面接に落ちてばかりです…どうしてでしょうか?
自分では気付けていないミスがあるかもしれないよ。
就活における面接の重要性は既にご存じだと思います。企業は筆記試験や適性検査では測れない人柄や個性、協調性など職務への適性を面接で評価します。
就活生にとっては短時間でのやりとりで自分の適性や意欲を直接アピールできる貴重な場です。したがって誰でも面接対策は大事だと分かっているはずですが、その面接で失敗している人も多いようです。
ここでは面接で気をつけるべき点を11に絞って解説します。もし当てはまることがあったら、まずその弱点から対策を立てましょう。
面接に落ちる人の11の特徴
それでは、面接に落ちる人の特徴を11個、順を追って解説していきます。
身だしなみに無頓着
第一印象は面接の評価に大きく影響します。まずは身だしなみです。
服装や頭髪などが就職試験に相応しく清潔感を感じるものであるかが重要です。最近では私服での参加を求める企業もありますが、どのような服装でも構わないわけではありません。フォーマルな場をわきまえた服装を選びましょう。
派手な装飾品や化粧なども悪い印象に繋がります。「その場に相応しい対応」は社会人としての基本です。
余裕を持った準備も大切だよ。スーツ選びやクリーニングなど、直前でばたつかないように行おう。
正しい姿勢ができない
正しい姿勢も第一印象に大きく影響します。立ち姿で背中が丸くなっていたり首だけを曲げるお辞儀だったりという正しくない姿勢は、マナーが身についていないとも判断されます。「立ち姿勢」「座る姿勢」そして「お辞儀」は基本姿勢をしっかり身につけましょう。
面接での挨拶は必ず「立ち姿勢」から始まります。立ち姿勢が正しくないとその後の所作が正しくても相手に礼儀は伝わりません。
正しい姿勢はすぐに身につくものではないですね。鏡を使って自分の姿勢を確認し、どのような時でも正しい姿勢がとれるようにするのが良さそうです。
挨拶ができない
もちろん面接が始まるときの挨拶は誰でも気をつけているはずですが、面接会場受付での挨拶や試験会場の廊下ですれ違う人への会釈、控室での振る舞いなどもチェックされていると思いましょう。
挨拶も普段の習慣からとっさにできない人がいます。逆に挨拶を意識するあまりに周りの状況を考えずに大きな声を出してしまうなど、TPOをわきまえられない人もいます。
毎日の生活のなかで、挨拶はきちんと習慣づけていこう。
入退室のマナーを知らない
面接における入退室のマナーは受験時に練習した人も居るのではないでしょうか。ノックから着席、そして離席から退出までの段取りを繰り返したことと思います。
就活の面接でも入退室の作法は変わりません。しかし単なる段取りとして覚えてしまうと実際にはあてはまらない状況も多いため、場面によっては失礼な振る舞いになってしまうこともあります。
マナーは所作を丸覚えすれば良いというものではないよ。相手への敬意を示すためには、どのような所作が良いかを瞬時に判断して、実行できることに意義があるんだ。
言葉遣いに自信がない
面接官をはじめとして、就職試験会場で関わる人たちは基本的に全員年上ですから基本的に敬語で対応しなければいけません。
敬語には丁寧語、尊敬語、謙譲語がありますが、普段使い慣れない言葉なので思わぬ間違いも起こしてしまうかもしれません。自信がない場合は無理せず丁寧語でのみ対応しましょう。これくらいであれば普段の生活から意識をして使っていれば無理なく出るはずです。
また呼称についても普段から決められた表現を使うことで思わぬミスを防ぐことができます。例えば自分のことは「わたし」「わたくし」、先方の会社は「御社」などです。
いわゆる「若者言葉」にも気をつけます。
自分の性格を説明できない
自己紹介、自己アピールは面接では必ずと言っていいほど質問されます。自分の特徴は明確にアピールできるようにしておきましょう。
面接ではできるだけ長所をアピールしましょう。自分の長所はただでさえ見つけにくいものですし、第三者に分かりやすく伝えるのは更に難しいことです。客観的な視点で自己分析を行うための方法や検査などは各大学のキャリアセンターでも行うことができます。
自己分析は自分1人で行うよりも、友人や第三者の目を借りるのがおすすめだよ
趣味や特技がない
趣味と特技は履歴書に記載する項目のひとつですが、特に思いつくものがなく読書や音楽鑑賞など無難なものを書いて済ませる人も多くいます。
面接では人柄を知るために趣味や特技の話題に触れることがよくあります。ここは自分の個性をさらにアピールできるチャンスなのですが、話題が広げられないまま終わってしまうとせっかくのチャンスが失われてしまいます。
希望する業種・職種に対して、何かしらの興味や得意分野があるはずだ。そのことを絡めて事前によく考え、アピール材料を増やしていこう。
志望理由があいまい
志望理由も必ず聞かれる質問のひとつです。多くの業種、職種、そして企業から応募先を選んだ理由を明確に伝えることができるようにしましょう。
- 「自分がこれまで学んできたこと、経験してきたことからどのように職業を考えたのか」
- 「自分の適性をどのように考え、業種や職種を選択したのか」
- 「この会社のどのような特徴に興味を持ち志望したのか」
これらを丁寧にまとめましょう。
ここで気をつけなければいけないのは履歴書に記載した志望理由との違いです。志望理由を質問され、履歴書やESに書いた文章をそのまま暗唱しても何の評価にもつながりません。限られた文字数では表せなかったものを面接で答えることが大切です。
履歴書やESを書く段階から、面接で何を話すべきかを考えながら作成する必要がありますね。
将来の目標があいまい
社会人として将来の目標をどのように考えているかは、面接官の関心が最も高い質問でしょう。自分の将来像を描いている人は、同時に仕事に対しても積極的で創造力もあると考えるからです。
もちろん入社できても自分が希望する仕事に就けるとは限りませんが、目指すものがある人への期待感は大きなものです。
将来のビジョンが明確な人の方が、仕事への取り組み方も期待されそうですね。
企業研究が足りない
志望理由や将来の目標について、自分が挑もうとしている会社や仕事を理解せずに説明することはできません。企業研究は試験対策だけでなく、自分の将来を考え悔いのない選択を行うためにも大切なものです。
求人票や会社案内のチェック、企業訪問や企業説明会などでのアドバイスも含め、自分なりの評価と意見をもって面接に臨むようにしましょう。
複数の企業を受けるからと言って、企業研究をおろそかにしてはいけないよ。
面接練習が足りない
これらすべての準備をしても、実際の面接で上手く対応できるかどうかは練習次第です。
しかし面接練習ばかりは個人の努力だけではどうにもなりません。また家族や友人の協力を得ることはできても、実際の緊張感には遠く及びません。本番の面接の前に学校や就活支援団体などの開催する面接練習などを利用し、面接に慣れておくようにしましょう。
就活エージェントを使えば、無料で面接対策をしてもらえるよ。
万全の準備が勝負の分かれ目
このように面接に臨むにあたっては、その準備が成否を決めるといっても良いでしょう。
会社案内や新聞などの資料、OBや先生方のアドバイス、キャリアセンターやハローワークなども活用しながら、目標実現のため早いうちから悔いのない準備をしてください。