企業に言えるような志望動機なんて、思いつきません……。
作り方のポイントを知っておくと楽だよ。
面接で必ずと言って聞かれる質問が「志望動機」です。
ですが、就活生の中には、「なんとなくかっこいいから」とか「給料がいいから」という理由はあっても、「企業に向けて言える志望動機なんて無い!」という方も多いでしょう。さらには、本当に全く理由がなく、親や先輩に勧められるがままにその企業を選んでしまったという方もいるのではないでしょうか。
この記事でまずは面接官が志望動機を聞く意図を理解し、その上で志望動機を作るポイントや志望動機を作るための行動についてもおさえていきます。
そもそもなぜ面接官が志望動機を聞くのか
志望動機を作る前にまず理解しておきたいのが、「面接官が志望動機を聞く理由」です。志望動機には、自分が志望した理由と企業が求める人物像を入れることが理想とされています。
企業が求める人物像を上手く取り入れるためにも、企業が就活生の面接動機から何を得ようとしているのかをおさえておきましょう。
順番に解説します。
自社とマッチしているのか判断するため
企業と就活生それぞれのニーズが一致しているのかどうかという点は、企業が一番重要視しているといても過言ではないよ。
厚生労働省発行の「新規大卒就職者の事業所規模別離職状況」によると、大卒の新卒社員が会社を1年で辞める割合は、10%前後となっています。また、3年目までには30%以上の人が離職するという結果になっています。
そして離職者の離職する理由として最も多いのが「仕事が自分と合わなかった」ということなのです。
企業は入社後のミスマッチによる離職者を出したくありません。なぜなら、企業が人材をひとり採用し、その人が1人前になるまでの研修までを行うと、とても大きなコストと時間がかかるからです。
そのため企業は、入社後のミスマッチを防ぐためにも、志望動機からあなたの入社意欲や熱意を見極めようとしています。
入社後どのようなことを成し遂げたいのか知るため
入社後の自分のイメージができている人は、熱意がありそうです。
入社後にやりたいことを明確化できているということは、その企業の業務内容についてきちんと理解できているということになります。
自社についてきちんと知ってくれているとなると、面接官からすると嬉しいでしょうし、より具体的に成し遂げたい事を話すことで、あなたがこの企業で活躍する姿を面接官にイメージさせやすくすることができます。
そしてなにより、入社後の自分をきちんとイメージできているというのは、自己分析がきちんとできていて、自分の意志をきちんと持っていることになります。
企業が自分の目標が全くない人よりも、自分の目標・目的を明確にしている人の方を好むのは言うまでもありません。
就活生の人柄について知るため
人柄の良さは大切だし、良い人と働きたいね。
学生時代にいろいろなスキルを身に付けていて仕事はすごくできる!という人もいるでしょう。ですが、企業からすると、新卒で入ってきた人がはじめから仕事ができるとは思っていません。
ではスキル以外にどこで判断するのか?というと「人柄」になるのです。
会社での仕事はひとりでするものではありません。そのため、仕事のスキル以上に、一緒に働くためのコミュニケーション能力、また素直さなどが求められるのです。
志望動機なんてなーよと思っている人必見!志望動機を作るポイント
面接官が志望動機を聞く理由が分かったら、それを踏まえて志望動機を実際に考えなければなりません。「志望動機なんてねーよ!」と思っている方も、ポイントさえ押さえれば面接官の印象に残る志望動機になります!
そのポイントとは、先程ご紹介した、志望動機に「自分の志望した理由」と「企業が求める人物像」を入れるということです。つまりは、「自分」と「企業」の共通点を見つけ、それを上手く言語化することです。
ここからは、具体的な方法をご紹介します。
その企業が求めている答えに寄せていく
使いまわしの志望動機は、ありきたりすぎて魅力がないよ。
就活中には多くの企業の選考を受けることになるので、志望動機がどの企業にでも共通するようなものになりがちです。ざっくりとした志望動機だと他の就活生と被ってしまう可能性があります。
また、1日に何人もの就活生の面接に対応している面接官からすると、ありきたりな志望動機を聞かされても、何も印象に残りません。
企業が求めている完璧な答えを見つけることは不可能ですが、企業のHPに記載されている企業理念を参考にすることはできます。自分の実体験や将来に対する考え方を踏まえ、企業理念がどのようにリンクしているかを具体的に話すのがベストです。
- その企業のどこに魅力を感じたのか
- どうして他の企業ではなくその企業を選んだのか
- 入社したら何を成し遂げたいのか(その企業でしかできない感を出す)
これらのことをきちんと言語化し、具体的に話すことができれば、面接官にもあなたがその企業で働いている姿を想像させることができます。
会社説明会やOBOG訪問などに参加すると、直接企業がどんな人物を求めていて、面接ではどういうポイントを見ているのかを教えてくれることもあります。
エピソードを入れる
長々としゃべるより、わかりやすくエピソードを伝える方が良いですね。
文章の組み立て方のポイントは以下の通りです。
- 結論
- その結論となるきっかけとなった具体的なエピソード
- そのエピソードと企業が繋がる部分
この流れをきれいにまとめることで、志望動機がとても具体的になります。
また、エピソードが加わると、あなたのこれまでの歩みや人柄についても伝わるようになります。
志望動機なんてねーよと思った人におすすめの行動
ここからは、どのような行動をすれば志望動機を作りやすいのかを具体的に解説します。
順番に見ていきましょう。
就活の軸を固める
「この条件だけは譲れない!」という就活の軸を持とう。
志望動機を作るには、企業を知ること、つまり企業分析が必要となります。ですが、いきなり企業分析をするのではなく、先に就活の軸を固めることをオススメします。
あなたの就活の軸を見つけてから企業分析をした方が、本当に必要な情報だけを取捨選択することができ、たくさんの企業を見ていても比較しやすくなるからです。
自分の譲れない条件を考えたときに、給料、福利厚生、転勤の有無などなどが浮かび上がってきた人が多いかと思います。これらもたしかに就活の軸といえますが、もう少し「働く」という点を深掘りしてみましょう。
- 自分の好きなこと(or嫌いなこと)
- これからもやり続けていきたいこと
- 自分が得意だと思うこと
例
「今まで接客のバイトをしていて楽しかったし、人とコミュニケーションを取るのが好きだから、人と関われる職がいい。」
「小学校から大学までずっとスポーツをしてきたから、それに関わる仕事に就きたい。」
上記のようなぼんやりとした希望でも、それがあなたの中で就活すること、そして働くことのモチベーションとなるものならば、それは「就活の軸」となるのです。
どうしても思い浮かばない、という方は、就活の診断ツールを利用するのがおすすめです。診断結果を登録しておくと、その結果をもとに「うちの企業に合うかも?」と思った企業から、スカウトが届くサービスもあります。
新卒エージェントに相談する
就活のプロに相談できれば安心です!
志望動機が思いつかないという方は、自分の考えを上手く言語化できていないだけで、実はちゃんと志望動機を持っているかもしれません。新卒エージェントのキャリアアドバイザーは、あなたの中にある想いを上手く引き出し、言語化するのを手伝ってくれます。
自分の考えを人に話す機会があるということはとてもいいことです。ひとりで机に向かって頭の中だけで考えるよりも、頭で考えたことをきちんと整理して声に出して相手に伝えるということが大事です。
また、就活の軸が定まってきたら、自分にあった企業の紹介を受けることもできます。ESなどが免除される特別ルートで選考に進める場合もあるので、登録してうまく活用してみてください。
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キャリアチケット
名称 | キャリアチケット |
運営企業 | レバレジーズ株式会社 |
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キャリアチケットは、やみくもに就活を進めるのでなく、就活の軸を明確にし、質の良い就活をするためのサポートをしてくれるエージェントです。学生からの人気が高く、面談の予約がとりづらいという口コミもありますが、その分面談の満足度が非常に高いので、就活の軸が分からず悩んでいる方にはおすすめです。
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志望動機がどうしても思いつかないなら、視点を変えて逆求人サービスのスカウトをもらうのも手だよ。
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まとめ
志望動機を見つけるのは大変で、難しいことかもしれません。ですが、「就職する目的」がなければ、あなた自身の就活に対するモチベーションも上がりにくいでしょう。
企業が求めているから志望動機を考えるのではなく、自分の将来を自分の理想に繋げるために志望動機を見つけていきましょう。