自己PRの書き方が分からず、途方に暮れています。
自己PRのまとめ方のポイントを伝授しよう。
「自己PRの書き方が分からない!」
そんなふうに悩む就活生は多いですよね。自分のことだからこそ、何がアピールになるか迷ってしまうときもあるでしょう。それなのに、ほぼ必ずといっていいくらい履歴書にある項目なので、避けて通れません。
しかしコツさえつかめば、そんなに難しいものでもないのです。本記事では、履歴書自己PRの書き方・ポイントと、例文をお届けします。
【新卒】履歴書自己PRの書き方・ポイント
まずは、自己PRの書き方のポイントをお伝えします。
そもそも自己PRはどうして求められるのでしょうか?それは、学生が「求める人物像」にどれだけ近しい人間なのか、採用するとどれだけのメリットがあるか、企業側が知りたいためです。
ですから基本的には、自分のアピールポイントと、それを入社した後にどう生かせるかをセットにした構成となります。
これを読んで、人事に刺さる自己PRを作るにはどうしたらいいかをチェックしてみてください。
PREP法を利用する
自己PRを作成する際には、PREP法を利用してみましょう。
PREP法は文章構成の基本となる型です。まず最初に結論(POINT)、次に理由(REASON)、続いて具体例(EXAMPLE)、最後にまた結論(POINT)で結びます。この頭文字を取ってPREP法と呼ばれています。
これに則って自己PRを組み立てると、以下のようになります。
結論(POINT):自分がアピールしたい内容を端的に伝えます。
「私の長所は○○です」
理由(REASON):なぜそこが自分の長所なのかを加えます。
「なぜなら○○だからです」
具体例(EXAMPLE):その長所が発揮された例を挙げます。
「学生時代に○○に取り組んでいた頃、私の長所である○○を生かし、○○という結果を残しました」
結論(POINT):自分がアピールしたい内容を再度伝えます。
「入社してからも○○を生かして御社に貢献します」
自己PRはさまざまな要素を盛り込むより、ひとつに絞って伝える方が効果的です。
PREP法はひとつの事柄について相手に伝えるには最も向いているから、ぜひ使ってみるといいよ。
他人の目線を入れる
他人の目線を入れるのも有効です。「自分はこういう人間です」と言っても、周りの人にそう思われていなければ実際は違います。
WEB上で商品を購入する前にクチコミを確認することもありますよね。ユーザーはメーカーが自分でアピールしている特徴よりも、第三者目線の評価が知りたいものです。
自己PRを作る際にも、「自分はこう思う」ではなく「人にこう言われる」という要素を入れてみましょう。
例えば以下のような形です。
・「自分はこう思う」だけの場合
「私は聞き上手だと思います」
・「人にこう言われる」を加えた場合
「私は聞き上手だと思います。アルバイト先では複数の後輩から悩み相談を受けており、みんな口をそろえて私が一番話しやすいと言ってくれます」
第三者の目線が入った方が信憑性があると感じますね。自己PRを作る際に取り入れてみます。
入社後の話を入れる
文章の最後には、必ず入社後の話を入れましょう。自分の長所だけでなく、それを生かして会社でどのように活躍できるか述べてください。人事担当者は、あなたがどのように自社に貢献してくれるかを知りたがっているからです。
たとえばコミュニケーション能力をアピールするとしたら、「私はコミュニケーション能力が高いです」だけでなく、「私はコミュニケーション能力が高いです。御社に入社した後も、このコミュニケーション能力を生かしてお客様のニーズをしっかりとつかみ、販売を強化していきます」にするということです。
せっかく良いところがあっても、入社後に生かせなければ意味がないんだ。
自己PRは、志望する企業に入った後の話をセットにすると覚えてもらいやすいよ。
【新卒】履歴書自己PRのサンプル・例文
ここまで自己PRを書く上でのポイントを見てきました。この章では、自己PRの例文をお送りします。
人事は就活関連のサイトをチェックしていますから、コピペではバレてしまいますよ。あくまで参考程度にとどめておいてください。
自己PRのサンプル文① 状況改善力をアピールする場合
私の長所は、状況改善力があることです。チェーンのパン屋さんでアルバイトをしていたのですが、お店の売りは大きいパンだったため、いつも目立つところにそれを並べていました。しかし売り上げがどうも振るいません。
ある日、暇な時間帯に外を眺めていると、外を歩いているお客さまの中心はシニア層と気付きました。それを見て、道行く方々が商品をお求めにならないのは、大きくて食べ切れないからではないかと思ったのです。
そこで店長に状況を説明し、店舗オリジナルで一口サイズや小袋の商品を販売し始めました。知っていただきたくて外で試食を配ったところとても好評で、それ以来、お店の売り上げが10%も上がりました。
入社後も、悪い状況に陥っても仕方ないと思わず、状況を改善しながら業務を進めていきます。(347文字)
自己PRのサンプル文② 忍耐力をアピールする場合
私は忍耐力に自信があります。3月に引退するまではサッカー部に所属しており、毎日7時からの朝練と22時までの夜練がありました。それだけでなく土日は練習試合があり、ほぼ休みなくサッカー漬けの生活です。
体が小さくて望むような成果がなかなか出ず、それを克服するにはとにかく練習量しかないと思い、さらに1時間の自主練も行いました。限られた時間で最大限の効果を出せるよう、スポーツ関連の書籍をたくさん読んで実践することに。その甲斐あって、3年になると試合に出られるようになりました。
冬の朝は寒いですし、辛くてやめたいと思った日もあったものの、全国制覇の目標があったので最後まで頑張れました。御社に入っても、辛いことに決して負けずに仕事を全うします。(318文字)
自己PRのサンプル文③ こつこつ進める能力をアピールする場合
物事をこつこつ進めることにおいては、右に出る者がない自信があります。
3年生まではイベントサークルに所属しており、主催のイベントが月に1本以上ありました。責任者は別にいるものの、そのたびに私が補佐として指名され、お店との調整を行ったり、人数を確認したり、細かい連絡をしたり、お金を集めたりと、管理関係の仕事を一手に任される日々でした。
長く続くサークルでしたが、お金が合わなくなったり連絡ミスがあったりしても、それまでは仕方がないで片付けられていました。しかし私が役割を担ってからは一度も問題が起きなくなったのです。これは元より細かい作業が得意なのもありますが、絶対にミスを起こさないという志のせいもあります。
経理の仕事をさせていただけることになった暁にも、細かい作業をコツコツ積み重ね、信頼を得られる仕事をしていきます。(359文字)
まとめ
自己PRと聞くと難しく感じるかもしれませんが、普段の生活の中にアピールできるポイントはあり、いくつかのコツをおさえれば履歴書に書くのも難しくないとお分かりいただけたと思います。
志望する企業の求める人物像に意識的に寄せながら、それぞれの人事担当者に「この人と一緒に仕事がしたい!」と思わせる自己PRを作ってみましょう。
もし自分で作った自己PRに自信が持てない場合は、就活エージェントに相談するのがおすすめ。専属のキャリアアドバイザーが内容を確認し、ブラッシュアップしてくれます。
より魅力的な自己PRにするために、気軽に利用してみてくださいね。