多くの選考でグループディスカッションが取り入れられていて、どうしていいか悩みます。
面接とはちょっと違うから、対策方法に困るよね。
グループディスカッションについて、「その場でテーマを言われるしメンバーも変わるんだから対策しなくていいんじゃないの?」と思ってしまうのは危険です。「じゃあどうやったらいいのだろう」と疑問に感じる方は、ぜひとも最後まで読んでみてください。
本記事では、グループディスカッション対策をしたほうがいい理由の他、対策のポイントや方法をお伝えします。
グループディスカッション対策していない?対策したほうがいい理由
まずは、グループディスカッションの対策をしたほうがいい理由について見ていきましょう。
当日あたふたしないため
大体の流れをおさえておけば、本番であわてずに済むよ。
グループディスカッションの場合、あらかじめテーマを教えてもらえることはほぼないので、具体的な対策ができません。しかし、この選考がどのように進むのか、何に気を付ける必要があるのかすら知らずに臨んで良いわけではありません。
事前に話す内容まではシミュレーションできなくても、グループディスカッションがどのような流れで行われ、何をチェックされているかなどは頭に入れておきましょう。
たったそれだけと思うかもしれませんが、対策しているかどうかが意外と大きな差につながります。いたずらに評価を下げないために、しっかりと対策しておきましょう。
自分の魅力をしっかりアピールするため
自己アピールは、当日いきなりできるものではないですよね。
仕事をしていく上では、問題を解決しなければならない場面が多いです。そしてグループディスカッションは、まさに問題解決に向かって、メンバーと力を合わせて進んでいく場なのです。つまりグループディスカッションでの動きは、そのまま実際の仕事での動きと言えます。
問題解決というゴールに向けてしっかり貢献する、そのために周りと調整する、議論を前に進めようとする、その全てについて、試験官は実際の仕事の様子を透かせて見ています。
グループディスカッションに際しては、自分がどの場面でどのように役立てるか、つまりアピールできるかを事前に考えておき、それに合った振る舞いをしなければなりません。面接と同じで、当日いきなり出そうと思ってもできないものです。
グループディスカッション対策のポイント
グループディスカッション対策をとるべき理由が分かったところで、次は、対策のポイントを解説します。
コミュニケーション能力を高める
開始前に同じチームの仲間と話しやすい雰囲気を作っておくところから始まっていると言っても過言ではないよ。
グループディスカッションは、意見を戦わせて自分のアイデアを通すのがゴールではありません。出た様々なアイデアを、チーム全体でまとめて結論に持って行くのが目的です。
そのために必須なのがチームワークです。お互いに探り探りのチームより、始まる前の雑談などでいい雰囲気を作っておいたチームの方が、議論もスムーズに進みやすくなります。
グループディスカッションの合格者は、各チームから1名ずつと決まってはいません。チーム全員が受かることもあれば落ちることもあり、チームプレーではありますが、あくまで個人の動きが見られています。
就活は戦争であり自分以外は全員ライバルと思っている方もいるかもしれませんが、グループディスカッションにおいては周りを蹴落としても良い結果にはつながりません。
高いコミュニケーション能力を発揮しながら良いチームワークを作り、スムーズに議論を進めましょう。
評価されるポイントを知っておく
議論の中でどれだけ良い仕事ができたかが大切ですね。
司会、タイムキーパー、書記など担当はありますが、どれになるかはあまり問題ではありません。与えられた役割を全うし、結論を導く上で大いに貢献するのが大切です。
グループディスカッションでのふるまいは、仕事でのふるまいと直結しているとみなされます。自分の意見を通すために輪を乱す、他人を否定するような発言を連発するなど、場の雰囲気を悪くするような態度を連発していると、「この学生は仕事でもこのようにするのだな」と思われるので評価が下がります。
「司会をやると通りやすい」と言われるのは、議論を的確に整理したり会話に参加していない人に話を振ったりと、その立場に求められている内容がアピールになりやすいからです。
たとえ司会になっても、場の空気を壊してしまっては意味がありません。
また、議論以外のところも見られています。他の人が話している時にペンを回す、机をトントン叩くなどをしてしまうと、他のメンバーの集中力を削ぐ行為とみなされて評価が下がります。無意識のうちにしてしまうことも多いので気を付けてください。
逆に準備や片付けを積極的に行うと好印象を与えられます。特にホワイトボードを消す、メモ用紙をまとめるなど、議論が終わった後に動くと、周りが疲れて気を抜いているタイミングなので効果抜群です。
グループディスカッションの対策方法
ここからは、具体的なグループディスカッションの対策方法についてお伝えします。日頃から意識的に実践できることですので、ぜひやってみてください。
セミナーに参加する
実践にかなう練習はないから、グループディスカッションのセミナーに参加するのがおすすめだよ。
セミナーでは、グループディスカッションの進め方の説明を受けた後に、実際にやってみるのが一般的です。その後に講師からフィードバックを受けたり、テーマについての解説を聞いたりします。
また、参加者を半分に分け、グループディスカッションをするチームとそれをジャッジするチームの両方を体験できるセミナーもあります。実際に体験すると、人事は何をチェックしているのかがよく分かるでしょう。
何人か仲間を集めて練習するのも良いですが、やはり知っている同士だと緊張感が足りません。実際の試験と同様に行うためには、できれば知らない同士で行いたいところです。インターネットで調べると色々と出てきますので、ぜひ参加してみてくださいね。
早期に開催されている選考に参加する
とにかくどんなところか体験してみたい、自分の今の力を測ってみたいという人は、思い切って早期に開催されている選考に参加するのも手です。
とりわけベンチャー企業は、かなり早い段階で選考を行っているところもあります。ためしにエントリーして、実際の選考の雰囲気を体験してみましょう。
やっている内容はセミナーと同じかもしれませんが、何とも言えない本番の空気は実際の選考にしかありません。
多くの場合、参加するにはまずはESを突破しなければならないため、全く興味のない企業では難しいかもしれませんので、本命で志望する企業と何かしら共通点のあるところに行くのがおすすめです。
日常的に考える習慣を付ける
日常のニュースを聞き流さず、「自分だったらどのような立場を取るか?」と考える習慣をつけるんだ。
たとえば、「就活に失敗して自殺する若者が増えている」というニュースがあったとします。
これに対し、
- 「なぜ就活に失敗するだけで自殺してしまうのか?」
- 「そうならないためにはどうすればいいのか?」
- 「こうなってしまう社会的な要因は何か?」
- 「自殺する人を減らすにはどうしたら良いか?」
など、様々な切り口から考えてみるのです。
大切なのは自分なりの意見を持つことです。それを続けると訓練になり、グループディスカッションでもその場で出されたテーマに対してパッと考えが浮かぶようになります。
普段から考える習慣が付いていれば、グループディスカッションを恐れる必要はありません。なぜならグループディスカッションの場では、自分独自の考えやものの見方ができるかどうかが肝だからです。
どのように考えたら良いか全く分からない人は、気になるニュースに対してのTwitterの反応などをチェックし、まずは考え方の参考にしてみましょう。
まとめ
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グループディスカッションは当日までテーマが分からないにしろ、何かしら対策を立てる方法はあります。
グループディスカッションは、仕事の縮図と言っても過言ではありません。グループディスカッションが得意になることは、ひいては仕事の進め方も上手になるということです。
ただの試験対策としてだけでなく、社会人になってからでも発揮できる能力につながりますので、積極的に対策をしてみましょう。
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