銀行員が出世コースから外れるとどうなるのか?出世コースを外れた時に考えるべきことを解説

本記事でわかること
  • 銀行員の主な出世コース
  • 出世コースを外れた銀行員に待ち受けていること
  • 出世コースから外れた銀行員が取るべき対策

出世コースから外れたからといって生活できなくなるというわけではありません。ただ、次長や支店長を目指している人にとっては「出世コースから外れる」ことが、仕事のモチベーションに大きく影響してしまうでしょう。

もし、出世コースから外れてしまっているなら、転職して新たな環境でキャリアアップを目指すのも一つの手です。今まで銀行で築き上げてきたものが捨てるような感覚になるかもしれませんが、今までの頑張りが他社で大きく評価される可能性があります。

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銀行員の出世コースとは?

銀行員の出世コースとは?

銀行員の出世コースは、主に下記の3つが挙げられます。

ここからは、代表的な3つの出世コースを詳しく解説します。

本店・本部への配属

銀行員の出世コースとして、本店・本部への配属が挙げられます。一般企業と同じく銀行員でも、本店・本部で経営陣の近くに配属されることは期待が大きい証拠といえます。

本店・本部であれば、概ね出世コースといえますが、特に出世への期待値が高まるのは人事部への配属です。人事部は全銀行員の人事権を握る部署であり、トップとの距離も近いためです。

その他の部署では企画部や市場営業部、法人営業部などの部署も出世コースといえます。

本店・本部では、日本を代表する企業を担当する場合もあり、取引の額も大きくなるため、仕事のやりがいも上がります。以上の理由から、本店・本部への配属は出世コースの一つです。

主要都市の大型店舗への配属

地方であっても、主要都市の大型店舗への配属は出世コースといえます。なぜなら、地方であっても主要都市であれば、企業の規模や人口により、融資額や預金額が大きくなる傾向にあるためです。

具体的には、大阪や名古屋、福岡、仙台、札幌などの都市の大型店舗が出世コースとして挙げられます。大型店舗であれば統括している支店長が力を持っている場合も多く、人事権や本店とのコネクションがあったりすることも多くあります。

海外支店への配属

本店や地方の大型店舗以外では、海外支店への配属も出世コースといえます。

日本の経済の落ち込みや少子高齢化も相まって、国内市場は縮小の一途を辿っており、海外事業の重要性は年々大きくなっているためです。

海外支店への配属は、「海外の金融知識も触れさせておきたい」という上からの意図が考えられます。特に、金融の中心ともいえるニューヨークやロンドンをはじめ、シンガポールや香港などの支店であれば、出世コースといえます。

銀行員が出世コースから外れるとどうなるのか?

銀行員が出世コースから外れるとどうなるのか?

銀行員が出世コースから外されると、次のようなことが起こります。

銀行員が出世コースから外れると起こること

ここからは、上記に該当する際になぜ出世コースから外れているのかを解説します。

田舎の支店に左遷される

銀行員が出世コースから外れると、田舎の支店に左遷されるケースが多くなります。同じ地方でも主要都市の大型店舗であれば出世コースといえますが、田舎の支店への配属となればまったく異なります。

田舎の支店では、顧客の預金額も取引先の企業への融資額も格段に小さくなるのは明らかです。したがって、銀行が抱える事業の重要度は下がることから、出世コースから外されていると判断できます。

近年、銀行の店舗の再編成も行われているなか、大きな収益をあげてこその銀行員にとって田舎の支店は、かっこうの左遷先といえるでしょう。

年収が上がりにくくなる

銀行員が出世コースから外れると、年収が上がりにくくなります。なぜなら、銀行員の年収は、個々の成績や実績より役職が大きく影響するためです。

銀行では、平社員の人数が大半を占めます。出世コースを外れれば、平社員のまま定年を迎えるケースが多く、毎年、僅かな昇格がある程度です。勤続年数が長くても十分な役職がつかなければ賞与も低く、必然的に年収は上がりにくくなります。

平社員のまま銀行員を続けた場合、いくら成果を出しても年収には大きく反映されません。出世コースから外れて役職がつかなければ、大幅な年収アップは見込めないでしょう。

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一回出世コースから外れたら戻るのは難しい?

一回出世コースから外れたら戻るのは難しい?

銀行員が出世コースから一度外れると、基本的には挽回が難しくなります。しかし、仕事に取り組む姿勢などが評価されれば、出世コースに再び戻れる可能性もゼロではありません。

そもそも、どの時点で出世コースなのかを判断するのは難しいところです。2店目や3店目の配属先が地方の店舗になった場合は、銀行員として経験が浅い段階であるため、左遷と決めつけるのは早すぎるでしょう。

2〜3店目で十分に実績を残すなどの活躍をし、さらにはすり寄っていく人の選定を誤らなければ、出世コースに戻れる可能性もあります。

基本的に、一度出世コースから外れると戻るのは難しいですが、2〜3店目であれば挽回の余地は残されています。

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出世できる人とできない人の違い

出世できる人とできない人の違い

銀行員として出世できる人とできない人の違いは次のとおりです。

出世に影響する項目

以下では、各項目が出世に関わる理由を詳しく解説します。

学歴

高学歴な銀行員、出世できる可能性が高いといえます。銀行では出身大学による派閥があり、有名大学出身者を出世コースに歩ませる風習があることは有名です。

たとえば、東大や京大出身といった高学歴な人であれば、はじめから都市部の旗艦店に配属され、スタートラインが違う場合もあります。

学閥では、地銀がその最たるところでしょう。地銀では東大や京大出身でなくても、その地方の国立大学出身者が強い傾向にあります。福岡の銀行であれば、九州大学出身者が出世しやすいといった具合です。

実績

銀行員が出世できるかどうかは、一般企業と同じく実績も影響します。しかし、銀行特有の減点方式に注意が必要です。

一般企業であれば、売り上げなどの成果部分の数字が重視されがちですが、銀行の場合は少し異なります。

小さなミスでも少しずつ減点され、貸し倒れのように銀行が損害を被るものや顧客からのクレームに繋がるミスは、大きく減点されてしまいます。減点が大きい銀行員は出世できません。

もちろん、預金の多い顧客に対してアプローチができているか、法人の新規融資先が開拓できているかなども重要ですが、銀行ではミスをしないことが大きな実績となります。

人付き合い

銀行で出世できるか否かは人付き合いも大きく影響します。銀行員の世界は完全なるピラミッド型の縦社会であり、出世が絡むと蹴落とし合いや足の引っ張り合いが起こります。

銀行における上司の権限は非常に強く、管理職が人事権を持っているため、ドラマのようにトップに反することなどもってのほかです。出世するには、いかに上司に気に入られるかが重要となります。

たとえば、仕事で報連相を怠る、社内のイベントに参加しないなどがあれば、評価が低くなるのは避けられません。

反対に、仕事だけでなくプライベートでも気を配り上司に気に入られれば、悪い評価をつけられにくくなるでしょう。縦社会であるがゆえに、人付き合いと出世は切っても切れないものだといえます。

出世コースから外れたことがわかったとき考えるべきこと

出世コースから外れたことがわかったとき考えるべきこと

自身が出世コースから外れたとわかった際には、次のことを考えましょう。

以下では、各項目について詳しく紹介します。

どのように挽回できるか考える

出世コースから外れたら、どのように挽回できるか考えるべきです。しかし、出世コースへ再び戻ることは難しいのが実情といえます。

田舎の支店への左遷や関係会社への出向は、片道切符の場合がほとんどです。左遷や出向で転勤すれば、簡単には出世コースへ戻れないと考えておいたほうがよいでしょう。

モチベーションの維持が難しければ、出向先で若手銀行員のサポートに尽力するのも一つの手段です。もしくは、平社員として出世のことを考えずに、のびのびと生きることもおすすめします。

他の業界への転職を考える

出世コースから外れた場合は、他の業界への転職を考えることをおすすめします。

出世コースから外れると、自分よりも年下の上司に敬語を使ったり忖度したりといった場面が多くなり、ストレスも大きくなります。ほかにも「銀行出身」という肩書きで、他の業界から重宝されることも転職をおすすめする理由の一つです。

銀行員は数字に強いという強みだけでなく、業務を通じて培ってきたビジネススキルや資格などもあります。特に、簿記やFPといった資格や法人営業の経験などは、異なる業界に転職するときのアピールポイントになります。

銀行員の転職先はかなり多くあります。多くの経験やスキルから、業界を問わずさまざまな企業で経理・人事などの部署で活躍することが可能です。

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銀行員から別の業界へ転職するときにおすすめの転職エージェント

銀行員から別の業界へ転職する際は、下記の転職エージェントの利用がおすすめです。

銀行員におすすめの転職エージェント

ここからは、各転職エージェントの特徴を紹介します。

リクルートエージェント

名前リクルートエージェント
料金無料
求人数公開求人:476,094件
非公開求人:238,201件
(2024年10月23日現在)
今の求人数:公式HP参照
対象年代20代~60代
対応エリア全国
オンライン面談
得意分野・業界全業界、全職種
公式HPhttps://www.r-agent.com/
詳細を見る
運営会社名株式会社リクルート
拠点東京都千代田区丸の内1-9-2
グラントウキョウサウスタワー
書類添削の有無あり
面接対策の有無あり
スカウト機能の有無あり
連絡手段メール、電話
オプション【ス・オ・面・年】
  • 求人数の多さ
    5
  • 取り扱い
    業種数
    5
  • 4
    ハイクラス
    求人
  • 4
    サポート
    対応
  • 利用実績
    5
リクルートエージェントの特徴
  • 非公開求人を多数保有
  • 各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍
  • 書類添削や面接対策などの転職サポートを実施

リクルートエージェントは、転職支援実績No.1の転職エージェントです。

大手企業が運営する転職エージェントだからこその、非公開求人の多さが魅力です。非公開求人数は2022年12月25日現在で27万件以上に及びます。

取り扱っている求人はどれも質が高く、福利厚生が充実した求人・フレックスタイムが採用された求人などさまざまです。

リクルートエージェントでは、企業に提出する書類の添削や面接対策も実施しています。万全な状態で転職に望みたい方はリクルートエージェントの利用が適しています。

単独での就活活動に不安を感じ、リクルート・エージェントに登録しました😯
今日は担当の方との、初めてのWEB面談です🤓

銀行員の強みは①財務リテラシー②情報収集力とコミュニケーション能力③タフなメンタルと信用力
*銀行員転職マニュアル/大杉潤より
🤔

— 現役地方銀行員の日記 (@hTIwKVohe9VCBcf) June 3, 2022

リクルートエージェントを使ってみてGoodと感じた内容3選
●過去の面接質問を教えてくれた
●メンタル面を支えてくれた
●企業に売り込んでくれた
残業80時間で転職できたのはリクルートエージェントのおかげ。ただし、悪い担当者だと上手くいかないので要注意。ひとまず話だけでも聞く価値ありです。

— おいさん@転職で時間を増やす人 (@overtime0127) December 13, 2022

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マイナビエージェント

マイナビのプロモーションを含みます

マイナビエージェント
【公式】https://mynavi-agent.jp/
名前マイナビエージェント
料金無料
求人数公開求人:-
非公開求人:-
(2024年10月23日現在)
今の求人数:公式HP参照
対象年代20代~30代の若手向け求人が多い
※年齢制限なし
対応エリア全国
オンライン面談
得意分野・業界全業界、全職種
公式HPhttps://mynavi-agent.jp/
企業情報を見る
運営会社名株式会社マイナビ
拠点東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号 パレスサイドビル
書類添削の有無あり
面接対策の有無あり
スカウト機能の有無あり
連絡手段メール、電話
オプション【ス・オ・面・年】
  • 求人数の多さ
    5
  • 取り扱い
    業種数
    5
  • 4
    ハイクラス
    求人
  • 4
    サポート
    対応
  • 利用実績
    5
マイナビエージェントの特徴
  • 担当のキャリアアドバイザーが親身に対応してくれる
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こっちも全然相談のってくれる人がいなくて、リクルートと同じくお先真っ暗だった💧
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マイナビエージェント、大変対応がよい
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出世コースから外れたら転職を検討しよう!

銀行員の出世コースといえば、本店や本部、主要都市の大型店舗、海外支店への配属が一般的です。一方で、出世コースから外れると、田舎の支店に左遷され、年収もあまり上がらないまま年数を重ねることになります。

銀行員が出世コースから一度でも外れると挽回は困難です。出世コースから外れたものの、キャリアと年収のどちらもアップさせたい方は、他の業界への転職がおすすめです。銀行員で培ってきたスキルは、他の業界からも需要があります。

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編集者1

杉田 陸 - キャリアクラス編集部

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新卒で福岡県のメーカー企業に入社し、営業とSNSマーケティングを経験。1年半後、本当にやりたいことを見つめ直し、未経験でWebマーケティング業界への転職を決意。2021年8月にウェブココル株式会社へ入社する。自身の第二新卒で転職を成功させた体験をもとに記事コンテンツの作成する。一般社団法人プロティアン・キャリア協会が行う『プロティアン・キャリア検定資格』に合格(合格証明)。
※プロティアンキャリア検定は、自身・他者のキャリア開発に活かせる、変化する新時代のための認定資格

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編集者2
千田 究太郎 - キャリアクラス編集部

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新卒でマーケティング支援会社に入社。その後、Web広告を扱う企業を中心に二度転職を経験したのち、ウェブココル株式会社に入社。自身の転職成功経験を踏まえて、主に第二新卒〜若手の転職情報に精通。最新の転職情報をお届けします。

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大島 大地 - ウェブココル株式会社取締役

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新卒で東証プライム上場メーカーへ入社。その後上場企業傘下のWebメディア企業へ転職し、ウェブココル株式会社の取締役へ就任。採用の全責任者として、年間100名近くの採用選考を実施し、社員0名→25名へグロース。自社において幅広いなリクルーティングサービスを利用し、多くのサービスに精通。採用側の視点でサービスのファクトチェックや記事内容を精査しています。

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執筆者情報

杉田陸のアバター 杉田陸 キャリアクラス編集者

宮崎県宮崎市生まれ。福岡大学経済学部を卒業。新卒でVC工業株式会社に入社し、営業とSNSマーケティングを経験。1年半後、本当にやりたいことを見つめ直し、未経験でWebマーケティング業界への転職を決意。2021年8月にウェブココル株式会社へ入社する。現在はキャリアクラスのディレクターとして、キャリアに関するニュースでの情報収集や転職成功者へのインタビューを行い、キャリアや転職への知見を増やしている。自身の第二新卒で転職を成功させた体験をもとに記事コンテンツの作成する。プロティアン・キャリア協会が行うプロティアン検定資格を取得
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