近いから、意見が言いやすそうです。
近年の日本は、だいぶ年功序列ではなくなったとされていますが、それでも勤続年数は長い方が出世しやすい傾向にあります。
そのため新卒で就職しても役職が与えられるまでには、数年から数十年はかかります。
しかしベンチャー企業なら、能力主義な上に経営者との距離も近いため、自分の意見が通りやすく、仕事のでき次第では早い段階で出世ができるでしょう。
新卒でベンチャーに就職するデメリット
ベンチャー企業にはメリットだけでなく、以下のようなデメリットもあります。
教育制度が不十分
大企業に比べると、十分な研修は受けられないかもしれないよ。
大手企業なら入社してすぐに、しっかりとした新人研修が受けられます。新人研修では、会社におけるルールや社会人としてのマナーなどが学べます。
- ビジネスマナー
- コミュニケーションスキル
- 事業概要やコンプライアンス
- 業務上の基礎知識 など
しかしベンチャー企業では、このような新人研修が充実していないことがあります。場合によっては、ビジネスマナーなどを独学で学ぶ必要が出てきます。
福利厚生が整っていない
事前に調べておかないと後悔するかも……!
一般的な会社なら企業が必ず実施すべき、雇用保険や健康保険といった法定福利厚生に加えて、様々な福利厚生が整っています。
実際大手企業では社宅の完備があったり、家賃の補助があったりするので、生活面で大きなサポートとなるでしょう。中には語学力を身に付けたり、資格取得をサポートしたりする制度もあります。
しかしベンチャー企業の場合は、それらの福利厚生が整っていないことがあります。家賃補助も退職金もない企業が多いので、入社前に必ず福利厚生を確認する必要があります。
仕事の負担が大きい
いきなりの大仕事はプレッシャーだね。
ベンチャー企業に就職するメリットの一つとして、仕事量が多く、重要な仕事を任せてもらえるとありましたが、場合によってはそれが大きな負担になることがあります。
社会人になったばかりで右も左も分からない状態なのに、重要な仕事を任されて仕事量も多いと、
「こんな仕事が自分にできるのかなぁ…」
「仕事が終わらなかったらどうしよう…」
などと不安を感じてしまい、中にはプレッシャーから体調を崩すケースもあるでしょう。
新卒でベンチャー企業に就職し成功する人の特長
ベンチャー企業には様々なメリットとデメリットがありましたが、では、どのような人がベンチャー企業に向いているのでしょうか?
ベンチャー企業の特長を考えると、以下の人が向いていると言えるでしょう。
- すぐに責任ある仕事をしたい人
- 出世意欲が強い人
- 自分で新しい仕事を作りたい人
- 将来企業したいと考えている人
挑戦意欲が高く責任感が強い人
やりがいのある仕事にチャレンジしたいです……!
ベンチャー企業なら、入社したばかりであっても新しい事業提案ができます。そして、その企画が良ければ新人であっても、責任感がある仕事を任せてもらえます。
一般企業に就職して安定した日常を得るよりも、
「仕事のやりがいが欲しい」
「大変でも毎日仕事をバリバリこなしたい」
といった刺激のある毎日を送りたい人には、ベンチャー企業が向いているでしょう。
出世したい・将来起業したい人
出世意欲が強い人や、将来は起業したいと考えている人に向いているよ。
ベンチャー企業は能力主義なので、頑張り次第で若いうちから大きな仕事を任せてもらえます。そして結果が出ていれば、年齢に関係なく出世が見込めるでしょう。
また、事業計画や立案、運用といった会社における利益の上げ方に加えて、社長や役員の仕事なども間近で見られるため、将来起業したいと考えている人には、大きな経験と勉強になります。
新卒でベンチャー企業に就職して失敗する人の特長
ベンチャー企業の特長から、就職に向いていない人がいます。以下のような特長がある人は、向いていない可能性があるので確認していきましょう。
与えられた仕事をコツコツこなしたい人
自分から積極的に動くのが苦手だと、合わないかもしれないよ。
ベンチャー企業では新人研修も充実しておらず、仕事を教えてくれる人もいません。そのため、自分で仕事を覚えていく必要があります。
仕事に対して、
「仕事は細部まで指示してもらいたい」
「1から10まで作業工程を教えてもらいたい」
「ゆっくりコツコツと仕事をしたい」
と考える方にはあまり向いていないでしょう。
刺激よりも安定を求める人
ゆっくり仕事をしたい人には合わないのかも……?
ベンチャー企業に就職すると、すぐに重要な仕事を任せてもらえます。また、出世も早い傾向にありますが、それは刺激的な毎日が待っていて、安定した日々とは言えないということです。
そのため「自分のペースでゆっくりと仕事をしたい」と考える人や「コツコツと目の前の仕事をこなしたい」という人には向いていないでしょう。
自分はベンチャーに向いているか分からない場合は?
ここまで、新卒でベンチャー企業に就職するメリットとデメリット、新卒でベンチャー企業に就職して成功する人と失敗する人の特長についてそれぞれ解説してきました。
「絶対に行きたい」「興味があるがやっていけるか心配」「あまり気が進まないがもしかして向いているかも」など、それぞれに異なった感想を持ったのではないでしょうか。
もし少しでも気になったら、就活エージェントに相談してみるのがおすすめです。就活生を長年見てきたキャリアアドバイザーが進路の相談に乗ってくれます。就職先も紹介してくれますので、少しでも可能性の間口を広げておきましょう。
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まとめ
ベンチャー企業には、すぐに重要な仕事が任せられたり、経営者との距離が近く意見交換が容易だったりといったメリットがあります。
その一方で新人研修や福利厚生が不十分だったり、仕事の負担が重かったりといったデメリットもあるので、人によって向いている人と向いていない人に分かれます。
- すぐに責任ある仕事をしたい人
- 出世意欲が強い人
- 自分で新しい仕事を作りたい人
- 将来企業したいと考えている人
- 与えられた仕事をコツコツこなしたい人
- ルーティンワークが好きな人
- 1から10まで丁寧な指導を受けたい人
- 刺激よりも安定を求める人
ベンチャー企業は倒産などのリスクもありますが、それ以上に社会人として色々な経験ができるのが魅力です。向いている人の特長に当てはまるなら、ぜひチャレンジしてみましょう。
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